ピラタスB4-2mの箱を開けてみた。その1

OK模型から新発売のV-pro ピラタスB4-2m DXのご紹介です^^

ピラタスB4といえば、ご存知の方も多いかと思いますが、日本飛行機(NIPPI)がスイスのピラタス・エアクラフト社よりライセンスを受けて1980年から製造販売を開始した全金属製の高性能グライダーです。

このV-pro ピラタスB4-2m DXは、OK模型のノウハウを盛り込んだ設計で、実機同様に様々な曲技飛行を行うことができるモーターグライダーになっているようです。

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では、キットの中身を見ていくことにしましょう。

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セット内容はこのようになっています。今回と次回の2回に分けて、各パーツをご紹介していきます。

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DX仕様に標準装備されているのは、この機体に最適な
バックマウントタイプのブラシレスモーターTahmazo ER221311dBMと、
PH20/8S4.0TM 折ペラ用ハブ折ペラ用 10×6ブレードです。

Basic仕様にはこれらが付属していませんので、別途パワーユニットを準備する必要があります。

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では今回は、胴体周りのパーツを見ていきます。
FRP(グラス)製の胴体と、コックピットなどの成形品、尾翼です。

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水平尾翼はフィルム貼り仕上げ、ヒンジはフィルムヒンジになっています。

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胴体側にも、尾翼にも、取り付けに必要な穴は予め空けられています。
取り外し式にできますので、完成後の運搬時には便利ですね。

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エレベーターリンケージは、サーボにシュリンクチューブを被せて、垂直尾翼の根元あたり(赤丸のところです)に、接着する仕様です。

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その後に、垂直尾翼後方をバルサのパーツで埋めて、ラダーを取り付けます。

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ラダーリンケージは、赤丸箇所にピアノ線の通る穴を空けて行います。
こういうくぼみが無いと、ピアノ線を通す時に穴を細長く空ける必要があり、胴体の強度が落ちて破損しやすくなります。ちょっとしたことですが、リンケージのしやすさや、それに伴った飛行性能も、これが有ると無いとでは大違いというわけです。

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モーターは、同梱のベニヤパーツを貼り合せたモーターマウントに取り付けて、搭載します。

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モーターマウントにモーターを取り付けて、シャフトが胴体の前の穴から出るように胴体内部に接着すれば、ダウンスラスト、サイドスラスト共にぴったり合うように設計されているとのことです。

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スケール機の要、コックピットは3つの成形品から作ります。計器盤のデカールも入っていますので、いろいろと資料を見ながら凝ったコックピットにされてみてはいかがでしょうか。

こういう人形の組み立てとか塗装が苦手・・・
という方は、過去の記事
パイロット人形の塗装(1)
パイロット人形の塗装(2)
なんかを参考にして頂ければいいと思います。

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コックピットの取り付けは、同梱の磁石(結構強力です)とベニヤパーツで行います。

胴体周りのパーツは、こんなところでしょうか。
では次回は、主翼、その他の小物パーツをご紹介します。

 

 

 


コンボ25Lを作ろう! その9

 TOPMODEL コンボ 25L バルサキットの製作、その9、最終回です。
胴体のフィルム貼りと仕上げをして、完成させていきます。

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フィルムを貼る前に、胴枠周りをマイクロバルーンを混ぜたエポキシ接着剤で補強します。
耐燃料対策として、ウレタン塗料のクリアーをマウントや胴枠に塗るのですが、
塗料を塗る前に、胴枠とエンジンマウントの隙間を同じくエポキシ接着剤で埋めておきます。

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また、水平尾翼が入る胴体後部にブロックを挟んでおきます。
これを挟んでおかないと、フィルムを貼った時にフィルムが縮んで胴体が変形してしまいます。

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胴体は、今回は3ピースで貼ります。下面の前と後、それから側面上面は1枚で貼ることにしました。
経験者の方の中には「え、そんな無茶して大丈夫か」とおっしゃる方もおられるかもしれません。
今回はちゃんとその3ピースで綺麗に仕上げることができましたよ^^方法は後ほど。

