コンボ25Lを作ろう! その8

TOPMODEL コンボ 25L バルサキットの製作、その8です。
今回で最終回の予定でしたが、解説が少し長くなりますので、次回を本当の最終回とさせていただきます。
もう少しだけ、お付き合いください。

Combo-169
前回までで、尾翼のフィルム貼りまで出来ましたので、胴体、主翼とフィルムを貼って仕上げていきます。

Combo-170
まずは主翼から。下面は一枚、上面は左右別々に2枚に分けて貼ろうと思います。

Combo-171
下面用のフィルムを切り出したら、中心に胴体に挿し込むダウエルを避けるような切欠きをしておきます。

Combo-172-1
そのあとは、まずはそのダウエルの周りを始めに、フィルムの中心から少しずつ離れながら、前縁と後縁をチョンチョンと、スポットでアイロンを当てていきます。
この状態で、できるだけ中央部分にシワが残っていないことが理想です。
一度貼ったところでも、もう少し引っ張ってシワが伸ばせそうであれば、一度外して、引っ張り、もう一度貼る、というように、慎重に作業していきます。

Ironsox-1-2
使用するアイロンは、過去何度か当ブログで登場しているPILOT V.I.P.アイロン 電子制御式 Type Fです。
温度調節が容易なこのアイロンで、私の場合は170度程度に合わせて作業していきます。

Combo-173
翼端と中央部分を除く、前縁と後縁をしっかり貼っていきます。

Combo-174
翼端は、フィルムを外側にぐっと引っ張りながらアイロンをあて、フィルムを伸ばしながら貼ります。
翼端の縁にシワが出ないように、回り込ませるように、常に引っ張りながら貼り付けていきます。

Combo-175
多めに反対側に回り込ませて切り取り、しっかりと貼り付けておきます。

Combo-176
この状態では、まだ翼端側にシワがたくさん残っています。
こういったキツめのシワは、

Combo-176-1
シワから離れたところにアイロンを当てて、シワ部分のフィルムを外側に誘い出すような感覚で伸ばしていきます。
後で使いますが、ここでヒートガンをつかってシワを伸ばすのもいいでしょう。
アイロンは、力加減と当てる場所、動かし方のコツをつかむことが肝要です。
きついシワが出ても、慌ててシワに直接アイロンを当てないで、周りから、アイロンを当てるか当てないかというように、ふわりふわりと当てていきましょう。

Combo-177
下面翼端が仕上がりました。

Combo-178
下面全体も、シワが無いところでも、まんべんなくアイロンを当てて、全体のフィルムをしっかり引き締めて、後々たるんでこないようにします。

Combo-180
下面ができたら、まずは翼端部分に、フィルムボンドを塗っておきます。
この主翼の翼端は、3mm厚のベニヤです。
つまり上面翼端のフィルムがしっかりと引っかかるように、外れてしまわないように、下処理をしておきます。

Combo-181
上面のフィルムを貼っていきましょう。
フィルムにエルロンコントロールホーンが入る穴を空けて、下面と同じように慎重に少しずつシワを伸ばして貼っていきます。

Combo-182
翼端の仕上がり具合はこんな感じです。いくらフィルムボンドを塗っているとはいえ、3mmの厚みでもたせるのは心配ですので、下面側にある程度オーバーラップさせておきます。
フィルムボンドは、乾いたらアルコールで拭けば取れますので、多めに塗っておいて問題ありませんよ。

Combo-183
主翼上面のフィルムが仕上がったら、エルロンサーボマウントが入る部分を半田ごての先で焼切るように切り取っておきます。半田ごてが無い方は、カッターナイフで慎重に切り取っておくのもいいと思います。
半田ごてを使う利点は、フィルムの除去と(フィルムが融着するので)剥がれ防止が同時にできることです。

同じように、エルロンコントロールホーンが動きやすいように、半田ごてでフィルムを溶かしておきます。

Combo-184
エルロンのフィルムを貼ったら、ヒンジを瞬間接着剤(OKボンドFXかMP)で接着します。

Combo-185
コントロールホーンが入るところは、半田ごてで溶かしておきます。

Combo-186
エルロンを取り付けます。
エポキシ接着剤をホーンとヒンジに塗って、エルロンを主翼に取り付けます。

これで主翼は一旦終了です。
次回は胴体にかかっていきましょう。

 

