ルミナ箱開けレビュー(その2)

 OK模型の70クラス スポーツスタント機「ルミナ」の箱開け紹介、今回は胴体まわりをチェックします。

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カウルの下からラダーまで伸びたターコイズブルーのラインが新鮮で、すっきりしたデザインの胴体です。
最近は実機のアクロ機をモデルにしたスケール機やスケールもどきのデザインが多い中、いかにも模型飛行機というスタイルのルミナに私は好感が持てます。
箱にはカウルがついていない状態で入っていますので、全体のラインをご覧いただくためにカウルを仮に付けてみました。

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機首まわりはこんな具合です。
右の方にメインギアの取付穴が見えます。

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カウルの材質はグラスファイバーで軽量に仕上がっています。
有難いことに両サイドの空気取入口は前もって開けられています。

 

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コックピット部分は最近の電動対応機の例にもれずバッテリーの着脱ろ考えて大きくオープンします。
このパーツはスモークブラウンのキャノピー部分から前端までがプラスチックの一体成型で、キャノピーの透明部分だけを上乗せするタイプと違って胴体との間に段差がなく非常にすっきりとしています。
当然、オレンジ色の部分は塗装仕上げですが中にグレーの下塗りがしてありますので透けて見えることがありません。でも、ここまで細かい気配りをするなら中に見えるベニアの枠もグレーか黒に塗って欲しかった(@_@)

 

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キャノピーの取付ですが、前はグラス(FRP)製のツメを胴体の溝にはめ込んで前方にスライドさせ・・・・

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後方をキャノピーラッチで止める方式になっています。

 

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続いて垂直尾翼を中心とした胴体後半を見てみます。
ここで水平尾翼の取り付け穴の前の四角い穴が気になります。

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黄色の矢印部分ですが、これはエレベーターサーボの取付穴です。
したがってエレベーターはサーボからの直リンケージです。
但しエレベーターは左右連結されていますのでエレベーターサーボは1個です。
ですから反対側の胴体には四角い穴は開いていません。
一方、ラダーは胴体内のサーボから両引きワイヤーでのリンケージとなっています。
ピンクの線で囲まれた中の黒い部分がワイヤの出口でパイプが取付済です。
エレベーターとは違って、ワイヤの出口は反対側にも開いています。

 

次回は主翼と尾翼を見る事にします。
その後が最終回で、小物パーツのご紹介をさせていただきます。
長くなりますが最後までお付き合いください。


ルミナ箱開けレビュー(その1)

久々の箱開けシリーズ、今回から連続してPILOTルミナをご紹介しましょう。

LUMINA-400

この機体は当店のカタログページでご紹介させて頂いています通り、70クラスのスポーツスタント機です。

70クラスのスタント機は、2mx2mのフルサイズスタント機より小ぶりながら、F3Aスタント(曲技飛行)を練習するのにうってつけという事で今人気のジャンルで、最近は70クラス・スタント大会もあちこちで開かれるようになってきています。

さて、このルミナ、構造はバルサやベニアの骨組みにフィルム貼りで仕上げた胴体、主尾翼で構成されるARF機で、下写真のようなパーツ構成となっていますが、今回はちょっと細かい点まで踏み込んでレポートさせていただきます。

Lumina-hakoake400

 

まず、今回私が一番気になったのが「電動パワーでもエンジンパワーでも搭載できる」という点です。
そのためにどんな工夫がされているのか気になるところですので、突然ですが一番のポイント、マウント周りについてのレポートから始めさせていただきます。
もちろん、箱開けの定番、主翼や胴体についても次回以降でご紹介しますのでご安心ください。

 

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さて、こちらがマウントを取り付けるルミナの胴体前端の第一胴枠とモーター用マウント(左)とエンジン用マウント(右)です。エンジン用マウントの方が少し色が暗く見えるのは耐燃料塗装が施されているためです。

 

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マウントを裏側から見たところです。
飛び出しているタブを胴枠の溝にはめ込み、4本のネジで止める構造です。
電動の場合はこのままでいいでしょうが、エンジンの場合はマウントを胴枠に接着してしまうようにしないと強度の点で心配な気がします。

 

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エンジン用マウントのクローズアップです。耐燃料塗装が施されているのは先に説明した通りですが、写真で少し黄色く見える、第一胴枠への取付板前面は補強の為に薄いグラスの板が張られています。また外側のコーナーにはバルサ三角材の補強を入れるなど、マウントの強度を高める細かい工夫がされています。

 

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胴体に仮付けしてみました。
こんな感じで、エンジンは倒立に搭載することになります。

 

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電動用マウントの前面はこんな感じ。
メーカー推奨のER-412052dBMモーターの取付ネジ位置に合わせた穴あけがされています。

 

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仮付けしたところです。

この部分にはFRP(グラスファイバー)のカウリングを被せますが、カウリングについては次回ご紹介させていただきます。

 

 

 


バニラの箱開けレビュー(2)

前回の主尾翼に続いて、今回は胴体周りを中心に見てゆくことにしましょう。

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ご覧のように最近のOK模型製グライダーの標準的な構造、グラスファイバー(FRP)のポッドにカーボンパイプを組み合わせたもので、軽さと、操縦性にも大きく影響する機体剛性を両立させるのに最良の組み合わせです。