フィルム貼りが苦手な方や初心者の方は、下面2枚、側面2枚、上面1枚の合計5ピースで貼ってもいいと思います。

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下面の前と後を貼り、側面に少しだけオーバーラップさせてカットします。

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残りの1枚の貼り方ですが、まずは側面の赤線部分を、しっかりフィルムを引っ張りながら、アイロンでしっかりと押さえて固定しておきます。
ここからはアイロンでは厳しいので、ヒートガンを使用します。
ヒートガンは見た目はヘアドライヤーのようですが、ヘアドライヤーよりもかなり強力です。熱風を当てるときは、離れたところから少しずつ当てていかないと、あっという間にフィルムに穴があいてしまう程です。
特に使用しているAフィルムは比較的縮みやすいフィルムですので、ヒートガンを使って作業する場合は少しずつじっくり全体のシワを取っていくようにした方がいいでしょう。

しっかり縮んで、シワを取ったら、今度はアイロンで生地に密着させていきます。

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前側、エンジンマウント周辺に、はみ出させてしっかり貼っておきます。

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メカ室周りの仕上げ状況です。

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胴体後部は、この後ラダーヒンジが入るようミゾを切っておきます。

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胴体ができましたので、主翼を取りつけるためのベースを接着します。
まずはベニヤのベースを

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このように削って整形し、抵抗を減らすようにしておきます。右側が前側です。

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ベースにフィルムをはり、半田ごてでビス穴を空けます。
主翼にはベースが来る部分をけがいておき、その少し内側のフィルムを切り取っておき、接着します。

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あとは、ノーズギアのベースを取り付けておこうと図面をチェックしたところ・・・

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あれ、これはどう取り付けるんだ!?
これは、胴枠を組み付ける前に、ノーズギアベースを取り付けておかなければならなかったのかもしれません。
タッピングビスでは、着地の衝撃でベースが外れてしまう危険性があります。
そこで、内側に手持ちの爪つきナットを埋め込むことにしました。

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苦労しましたが、なんとか図面通りの位置にベースを取り付けることができました。

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紆余曲折ありましたが、これでようやく完成しました。
キャノピーは接着していません。フィルムの上からステッカーなどで仕上げられたり、キャノピーの内側に何か加工される場合を考慮してのことです。

水平尾翼はエレベーター接着済み、垂直尾翼はラダー側にヒンジを接着してあります。

全9回に渡って、ダイカットバルサキットを1から組み立てて参りました。
いかがだったでしょうか。これからバルサキットを組み立ててみようと思われている方の一助になればと思います。
最近、密かにバルサキットブームかも?という兆しが見られます。
初心者の方も、バルサキットに挑戦して、作る面白味にハマってもらえたら良いなと思います。

 

 

 


コンボ25Lを作ろう! その8

TOPMODEL コンボ 25L バルサキットの製作、その8です。
今回で最終回の予定でしたが、解説が少し長くなりますので、次回を本当の最終回とさせていただきます。
もう少しだけ、お付き合いください。

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前回までで、尾翼のフィルム貼りまで出来ましたので、胴体、主翼とフィルムを貼って仕上げていきます。

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まずは主翼から。下面は一枚、上面は左右別々に2枚に分けて貼ろうと思います。

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下面用のフィルムを切り出したら、中心に胴体に挿し込むダウエルを避けるような切欠きをしておきます。

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そのあとは、まずはそのダウエルの周りを始めに、フィルムの中心から少しずつ離れながら、前縁と後縁をチョンチョンと、スポットでアイロンを当てていきます。
この状態で、できるだけ中央部分にシワが残っていないことが理想です。
一度貼ったところでも、もう少し引っ張ってシワが伸ばせそうであれば、一度外して、引っ張り、もう一度貼る、というように、慎重に作業していきます。

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使用するアイロンは、過去何度か当ブログで登場しているPILOT V.I.P.アイロン 電子制御式 Type Fです。
温度調節が容易なこのアイロンで、私の場合は170度程度に合わせて作業していきます。

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翼端と中央部分を除く、前縁と後縁をしっかり貼っていきます。

