往年の名機「トーラス」

早いもので、今月24日でトップモデルもオープン1周年を迎えられたのも、ユーザーの皆様のお陰と思います。
先日も、RCAW主催の「クラシックミーティング2007」に参加してきて、参加者の皆さんが色々思い入れのある機体をお持ちだと感心してきました。
そこで、今回1周年を記念して往年の名機「トーラス」の生地完成機を1機だけですが、発売することにしました。

Dsc05446 この機体は、1963年にエド・カズマスキー氏が設計し全米大会NATSで優勝したことで、世界的に有名になったもので日本でも、1964年に同氏が来日してデモ飛行をし、それを当時OK模型がキット化をして発売されて、日本のファンにも競技会に多く使用されたきたいです。

(上の写真は、当時モデルアエプレーンニュースの表紙になったカズマスキー氏と「トーラス」)

Sdsc05472 この生地完成機は、当時のOK模型の図面をもとに、数年前にプロビルダーが再現をした機体で、多分生地完成状態では、この1機しかない超レアビンテージ物です。
非常にシッカリ作りこまれていて、保管状態も完璧でバルサ材などまったく新品状態です。

Sdsc05475 垂直尾翼は、「トーラス」独特の形状が再現され水平尾翼の上に翼型に切り出されたバルサブロックで取り付けブロックを削って尾部を成型するようになっています。

Sdsc05476 これは、主翼の翼端です。
FRP成型された翼端をリブ型のバルサで取り付けるようになっています。

Sdsc05482 主翼は、一枚づつ丁寧に切り出されたリブで組まれ前後のプランクやリブキャップも隙間無く丁寧に仕上げられています。
レーザーカットの無い頃の職人技です。

Sdsc05486 これは、主翼中央部とランディングギアの取付材のところです。
取付材は堅木にピアノ線が入る溝と穴が開けられその上からさらにバルサをプランクしてあります。
中央プランクにRをつけて切り出してあるのもこだわりの一つです。

Sdsc05488 胴体や機首部分もトーラス独特の柔らかい曲線をブロック材とプランクで仕上げてあります。
写真では、わかりにくいですが主翼留めのゴムを掛ける竹の丸材を通す穴もあけてあります。
これもオリジナルにこだわったところです。

Sdsc05491 メカ室は、当時のメカが大きかったので現在のメカなら十分の広さがあります。
また、非常に上質のバルサとベニアを使用しているので、とても軽量に仕上がっています。

Sdsc05492 水平尾翼の取り付け部分は、水平尾翼が、平板ではなく翼型をしているので、それにあわせて加工されています。

Sdsc05496 水平尾翼は、中央部分の翼型リブと斜めに配置されたリブで構成されその上下のバルサ材で翼型になるように製作されています。
写真に無いですが、エレベーター・エルロン材もキッチリとした加工がされています。

Sdsc05495 キャノピーもオリジナル通りに真空成型されたエンビ製のものになっています。

Sdsc05523 シンプルなメインギアと珍しいホーク型のノーズギアもオリジナルにこだわったところです。

この往年の名機で、ゴールデンエイジやクラシックミーティングに参加してみては、いかがですか?

当時のクラシックエンジンを飛ばしてみるのも、現在の4Cエンジンで飛ばすのも良いかもしれません。
現在の4Cエンジンなら50クラスがジャストフィットするようです。
こんな、ビンテージな機体を当時のように絹張りドープ仕上げで仕上げてみては、いかがでしょうか・・・