Tahmazo TS-D1016MGをチェック!

Tahmazoから、久しぶりに新しいサーボが出ました。

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TS-D1016MGです。グライダーのエルロンやフラップに適した、薄型のウイングサーボです。
ご覧のように、サーボの耳(取付部分)が3か所、平積み専用のものがついています。
主翼に組み込む専用のサーボというわけですね。

公表のスペックです。

スピード トルク 重量g 長さmm 高さmm 幅mm 種別
0.14 2.4 19.2g 30.5mm 26.0mm 10.1mm ディジタル
オールメタルギア

スピード:sec/60° トルク:kg・cm(スピード、トルクは4.8V時)

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ギアはオールメタルギアになってています。
今回、ブログ用に(人柱として)分解しましたが、お客様は絶対に分解しないでください。
分解してしまうと、メーカーのアフターサービスの対象外になります。

ちょっとファイナルギアを持って動かしてみると、ほんの少し「遊び(ガタ)」があります。
オールメタルギアですが、競技用のようなシビアな性能ではないということですね。

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厚みは約10mm。グライダーの薄い主翼にも積みやすいですね。

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付属品は、サーボホーン1個と、サーボホーン固定用のビス1個です。
主翼に取り付けるためのビスは別途用意する必要があります。

よろしければ、チェックしてくださいね^^

 

 

 


コンボ25Lを作ろう! その5

TOPMODEL コンボ 25L バルサキットの組み立て、その5になります。

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前回は、主翼の完成まででした。今回は、胴体を組み立てていきます。

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バルサの側板にベニヤの補強を貼って、胴枠をはめ込んでいくという順序になります。

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側板に補強のベニヤパーツを貼ります。
補強を貼る時は、写真のように、胴体を組んだ時にベニヤパーツが内側に来るように、注意して貼ります。

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エンジンマウントと第一胴枠は、3mmベニヤ2枚貼り合せになっています。

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胴枠などを仮にはめ込んで、左右の反り、曲り、ねじれなどが無いように調整していきます。

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このとき側板の一番後ろを、ベニヤなどをあてがって目玉クリップで挟んでおきます。
この部分の合わせ方で、胴体のねじれや反りなどを最終調節していきます。

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下面もチェックします。胴枠のセンターに目印をつけて、その目印が一直線に並ぶようにしていくといいと思います。
胴体の性質を決める大事な工程ですので、慎重に行っていきます。
調節が終わったら、瞬間接着剤OKボンドFXで接着していきます。

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ウイングマウントを順番を間違えないように貼り合せます。

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3mm爪つきナットを、内側から打ち込んで、瞬間接着剤FXを周りに流して抜け止めにしておきます。

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これを側板にはめ込んで、エポキシ接着剤で接着します。

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次は補強用の棒材を接着して、プランクする面を整形します。

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側板に貼った棒材を、胴枠と綺麗なラインにつながるように削ります。
仮にプランク材を置いてみて、隙間ができていないかチェック。この写真では少し隙間ができていますので、もう少しサンディングして整形します。

準備が整ったらいよいよ上面のプランクです、が・・・

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ちょっとここで気になったのが、このプランク材(F-18)。ラダーリンケージのロッドが出る穴があいています。

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ラダーはノーズギアと連動させるようになっていますが、このつなぎ方だと、ノーズギアに向かうプッシュロッドが、無理に曲げないとできないのでは思いました。ここを、

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図面の通りではなく、このピアノ線のようない位置関係でリンケージした方が、ノーズギアプッシュロッドが真っ直ぐのままでできて楽じゃないかと思うんです。(ピアノ線は説明用で、実際には使用しません。)

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そうすると、先ほどのプランク材を反転しておけば、コントロールホーンを反対につけるだけで、ちゃんとラダーもリンケージできるはずです。

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ということで、後のプランク材は反転させて、胴体上面のプランクをしました。
接着は瞬間接着剤で行います。
プランク用の材料は、胴体幅よりも結構広いので、あまりシビアに考えずにプランクできました。
はみ出たプランク材は、カッターで丁寧に削り落としてから、サンディングブロックで側板と面一にしておきます。

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次は下面のこの部分のプランクです。

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上側は曲面になっていましたので縦目でしか貼れませんが、下面は平面ですので、このように横目に貼って強度を出します。が、後ろまですべて横目に貼るのではなく、

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一番後ろだけは縦目に貼ります。
理由は、その方がサンディングしやすいからです。ここを横目で張ると、後の部分がサンディングするときに欠けてしまう(目の方向にポロッと取れてしまう)んですね。このようなちょっとしたことが、コツだったりします。

