FLOH

先日のEZCUPの電動グライダー部門に参加のために制作した「FLOH」の製作過程を紹介します。

この機体は、4~5年ほど前にOK模型が、チェコより輸入販売していたARFのグライダーキットです。

Fl1 キットの内容は、グラス製の胴体とバルサリブ組みオラカバ仕上げのV尾翼のサーマルグライダーで、エルロン無しのラダー機になります。
現在では、グラスファイバー製の胴体の機体は珍しくないのですが、発売当時では、珍しいキットです。

Fl3 この機体は、基本的にはピュアグライダーのために電動グライダーにする場合は、機首の部分を加工しなければなりません。
加工したことのない方には、少し難しく感じるかもしれませんが、やってみると意外と簡単に加工することができます。

Fl7 このキットに入っている組み立て説明書は、電動グライダーへの加工の仕方が書いていて、機首を切り取る部分の治具とモーターマウントの図面が印刷してあるので、それをコピーをとって厚紙などに貼り付けて治具を作ります。
写真は、治具を機首の部分にはめて切り取るところの印を付けている所です。

Fl8 印を付けたところを、シャークソーやルーターを使って切り取ります。
始めは、この切り取る作業がもし失敗したらと抵抗あるかもしれませんが、そんな方は少し小さめに切り取ってから後で削って調整しても良いでしょう。

グラスファイバーを削ったり切ったりする場合は、できたらゴム手袋などをはめて、削った粉が直接肌に付かないようにしてください。
樹脂で成形したグラスファイバーの粉は、肌に付くとガラス繊維が刺さるのかチクチクしたり痛がゆかったりします。
もし、肌に付いたときは擦ったりせずに水道の流水で洗い流すようにすると良いでしょう。
特に、夏の時期は半袖などで肌を出していることが多いので注意して作業してください。

あ~思い出したら痒くなってきた・・・


EZCUP

23日に開催予定のEZCUPのために、セダクションを頑張って製作してきたのですが・・・

Ez14 ←これは、大会前日までの会場の関西模型飛行場の大会前々日の様子です。
先週来からの全国的な豪雨のために、宇治川の天ヶ瀬ダムの放水量が毎秒840tという大量放流のために宇治川の増水で2mもの水深になったしまったのです。

Ez1 当日は、何とか水が引いたのですが、滑走路のアスファルトを外れた草地のところは、まだ田植えが出来そうなくらいの水溜りがあり草だと思ってうっかり着陸したら、即飛行機が水没してしまう状態なのと、雨が降ったりやんだりでいつまた強く降ってくるかわからないので結局大会自体は中止になってしまいました。

Ez6 しかし、エントリーの選手が今回は延べ70名という過去最高の人数になり、当日会場にもほとんどの参加者が来ていたので、大会自体は中止になりましたが、自由飛行会及び懇親会とすることになりました。
午前中は、電波管理をしながら参加者が自由に飛ばしていました。

Ez8 EZCUP名物の冷やしうどんも午前中から用意をして自由に食べられるようにしてありました。
夏の暑い大会には、このメニューはとても嬉しいですね。
今回は、なんと100食分も用意していただき全員お腹一杯食べることができました。

Ea4 お腹も膨れたところで、雨もそんなにきつくなくせっかくなので有志で参加でチームタッチ&ゴーを行うことになり7チームが参加することになりました。
写真は、名古屋のチームがトライしているところです。

Ez10 最高回数は、さすが去年のディフェンディングチャンピオンです。
こまたん・とむたん・ひでたんチームの38回(3分間)でチャンピオンの意地をみせていました。

Ez12 2位は名古屋チームの37回(やったかな?)でしたが、まあチャンピオンチームは、主催者側のため優勝賞品こちらに贈呈されました。
ちなみ賞品は、「トランザム」が3機です。
さすがメーカー太っ腹です。・・・/(^◇^;)ヨイショっと!