 

 

 


コンボ25Lを作ろう! その7

 TOPMODEL コンボ 25L バルサキットの製作、その7です。

いよいよ生地の仕上げに入ります。サンディング作業をしていきます。

Combo-141
ここからは、サンディングブロックが必須になりますよ。

Combo-142
胴体のサンディングです。説明用に右半分(写真左側)だけ仕上げてみました。
このままでは分かり難いと思いますので、ビフォーアフターを順に見て頂きます。

Combo-143
サンディング前です。微妙にヘコミや隙間があるところは、スーパーモデルパテ バルサで埋めています。
パテの使い方のコツについては、こちらこちらをご覧ください。

Combo-144
サンディング後。きれいに曲面になるように、仕上げていきます。

Combo-145
下面も同じように、

Combo-146
角が消えるように、綺麗に仕上げていきます。

Combo-147
下面、前側も、同じように

Combo-148
角を消して、仕上げていきます。

Combo-149-1
胴体後側、水平尾翼が入るところは、切り落としておきます。

Combo-150-1
垂直尾翼が入るように、後の部分を切り欠いておきます。

Combo-151
水平、垂直尾翼、胴体の後が綺麗に一直線に並ぶように調整します。
ラダーのヒンジが入る様に、胴体にラダーヒンジのミゾを切っておきます。
また、この時点で、垂直、水平の両尾翼が正しく直角に取り付けられるかどうかのチェックをしておきます。
フィルムを貼った後、取付時に多少の角度調節はできますが、この時点で大きくズレていると、後で修正するのは大変です。
まだ接着はしません。

Combo-152
続いて主翼です。前縁は、前縁材をプランク材が挟んでいる状態です。このままではいけませんので、図面通りを目指して、前縁を丸く削っていきます。

Combo-153
削った後です。プランク材が先に向かって薄くなっているのがお分かり頂けますでしょうか。
これを図面の翼型通りに、フリーハンドで仕上げるのはなかなか困難ですので

Combo-153-1
尾翼の仕上げの際に作ったようなジグを作って、均一に仕上げると楽にできます。

Combo-154
胴体主翼ともに、プランク材を貼った時の段差を荒めのパーペーで均してから、全体を細かいペーパーで仕上げます。
その後に、実際に主翼を胴体にはめてみて、隙間ができていないかチェックします。
隙間があった場合は、バルサ材などで埋めておきます。

Combo-155
これで、生地完成となりました・・・と、その前に。
ここで動翼(ラダー、エレベーター、エルロン)を挿し込んで、段が無いか再チェックします。ペーパー掛けの後は、各部の厚みが変わっていますので、段が発生していることがあるのです。
フィルムを貼った後では、フィルムをはがしてサンディングしなおさないと修正できませんので、フィルムを貼る前に、仕上げておきます。

それでようやく、本当に生地完成です。

Combo-156
続いて、フィルムを貼っていきましょう。
色はAフィルム AF26ホワイトです。

Combo-157
まずは下準備から。フィルムがしっかりつくように、フィルムボンドを20倍程度に水で薄めて、塗っておきます。
刷毛塗りするのではなくて、布に染み込ませて、拭くようにして塗ります。
布は、着なくなったTシャツの端切れでも、雑巾でも、何でもいいです。

Combo-158
軽くフィルムボンド溶液で湿らせて、硬く絞っておき、表面の埃を拭きとるようにします。
ベトベトに塗る必要は全くありません。
硬く絞っても、拭いた後は僅かに湿っているのが分かると思いますが、これで十分です。
尾翼、主翼、胴体、すべてのパーツにフィルムボンドを施します。

Combo-159
フィルムボンドが乾いたら、折角埃をふき取ったばかりですが、目の細かいペーパー(写真は#180を使い古したもの。#220や#320でいいと思います)で、生地表面が僅かに濡れて、フィルムボンドで表面に微妙な粘りが出ることで起こっている「毛羽立ち」を落としておきます。サッと全体を撫でるようにするだけで効果はあります。
そのあとで、乾いた布で埃を払っておきます。