これも上面と同様に、サンディングブロックで側板と面一にしておきます。

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と、こんな感じで、胴体はサクサクと完成しました。これで、胴体と主翼がサンディング仕上げ待ち状態になりました。

あとは尾翼の組み立てですね。

ということで次回は、尾翼の組み立てと、全パーツのサンディングして生地完成にしていきます。

 

 

 

 

 


Tahmazo新モーター登場。

第54回全日本模型ホビーショーで、OK模型ブースにて発表されていましたが、Tahmazoの新商品が登場しています。

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手前から、新商品2点、Tahmazo IR 361521/PGTahmazo IR 282528/PGと、
一番奥が以前より販売中のTahmazo IR282544/PGです。

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それぞれ、商品名の末尾に「PG」とついていますが、この「PG」は「planetary gear」つまり「遊星ギア」の事で、遊星ギアによる減速機構が備わっているという意味です。遊星歯車機構の解説( Wikipedia)はこちら。

3商品とも、同じ減速比(4.28:1)のギアボックスが使われているモーターです。
後側のモーターの部分で、性能が分かれています。

メーカーHPより、それぞれの、公表スペックを見てみます。
テスト値はすべてリポ3セル使用のもの。
使用したプロペラハブとスピンナーはTahmazo AT38/8C5.0ZM スピンナー/ハブセットだそうです。

Tahmazo IR282544/PG仕様

型式 外径 長さ 重量 軸径 KV値 Wクラス 最大W数

減速比

ブラシレス2極
インナーローター
28mm 70mm 180g 5.0mm 4400 500W 600W/5秒 4.28:1

Tahmazo IR282544/PGテスト値

折ペラ 回転数 電流値
12×6 10540rpm 44.5A

 

 

Tahmazo IR 282528/PG仕様

型式 外径 長さ 重量 軸径 KV値 Wクラス 最大W数 減速比

ブラシレス2極
インナーローター

28mm 70mm 180g 5.0mm 2800 500W 600W/5秒 4.28:1

Tahmazo IR 282528/PGテスト値

折ペラ

回転数 電流値 推力
14×8 6404rpm 26A 1855g
15×8 6054rpm 32A 2170g


Tahmazo IR 361521/PG仕様

型式 外径 長さ 重量 軸径 KV値 Wクラス 最大W数 減速比

ブラシレス6極
インナーローター

36mm 60mm 185g 5.0mm 2100 500W 600W/5秒 4.28:1

Tahmazo IR 361521/PGテスト値

折ペラ 回転数 電流値 推力
15×8 5430rpm 24A 1770g
16×8 5200rpm 30A 2065g

 

テスト値は、あくまでも目安で、使用するパーツや気温、バッテリーのコンディションなどにより変動するということが大前提ですが・・・
Tahmazo IR282544/PGは、高回転型で消費電力も大き目のパワーユニットでしたが、新発売の2点は以前のものに比べればKV値は低いため、高トルク型で、消費電力も少なくなっています。
(KV値・・・電圧1Vでモーターが1分間に何回転回せるかを数値で表したもの)

競技用のスリムなグライダーにも搭載可能な28mmという小径ながら、ガンガン引いてくれる、頼れるモーターといえるでしょう。

是非、チェックして頂きたい商品です。

 

 

 


コンボ25Lを作ろう! その4

当店オリジナルのダイカットバルサキット
TOPMODEL コンボ 25L バルサキットの製作、第4回目になります。

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前回までは、主翼の組立からプランクまでを行ってきました。

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今回は、エルロンの取付準備をしていきましょう。
図面に描かれている、今回の工程の説明です。

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エルロン材は長めのものが入っていますので、必要な長さに加工します。

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こちらはエルロンホーンの受け(ブロック)です。エルロンホーンが入るミゾがあります。

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ホーンとブロックの位置関係は大体このようになります。
エルロンホーンの取付位置を決めるのですが、図面では左右のコントロールホーンの間隔が24mmになっています。

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少し昔の図面ですので、描かれているサーボやサーボホーンも、もしかしたら今の基準とは違うのかもしれないと思い、手持ちのTahmazo TS-1034Tahmazo TS-1036、その他のサーボホーンをいくつかひっぱり出してきました。
コントロールホーンの間隔と、サーボホーンの穴の間隔があまりにズレていると、舵を切った時に無駄な負荷がサーボやエルロンにかかります。それを防止するために、サーボホーンの穴の間隔を確かめようとしているわけです。

