BLISS 1.97m ARF

中型電動グライダー「BLISS 1.97m ARF」を紹介します。

Bliss1 本機は、翼長1970mmの中型機ながら800g前後の全備重量と非常に軽量に仕上がりになります。

Dsc06080 キット内容は、とてもシンプルになっています。

Dsc06081 主翼は、3分割のバルサリブ組みオラカバ仕上げになっています。
裏は、鮮やかな赤色 で、バルサのプランクは、無くフィルムのみで仕上げてあり非常に軽量です。

Dsc06083 エルロンは、翼端側にあり、中央翼と翼端は、鉄製のカンザシとテープで接続するようになっていて、持ち運びもコンパクトに出来ます。

Dsc06085 胴体は、FRP製のポッドとカーボンブームで構成されています。
キャノピーもメタリックブルーのグラス製になっています。

Dsc06087 尾翼もバルサリブ組みオラカバ仕上げのVテールでテールブームに塗装済みのベニアで接着するようになっており、製作するときは、先にブームに尾翼を取付けてからブームを胴体ポッドに接着すると胴体と尾翼が捻れることなく取付けることができます。

Dsc06088 付属パーツはリンゲージパーツ・モーターマウント・エルロンのサーボカバー・テールのリンゲージは、0.8mmのピアノ線とアウターチューブになっていています。

Dsc06089 説明書は、イラストで細かく説明されています。
この機体のカラーリングは、星条旗をデザインした物になっていえ、カッティングシート製のデカールで綺麗に仕上げられるようになっています。

2m近い主翼サイズながら軽量な機体なので、パワーユニットも、Cool-Spin C2820-1200や、tahmazo ER222012dのブラシレスで十分の上昇力を得ることができます。
OK模型のターメリックをお持ちの方なら、そのままパワーユニットが使用できますので、次期機体にいかがでしょうか・・・


KP2U-SOVA 1.40m ARF

KUP2U-SOVA 1.40m ARF」を紹介します。

Dsc06052 この機体は、小型自家用機のKUP2U-SOVAの電動スケール機です。
エンジンのクラスで言うと2C25-40クラスの機体になります。

Dsc06055キットの内容は、他のARFと同じように完成機体のほかにタイヤ・ヒンジなど細かくパッケージされています。

Dsc06059 胴体は、ホワイトゲルコートのFRPの一体成型になっています。
主翼の取り付け部分のフィレットの部分も綺麗に成型されています。

Dsc06061 メカルームは、コクピット部分が大きく開いて上からメカ積みや、バッテリー交換が楽に行えるようになっています。
胴体内部中央に見えているのは、リンゲージ用のコントロールロッドです。

Dsc06062 機首部分は、肉厚のFRPで出来ていて穴あけ加工もされています。
この穴の部分にFRP製のモーターマウントを接着してモーターを固定してするようになっています。

Dsc06063 カウリングと胴体は、見事にピッタリ合うように成型されています。

Dsc06067  キャノピーは、非常にボリュームのある形状で、真空成型されています。

Dsc06068 主翼は、バルサリブ組みオラカバ仕上げの2分割で、翼端エルロンのサーボケーブルを通るガイド用のナイロンテグスもセットされています。

Dsc06072 主翼の付根の部分の独特の上半角も正確に再現されています。

Dsc06073 主翼翼端の独特のウィングレットは、FRP製になっています。

Dsc06074 水平尾翼は、翼型になっており、ラダーとともにバルサリブ組みオラカバ仕上げになっています。

Dsc06056 付属パーツは、タイヤ・ヒンジ・クレビス・コントロールホーンなど、リンゲージやメカ積みに必要な部品は細かくはいっています。

Dsc06075 デカール類は、綺麗に切り出されたカッティングシートになっています。
その他、説明書は今までのTOPMODEL.CZ製と同じで豊富なイラストで理解しやすいようになっています。