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翼端は、フィルムを外側にぐっと引っ張りながらアイロンをあて、フィルムを伸ばしながら貼ります。
翼端の縁にシワが出ないように、回り込ませるように、常に引っ張りながら貼り付けていきます。

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多めに反対側に回り込ませて切り取り、しっかりと貼り付けておきます。

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この状態では、まだ翼端側にシワがたくさん残っています。
こういったキツめのシワは、

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シワから離れたところにアイロンを当てて、シワ部分のフィルムを外側に誘い出すような感覚で伸ばしていきます。
後で使いますが、ここでヒートガンをつかってシワを伸ばすのもいいでしょう。
アイロンは、力加減と当てる場所、動かし方のコツをつかむことが肝要です。
きついシワが出ても、慌ててシワに直接アイロンを当てないで、周りから、アイロンを当てるか当てないかというように、ふわりふわりと当てていきましょう。

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下面翼端が仕上がりました。

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下面全体も、シワが無いところでも、まんべんなくアイロンを当てて、全体のフィルムをしっかり引き締めて、後々たるんでこないようにします。

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下面ができたら、まずは翼端部分に、フィルムボンドを塗っておきます。
この主翼の翼端は、3mm厚のベニヤです。
つまり上面翼端のフィルムがしっかりと引っかかるように、外れてしまわないように、下処理をしておきます。

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上面のフィルムを貼っていきましょう。
フィルムにエルロンコントロールホーンが入る穴を空けて、下面と同じように慎重に少しずつシワを伸ばして貼っていきます。

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翼端の仕上がり具合はこんな感じです。いくらフィルムボンドを塗っているとはいえ、3mmの厚みでもたせるのは心配ですので、下面側にある程度オーバーラップさせておきます。
フィルムボンドは、乾いたらアルコールで拭けば取れますので、多めに塗っておいて問題ありませんよ。

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主翼上面のフィルムが仕上がったら、エルロンサーボマウントが入る部分を半田ごての先で焼切るように切り取っておきます。半田ごてが無い方は、カッターナイフで慎重に切り取っておくのもいいと思います。
半田ごてを使う利点は、フィルムの除去と(フィルムが融着するので)剥がれ防止が同時にできることです。

同じように、エルロンコントロールホーンが動きやすいように、半田ごてでフィルムを溶かしておきます。

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エルロンのフィルムを貼ったら、ヒンジを瞬間接着剤(OKボンドFXかMP)で接着します。

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コントロールホーンが入るところは、半田ごてで溶かしておきます。

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エルロンを取り付けます。
エポキシ接着剤をホーンとヒンジに塗って、エルロンを主翼に取り付けます。

これで主翼は一旦終了です。
次回は胴体にかかっていきましょう。

 

 

 

 


コンボ25Lを作ろう! その7

 TOPMODEL コンボ 25L バルサキットの製作、その7です。

いよいよ生地の仕上げに入ります。サンディング作業をしていきます。

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ここからは、サンディングブロックが必須になりますよ。

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胴体のサンディングです。説明用に右半分(写真左側)だけ仕上げてみました。
このままでは分かり難いと思いますので、ビフォーアフターを順に見て頂きます。

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サンディング前です。微妙にヘコミや隙間があるところは、スーパーモデルパテ バルサで埋めています。
パテの使い方のコツについては、こちらこちらをご覧ください。

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サンディング後。きれいに曲面になるように、仕上げていきます。

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下面も同じように、

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角が消えるように、綺麗に仕上げていきます。

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下面、前側も、同じように

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角を消して、仕上げていきます。

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胴体後側、水平尾翼が入るところは、切り落としておきます。

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垂直尾翼が入るように、後の部分を切り欠いておきます。

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水平、垂直尾翼、胴体の後が綺麗に一直線に並ぶように調整します。
ラダーのヒンジが入る様に、胴体にラダーヒンジのミゾを切っておきます。
また、この時点で、垂直、水平の両尾翼が正しく直角に取り付けられるかどうかのチェックをしておきます。
フィルムを貼った後、取付時に多少の角度調節はできますが、この時点で大きくズレていると、後で修正するのは大変です。
まだ接着はしません。

