ミッション・60 箱開け(3) 

ミッション・60の箱開け、3回目はカウル、尾翼、メインギア回りを見てゆきます。

カウルは樹脂製で塗装済みです。
耐グロー燃料塗料という事ですので、エンジン機仕様にした場合もそのままで使えます。その右はスピンナーで、精度の高いPILOT製ABスピンナーの57mm赤が入っていました。


こちらは尾翼です。
水平、垂直尾翼共にバルサ骨組みの軽量構造で、動翼はイージーヒンジで取り付けます。
箱の中には動翼が付いた状態で入っていますが、ヒンジは接着されていませんので瞬間接着剤で止める必要があります。

こちらは脚回りのパーツです。

ジュラルミン製のメインギアにスポンジタイヤ、そして複葉機のイメージ造りに欠かせないホイルスパッツ(ホイルパンツ)も入っています。
右上の小袋は尾輪関係のパーツで、尾輪のステアリング機構はラダーに直結のシンプルなものです。

このほかにはグロー用の燃料タンクやエンジンマウント、リンケージパーツなどが入っていますが、細かい部品の詳細は当店のミッション・60の紹介ページをご覧ください。

とうことでミッション・60のご紹介はこれで終わりますが、ここでニュースです。
当店の入荷情報でもご案内していますが、昨日4月14日にOK模型から3mクラスの電動グライダーバルサキットクレス3mが新発売になりました。

お馴染みのピメンタ2mキャラウェイ2mの流れを汲むバルサキットですが、このクレス3mは一回り大型で、F5J競技のオープンクラスをターゲットにした競技機になります。
次回はこのクレス3mをご紹介させていただく予定ですので、ぜひご覧ください。


ミッション・60 箱開け(2)

ミッション・60の箱開け、2回目となる今日は主翼を見てゆきます。

こちらが主翼パネルです。
複葉機ですから左右、上下、合わせて4枚の主翼パネルがあります。
箱を開けると、中には主翼パネルが2枚づつセットになって二つのビニール袋に入っています。
主翼パネルはご覧のようにどれも同じように見えますので、メーカーに確認したところ、パネルは袋ごとに左右セットになっており、それぞれ左右の重量を合わせてあるので、決して別の袋のものと入れ替えないようにしてください、との事でした。

また、どちらの袋(セット)が上翼用ですか?と聞きましたところ、こちらは上翼用、下翼用との区別は無く、組み立て説明書に沿って(フィルムに)上翼用の穴をあけたほうが上翼になり、残ったほうが下翼になる、そういう事だそうです。
組立説明書を見たところ、サーボ取付穴は下翼だけに開けないといけないようですし、エルロンコントロールホーンの取付面も違っていたりしますので、組み立て中にこんがらがって間違った位置(面)に穴を開けないようにする必要があります。

日頃、複葉機をあまり作ったことが無い店主は、ここのところが一番判りにくかった、と言うか、理解するのに時間がかかったところでした。

翼の断面を見たところです。
ご覧のように完全対称翼型になっています。翼厚は9.5%とかなり薄翼の部類に入りますね。

ところで、この写真を見て、主翼内側の端のフィルムを折り返した部分がきちんとアイロンがけされていないじゃないの?と思われる方もあるかと思います。
でもご安心ください。これは左右の主翼を接合する時、合わせ面の余分なフィルムを切り取る作業をしやすくするために、敢えて密着させていないという事だそうです。

全部で4枚の主翼パネルにはそれぞれエルロンが付いています。ヒンジは4か所、仮止めされています。

ちなみにエルロンサーボは下翼に取り付け、上下のエルロンはカーボンのロッドでつないで連動させるようになっています。

次回は最終回、尾翼や主だった小物パーツをご紹介します。


ミッション・60 箱開け(1)

久々の箱開けシリーズ、OK模型から新発売のミッション・60を3回にわたって取り上げます。

このミッション・60ARFフィルム貼完成機の40クラス(4Cでは60クラス)複葉スポーツ機です。複葉機は主翼が2枚(左右で4パネル)もあるので作るのが面倒、だけど一度は雰囲気の違う複葉機を飛ばしてみたいという方にはぴったりの機体ではないでしょうか。
機体サイズは全幅1260mm、全長1290mmで、同クラスの機体より(主翼が2枚ですから)当然のこととして翼幅が短く、実際上から見るとコンパクトに見えます。また、複葉機は主翼の枚数が多いほか支柱などもあるので飛行場での組み立てや運搬が鬱陶しいと言われる方もありますが、実際、この程度の大きさなら工夫をすれば組み立てたままで入ってしまう車も多いのではないでしょうか。

