前回は「バッテリー保管時の電圧チェック」が大切という事を説明させて頂きましたが、今週もリポバッテリーを上手に使いこなすノウハウに関する話題です。
その時も触れましたが、リポバッテリーを使う上で絶対必要なツールとして、バッテリーの電圧を正確にチェックすることが出来る「電圧計」があります。
一般的なテスターでも電圧を見ることが出来ますが、2セル以上のリポバッテリーでは全部のセルごとの電圧をチェックするとともに各セル間のバランス(電圧のバラつき)を見る事も大切です。その際、テスターのように1セルずつ電圧を見るよりも、全部のセル電圧を同時に比較して見ることが出来れば非常に便利ですよね。
また、リポ使用時に十分気を配ってほしいことが電圧のほかにもうひとつあります。それは各セル間のバランス(電圧のバラつき)です。
特に、リポバッテリーを購入された時、まず最初に、すなわち使用前にバッテリーの電圧やバランスをチェックする事が非常に重要なんです。
なぜかと言いますと、当店取扱いのTahmazoリポの場合、使用前に見つかった異常であれば、初期不良扱いで新品交換などの対応をしていただけるのですが、それを怠って(メーターが無くてチェックできなくても)電圧とバランスの確認をせずに使ったり、コネクタ付けの作業をしたりまた、一度でも充電をした場合などは保証の対象外になりますので注意が必要です。
今日ご紹介するG-Force G0023 LiPo Analyzer (リポアナライザー)は、(1)電圧計として1セルごとの電圧を最大6セルまで同時に見る事ができる、(2)バッテリーパック全体の残容量(%)を見ることが出来ます。また、この機器にリポバッテリーを繋ぐだけでバッテリーパックの中の最小電圧のセルに電圧を合わせる(3)「バランサー」機能も持っています。
これだけの機能を持っているG-Force G0023 LiPo Analyzerですが、使用法は簡単です。
本体右側のピンにリポバッテリーのバランスコネクター(規格は一般的なJST-XHタイプです)を挿すだけです。バッテリーは1セルから6セルまで対応していますので、写真の上の方にある-(マイナス)マークを合わせてコネクタを差し込みます。
接続するとこんな感じです。アナライザー用の別電源は必要ありません。
表示部を拡大してみました。
一番左、オレンジの楕円で囲んだ中がバッテリーパックの残容量です。
その右側にセルごとの電圧が表示されます。写真では青い点線で囲った部分の数字の右のV(ボルト)表示が消えていますが、これはバランスをとる為に実際には放電をしているセルが判るようにVの表示を点滅させているんですが、たまたまシャッターを切ったタイミングでVの文字が消えているだけなんです。
写真の例では一番右のセルの電圧3.95Vになるまで左の二つのセルを放電して電圧を下げる訳です。
全てのセル電圧が合えば、ちゃんと全部のセルに〇.〇〇Vと表示されます。
このような便利な機能を持ったG-Force G0023 LiPo Analyzer (リポアナライザー)、電動モデラーの必需品として、まだ電圧計をお持ちでない方にぜひお持ち頂きますよう、お勧め致します。