三式戦闘機「飛燕」を見てきました

神戸で開かれている川崎重工創立120周年記念展に行ってきました。

目的はレストアされた飛燕を見るためです。
旧陸軍の三式戦闘機「飛燕」は、液冷エンジンを搭載したスマートなフォルムでスケールマニアにも人気の機体ですね。

会場は神戸三宮からポートライナーで二駅目、ポートターミナル駅を降りてすぐの大ホールです。
入り口でパンフレットをいただいて、そのまま会場に入ります。
有難いことに、入場無料なんですよ。

このイベントは11月3日(木)まで開催という事です。
興味をお持ちの方は足を運ばれてはいかがでしょうか。

0-1
さて、会場に入るとデーンと飛燕が鎮座しています。

この機体は飛燕Ⅱ型量産機のベースとなった機体で、今回のイベントに際して、これまでの展示で傷んだ部分や失われた部品を修復したものだそうです。

柵があるとはいえ、結構近くまで寄れますので細部までしっかり見ることが出来ますよ。

1-0
2階にも観覧スペースが設けられていますので、色々な角度でレストアされたばかりの飛燕を堪能できます。

また、エンジンやラジエーター、計器盤などが別途展示されているほか、たくさんのパネルもあり、興味深く見せていただきました。

それでは、スケール機好きの店主が撮影した写真をご紹介します。
拡大していろいろと細かいところを見ていると飽きませんよ。

あと32枚あります。あまり解説は入れませんので最後までゆっくりとご覧ください。

1-01

4

1-2

1-3-1

1-5

1-6

2-0

2-01

2-03

3

3-1

3-2

3-3
ラダーは羽布貼りです。

ヒンジやアンテナ線の碍子なども忠実に復元されています。

3-5

3-4

3-6

1-1

5

5-1

6-1

6-2
ラジエーターは機体から外して展示されていました。

6-3-1

6-4

6-5

6-6

6-7

6-8

8-1
飛燕に使われた倒立V型12気筒エンジンも見ることが出来ます。

8-2

8-2-1
鏡を使ってエンジンの下面を見せています。

8-3

9
最後は計器盤です。


ty1 DXパワーパネル 使い方 (3) ポンプ電源編

ty1 デラックス パワーパネルの使い方、3回目は電動燃料ポンプ用の電源回路についてです。

1
今回使用する部分は、上写真の①~③になります。ご覧のように①6V用電動ポンプをつなぐ端子と②12V用電動ポンプをつなぐ端子(マイナスは共通です)と③ポンプ出入切替スイッチがあります。
このスイッチは通常は中立で電源OFFですが、倒す方向によってポンプのモーターの回転方向が反対になる逆転スイッチです。

2
クローズアップしたところです。

ポンプのリード線に一回目で説明した2mmピンジャックをハンダ付けし、写真の位置に差し込みます(6V仕様ポンプの場合)。
この状態でピンク矢印の③スイッチをどちらかに倒すとポンプが動きます。

この時③スイッチをIN側に倒すかOUT側に倒すか、それは皆さんのお好みという事ですね。
そんな無責任な!とおっしゃる方もおられるでしょうが、ポンプをメインに見れば出ていくほう(OUT)が給油時、INが燃料を抜くときになりますが、燃料タンクから見れば給油時は燃料が入ってくるのでIN、抜くときはOUTになりますよね。
ちなみに私はポンプから見てOUTが給油、INがタンクから燃料を抜く方向にしています。

スイッチを入れて燃料缶から機体の燃料タンクに燃料が入ればOKですが、燃料の出入りする向きが皆さんの思いの反対の場合はプラスとマイナスを入れ替える、すなわち写真の赤いピンジャックと黒いピンジャックを入れ替えればよいだけの話ですが、あとあとのことを考えるとピンジャックの色を入れ替えてパネル側の端子と色を合わせておくほうが良いと思いますね。

飛行を終わってタンクから燃料を抜くときは反対側にスイッチを倒せばOKです。

なお、このポンプ端子の電圧をテスターで測ったところ、①6V用端子②12V用端子のどちらもメーターは12V(親バッテリーの電圧)を示しました。製造元に確認したところ、これは故障ではなく①6V用ポンプ端子抵抗で電流制限をすることで6V用ポンプに対応しているとの事でした。

②12V用ポンプ端子には抵抗がついていませんので、電源となる親バッテリーの電圧がそのままかかる事になります。

以上でty1 デラックスパワーパネルのご紹介を終わります。

最後に、これと同じ機能を持っていたOK模型VIPパワーパネルが生産終了となってかなり経ちます。大事に使っていても故障してしまって代替製品を探しておられる方も少なくないと思います。
そんなかたはぜひこのty1 デラックスパワーパネルをご検討ください。

 

 


ty1 DXパワーパネル 使い方 (2) プラグヒート、ポケットブースター充電編

1014-1

ty1 デラックス パワーパネル
の使い方、2回目はメインの機能、プラグヒートについてです。

本機は内蔵の電子回路で12Vの電源から1.5V用プラグのプラグヒート電源を作り出します。
このパワーパネルの優れている点は、プラグの種類によってプラグヒートに最適な電流を自動で調節して流すことです。詳しくは後で説明します。