セットの中身については当社のミッション・60カタログページをご覧いただくとして、まず第一回目は胴体周りの注目点を見てゆくことにします。

まず、胴体で特徴的なのはキャノピーのまえにどんと突き立った支柱ですね。複葉機のカナメ、上翼を支える支柱はカーボン製で、胴体から2本、下翼から左右それぞれ1本ずつ、合計4本のすっきりした構成です。このうち、胴体の支柱2本はきちんと工場で取付済ですから、正確さを要求される上翼の取付角が狂ってしまう恐れが無いのは有難いですね。

カーボン支柱の端はアルミパイプで外側を補強、中には翼の取付ビスを受けるナットが仕込まれています。

胴体の前上面は取り外しのできるハッチになっていて、燃料タンクまたは電動の動力用バッテリーを簡単に搭載、取り外しできるようになっていますので、エンジン、電動、どちらの動力でも選ぶことが出来ます。
ところで、写真に写っているハッチの内側の白い部分は発泡スチロールなんです。このハッチも含めてミッション・60の胴体上部の局面部分は、発泡スチロールコアに1.5mmバルサをプランクして、強度ときれいな曲面を保つ構造になっています。

セットに付属しているエンジンマウントを第一胴枠に仮に取り付けてみました。
写真の左側が胴体下面ですから、エンジンは左斜め下向きに倒立で搭載する事になります。こうすることでシリンダーやマフラーが上や横に出っ張ることが少なくなり、スッキリした機首になりますね。

次回は主翼のご紹介をさせていただきます。

 

 

 


フィエスタの秘密?

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OK模型の肩翼(ショルダーウイング)機PILOT フィエスタ
このような肩翼機で70クラスの大きな機体は珍しく、どっしりと落ち着いた独特の飛びが人気のようです。
このフィエスタ、少し前の発売になりますが、入荷量が少なく皆さんにお知らせする機会がありませんでした。
このたび、ようやく在庫できるだけの量が入荷しましたので、いまさらですがキットの紹介をさせていただきます。

 

Hakoake-yellow
これがメーカー発表の箱開け写真です。
写真は黄色ベースに赤と黒のカラーリングのフィエスタ 黄/赤ですが、このほかに白ベースにオレンジ、黒の塗り分けのフィエスタ 白/オレンジがあります。

キットの内容ですが、胴体、主尾翼はバルサがメインの木製構造にフィルム張り完成機で、FRP(グラスファイバー)製のカウルとジュラルミン製メインギア、タイヤ、FRP製ホイルスパッツ、エンジンマウント、燃料タンクなどが入っています。
その他、セット内容は上の写真でほぼお判りになると思いますが、店主なりに気がついた点、面白いと思った点を補足させて頂きますね。

SP-Tank800
まず、先週のキャバリエ・クラシックもそうだったんですが、セットに入っているはずのスピンナーがなぜかこの機体も箱開け写真には見当たりません。
で、実際はどうなっているかといいますと・・・・ 
ちゃんと 57mmのPILOT ABスピンナー 黒色が入っていましたよ。

 

Cow800
次に目に付いたのがカウリングですね。
写真のようにカラーリング済のFRP製ですが、これとは別に左右に2分割された透明プラスチック製のものが入っています。
この透明カウルは何に使うのかというと、FRP製カウルにエンジンのシリンダーなどの穴をいきなり開けるのではなく、まず、透明カウルに、使用するエンジンに合わせてシリンダーやマフラー、ニードル、プラグヒート用の穴などを開けます。特にニードルやプラグの穴位置は透明カウルをあてがって中に見える穴に向かって穴を開けると、間違いなく正しい位置に開けることが出来ます。シリンダーやマフラーの開口部も同じように位置を決めることが出来ますし、万一穴を広げすぎても実際に使うカウルではありませんので、失敗を恐れずに?穴あけ作業ができますよね。
あとはFRP製カウルにこの透明カウルを当てがって、透明カウルを型紙代わりにして開口部や穴の工作をすればいいわけです。

Spar800-2
これはフィエスタの主翼カンザシです。
フィエスタの主翼はトップ写真とこのカンザシの形で想像がつくように、上反角0度、後縁が左右一直線の後退翼というシンプルさで、組み立ても簡単です。

ところで、このカンザシの中央部に小さな赤い文字があるのに気が付かれましたか?
これは、セット1機づつの固有番号のようです。

Serial-800l
この番号、カンザシはもちろん、左右の主翼、胴体、尾翼などにも同じ番号がスタンプされていますから、機体は一機ずつ、左右の主翼や、翼と胴体の組み合わせ具合を確認して作られているのだと思います。

 

Link800
さて、こちらはリンケージパーツの一部です。
70クラスの曲技機という事で、しっかりしたFRP製のコントロールホーンとガタの出ないボールリンクがおごられています。

