シラントロ2m キット紹介(4) バラスト? 

かずかずのノウハウを盛り込んだシラントロ2mの紹介を続けてきましたが、今回はバラストについて説明したいと思います。

まず、OK模型ホームページのシラントロ2m紹介ページには機体の概要や主な特徴などが書かれていますが、その中に「競技中の気象変化に的確に対応できるようバラスト搭載を可能とした」という記述があります。
私はそこに興味を持っていたのですが、キットの図面や組み立て説明書を見てもそれらしいバラスト搭載用のパイプやバラストルームが見当たりません。
そこのところを厚かましくもメーカーさんに問い合わせました。
「あのー、バラストはどこに積むんでしょうか」ってね。
で、その答えはシンプルで「あっ、それはね主翼カンザシで調節するんですよ」だそうです。もう少し詳しく言えば、シラントロ2mのカンザシは中空の8mmカーボン材です。で、このカンザシの素材を変えるなどして重さを替えてバラストにするという事なんだそうです。
あー、なるほど!という事で直径8㎜の素材で重さを変える方法をちょっと考えてみる事にしました。

こちらがバラスト候補?ですね。
まず一番左がキットに入っていた直径8mm、長さ230mmのカーボンカンザシです。
ちなみに、手元のキットに入っていたものは重量7gでした。
これをベースにいろいろと考えてみました。
写真左から2番目は当店オリジナル「8mmカーボンロッド」です。こちらは長さ360mmで実測重量27gでしたので、カンザシの長さ230mmに切り詰めると重量は17gとなります。重量で10gの増加ですから、バラストというよりカンザシの強度が心配な方向けのアイテムと言えそうですね。

写真一番右は、これも当店オリジナルの「8mmスチールロッド」です。これも現物は333mmで130gですから、カンザシの長さ230mmに切ると重量は91gで、差し引き84gの増加になります。
これならかなり効果がありそうですね。

ここで、もう一つの手があります。
キットに入っているカンザシはパイプですので、その中に何か入れて重くするという手がありますね。
そこで上の当店オリジナル「バラスト用1mm鉛球」を入れて見たらどうなるかという事で、早速試してみました。
小さな鉛球をカーボンパイプに詰めた結果、重量は7gから47gと、40gの増加となりました。

もちろん、鉛の量を調節する事で重さを替えることが出来ます。

長々と書いてきましたが、結果を簡単にまとめるとこうなります。

キット付属カーボンパイプ7g<トップモデル8mmカーボンロッド17g<キット付属カーボンパイプ+トップモデルバラスト用1mm鉛球47g<トップモデル8mmスチールロッド91g という結果になりました。

どうでしょうか。これ以外にも素材の組み合わせ次第でいろいろな方法が考えられるんではないでしょうか。
さて、皆さんはどうされますか?