コンボ25Lを作ろう! その1

今回から、かなり久しぶりのキット製作をしようと思います。
作る機体は、当店オリジナルのTOPMOEL コンボ 25Lです。

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過去の記事「コンボ 25L キットの箱を開けてみた。」でご紹介したとおり、TOPMOEL コンボ 25Lは、OK模型のブランドであるPILOTとトップモデルJapanのコラボ商品となっています。
中に入っている図面は、1998年当時のものの復元になっています。

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16年前は、まだダイカットのキットがあったんですね。
ダイカットのキットは、プレスで型抜きされたパーツやシンプルな材料で構成されているキットです。
実は、私はレーザーカットのキットは作ったことはありますが、ダイカットのキットを作ったことがありません。
ですので今回は特別に、要所要所でOK模型さんのアドバイスを頂きながら、きっちりと組み立てていきます。
初めてのダイカットキット、とても楽しみです^^

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というわけで、さっそく製作にとりかかります。
作る工程ごとに、必要なパーツを取り出していってもいいのですが、念のために、図面を見ながらダイカットのシートにパーツ番号を書き込んでいきます。特に似た形のパーツは注意して書き込みます。

パーツの確認ができたので・・・
まずは、主翼から取り掛かることにします。

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図面の脇にある、組立説明。なるほど、レーザーカットキットとパーツ構成はさほど変わらないんですね。

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説明通りに、図面にヒノキのスパーをあてて、リブの位置をけがいていきます。
同様に、前縁材、後縁材も印をつけていきます。
その前に、スパーなどの棒材は、反りや曲りがある場合は、しごいたりして真っ直ぐになるようにしておいてくださいね。
特にスパーが曲がっていると、主翼自体がつられて曲がってしまいます。

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できました。スパーを置いて、リブを所定の位置に瞬間接着剤で仮止めしていこうと思います。
全てのパーツを仮止めして、ねじれが無いことを確認してからしっかり接着するつもりです。
ということで、瞬間接着剤がつかないように図面の上にラップをしいておきます。

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まず、ダイカットなので、リブの形が多少ばらつきがありますので、整えます。
リブをまとめ、スパーの入り方を均一になるようにして、スコヤでリブとの直角を出しておいてから、マスキングテープで固定します。
三角定規でもいいですが、やはりキットを作るなら、スコヤは用意しておいた方が便利だと思いますよ。

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前縁、後縁、プランク材が当たるところも、サンディングブロックを使って整形します。極端に形が変わるといけませんので、強くこすらないようにします。

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できました^^

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リブを、スコヤで垂直を確認しながらスパーに仮止めしていきます。
主翼の翼型は、下面が平らではなく、スパーとリブだけではグラグラしてしまい、真っ直ぐに接着するのはとても難しいです。
私は、後縁材を枕木のようにリブにあてることにしました。スパーと平行に、図面に固定しておき、すべてのリブが揃うようにします。
リブを、スコヤにあて、下のスパーと枕木に押し付けながら、瞬間接着剤(私はFXがお気に入りです)をチョン、と流します。隙間が大きい場合は低粘度のものは使いにくいので、BWHWで接着してください。

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上のスパーも、同じく瞬間接着剤で仮止めします。

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後縁材は、リブの後側がテーブルにつくまで前の方に枕をかませて、リブと後縁材をテーブルに押し付けて接着します。

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前縁材は、けがいた印を信じて(笑)、仮止めしていきます。
ただし、両端をまずつけてから、ねじれを見たり位置を調整しながら、他のリブをつけていきます。

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前縁材、後縁材を接着しました。3mmベニヤの翼端も接着します。

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チェックします。よし、一応まっすぐに出来ていますね。

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主翼を後から見たところです。ねじれもなさそうです。

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スパーの補強材を接着して、棒材とリブの接点をしっかり接着するために瞬間接着剤を流し直しました。

とりあえず一段落です。
ここまでは、バルサキットをいくつか組んだことのある方なら、恐らく無理なく組めるのではないかな?と個人的に思いました。あれこれ考えながら、楽しく組めています。なんか、工作が上手くなったような錯覚?もありますね(笑)

