シラントロ2m キット紹介(2) 専用主翼組立治具の巻

シラントロ2mのキット紹介、今回は同時発売されたシラントロ2m専用主翼組立治具をご紹介しましょう。

シラントロ2mの主翼は左右それぞれ内翼と外翼に分けて組み立てますが、このジグは内翼の組み立て用になります。

ご覧の様にレーザーカットされたベニヤ板4枚分のパーツとヒノキ棒、そして組立説明書と、いたってシンプルなキットです。

細かいパーツもなく、あっという間に組みあがりますが、組立て後にベニヤ板のクセが出てくる場合があります。そんな時はひねったり蒸気や熱を加えて丁寧に曲りを正しておかないと治具の役割をしません。

前後縁がまっすぐになり、全体が定板の上にぴったりつくようにしっかり修正するのが肝心です。
これを左右別々に作ります。
ところで、上写真の左側、ベニヤ板のパーツが乗っているほうが後縁側になります。シラントロ2mの翼型は、この後縁が微妙に下に湾曲しているのが特徴だそうで、ジグが無ければ図面通りの翼型に作るのはかなり難しいのではないでしょうか。

上写真は、内翼のフレームを組み立て、下面プランクが終わったところで治具の上に乗せた後縁材付近のクローズアップです。
後縁材は説明書の指示によれば後端を0.3mm(上下プランクを合わせて0.6mm)に仕上げなければなりません。シラントロ2mは高性能だけれど組み立てには相応の技術と経験が必要、とメーカーが言っていますが、この部分もその一つなのでしょう。

参考までにシラントロ2mの組立説明書の一部を転載させて頂きました。図のF-1(後縁プランク材)は1.5mmのバルサ板で、幅19mmの間で後端を0.3mmに落とすわけです。削って仕上げるのは大変ですが、このあたりも高性能を追求したこだわりの一部のようですね。

上面プランクを終えて治具に固定したところです。写真のように翼パネルは翼幅方向に板材を間に挟んで、クリップや太めの輪ゴムなどを使って治具に固定します。
ところでこの輪ゴム、OK模型の「PILOT 翼止め輪ゴム」がサイズ、テンションなどがちょうど良いのでお勧めです。一度お試しください。

さて、ここでお知らせです。
当店では只今税込5400円以上お買い上げで500円値引クーポンを配布中です。
ご注文時にクーポンID欄に 2018top01 と忘れずに入力してください。その場で500円値引きされます。
なお、このクーポンは1月31日までの期間中、お一人様1回までとなっております。
どうかご利用ください。


シラントロ 2m キット紹介(1)

皆様方からたくさんのお問い合わせをいただいていましたOK模型のモーターグライダーキット、「PILOT シラントロ 2m」がついに発売されました。
と言っても、ブログを書いています1月19日現在、当ショップでは品切れのため、皆様に大変ご迷惑をお掛けしている状態で、本当に申し訳ございません。メーカーによりますと追加生産に努めているとの事で、入荷次第、逐次ショップに上げてゆきますので宜しくお願い致します。

さて、上の写真はメーカーから提供頂いたキットの内容写真です。
ざっと見たところ、バルサキットですからレーザーカットされたバルサ板、ベニヤ板がメインです。そのほか、FRP胴体ポッド、カーボンテールパイプなどが目立ちます。

それでは中身をクローズアップして見ていく事にしましょう。

まずは木部パーツです。結構な量のバルサ板とべニア板が詰まっています。

右側のグループをクローズアップしてみました。レーザーカットされたバルサ板、ベニヤ板、それに棒材などが入っています。
当然のことですが、部品の数が半端ないほど多く、そのうえ小さいものや形の似たものもありますので、組立てを始める前にシートを「一枚づつ」そっと台の上に置いて、図面のパーツ図と照らし合わせながらパーツ番号の記入などを行ってください。
何枚ものシートを一度に全部出して並べたりしてしまうと、精密にレーザー加工されたパーツがシートからはずれて散らばり、部品の照合に手間取ってしまったり、最悪パーツをなくしてしまうという事にもなりかねませんので。

次は胴体ポッドです。
FRP製で、キャノピーはプラスチックという、これまでのOK模型製グライダーの標準パターンです。

ところが、よく見てください。機首先端が切断されていませんね。
という事は、モーターを付けないピュアグライダーとしても製作できるということで、こちらを待っておられたマニアもおられるのではないでしょうか。
もちろん、メインは電動バージョンですから、その場合は機首をスピンナーの直径に合わせてカットする必要が出てきます。
その寸法ですが、直径30㎜と34mmのスピンナーに合うようにカットする治具が用意されています。

こちらはテールブームです。OK模型のグライダーとしては手慣れた、テーパーカーボンパイプを使用、軽量化と剛性の確保を図っています。

小物パーツの入った袋です。
カンザシは直径8mmのカーボンパイプで、それを受ける主翼内のパイプはアルミになります。
このカンザシ、必要に応じてスチール製に代えたり、カーボンパイプの中に鉛球を埋め込んだものに代えたりしてバラストの役目をさせる、という事だそうです。また、当店オリジナル商品のカーボンロッドに代えることも出来ます。
そのほか、主翼やモーターを止めるビスやツメ付きナット、グラスクロスなどが入っているのが見えます。