これをするとしないとでは、仕上がりが全然違いますよ。
軽くペーパーをかけるくらいなら、フィルムボンドはしっかり効きますので安心してください。

Combo-160
フィルムを各パーツ用に切り出していきます。折込みなどを考えて、少し大きめに、かつ、無駄の無いように切り出します。

Combo-161
垂直尾翼。半分ずつ貼っていきます。

Combo-162-1
垂直尾翼の胴体に入る部分は、接着するため生地を出しておきます。
後でフィルムだけを切り取ってもいいですが、先に直線に切っておいて、そのラインを基準に貼っておいた方が楽でしょう。

Combo-163
フィルムが貼れたら、ラダーヒンジが入る部分のフィルムを、ラダー側のミゾを目安に切っておきます。
ラダーのフィルムを貼ってしまってからでは、ミゾがどこにあるかを探さなければいけませんので・・・。

Combo-165
ラダーのフィルム貼りをして、今度は垂直尾翼のヒンジミゾを目安にラダーのヒンジミゾを切って、完成です。

Combo-166
水平尾翼です。リブとリブの間に空気が溜まりますので、ヒンジミゾを深く切っておいて空気が逃げるようにします。

Combo-167
エレベーターは裏表を一枚で貼ってみました。
フィルム貼りが苦手な方は、裏表一枚ずつにしてもいいでしょう。

Combo-168
同じようにヒンジミゾを切って、ねじれや反りをチェック、修正して、尾翼のフィルム貼り完了です。

主翼や胴体は、切り出すフィルムの面積が大きいです。
ですので尾翼のフィルムを貼りながら、フィルムの縮み方などのクセをつかんでおいて、主翼や胴体のフィルム貼りで失敗しないようにします。

ということで次回その8は、最終回、主翼と胴体の仕上げです。

 

 

 


コンボ25Lを作ろう! その6

 TOPMODEL コンボ 25L バルサキットの製作、その6になります。

主翼、胴体と出来上がり、最後は尾翼の組み立てです。

Combo-108
水平尾翼とエレベーター、垂直尾翼とラダーの材料です。

Combo-127
はじめに、水平尾翼から作っていこうと思います。
図面には水平尾翼は右半分しか描かれていませんが、左右上下対称のものですので、片側ずつ作ってはひっくり返してもう片方を作ればOK。

Combo-128
図面にあわせてパーツを接着していきます。

Combo-129
水平尾翼のリブは、図面ではイモ付け(リブの小口だけで接着)するようになっています。
ですが工作も面倒ですし、溝を掘って埋め込むように接着する方が強度が出ますので、
リブの材料を、少し長めに切り出してから、

Combo-130
余ったものにサンドペーパーを貼り付けて、ミニサンディングブロックにして

Combo-131
リブがぴったりはまるように削って、接着します。

Combo-132
中央の後ろ側が、ちょっと強度的に心配でしたので、手持ちのバルサ材で補強することにしました。ただ、補強材の木目の方向を間違えると、せっかく貼っても強度はぜんぜん違いますので、補強の木目の方向が、部材に突っ張るように(45°になるように)貼っておけば最も強度が出るかと思います。
写真を参考にしていただければと思います。