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続いて主翼です。前縁は、前縁材をプランク材が挟んでいる状態です。このままではいけませんので、図面通りを目指して、前縁を丸く削っていきます。

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削った後です。プランク材が先に向かって薄くなっているのがお分かり頂けますでしょうか。
これを図面の翼型通りに、フリーハンドで仕上げるのはなかなか困難ですので

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尾翼の仕上げの際に作ったようなジグを作って、均一に仕上げると楽にできます。

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胴体主翼ともに、プランク材を貼った時の段差を荒めのパーペーで均してから、全体を細かいペーパーで仕上げます。
その後に、実際に主翼を胴体にはめてみて、隙間ができていないかチェックします。
隙間があった場合は、バルサ材などで埋めておきます。

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これで、生地完成となりました・・・と、その前に。
ここで動翼(ラダー、エレベーター、エルロン)を挿し込んで、段が無いか再チェックします。ペーパー掛けの後は、各部の厚みが変わっていますので、段が発生していることがあるのです。
フィルムを貼った後では、フィルムをはがしてサンディングしなおさないと修正できませんので、フィルムを貼る前に、仕上げておきます。

それでようやく、本当に生地完成です。

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続いて、フィルムを貼っていきましょう。
色はAフィルム AF26ホワイトです。

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まずは下準備から。フィルムがしっかりつくように、フィルムボンドを20倍程度に水で薄めて、塗っておきます。
刷毛塗りするのではなくて、布に染み込ませて、拭くようにして塗ります。
布は、着なくなったTシャツの端切れでも、雑巾でも、何でもいいです。

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軽くフィルムボンド溶液で湿らせて、硬く絞っておき、表面の埃を拭きとるようにします。
ベトベトに塗る必要は全くありません。
硬く絞っても、拭いた後は僅かに湿っているのが分かると思いますが、これで十分です。
尾翼、主翼、胴体、すべてのパーツにフィルムボンドを施します。

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フィルムボンドが乾いたら、折角埃をふき取ったばかりですが、目の細かいペーパー(写真は#180を使い古したもの。#220や#320でいいと思います)で、生地表面が僅かに濡れて、フィルムボンドで表面に微妙な粘りが出ることで起こっている「毛羽立ち」を落としておきます。サッと全体を撫でるようにするだけで効果はあります。
そのあとで、乾いた布で埃を払っておきます。

これをするとしないとでは、仕上がりが全然違いますよ。
軽くペーパーをかけるくらいなら、フィルムボンドはしっかり効きますので安心してください。

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フィルムを各パーツ用に切り出していきます。折込みなどを考えて、少し大きめに、かつ、無駄の無いように切り出します。

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垂直尾翼。半分ずつ貼っていきます。

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垂直尾翼の胴体に入る部分は、接着するため生地を出しておきます。
後でフィルムだけを切り取ってもいいですが、先に直線に切っておいて、そのラインを基準に貼っておいた方が楽でしょう。

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フィルムが貼れたら、ラダーヒンジが入る部分のフィルムを、ラダー側のミゾを目安に切っておきます。
ラダーのフィルムを貼ってしまってからでは、ミゾがどこにあるかを探さなければいけませんので・・・。

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ラダーのフィルム貼りをして、今度は垂直尾翼のヒンジミゾを目安にラダーのヒンジミゾを切って、完成です。

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水平尾翼です。リブとリブの間に空気が溜まりますので、ヒンジミゾを深く切っておいて空気が逃げるようにします。

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エレベーターは裏表を一枚で貼ってみました。
フィルム貼りが苦手な方は、裏表一枚ずつにしてもいいでしょう。

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同じようにヒンジミゾを切って、ねじれや反りをチェック、修正して、尾翼のフィルム貼り完了です。

主翼や胴体は、切り出すフィルムの面積が大きいです。
ですので尾翼のフィルムを貼りながら、フィルムの縮み方などのクセをつかんでおいて、主翼や胴体のフィルム貼りで失敗しないようにします。

ということで次回その8は、最終回、主翼と胴体の仕上げです。

 

 

 