日本では、珍しい機種の「KP2U-SOVA」の電動スケール機を飛ばしてみては、いかがでしょうか・・・


新作グライダー「シトロン&マジョラム」テストフライトその2

シトロンに続いてマジョラムのテストです。

Dsc05818 マジラムは、胴体・尾翼・パワーユニットは、シトロンと共通で主翼がエルロン使用となり、翼端上半角が無くなり分、60mm長くなっています。

Dsc05782 エルロンサーボは、極薄の主翼内に搭載されるため、Tahmazo TS-1002の超薄型サーボの使用になります。

Dsc05789 バッテリー交換は、キャノピー部分から簡単に行えます。

Dsc05904 スロープでの飛びは、強風もものともせず、非常に軽快にスピードに乗った飛びで、薄翼でありながら主翼強度があり、ロール・ループも簡単にこなしてれます。

Dsc05820 次に場所をかえて、平地からのモーターグライダー本来の飛行テストに写りました。
モーターパワーは、十分で軽量な機体に余りあるものがあります。

Dsc05831ほんの数秒モーターランで高高度まで機体を持っていってくれます。

Dsc05846  ラダー機のシトロンは、スロープとうってかわって小型軽量の機体で、小さなサーマルを捕まえ穏やかに癒し系の飛行を見せてくれます。
浮きも非常に良く、7Aと言う高効率モーターも手伝って600mAのリポで上手く飛ばせば数十分のロングフライトも可能です。
初心者でも、1本のバッテリーで十分飛行練習ができそうです。
Dsc05893 続いてマジョラムです。

Dsc05894 モーター全開で手元を離れたマジョラムは、糸を引くように真っ直ぐ気持ちよく上昇してゆきます。
こちらもあっと言う間に点になるほど上昇します。

Dsc05902 こちらの機体は、サーマルを探して飛ぶのも良いのですが、高高度からダイブさせてスピードをつけロールやループをしてスタント飛行をして、またモーターを回して高度を取るというスポーツフライトが楽しそうです。

Dsc05996 シトロン・マジョラムどちらの機体も低速安定も非常に良く、軽量は、機体も手伝って慣れればハンドキャッチもできそうなほど、ユックリ着陸させることができます。

このテストをしているときも一般の方が数名見ておられましたが、小型の機体で静かに飛んでいるので不安も感じず、とても興味深く飛行をみておられました。

この機体なら、周囲の安全にシッカリ気をつければ飛行を楽しめる場所が増えそうです。
これを見て、発売を待ち遠しく思われる方も少なくないと思います。

発売価格(定価)も純国産フィルム貼り完成機で、ブラシレスモーター付でシトロンが18000円・マジョラムが19800円が予定されていて、お買得のグライダーと言えそうです。


新作グライダー「シトロン&マジョラム」テストフライトその1

OK模型さんが現在発売準備中の新作小型モーターグライダーのテストフライトにいってきました。

Dsc05764 それは、6月発売予定の翼長1140mmのラダー機「シトロン」と8月発売予定の翼長1200mmエルロン機「マジョラム」です。
どちらの機体も純国産バルサリブ組みフィルム貼り完成機で、OK模型の工場で一機一機丁寧に仕上げられて発売されます。
そのフィルム貼りの完成度の高さは、現在国内で販売されている中国製の安価な機体とは、比較にならない仕上がりになっていました。

Dsc05766 パワーユニットは、どちらの機体も、新開発の「ER-181212d」ブラシレスモーターが標準装備されます。
このモーター非常に効率がよく7×4.5の折ペラを7Aで回してしまう性能になっているそうです。

Dsc05773 標準装備のプロペラユニットも純国産で、このアルミスピンナーもなんとOKさんで削りだしで製造されているそうです。

Dsc05777 胴体ポッドは、ABS真空成型のツートンカラーを上下接着済になっていてテールブームはカーボンパイプという超軽量設計になっています。
カラーは、「シトロン」が白黄色、「マジョラム」が白青になっています。
主翼のフィルムは、同社の「イージーカバEライト」が使用されてたるみも無くピンと気持ちよく貼られています。