対称翼ですので、同じものをもう一つ作って、次回、左右主翼の接合にかかります。

その2へ

 

 

 


キット作製のお役に立ちます。

トップモデルJapanから、おもしろ新商品が新発売になりました。

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TOPMODEL 棒カッター君」です。
このアイテムは、バルサキット作製時に時折必要になる、3mmX3mmバルサ棒材や1mm厚バルサ等を使用したリブキャップの切り出しを、非常に簡単にできるものです。

私は知らなかったのですが、これは元々、あるバルサキットに含まれていたツールとのこと。
これを紹介していただき、シンプルですが実によくできているツールですので、商品化させていただきました。

非常にニッチなアイテムですが、あったらもの凄く楽に工作が進みますよ。

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レーザーカットのベニヤのパーツを組み立てて、お手持ちのカッターナイフの刃(60度タイプ)を適当なところで折り、装着して瞬間接着剤で固定します。写真は3mm用です。
使用しない時は、刃を消しゴムやスチロールの端材などで保護しておくといいでしょう。

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このように、板の状態のバルサ材にあてがって、シューっと切り出していきます。
どんどんやりたくなってしまうんです。材料の浪費にご注意ください(笑)

実演動画をご用意しました。
ちょっとしたツールですが、定規で切り出すよりも楽で、それなりに綺麗に切り出せます。
刃の切れ味が悪くなったら、ペンチで引き抜いて、新しい刃を入れて瞬間接着剤で固定すればOK。

もしよろしければ、チェックしてみて下さい。きっと、お役に立ちますよ。

 

 

 


スターターに関する、ちょっとした話。

さて今回は、サリバン製スターターについてあるお問い合わせがありましたので、それに関して少しお話をしようと思います。

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こちらが、お問い合わせいただいたサリバン ダイナトロンスターターです。コードとワニ口クリップは接続されていませんので、お客様にてはんだ付けを行っていただく必要があります。

そのお問い合わせの内容はというと、
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「スターターのコード2本を、それぞれ赤黒どっちのワニ口クリップにはんだ付けしたらいいの?」
というご相談でした。

確かに、どちらのコードをどちらのクリップに接続するという説明はどこにも書いてありません。
ということで、まずは基本的なことからご説明しますね。
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スターター本体から伸びている、2本のコード。よく見てみると・・・

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片方はコードの被覆にスジがたくさん入っています。
この場合は、左のスジの多いコードが、プラス側に接続する方です。

お手持ちの家電製品などで確認されたら分かるかと思いますが、2本1組になっている電線は、どちらかの線に、メーカー名、型番などの印刷がされていたり、1本スジが入っていたりと、必ず何か特徴があります。

これは直流でも交流でも同じで、特徴がある方が、プラス側(交流で言うところの非接地側)、特徴が無い方がマイナス側(交流では接地側)なんです。

そして、ワニ口クリップの赤と黒ですが、これは世界共通で赤がプラス、黒がマイナス(私はマイナス・ロで、「マイク」と覚えました)です。つまり基本的には、特徴のある方を、赤のクリップに繋ぐのが基本になるんです。

です、が。今回の場合は、スターターです。
模型飛行機のエンジンのスタートに必要なのは、普通、正面から見て左回り(反時計回り)ですが、飛行機以外では時計回りに回したい場合もあるので、セオリー通り特徴のある方を赤(プラス)に繋いでも、欲しい回転方向と逆になる場合があります。

ということで結論は、
基本的には、スジがある方がプラス側なので赤色に繋ぎますが、スターターのモーターの回転方向が希望と逆になっている場合はクリップを反対に付け直すか、バッテリーへの接続を逆にすればOK。
もちろん、逆に繋いだからといって、スターターが壊れてしまうことはありませんので、ご安心ください。

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また、過去の記事「ハンダ付け済みスターター!」にもありますが、このスターターのはんだ付け作業は、実は、高出力の半田ごてが無いとかなり難しいものなんです。
その手間が省けるのが、当店オリジナルのサリバン ダイナトロンスターター 半田付け済み。あらかじめクリップにきっちりはんだ付けされていますので、お手元に届いたらすぐに使えます。はんだ付け料金は加算していませんので、お得です。ぜひ、チェックしてください。