コンボ25Lを作ろう! その6

 TOPMODEL コンボ 25L バルサキットの製作、その6になります。

主翼、胴体と出来上がり、最後は尾翼の組み立てです。

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水平尾翼とエレベーター、垂直尾翼とラダーの材料です。

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はじめに、水平尾翼から作っていこうと思います。
図面には水平尾翼は右半分しか描かれていませんが、左右上下対称のものですので、片側ずつ作ってはひっくり返してもう片方を作ればOK。

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図面にあわせてパーツを接着していきます。

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水平尾翼のリブは、図面ではイモ付け(リブの小口だけで接着)するようになっています。
ですが工作も面倒ですし、溝を掘って埋め込むように接着する方が強度が出ますので、
リブの材料を、少し長めに切り出してから、

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余ったものにサンドペーパーを貼り付けて、ミニサンディングブロックにして

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リブがぴったりはまるように削って、接着します。

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中央の後ろ側が、ちょっと強度的に心配でしたので、手持ちのバルサ材で補強することにしました。ただ、補強材の木目の方向を間違えると、せっかく貼っても強度はぜんぜん違いますので、補強の木目の方向が、部材に突っ張るように(45°になるように)貼っておけば最も強度が出るかと思います。
写真を参考にしていただければと思います。

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ヒンジの溝を切っていきます。まず位置を図面から拾ってマークします。
こういう比較的薄い板のセンターに溝を切るのは神経を使いますが、

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カッターナイフの刃が希望の高さ(水平尾翼の厚みは6mmなのでのこの場合は3mm)になる様に、台の上に乗せて

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この台はそのまま動かさず、水平尾翼を動かして刃に当てて、薄く切り込みを入れて、それを目安に溝を切れば簡単です。

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このとおり、3mmの位置にまっすぐに溝が切れます。

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エレベーターにもヒンジ溝を切って、組み合わせます。

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水平尾翼の前縁は、フリーハンドで丸くしてもいいですが、
この様に尾翼前縁の曲線にサンドペーパーが合うようなサンディングブロックを作って、

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カンナをかけるように引いていけば、簡単に均一なラインが出せます。

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続いて、垂直尾翼とラダー。

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垂直尾翼は瞬間接着剤で貼り合わせます。

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次にラダーの加工をします。入っている材料は、ヒンジが入る面の斜め加工もされていませんし、前から後ろまで同じ厚みです。ラダーは普通、後ろに向かって薄くなっていますので、そのテーパー加工もする必要があります。
まず、ヒンジが入る面から1.5mmほどのところと、

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ヒンジが入る、厚みの真ん中に線を引きます。フリーハンドでも定規でも、うまく引きにくいので、先ほどの小ワザを応用して、ボールペンを固定して、ラダー材を動かして線を引きます。

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ちょっと失敗して2度引きしましたので、太くなりましたが、まっすぐな線が引けています。

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この線を目安に、サンドブロックで加工します。線が消えるくらいまで、サンディングすればOKです。

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次に後ろへかけてのテーパー加工。

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図面ではラダーの後ろ側は約2mmでしたので、中央に2mm幅が残るように、線を引きます。

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テーパーになるラインを両方の小口に書いて、

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台の上に置いて、

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先ほどの線を目安に、削り込んでいきます。
全体に均一に力をかけてしまうと、当然均一に薄くなってしまいますので、後ろ側(この写真だと右側、右手中指が当たっている辺り)に少し力をかけて、少しずつ、確認しながら削っていきます。

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片側が終わったところです。

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同じようにもう片側も削って、これで完成です。

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垂直尾翼の前側も、丸くします。

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フリーハンドでやってみました。
台の上に平らに置き、部材の厚みを意識して、厚みの真ん中に向かって削るように、手首を柔らかくして片側ずつ削るのがコツです。

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断面です。

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水平尾翼同様、垂直尾翼とラダーにもヒンジ溝を切って

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これでOK。ラダーを動かして、舵角が大体左右で同じだけとれるかチェックします。

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尾翼の工作、完了です。

ちょっと長くなってしまいましたので、サンディング編は次回、フィルム貼りと一緒にご紹介することにします。