Ez11 3位は、なんと我が近江チームの即席3人組が18回という快挙をそれも機体が、30クラスのエンジン機・電動スポーツ機・電動EPP機というバラバラの組み合わせにもかかわらずで、みんなびっくりでした。
賞品の帽子を被ってご満悦のカミュー・萬ちゃん・ホープさんでした。

電動グライダーも有志参加で滞空競技を行うことになりました。

Ez7 私も「Floh」で参加してきました。
これは、4,5年前にOKさんが輸入販売していたチェコ製のピュアラダー機ですが、これをモーターグライダーに改造したものです。
この製作過程も後ほど紹介する予定です。

決勝まで残ったのですが残念ながら、スタート前のメカチェックのときに、比較テストのために載せていた他社のサーボが故障し、ひょっとしてと思って持って行っていた「TMS0605」に載せかえるのに時間がかかったため決勝をリタイヤしてしまいました。

まあ、おかげで自社のサーボの性能を改めて確認することが出来たのですが・・・

今回の大会中止は、残念でしたが1日楽しく過ごせることができました。

まだ、競技会に参加したことが無いといわれるかたも、この競技会は、とても気軽に参加できる種目になっているので、是非参加してみてください。


最終段階

メカ積みも最終段階に入ってきました。

Seda109 バッテリーは、当社の新製品の「Hot・Lips 3S1700」を使用することにしました。
本来メーカー指定は、2100mAhになっていますが、このバッテリーは20C放電が可能でバースト値も25Cになっているので、1700mAのバッテリーなら20Cで34Aまでだせますから十分余力がもてます。
本当は、1300mAを使おうかとも思っていたのですが余裕を考えて1700mAにすることにしました。
Seda110 バッテリーには、コネクターが付いていませんので先ずコネクターをつけることにします。
コネクターには、一般的な3.5mmのゴールドコネクターを使うことにしました。
コネクタを電源ケーブルに半田付けするときにこのクリップつきの台を使Seda111っています。

これは、ホームセンターなどで購入することができます。
全部金属で出来ているので、半田付けをするときに全体がヒートシンクの役もして、余分な熱を逃がしてくれるのでケーブルや部品が熱でひずんだりすることも少なく、押さえる角度も調節ができるので結構重宝しています。

Seda112 このように、バッテリーにゴールドコネクターを半田付けをしてコネクターに、絶縁のためのシュリンクチューブをかけておきます。
また、オスのコネクターの部分にはシリコンの燃料チューブを適当な長さに切ってはめておくと誤ってショートさせてしまうことがなく良いでしょう。
Li-Poバッテリーは、デリケートなバッテリーなので付属の説明書を良く読んで、安全に使ってください。
Seda113 バッテリーの裏面にマジックテープをつけておきます。
これで、機体にバッテリーを搭載したときに固定しやすくなります。

Seda114 機体側のバッテリーを固定するところにもマジックテープをつけておきます。
私は、こちらにテープの固いほうをつけるようにしています。
また、テープを付けるベニア板にも低粘度の瞬間を流して表面を固めておくとテープの粘着面がしっかりつきます。

Seda115 これで、メカ積みが完了しました。
重心位置も設計図のしてい通りにピッタリあいました。
このバッテリーを使って正解のようです。

Seda117 やっと、完成です。
プロポの設定もしました。

もちろん、エロリン百回もね・・・(*^▽^)ノ彡☆ばんばん!

後は、お天気がどうなるのか・・・

あっ! モグラ(電動グライダー)がまだやった _| ̄|○


メカ積み

EZcup用に製作していた「セダクション100」もいよいよメカ積みになってきました。
フィルム貼りの部分は、またの機会に紹介するとしてメカを積んで行きたいと思います。

Seda108 今回の機体のデザインは、「セダクションフリースタイル」のデザインを参考にしてみました。
このカラーリングは、RCAWの2001年3月号の表紙に使われたセダクションFSのデザインです。

この表紙の写真を、見てすぐに近くの模型店にキットの予約を入れたのを思い出します。

今回のメカは、モーターは、Cool-Spinが入荷する前にそろえていたのでTahmazoの「ER-222012dを使用しました。
このモーターは、当社のCool-Spin2820-1200と同等のパワーのモーターとなります。
スピードコントローラーは、MGMの「Easy25」を使用しました。

Seda103 このスピードコントローラ(以下ESC)は、他社の同じ電流値のものに比べて非常に軽量にできています。
セッティングもLi-Poを使用するなら接続するだけですぐに使用することが出来るようになっています。

Seda102 こちらのESCは、メインスイッチが付いておらずバッテリーを接続することで、ESCがON状態になるようになっています。
ただ、他のMGMのESCの上級機種と同じ基盤を使用しているのでスイッチを付けることが出来るので、つけてみることにしました。