ゆっくりと飛ぶイメージのグライダーにはスティックの動きにリニアに反応する操縦性は不要と思われがちですが決してそうではありません。僅かな上昇風の兆しを察知し、素早く捉えて高度を稼ぐ醍醐味を味わうには滑空性能と共に機体を素早くイメージ通りに操れる操縦性も大きな要素になるのです。

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リンケージ用のサーボベッド、サーボカバー、コントロールホーンなどももちろん同梱されています。

 

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バニラのDX(デラックス)タイプにはER-221210dブラシレスモーターとアルミ削り出しターボスピンナーのついた10x6折ペラセットが付属しています。

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このほか、大きなロゴのカラーステッカーも入っていますので、パッケージやカタログに載っているとおりの機体に仕上げることが出来ます。

春の気配も日々強く感じられるようになり、飛行シーズンの到来を告げています。
皆さんもぜひこのバニラを持ってフィールドやスロープに出かけ、静かで気持ちの良いフライトを堪能してください。
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さて、来週は受信機用バッテリーに最適なニッカドバッテリーを取り上げる予定です。


バニラの箱開けレビュー(1)

バニラ と言えば私はソフトクリームが頭に浮かんでくるんですが、そんな甘く柔らかい雰囲気を感じるARFモーターグライダー「バニラ」をご紹介します。
ご覧のように楕円を基調にしたデザインの外観、グライダーとしてはやや小ぶりでかわいい1580mmの翼が、バニラのイメージを演出するんでしょうかね。

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箱の中身を一堂に集めた写真などはバニラの商品ページをご覧いただくとして、ここでは違った視点で箱の中身をのぞいてゆくことにしましょう。

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まずは箱を開けて一番最初に目に飛び込んでくる特徴的な主翼と尾翼を拝見といきましょう。
シンプルな一段上反角ですらりと伸びた主翼、柔らかく丸みを帯びた平面型に好感が持てます。

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主翼と尾翼を並べてみました。
楕円基調のデザインで優しい雰囲気が出ていますね。
写真の一番上が主翼上面、中段が下面(裏面)になります。

 

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主翼を手にとって見て驚くのが、軽さもさることながらその薄さです。
最大厚みは14.7mmmm、この部分の翼弦は180mmですから、計算すると翼厚は8%になります。
比較に置いた一円玉と比べて見てください。
翼の薄さはもちろん、鋭く尖った後縁にも注目です。ここはグライダーの敵、空気抵抗にかかわる肝心なところで、出来るだけ薄く仕上げないといけないところです。高価なシャーレ翼ならともかく、フィルム貼り仕上げで後縁の厚さをここまで薄くするこだわりに拍手です。

 

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主翼の平面形は空力的に有利な楕円が基調で、外翼の前縁から翼端にかけては直線部分がありません。
尾翼はもっと徹底していて外周すべてがカーブしています。
この薄くてカーブの多い主翼の骨組みを正確に作ってプランク、そしてフィルムを貼って・・・・・・と考えると私にはとても出来そうもありません"(-""-)"
これだけでもARFのバニラを買う価値があるのではないかと考えずにはいられませんでした。

さて、次回は胴体を中心としたパーツをご紹介する予定です。

 


TOPMODELマルチコプター レビュー その(1)

皆さんすでにご存じかと思いますが、先日から当店ではTOPMODELオリジナルマルチコプターの取り扱いを開始しています。

最初の製品は向かい合うアームの端から端までの寸法が450mmのクワッドコプターです。

4本アームのFourと450mmを組み合わせてF450という名前にしてあります。

1-F450-800

セットに入っている主なパーツはこれからご覧いただくように僅かな点数ですから、ハンダ付けも含めて数時間あれば形は出来上がってしまいます。

まずはメインとなるフレームのパーツです。2枚のプリント基板と4本のアーム、そして取付ネジ、これだけで構成されています。

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別売のカメラジンバルなどを取り付ける際に必要となる外付けの脚も入っています。

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モーター、アンプ、カーボンペラなどの動力関連パーツ。4組入っています。

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マルチコプターの心臓ともいえるコントローラー。基本機能に絞り込んだ分、パソコンを使わずシンプルに設定出来ます。大きさは横43mm、縦30mmです。

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どうです?ヘリや飛行機のキットと比べると格段にパーツ数が少ないですよね。

 このモデルは、とにかくシンプルに、かつ導入コストを低く押えてに、手っ取り早くマルチコプターのフライトを経験してみたいというかた、特にラジコンヘリや飛行機の経験があるモデラー向けの製品です。

動画撮影などを前提にした高価で高度な機能を持ったモデルとは異なり、GPSや高度センサーも装備していませんので、操縦はマニュアルで行います。ですからワンタッチで離陸地点に帰投するゴーホーム機能などはありませんが、その分設定はシンプルで、パソコン等を使う必要はありません。

とにかく自分の体でマルチコプターの基本的な操縦技術や理屈をマスターしたい、という方にぴったりのモデルです。

当店ではスペアパーツはもちろん、カメラを搭載するジンバルも取り揃えていますので練習を重ねて動画撮影なども行っていただけます。また、機体や動力はそのままで、コントローラーだけをGPSなど高度な機能がついたものに取り替えることも可能です。

個々のパーツについては、次回以降もう少し詳しくご紹介していきますのでお付き合いくださいね。