Combo-133
ヒンジの溝を切っていきます。まず位置を図面から拾ってマークします。
こういう比較的薄い板のセンターに溝を切るのは神経を使いますが、

Combo-134
カッターナイフの刃が希望の高さ(水平尾翼の厚みは6mmなのでのこの場合は3mm)になる様に、台の上に乗せて

Combo-135
この台はそのまま動かさず、水平尾翼を動かして刃に当てて、薄く切り込みを入れて、それを目安に溝を切れば簡単です。

Combo-136
このとおり、3mmの位置にまっすぐに溝が切れます。

Combo-137
エレベーターにもヒンジ溝を切って、組み合わせます。

Combo-138
水平尾翼の前縁は、フリーハンドで丸くしてもいいですが、
この様に尾翼前縁の曲線にサンドペーパーが合うようなサンディングブロックを作って、

Combo-139
カンナをかけるように引いていけば、簡単に均一なラインが出せます。

Combo-109
続いて、垂直尾翼とラダー。

Combo-110
垂直尾翼は瞬間接着剤で貼り合わせます。

Combo-111
次にラダーの加工をします。入っている材料は、ヒンジが入る面の斜め加工もされていませんし、前から後ろまで同じ厚みです。ラダーは普通、後ろに向かって薄くなっていますので、そのテーパー加工もする必要があります。
まず、ヒンジが入る面から1.5mmほどのところと、

Combo-112
ヒンジが入る、厚みの真ん中に線を引きます。フリーハンドでも定規でも、うまく引きにくいので、先ほどの小ワザを応用して、ボールペンを固定して、ラダー材を動かして線を引きます。

Combo-113
ちょっと失敗して2度引きしましたので、太くなりましたが、まっすぐな線が引けています。

Combo-114
この線を目安に、サンドブロックで加工します。線が消えるくらいまで、サンディングすればOKです。

Combo-115
次に後ろへかけてのテーパー加工。

Combo-116
図面ではラダーの後ろ側は約2mmでしたので、中央に2mm幅が残るように、線を引きます。

Combo-117
テーパーになるラインを両方の小口に書いて、

Combo-118
台の上に置いて、

Combo-119
先ほどの線を目安に、削り込んでいきます。
全体に均一に力をかけてしまうと、当然均一に薄くなってしまいますので、後ろ側(この写真だと右側、右手中指が当たっている辺り)に少し力をかけて、少しずつ、確認しながら削っていきます。

Combo-120
片側が終わったところです。

Combo-121
同じようにもう片側も削って、これで完成です。

Combo-122
垂直尾翼の前側も、丸くします。

Combo-123
フリーハンドでやってみました。
台の上に平らに置き、部材の厚みを意識して、厚みの真ん中に向かって削るように、手首を柔らかくして片側ずつ削るのがコツです。

Combo-124
断面です。

Combo-125
水平尾翼同様、垂直尾翼とラダーにもヒンジ溝を切って

Combo-126
これでOK。ラダーを動かして、舵角が大体左右で同じだけとれるかチェックします。

Combo-140
尾翼の工作、完了です。

ちょっと長くなってしまいましたので、サンディング編は次回、フィルム貼りと一緒にご紹介することにします。

 

 


コンボ25Lを作ろう! その5

TOPMODEL コンボ 25L バルサキットの組み立て、その5になります。

Combo-88
前回は、主翼の完成まででした。今回は、胴体を組み立てていきます。

Combo-89
バルサの側板にベニヤの補強を貼って、胴枠をはめ込んでいくという順序になります。

Combo-90
側板に補強のベニヤパーツを貼ります。
補強を貼る時は、写真のように、胴体を組んだ時にベニヤパーツが内側に来るように、注意して貼ります。

Combo-91
エンジンマウントと第一胴枠は、3mmベニヤ2枚貼り合せになっています。

Combo-92
胴枠などを仮にはめ込んで、左右の反り、曲り、ねじれなどが無いように調整していきます。

Combo-94
このとき側板の一番後ろを、ベニヤなどをあてがって目玉クリップで挟んでおきます。
この部分の合わせ方で、胴体のねじれや反りなどを最終調節していきます。

Combo-93
下面もチェックします。胴枠のセンターに目印をつけて、その目印が一直線に並ぶようにしていくといいと思います。
胴体の性質を決める大事な工程ですので、慎重に行っていきます。
調節が終わったら、瞬間接着剤OKボンドFXで接着していきます。

Combo-95
ウイングマウントを順番を間違えないように貼り合せます。

Combo-96
3mm爪つきナットを、内側から打ち込んで、瞬間接着剤FXを周りに流して抜け止めにしておきます。

Combo-97
これを側板にはめ込んで、エポキシ接着剤で接着します。

Combo-98
次は補強用の棒材を接着して、プランクする面を整形します。

Combo-103-2
側板に貼った棒材を、胴枠と綺麗なラインにつながるように削ります。
仮にプランク材を置いてみて、隙間ができていないかチェック。この写真では少し隙間ができていますので、もう少しサンディングして整形します。