また、このプラグヒート回路を使用してニッカド充電池を使用したポケットブースターを充電することもできます。

ここで使用するうえで大事なポイントをふたつ
まずは、上で説明しました通りプラグヒートとポケットブースター充電回路は共通の電子回路を使っています。ですから二つの機能を同時に使用すると電子回路の能力の上限を超えるため、故障してしまいます
プラグヒート中は充電しない、充電中はプラグヒートしないということを必ず守ってくださいね。
次に、もう一つの大事なポイント
それは、このパネルの裏のアルミ板と、そこについている一本のネジです。これはこのパワーパネルの要ともいえるパワーFETという電子部品の冷却のために絶対必要なんです。このネジを緩めたりアルミ板を取り外してしまうとFETが過熱、焼損してしまい、プラグヒート機能が失われてしまいますくれぐれもご注意ください。

前置きが長くなりましたが、使い方に移ります。

まず、上写真のプラグヒートスイッチをON(上)側に倒します。
スイッチの上の赤いLEDが点灯します。この時、①メーターの針は振れません。

次に、③ブースターコード接続端子にブースターコードを差し込みます。
当店で販売していますTQブースターコードを使われる場合は先端のミノムシクリップを本機付属の2mmピンジャック(前回参照)に付け替えてください。
ブースターコードをプラグに接続してプラグヒートをすると①メーターの針が振れます。
電圧チェックでは下段のメモリを使いましたが、今回は上段のメモリを使います。

1014-2

よく使われるメディアム系のOS#8やENYA#3の場合は写真のように大体「2」付近になります。
これがコールド系のENYA#6などになると「4」から「5」と大きく右に振れます。それだけたくさん電流が流れるという事ですね。

①メーター振れ具合でほかに判ることがあります。
一つは、いつも使うプラグの針の振れる位置を覚えおいておいて、いつもより針が右に振れるとオーバーチョークであることがわかります。
二つ目、プラグにつないだ時に針が全く振れない、こんな時はプラグの断線ブースターコードの不良、または接触不良などですね。
三つ目、針が右端まで振り切ってしまう場合は大変です。そのままでは故障してしまいます。すぐにブースターコードを外してからプラグまでの間でショートしていないかなど、原因を探して直す必要があります。

最後にポケットブースター充電機能ですね。
プラグヒートスイッチをON(上)側に倒します。
スイッチの上のLEDが点灯します。この時、①メータの針は振れません。
次にポケットブースターを、プラグの形をした④ポケットブースター充電端子に接続します。
メーターの針が振れれば充電中ということです。飛行場でポケットブースターの充電池がアガッテしまった時に重宝する機能ですよね。

今回はここまで。
来週は最終回、ポンプの使い方を解説します。
もう少しお付き合いください。

 


ty1 DXパワーパネル 使い方 (1) 電源・スターター編

世の中、電動プレーンやガソリンエンジン機が幅を利かせていますが、グローエンジンを使っておられる方もまだまだ多いのではないでしょうか。

今回はそんな皆さんに朗報、と言っては大袈裟ですがグローエンジンの始動に欠かすことのできないツール、「ty1デラックスパワーパネル」を当店から新発売しましたので、これを機会に機能や取り扱い方法などをご紹介させていただきたいと思います。

このパワーパネルは電源として12Vバッテリーを使用し、12V用スターターを動かす、12V用または6V用の電動燃料ポンプを動かす、そして装備した電子回路経由でで1.5Vのプラグをヒートする、さらにニッカド充電池を内蔵したポケットブースターを充電するという4つの機能をもっています。

それでは第一回目として、電源バッテリーとスターター機能について解説します。

1
今日のお題に関係するのが写真の①から③の部分です。

まずは、このパワーパネルを使うのに必要な電源バッテリーについてから。
電源はty1デラックスパワーパネルの諸元にもあるように「入力電圧:直流12V」となっています。
これは鉛バッテリー6個組に相当する電圧で、自動車用バッテリーなどで広く販売されているものが使用できます。
ただ、スターター用電源にもなりますので、大きなエンジンを始動する場合などは普通車用バッテリーくらいの大きめのものが必要かと思います。
それでは実際の使い方に移りましょう。

まず、最初にパワーパネルの電源コードについているワニ口クリップを電源バッテリーに接続します。
赤いクリップをバッテリーのプラス側に、黒いクリップをマイナス側につなぎます。

 

2
まず最初に親バッテリーの電圧チェックをしてみましょう。
最上段写真の③プラグヒートスイッチをBAT.CHK.側(手前)に倒すと①メーターの針が上写真のように振れます。
この時参照するのは、オレンジ色の輪で囲んだ、メモリの下半分で、針が緑の範囲内にあればOKです。
写真は電圧が約12Vのバッテリーを接続した状態ですが、しっかり充電された鉛バッテリーだと13V近くあるのでもっと右に振れます。

メーターに話題が移ったところでお役立ち情報を一つ。
このメーターの透明パネルはアクリル製で、燃料のニトロ成分はもちろん、アルコールにも弱く、燃料がかかったりアルコールで拭いたりすると白く曇ってしまいます。
これを防ぐには、梱包用の透明プラスチックテープを上から貼っておくと良いそうです。これで燃料やアルコールが直接メーターパネルにつかないようになりますし、メーター面が汚れてくればテープを貼り替えると元通りになるという訳です。だからと言ってメーターをあまり無造作に燃料やアルコールにさらすのはよくないですけれどね。

話が横道にそれましたが、メーターで親バッテリーのチェックが済めばスターターを動かしてみます。
スターターのコードには前もってこのパネルに付属の3mmバナナプラグをハンダ付けしておき、このプラグを②スターター接続端子に差し込んで使います。

3
このパワーパネルの付属品です。
スターターには左の3mmバナナプラグを使用しますが、右側の2mmピンジャックは次回以降の機能で使用します。

次回は、このパネルの中心的機能ともいえるプラグヒートとポケットブースター充電機能について解説します。