ところで、今年も9月に入り、秋のホビーショーシーズンに入りました。
今月26日から28日までの3日間は、東京ビッグサイトにて第54回全日本模型ホビーショーが開催されます。

もちろん今回も、OK模型ブースにて開催される即売会にトップモデルJapanも合同出店いたします。
当店オリジナルの商品が、お得に手に入るチャンスかも!?
そしてネットショップの方でも、恒例のアレを行いますよ!
お楽しみに・・・。

 

 


プロペラドリル治具の使い方

今回は、RL木製プロペラに、DLEエンジンに取り付けるための穴を、Kickit プロペラドリル治具を利用してあける方法をご紹介します。

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RL木製プロペラKickit プロペラドリル治具と、kickit ドリルビットセット(4・5・10)です。

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今回使用するKickit プロペラドリル治具の、簡単な寸法図です。
この治具は、4.1φの穴を26mm間隔、5.1φは30mm間隔であけることができます。
この寸法は、DLEエンジンはもちろん、他社のエンジンでも使えるエンジンが多くありますので、お手持ちのエンジンで使えれば、穴あけ治具は是非こちらを使っていただきたいと思います。

kickit ドリルビットセット(4・5・10)は、プロペラドリル治具で穴あけ加工するのに必要な3本のドリルビット(4.1mm、5.1mm、10.1mm)がセットになっているものです。

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ではまず、プロペラドリル治具の中央部分を、プロペラのシャフト穴に差し込みます。入らない場合は、10mmのドリルビットで穴を広げます。

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さて、穴あけです。その際にあると便利なのが、これ。C型クランプと、ベニヤ板の切れっ端です。

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このようにして、ボール盤に固定しておくとズレにくいですし、ベニヤ板をプロペラと台の間に挟むことで穴加工が綺麗に仕上がりますよ。
慎重に穴位置を決めたら、4.1mmまたは5.1mmのドリルビットで、慌てずに少しずつ穴をあけます。下のベニヤまで刃が到達すればOK。

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穴が一つあいたら、他の3つをあける前に、あいた1つの穴にビス(4.1mm穴の場合は4mm、5.1mm穴の場合は5mm)を入れて、ズレを防止します。
このビスを入れていないと、穴位置がずれて、プロペラが使い物にならなくなってしまう恐れがあります。
私の場合、ビスにマスキングテープを1周だけ巻いて、治具の微妙なガタつきを防止します。

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そうして、先ほどと同じように、きっちり固定して残りの3つをあけていきます。

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はい、というわけで、綺麗にガソリンエンジン用の穴あけ加工が完了しました。

今回はボール盤での穴あけ加工をしました。しかし、ボール盤をお持ちでない方でもいらっしゃると思います。そんな方でも、このプロペラドリル治具を使用すれば、電動のハンドドリルでも穴あけ加工できるかと思います。
というのも、この治具は、鉄製ではなく、しっかり焼きが入った鋼(はがね)製なんです。
ここが、このドリル治具の最大の特長で、おススメしたい理由なんです。
そのため、安物のドリルビットでは、穴はなかなか広がりません。斜めにドリルが入って行きにくいですし、入ったとしても、ドリルの方が折れてしまいます(経験談)。
つまり、ハンドドリルでも穴が比較的まっすぐにあけやすく、治具も傷みにくい、というわけなんです。

ただ、ハンドドリルで加工する場合、加工中に手が持っていかれたり、手をひねったりする危険性があります。ケガをしないように、少しずつ、慎重に作業を進めるようにしてくださいね。

 

ここで、お知らせです。
本日より、9/12までの期間限定で、
「RL木製プロペラお試しキャンペーン」を開催いたします。

この期間中、RL木製プロペラをお買い上げいただいたお客様には、
初回に限り、RL木製プロペラを8%引き価格にてご提供致します!(他商品は通常価格です)
何本でも、何種類でも、初回に限り8%引き価格となります。

この機会に、高品質、高性能なRL木製プロペラを是非、お試しください!

 次回は、サリバン製スターターについて、ちょっとした事をお話ししようかと思います。