Dsc05783 バッテリーは、Tahmazoリポ「LP-3S1P600G」を推奨されています。
うちにHot-Lipsも使えそうです。

Dsc05776  先ずは、「シトロン」をスロープでスロープ性能をチェックします。
5m強の風で小型機には、ちょっと厳しい条件の下でのテストになりました。

Dsc05809 モーターを回すことも無く簡単に発進。
この強風の中、300g以下いざ飛行すると小型軽量機とは思えない飛びを見せてくれます。

Dsc05805 運動性能も非常に良くラダー機ながら簡単にラダーロールをこなします。
私も好きで良く飛ばしたポーランドのアートホビー製「コリビリ」に勝るとも劣らない飛行性能です。
OKさんのカタログでは、入門者用となっていますが、スロープ上級者の風待ちのセカンド機としても十分楽しめそうな機体です。


ESC(スピードコントローラー)のBECについて

最近、お問合せでESCのBECシステムの電流についてのお問合せがありました。
その内容というのは、バッテリーのセル数が増えるとBECの電流が下がるのは、どうしてですかと言うものでした。

普通に考えると電源となる電圧が増えるとBECの電流も増えそうに思われる方もすくなくないとおもいます。
それは、BECの電圧が5V~6Vになるところにあります。

電気に強いかたならもうお分かりでしょうが、親バッテリーの電圧をBECのチップで下げているところに原因があります。
たとえばリポ2セル場合、7.4V(満充電のときはそれ以上になる)を5Vに下げるとすると2.4V分の電気を捨てていることになります。
3セルの場合11.1vを5Vにすると6.1Vもの電気を捨てることになります。
この捨てた電気がどうなるかと言うと熱(電力)として放出されることになります。
ここで、物理の授業で習ったオームの法則を思い出してください。

えっ!そんなもん忘れてるわいって・・・

電流I(A)=電力P(W)÷電圧E(V)という式に当てはめてみるとそのBECの性能がわかります。

たとえば、当社の扱っているMGM Com Pro社のESCのBECチップは、最大20W(1秒)の性能を持っています。
これをさっきの式に当てはめると次のようになります。
2セルの場合、8.3A=20W÷2.4V(電源7.4-BEC電圧5V)になります。
3セルの場合、3.27A=20W÷6.1V(電源11.1V-BEC電圧5V)になります。
ということで、3セルの方が電流値が低いのがわかります。
MGMの説明書では、最大が4Aになってりますのがこれは4A以上流れないように制御されている為です。
ただし、20Wもの熱量を1秒以上流すとBEC自体が熱で壊れてしまいます。
その熱量は、20Wの白熱電球を数分点けて触ると熱くて触れないほどになるのを思い出してもらうとわかりやすいでしょう。
ですから、通常は5Wが連続使用できる電力としています。

これでさっきと同じように、計算していくと2セルが2.08A・3セルが0.82Aになります。
このように電源の電圧が高くなると逆に出力できる電流が少なくなってしまうので、電動ヘリコプターのように複数のサーボやジャイロを同時に動かす場合や、リンゲージが渋くサーボに多くの負荷がかかった場合、BECで供給できる電流以上の電流が流れ上手く作動しないと言うようなトラブルの原因になります。

ESCに搭載されているBECのチップは、高性能なものほど価格が非常に高くなるため、安価なESCの場合、搭載されているBECチップの性能が低い場合があります。

たとえば、BEC出力3Aとなっていても、チップ性能が3Wのものが多く、それをさっきの計算式に当てはめると3セルで0.49Aしか実際には出てないものがあり、サーボやジャイロなどの消費電力に足らないことが起こってきます。

ですから、もしサーボなどの作動がおかしい場合は先ずBECの出力量とサーボやジャイロを動かしたときの消費電流値をみてもらうと原因を把握しやすいと思います。

ちなみに、コマーシャルになりますが、当社の扱うMGM Com Pro社のESCとOK模型さんのTAHMAZOの「Mxxxx-3x」シリーズは、同じ性能のBECチップを使用していて、内蔵BECの性能が高いESCになっています。

ちょっと長く、ややこしい文書になりましたが、参考になればとおもいます。

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