ムスタング30FCの箱を開けてみた。その1

今回は、PILOT ムスタング30FCの箱を開けてみようと思います。
アメリカ空軍を代表すると言ってもいい位有名な戦闘機ムスタングは、プラモデルでもラジコンでも非常に多くのモデルがあります。
その中でも、OK模型が「これがスケール機だ」と言わんばかりに、こだわりにこだわって世に送り出したのが、PILOT ムスタング30FCです。

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こちらがキットの中身全てです。今回と次回の2回に分けて、詳しくご紹介していきます。

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今回はその1、胴体まわりと尾翼です。

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まず、スピンナーです。このスピンナーは、ムスタング30FCのために開発されたアルミ製削り出しのスケールスピンナー。実機資料を元に、忠実にスピンナー形状が再現されているそうです。ありものを流用することなどしていません。これ一つをとっても、本気でこだわっているのが分かります。

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そして、スケール機と言えば、コックピットです。コックピットのスケール感を上げるために、13ものパーツが入っています。他にも組み立て式のリアルな排気管や、アンテナマスト(フィルム付き!)も付属。

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プラモ用の塗料で塗装して組み立てれば、こんなコックピットに仕上がります。(操縦桿はついていません)その他にも、スロットルレバーや他の計器、バックミラーなど、時間をかけて色々と工作していく楽しみもあります。

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キャノピーを前から見たところです。視認性確保のために側面が丸くなっている、バブル型キャノピーが再現されています。

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その他にも、FRP製ならではの、細部までこだわった胴体。胴体側面の形状やパネルライン、キャノピーに向けてのライン、主翼に向かうライン(フィレット)など、非常に凝った作りです。

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そしてまたマニアックなのが、このカウリングです。上面が平らになっているのが分かりますか?
実機は、V型12気筒エンジンを正立で積んでおり、機首の上面(シリンダーヘッド付近)が平らになっているんです。これが本当のムスタングなんですよ。
実機を知っているメーカーが作ると、こういうところもこだわってしまうんですね。
マニアの方にとっては、ニヤニヤしてしまうポイントではないでしょうか。

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ノーズ部分は、カウリングを外すと大きく開口する、メンテナンス性のいい作りになっています。
カウリングの脱着は、ダウエルとラッチ(ともにパーツは付属)で行います。
エンジン仕様にする場合は、付属のエンジンマウントでエンジンの取り付けができます。
耐燃料塗装をして、倒立でエンジンを設置してください。

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電動仕様の場合は、別売のアルミEマウント4097ER-282211dを組み合わせて取り付けます。

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裏返してみると、サーボや受信機を取り付けられるサーボマウントが接着されています。

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エンジン仕様の実装例です。
電動仕様だと、エンコンサーボが要りませんので、そこを改造して前回ご紹介したコネクターホルダーを取り付けてもいいですね。

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最後に、尾翼です。水平尾翼、垂直尾翼ともにヒンジは未接着です。
エレベーターリンケージは、胴体内にコントロールホーンを仕込んで、余計なピアノ線が外に出るのを防いでいます。エレベーターやラダーの形状も、バランスタブがついているなど、実機らしくこだわって作られています。

ムスタング30FCのご紹介、その1は以上です。胴体周りだけでも、かなり「こだわりポイント」がありましたね。
次回は主翼周りや、その他の付属品についてご紹介します。ぜひぜひ、チェックしてくださいね!