Seda101 バッテリーと受信機用のケーブルが付いている方の基盤に接続回路がプリントされているところがあるので、シュリンクを切ってそこにスイッチを半田付けします。
ただ、非常に小さな端子になっているので、先の細い半田こてを使って回路がショートしないように半田付けします。
ここが、ショートするとESCは常にOFFの状態になって使用できなくなりますので、経験のない方や自信のない方には絶対にしないでください。
この改造をされた場合は、ESCに対する当社の保障対象外となりますので、もしまねされる場合は、あくまでも自己責任において行ってください
Seda104
モーターは、付属のマウントを使用することで簡単に取り付けることができます。
また、このキットは完成した後からエンジンに簡単に乗せ変えることができます

Seda107 プロペラは、APCの8X6Eが電動の場合ジャストフィットです。
スピンナーは、45mmの物を使用します。

私は、キット指定のABスピンナーを使用しました、このスピンナーはバックプレートがアルミ製になっていてとても精度が良く出来ています。

Test2_1 ちなみに、このスピンナーは、スケールパイロンレースのために来日参加された、台湾の莊社長の会社で製造されているそうです。

Seda105 サーボは、指定の S2414を使用しました。
このサーボを使うとサーボマウントを加工せずにピッタリ搭載できるようになっています。

 

Seda106_1 ところで、皆さんはサーボに付属されているハトメをどのように取り付けておられますか?
たぶん上からグロメットに差し込んでサーボをタッピングで止めておられる方が、結構おられるのじゃないでしょうか?
私は、ハトメを写真のようにサーボの耳の下から差し込んで使用します。
こうすることで、タッピングを締めこんだ時にハトメがマウントのベニアに食い込んでしまうことが防げるのと適度な間隔が空いてサーボに無理な力がかかった時に負担を軽くすることができます。

今回ご紹介したことを、もし行なわれる場合は自己責任で行なってください。m(__)m


バルサキットを作ってみよう13日目

今日で、生地完成にできるかな・・・

胴体が完成したところで、後は尾翼の部分です。

Seda84 この機体は、尾翼がバルサの単板を組み合わせて接着するようになっています。

Seda85 単板そのままでは、木目に添ってバルサが割れてしまうので、縦目のバルサをはめ込んで接着するようになっています。
さすが、レーザーカットではめ込むとピッタリはまり瞬間を流すときっちり接着できるようになっています。
このパーツ一つで、強度が全然ちがってきます。

Seda87
エレベーターの部分も同じ様に各部品を瞬間で接着してゆきます。

Seda86 左右をつなぐ部分は、ヒノキ材になっています。
接着するときに左右が歪まないように気をつけて接着します。

Seda88 接着するとこのような一枚ものになります。

Seda89 ラダーとエレベーターのヒンジが付くところがこのようにまっすぐにカットされたままなので、V字に削ります。

Seda92 削り過ぎないように、マスキングテープで削らないところをカバーします。

Seda93 ここは、バルサカンナで削ると木目の関係でバルサが欠けてしまうことがありますので、サンディングペーパーでマスキングテープを目安に削って行きます。

Seda94 反対側も、同じ要領で削りV字にします。

角度は、設計図を参考にします。

Seda90 水平尾翼と垂直尾翼の前縁を、このようにRをつけておきます。

このときに、中心が通るように削ってください。

Seda97 最後に、主翼に取り付け様のボルトを入れる穴をあけるのですが、先ず胴体に主翼固定用のボルトを入れその頭にスタンプインクか朱肉をつけておきます。

Seda98 主翼を歪まないように取り付け先ほどインクをつけたボルトの頭に主翼を押し付けて印をつけます。

Seda99インクで印の付いたところにボルト様の穴をドリルであけます。

大型機などでボルトが太いときは、一度に開けようとせずに細い穴から徐々に太い穴にしていくの方が良いでしょう。

Seda95 これで、やっと生地完成になりました。

後は、フィルムを貼ってメカを積み込めば完成になります。

ブログでの紹介なので少しづつしか、紹介できないので初心者の方には難しそうに見えるでしょうが国産のレーザーカットされたキットならプラモデル感覚で部品を組み合わせていけば正確に出来るようになっているので、一度チャレンジしてみてください。
ここでの組み方は、私流のものなのでもっと上手に組み立てるかたは、沢山おられるとおもいますが、こんな組み方してるのも居るのだと思ってやってください。