準備が整ったらいよいよ上面のプランクです、が・・・

Combo-99
ちょっとここで気になったのが、このプランク材(F-18)。ラダーリンケージのロッドが出る穴があいています。

Combo-100
ラダーはノーズギアと連動させるようになっていますが、このつなぎ方だと、ノーズギアに向かうプッシュロッドが、無理に曲げないとできないのでは思いました。ここを、

Combo-101
図面の通りではなく、このピアノ線のようない位置関係でリンケージした方が、ノーズギアプッシュロッドが真っ直ぐのままでできて楽じゃないかと思うんです。(ピアノ線は説明用で、実際には使用しません。)

Combo-102
そうすると、先ほどのプランク材を反転しておけば、コントロールホーンを反対につけるだけで、ちゃんとラダーもリンケージできるはずです。

Combo-103
ということで、後のプランク材は反転させて、胴体上面のプランクをしました。
接着は瞬間接着剤で行います。
プランク用の材料は、胴体幅よりも結構広いので、あまりシビアに考えずにプランクできました。
はみ出たプランク材は、カッターで丁寧に削り落としてから、サンディングブロックで側板と面一にしておきます。

Combo-104
次は下面のこの部分のプランクです。

Combo-105
上側は曲面になっていましたので縦目でしか貼れませんが、下面は平面ですので、このように横目に貼って強度を出します。が、後ろまですべて横目に貼るのではなく、

Combo-106
一番後ろだけは縦目に貼ります。
理由は、その方がサンディングしやすいからです。ここを横目で張ると、後の部分がサンディングするときに欠けてしまう(目の方向にポロッと取れてしまう)んですね。このようなちょっとしたことが、コツだったりします。

これも上面と同様に、サンディングブロックで側板と面一にしておきます。

Combo-107
と、こんな感じで、胴体はサクサクと完成しました。これで、胴体と主翼がサンディング仕上げ待ち状態になりました。

あとは尾翼の組み立てですね。

ということで次回は、尾翼の組み立てと、全パーツのサンディングして生地完成にしていきます。

 

 

 

 

 


コンボ25Lを作ろう! その4

当店オリジナルのダイカットバルサキット
TOPMODEL コンボ 25L バルサキットの製作、第4回目になります。

Combo-65
前回までは、主翼の組立からプランクまでを行ってきました。

Combo-65-2
今回は、エルロンの取付準備をしていきましょう。
図面に描かれている、今回の工程の説明です。

Combo-66
エルロン材は長めのものが入っていますので、必要な長さに加工します。

Combo-67
こちらはエルロンホーンの受け(ブロック)です。エルロンホーンが入るミゾがあります。

Combo-68
ホーンとブロックの位置関係は大体このようになります。
エルロンホーンの取付位置を決めるのですが、図面では左右のコントロールホーンの間隔が24mmになっています。

Combo-69
少し昔の図面ですので、描かれているサーボやサーボホーンも、もしかしたら今の基準とは違うのかもしれないと思い、手持ちのTahmazo TS-1034Tahmazo TS-1036、その他のサーボホーンをいくつかひっぱり出してきました。
コントロールホーンの間隔と、サーボホーンの穴の間隔があまりにズレていると、舵を切った時に無駄な負荷がサーボやエルロンにかかります。それを防止するために、サーボホーンの穴の間隔を確かめようとしているわけです。

Combo-70
そのうちのひとつ、外から2番目の穴の間隔は24mm。
他のサーボのサーボホーンを見てみても、24mm間隔でコントロールホーンの位置を決めても問題なさそうな間隔(23~25mm程度)でした。

ということで、コントロールホーンの間隔は24mmで決定です。

Combo-71
次に、エルロンの翼端の加工。
長さはもちろんですが、OK模型さんに「図面通りの形だとフラッター(飛行中にバタバタと舵が暴れる現象)を起こす可能性もあるので、角をある程度落とした方がいい」というアドバイスを頂きましたので、写真のように角を落とすことにしました。