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そのうちのひとつ、外から2番目の穴の間隔は24mm。
他のサーボのサーボホーンを見てみても、24mm間隔でコントロールホーンの位置を決めても問題なさそうな間隔(23~25mm程度)でした。

ということで、コントロールホーンの間隔は24mmで決定です。

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次に、エルロンの翼端の加工。
長さはもちろんですが、OK模型さんに「図面通りの形だとフラッター(飛行中にバタバタと舵が暴れる現象)を起こす可能性もあるので、角をある程度落とした方がいい」というアドバイスを頂きましたので、写真のように角を落とすことにしました。

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エルロンホーンブロックも、主翼の上反角に合わせて突き合せ部分を加工します。

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次に、ホーンが出る部分を中央側から12mmの位置に切り欠いて、ホーンが収まるように加工していきます。
ホーンが無理なく動くように、斜めに切り落としておくのも忘れないようにします。

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主翼の後縁も、ホーンが半分だけ収まるようにミゾを彫っておきます。
というのは・・・

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こうすることで、エルロンのヒンジラインに、エルロンホーンのピアノ線の中心が近づけることができます。
ブロックだけでホーンを収めると、ヒンジラインと少しずれたコントロールホーンになります。

それがさほど大きな問題だというわけではないと思いますが、ちょっとしたコダワリでこのようにしました。

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ホーンが無理なくブロックの中に収まったら、エルロン側の、ホーンが入る位置を決めていきます。
まずはエルロンに軽くホーンを押し当てて印を付けます。

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ホーンが入る深さに、ドリルに目印をつけておいて、慎重にエルロンに穴をあけていきます。

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穴があいたら、ホーンが埋まる部分のミゾを彫ります。 先ほどのコダワリに則って、エルロンのヒンジラインにピアノ線の中心が来るように、ホーンが半分だけ埋まるようにミゾの深さを決めます。

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左右同様にして、ホーンの位置が決まりました。

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次に、別途用意したイージーヒンジLを取り付けます。

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後縁の厚みの中心に、ヒンジの幅の切り込みを入れて、そこにヒンジを挿し込みます。
そのヒンジを利用して、エルロン側のヒンジが入る位置をけがきます。
同じようにエルロンに切り込みを入れます。
後縁、エルロン共に、ヒンジが翼型の中心線に合うように切り込み入れます。

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ヒンジはまだ接着せずに、段差をチェックします。
段差がある場合は、上下どちらかにヒンジのミゾがずれています。
主翼側、エルロン側どちらかの切り込みの位置を調節しておきます。

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ブロックをエポキシ接着剤で主翼に接着します。コントロールホーンを包み込むようにします。
エポキシ接着剤でホーンが固着してしまいそうですが、硬化後にホーンをパキッと動かせば、外れてくれます。
ヒンジはまだ接着していません。

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フィルムを張ることを想定して、スムースなラインになるように、エルロン翼端側の整形をしておきます。

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ついでに、図面にはありませんが、念のためにバルサの端材を三角に切り、接着して翼端を補強しておきます。

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主翼の補強材の加工をしておきます。中心をけがいて、

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厚みの半分くらいの深さまでカッターナイフで切り込みを入れ、主翼の上反角に沿って曲がりやすいようにしておきます。

これもまだ接着せず、この部材だけでフィルム張りをして仕上げ、その後に接着すればきれいに仕上がる筈です。

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図面に記載されている説明には、この段階でエルロンヒンジ、ベニヤの補強材は接着しておくように指示されています。
絹張りを想定してのことだそうですが、今回はフィルム張り仕上げをしたいので、エルロン等はフィルムを張ってから取り付けて仕上げることにします。

つまり、これであとはサンディングすれば主翼は生地完成になります。

ということで次回からようやく胴体の組立に入るんですが、ここでお知らせです。

今回製作していますこのコンボ25Lを、フィルム張り済みの完成機として限定1機、販売させていただきます。

ご予約いただいたお客様には、仕上げに使うフィルムの色(単色)を選んでいただこうと思います。
在庫のあるAフィルムないしEライトフィルムから、1色お選びいただければと思います。

完成するまでにご予約が無い場合は、こちらで色を決めて仕上げます。
ショップの業務の合間に製作していますので、10月下旬頃の完成予定となっております。
価格は、税込16,000円の予定です。近日、ショップに予約商品として追加いたしますので、ご興味のある方はチェックしておいてください。