スーパー?ウルトラ?その2

では、「スーパーマイクロバルーン」と「ウルトラマイクロバルーン」の特性を、もう少し詳しく見てみましょう。

使用用途の一つに、エポキシ系接着剤に添加して、軽量化を図るというものがありますよね。

その際、「スーパー」と「ウルトラ」どちらを選ぶかで、接着剤が硬化した後の特性が変わるんです。

実際に検証してみましたので、動画をご覧ください。

 

いかがでしたか?

改めて、検証の内容を書いてみます。

使用接着剤は、コニシボンド クイックメンダー30(2液式のエポキシ系接着剤)です。

採用した理由は、手短にあるエポキシ系接着剤の中で一番硬くなり、検証結果が最もわかり易かったため。

接着剤のみ、「スーパー」入り、「ウルトラ」入りの3種類を、それぞれプラスチック板に載せて硬化させます。

完全硬化後、プラスチック板を曲げて、それぞれの場合の弾性を見ます。

はじめに、主剤0.5g、硬化剤0.5gの1:1のみを硬化させた場合。

手短なもののうち、最も硬くなるとはいえ、ある程度の弾性があります。

次に、主剤0.5g、硬化剤0.5gに、スーパーマイクロバルーン約1ccを添加した場合。

最後に、主剤0.5g、硬化剤0.5gに、ウルトラマイクロバルーン約1ccを添加した場合。

「スーパー」は、割れてしまいましたが、「ウルトラ」は、割れませんでした。

 

これは、割れなかった「ウルトラ」が単に優れているというわけではなく、

「スーパー」は硬さを出したい場合に、「ウルトラ」は弾性を保ちつつ(感覚的には向上しているようにも感じます)、軽量化を図りたい場合に使うことで、

それぞれの特性をより発揮させることができるんですね。

例えば、グラス胴のモーターグライダーのモーターマウントなら「スーパー」、サーボマウントなら「ウルトラ」といった使い分けがお勧めです。