それから、こんな見慣れないパーツが入っていました。
素材はプラスチックで、真空成型されています。
このうち、右上の2つのパーツはリンケージのホーンカバーらしいと想像できますが、左側のパーツは、店主も含めて、一体何に使うのか判らない方もおられるのではないでしょうか。

正解はこちらです。
ピンクの円の中、水平尾翼とカーボンテールパイプの間のパーツ、尾翼マウントなんです。
写真はOK模型の試作機ですので白色になっていますが、今回手に入った量産モデルでは黄色になっていました。
もちろんこのパーツだけで水平尾翼を支えるのではなく、中にはしっかりしたフレームが入るようになっています。

最後は、キットに入っている組立説明書と原寸大図面(組み立ての邪魔になる強い折り癖がつかないよう、畳まずに丸めて入っています)です。

早速、組立て説明書をちょっと覗いてみましたが、「上級者向け」ということもあって、一から十まで、微に入り細に入り詳しく説明してあるという訳ではないようです。
つまり、この説明書に書いてあることは、従来の常識とは違った組み方や特殊な工作を要する個所などについての説明であって、一般的な組立方法については必要最小限のことしか書かれていないというつもりで、組み立て前には説明書、図面、図面の中のパーツリストの三者を見比べながら十分に予習をされたほうが良いのではないかと感じました。

さて、これまで雑誌やホームページの情報ではシラントロ2mの「組み立てにはピメンタ2mの組み立て以上の技術が必要」とか、「主翼の組み立ては難しい」などと書かれていました。
そこで、次回はシラントロ2m専用主翼組立治具のご紹介と、組み立てのポイントや注意点などを、図面の一部を使って具体的にご紹介したいと思います。


コマンダー148-3 生地完成機登場

ちょっとクラシカルなスタイルと素直な飛行特性で人気のOK模型コマンダー148、ご承知のように先日コマンダー148-「3」にモデルチェンジをしました。

ところで、このシリーズは本来フィルム貼済ARF完成機なんですが、これまでメーカー直販サイト限定生地完成モデルが販売されていたのはご存知でしょうか。今回、3型になったのを機にこの「コマンダー148-3 生地完成機」も販売店で取り扱う事が出来るようになりましたので早速ショップに出させて頂きました

このARFコマンダー148-3、当然の事ですがフィルムの色、塗分けパターンなどが限られており、自分好みのオリジナルカラー、オリジナルパターンにしたいと思ってもフィルムを剥がして貼りなおす手間を考えるとなかなか手が出せないですよね。(店主の周りにはそれをやってしまった猛者も何人かおられますが・・・・・)
そんな時、この生地完モデルならばフィルム貼り作業の前に、キャノピーの無いオープンコックピットにしたり、機首のカウルをやめてオープンなエンジンマウント周りに仕上げたりなど、カラーリングだけではなく随所にモデラーのこだわりや好みを詰め込んだ改造をする事も可能ですよね。

自分だけの個性を持った色や塗分けにしたいと思っておられるかたや、キット組み立てのノウハウは持っているけれど、一から組み立てる時間がなかなかとれないとか、バルサを削る時のゴミやほこりが大変だ、というマニアにも格好の機体だと思いますね。

さて、こちらがコマンダー148-3生地完成モデルの中身です。
ご覧になってお判りのとおり、すぐにフィルム貼り作業が出来るところまで出来上がっています。もちろん、絹紙貼りにドープ仕上げという凝った造りにすることも可能です。
そしてキットの付属品はOK模型製ARF完成機の標準パターンそのままで、エンジンマウント、グロー用燃料タンク、タイヤ、スピンナー、リンケージパーツなどが揃っていますのでARF感覚でメカ積み作業を行う事ができますね。

ところで、ここで一点気がついた点を。
写真左上のほうにあるカウリングですが、ご覧の様に白いプラスチック地のまんまです。ARFモデルではカバーリングフィルムの色に合わせて工場で塗装がされているんですが、ここは機体の色に合わせてお客様で塗装していただくという事になりますね。

メーカー希望販売価格がフィルム貼済ARF完成機と同じということでコストはかかりますが、自分オリジナルを詰め込んだこだわりの機体が持てるという満足感を味わえるコマンダー148-3生地完成機、近づく春のフライトシーズンを前に一度ご検討されては如何でしょうか。

 


あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。

旧年中はトップモデルジャパンをご愛顧いただき大変有難うございました。
どうか本年もかわらずお引き立て下さいます様、よろしくお願い申し上げます。

さて、当店は1月6日(土)は臨時営業、1月9日(火)より通常営業をさせていただきます。

したがいまして年末年始休業期間中に承りましたご注文は1月6日(土)より順次発送の予定でございます。

なお、ただいま開催中の「選べるお年玉プレゼント」は1月10日(水)午前10時までになっております。
お買い忘れの商品などがございましたらぜひこの機会にお求めください。

それでは今年もモデラーの皆様にとって良いお年でありますよう!