以上、肩翼機とはいえ、大型で、曲技志向に作られたPILOT フィエスタ。ぜひ手にしてダイナミックで爽快なフライトを体験していただきたいと思います。

ところで、ただいま好評開催中のクリスマスセールもあと2日、24日午前10時までとなりました。
セール価格のお買い得商品はもちろん、8,640円以上のお買い上げで送料無料の特典もございます。
セール会場はこちらです。ぜひお立ち寄りください。


ここが知りたい キャバリエ・クラシック

販売開始から半月、ノスタルジックな往年の名機の復刻版としてご好評をいただいているキャバリエ・クラシックですが、マニアの関心が高い分当店へのお問い合わせも多いように感じます。
キットの内容は雑誌やOK模型のホームページなどで紹介されているのですが、やはり箱を開けて実際に見ないと判らない細かい部分が皆さんには気になるようです。
そこで、今回は当店に寄せられたご質問の幾つかについて、ピンポイントでご紹介させていただきます。

  Cava-hakoake800
まず、これはメーカーさんから発表されている箱開け写真です。
これを見ればキットに含まれている内容はだいたい判るのですが、なぜかスピンナーが写っていないんですよ。
キットの中身の紹介には専用スピンナー入りとはっきり書かれていますが写っていないという事でお問い合わせにつながっているようです。

SP2
でもご心配なく。ちゃんとアルミ削り出しの専用スピンナーが入っています。

SP1-3
スピンナーの取付は現在主流のABスピンナーと違ってプロペラを止める専用のプロペラナットに前からスピンナー止めビスで止めする方式です。このプロペラナット、エンジン側のねじ穴はOS MAX-55-AX-GPのプロペラナットの規格UNF1/4-28に合わせてありますので、その他のエンジンの場合はチェックしておく必要があります。

 

W1800
スピンナーと同じくらい多いご質問が、「脚は引き込み式ですか」というものです。
答えは、「残念ながら引き込みません。固定脚です」という事になります。
写真が完成後のメインギア回りです。
メーカーさんによると、初代のキャバリエが登場した時代は引込脚が無く、固定脚が普通だったのでそれを忠実に再現したという事です。
引込脚時代からラジコンを始められたかたは引込脚にしたいと思われるでしょうが、改造は難しいでしょうね。

 

F1
次に多いのが胴体や主翼の素材についてです。
胴体は、初代はABS樹脂の真空成型だったのですが、この機体はFRP(グラスファイバー)製で、斜め搭載のエンジン開口部は推奨エンジンであるOS MAX-55AX-GPまたはOS MAX-55AXのキャブレター、ニードル、排気管に合わせてあらかじめ工場で加工済みです。

CAVA-engine800
MAX-55AX-GPを搭載した完成後の機首回りです。(エンジン、プロペラはキットには付属していません)
斜め横置きのゴールドエンジンが恰好良いですね。

トップモデルジャパンでは、このブログ掲載に合わせて、キャバリエ・クラシックと推奨エンジンであるOS MAX-55AX-GP(限定生産品)を組み合わせて特別価格でご提供します。エンジンの台数が限られるため一組のみのご提供とさせていただきます。キャバリエ・クラシック OS MAX-55AX-GPセット、ぜひご検討ください。

 

T1
主尾翼ですが、初代はスチロールコアに薄いプラスチックシート貼りという、結構重いものだったと記憶していますが、これは現代の一般的なバルサ骨組みにバルサプランク(フルプランクではありません)、フィルム貼りの造りになっています。
写真はキャバリエの特徴である上反角のついた水平尾翼ですが、この取り付け方法について説明しておきましょう。
水平尾翼は写真のようにカーボンカンザシを使って胴体に取り付け、エポキシで接着する方法をとっています。
カンザシは直線ですが、尾翼側のカンザシ受けに角度が付いているので、難しいことなく上反角が付きます。
もちろん、初代キャバリエの時代はカーボンカンザシなど思いもよらない素材でしたから、時代を感じますね。

 

Tobi800
このように、外観は同じでも構造は現代の技術を駆使して復刻されたキャバリエ・クラシックは先代に比べてずいぶん軽量化され、しかもエンジンもパワーアップされていますので、びっくりするほど軽々と気持ちよく飛びます。
皆さんも基本性能の優れた往年の名機を現代の技術で気持ちよく飛ばしてみませんか。

長くなりましたが、ここで年末年始の営業日についてお知らせさせていただきます。
まず、年末12月24日(土)と年始1月7日(土)は臨時営業致します。
次に、年末12月30日より新年1月5日までは休業、1月6日より通常営業させていただきます。
なお、休業期間中にお受けしましたご注文は1月6日以降、順次発送させて頂きますので、宜しく御願い致します。