Combo-72
エルロンホーンブロックも、主翼の上反角に合わせて突き合せ部分を加工します。

Combo-73
次に、ホーンが出る部分を中央側から12mmの位置に切り欠いて、ホーンが収まるように加工していきます。
ホーンが無理なく動くように、斜めに切り落としておくのも忘れないようにします。

Combo-74
主翼の後縁も、ホーンが半分だけ収まるようにミゾを彫っておきます。
というのは・・・

Combo-74-2
こうすることで、エルロンのヒンジラインに、エルロンホーンのピアノ線の中心が近づけることができます。
ブロックだけでホーンを収めると、ヒンジラインと少しずれたコントロールホーンになります。

それがさほど大きな問題だというわけではないと思いますが、ちょっとしたコダワリでこのようにしました。

Combo-75
ホーンが無理なくブロックの中に収まったら、エルロン側の、ホーンが入る位置を決めていきます。
まずはエルロンに軽くホーンを押し当てて印を付けます。

Combo-76
ホーンが入る深さに、ドリルに目印をつけておいて、慎重にエルロンに穴をあけていきます。

Combo-77
穴があいたら、ホーンが埋まる部分のミゾを彫ります。 先ほどのコダワリに則って、エルロンのヒンジラインにピアノ線の中心が来るように、ホーンが半分だけ埋まるようにミゾの深さを決めます。

Combo-78
左右同様にして、ホーンの位置が決まりました。

Combo-79
次に、別途用意したイージーヒンジLを取り付けます。

Combo-80
後縁の厚みの中心に、ヒンジの幅の切り込みを入れて、そこにヒンジを挿し込みます。
そのヒンジを利用して、エルロン側のヒンジが入る位置をけがきます。
同じようにエルロンに切り込みを入れます。
後縁、エルロン共に、ヒンジが翼型の中心線に合うように切り込み入れます。

Combo-81
ヒンジはまだ接着せずに、段差をチェックします。
段差がある場合は、上下どちらかにヒンジのミゾがずれています。
主翼側、エルロン側どちらかの切り込みの位置を調節しておきます。

Combo-82
ブロックをエポキシ接着剤で主翼に接着します。コントロールホーンを包み込むようにします。
エポキシ接着剤でホーンが固着してしまいそうですが、硬化後にホーンをパキッと動かせば、外れてくれます。
ヒンジはまだ接着していません。

Combo-83
フィルムを張ることを想定して、スムースなラインになるように、エルロン翼端側の整形をしておきます。

Combo-84
ついでに、図面にはありませんが、念のためにバルサの端材を三角に切り、接着して翼端を補強しておきます。

Combo-85
主翼の補強材の加工をしておきます。中心をけがいて、

Combo-86
厚みの半分くらいの深さまでカッターナイフで切り込みを入れ、主翼の上反角に沿って曲がりやすいようにしておきます。

これもまだ接着せず、この部材だけでフィルム張りをして仕上げ、その後に接着すればきれいに仕上がる筈です。

Combo-87
図面に記載されている説明には、この段階でエルロンヒンジ、ベニヤの補強材は接着しておくように指示されています。
絹張りを想定してのことだそうですが、今回はフィルム張り仕上げをしたいので、エルロン等はフィルムを張ってから取り付けて仕上げることにします。

つまり、これであとはサンディングすれば主翼は生地完成になります。

ということで次回からようやく胴体の組立に入るんですが、ここでお知らせです。

今回製作していますこのコンボ25Lを、フィルム張り済みの完成機として限定1機、販売させていただきます。

ご予約いただいたお客様には、仕上げに使うフィルムの色(単色)を選んでいただこうと思います。
在庫のあるAフィルムないしEライトフィルムから、1色お選びいただければと思います。

完成するまでにご予約が無い場合は、こちらで色を決めて仕上げます。
ショップの業務の合間に製作していますので、10月下旬頃の完成予定となっております。
価格は、税込16,000円の予定です。近日、ショップに予約商品として追加いたしますので、ご興味のある方はチェックしておいてください。