パルサーをEPPで作る5

Pe21 モーターマウントは、軽量のベニアを使って作りました。
オリジナルは、1mmのベニアをデプロン材に接着しているのですが、本機については、3mmのベニアをそのまま使いました。

Pe22 そのベニアにキュアカーボンシートを貼りました。
これにより、見た目と強度の両方を確保来ることができました。

Pe23 3セル使用のパワーなら持たないかも知れませんが、本機は2セルを基本においていますので、直接接着しての強度でも十分対応できました。

Pe25 上下のエルロンの連結には1.2mmのカーボンロッドとシュリンクチューブを使いました。
このときのシュリンクチューブは、柔軟性のあるものの方が良いようです。

キットを組み立てるのは、簡単ですがオリジナルで強度などを考えながら作るのは、結構難しいです。
メーカーさんの苦労のわかる所ですね。


パルサーをEPPで作る4

Pe14 エレベーターは、左右に分割されているので2.5mmのカーボンロッドを瞬間で接着しなお、グラステープでとめておきます。
打面は、しっかりとした強度が欲しいのでカーボンフラットで細かくいれて強度を出しています。

Pe15 下翼を胴体に接着しエルロンを取り付けます。
エルロンも強度が欲しいのでしっかり補強してあります。
ヒンジは、グラステープを両面から貼ってありますが、少し渋い感じがするので、再度考えようと思います。

Pe16 主翼の支柱はEPPでオリジナルの型をとってカーボンフラットを1本いれて補強してあります。
これに上翼を取り付けます。

Pe18 中心部分の支柱は、1.2mmのカーボンロッドを使用しています。
上翼を取り付けるときに、厚紙などで上下の翼の水平を出せるように治具を作ってそれに合わせて取り付けます。

上の写真でもわかりますが、V字になっているロッドがないと上翼がしっかりしないので必ず入れておきます。
ちょっとしたことが軽く強く作るコツになります。


パルサーをEPPで作る3

Pe12  これは、水平尾翼の胴体に取り付ける部分です。
このパーツは、小さいので全体にそんなに力がかからないのでエレベーターを取り付ける部分の近くに1本補強しておきました。

Pe13 同じ要領で各パーツで補強の要るところにカーボンの補強を入れていきます。
意外としっかり強度が入ると感じたのは、エルロンやエレベーター等の動翼の部分です。

Pe4 胴体は、はじめにオリジナルのデプロン機と同じ構造で組み立ててみたのですが、キャノピー部分を空けているのと材質の問題で強度不足でフニャフニャしたので胴体の上下の中間にEPPで補強を前から後ろまでいれました。

Pe5 ここで一度胴体の重量を測ってみました。
インドア機の飛行性能は、いかに軽量にしあげるかで決まってきます。
0.1gまで計れるデジタル秤を使用しています。

Pe6_1 胴体のみで、16.2gになっています。
意外と軽量に出来ています。
機体全体で180gぐらいで仕上がるとベストなんですけど、搭載するメカにもよりますが、さてどのぐらいの重量に仕上がるでしょう・・・


パルサーをEPPで作る2

先ず最初に、主翼に補強を入れます。
前縁の少し内側にアーチ状に入れたいのですが、左右対称にアーチを書くのは難しいものです。

Pe7 切り抜いた主翼の中心を出して、主翼より長い目のカーボン材を主翼の補強を入れたい部分にあわせて大体の長さを現物合わせてとり、カーボン材を切断します。
今回は、EPPのシートの厚みに合わせて3mm幅で厚み0.4mmのものを使用しました。それの片側にスタンプのインキを付けます。

Pe8 それを主翼のEPPシートの補強を入れたい部分に押し当てます。
ちょうど、大工さんが材木に墨入れするのと同じ要領です。
すると、カーボン材が当たったところに線がつきます。

Pe10 線が付いたらそれを目印に良く切れるカッターナイフで切り込みをいれていきます。
切込みが入ったらそこにカーボン材を入れ瞬間で接着していきます。
瞬間を流ししたら、OKボンドターボで硬化させます。

Pe11 これは、上翼です。
上翼は、前縁のアーチと主翼の中心部分・その間に左右一本ずつカーボン材を入れました。
下翼は、胴体に接着するので中央部分の補強は、入れていません。

前縁にアーチ型に入れることによってカーボン材が真っ直ぐ戻ろうとする力で主翼を常に引っ張っている状態の力がかかっています。
軽量な機体重量ならこれで結構しっかりしてくれます。


作ってみました「パルサーEPP」

最近インドア機の人気が上昇してきているなか、日本ではEPPの機体がほとんど

2010001001048d うちで、扱っているインドア機「パルサー」は、欧米で主流のデプロンで出来ています。
デプロンは、軽量で適度な硬性もあり、インドア機には最適な素材なのですが、日本での入手が難しく高速で墜落してしまうと破損してしまうので、あまり日本では、なじみがうすいようです。
2セルでスローアクロをするには、最高に面白い機体ができるのですが・・・

そこで、日本で入手しやすいEPP素材で作ったらどんな飛びをするのかやってみたくなって、EPPで「パルサー」を作ってみることにしてみました。

Pe1 素材に使ったEPPは、3mm厚の45%発泡のものを使いました。
先ず、手持ちの「パルサー」から各パーツを素材に書き写します。
ボールペンで軽く書いていくと綺麗に線を描くことができました。

Pe2 書いた線にそってカッターナイフで切り抜いていきます。
カッターナイフの刃は、常に良く切れる状態のものを使用しないと、切れの悪いカッターで無理に切ると切り口が荒れてしまい、後で接着がしにくくなります。

Pe3 これが切り出したパーツは、全てです。
600mm×450mmのシート2枚ほどで全部切り出すことができました。
45%のEPPは、軽いのですが非常に柔らかいので、これに補強を入れていきます。

デプロンの場合は、材料に硬性があるのでそのままで使えるのですが、EPPの場合カーボン材を使って補強を入れていくのですが、さてどうやって入れたら適度な強度ができるのかな・・・?