OK模型の2.6mクラスモーターグライダー メイス2の箱開け、(その2)は主、尾翼と動力関係のパーツを見ていきましょう。
まず、主翼ですね。赤、白、紺のすっきりしたデザインで、左がオモテ面、右がウラ面です。
ウモテ面は主翼をスマートに見せるフラッシュ模様です。一方、裏面は上空に上がると色というよりはコントラスト(色の濃淡)で見分ける事になりますので、それを考慮して、白を中心として大きなブロックの色分けになっています。
こちらは主翼の付け根になります。翼型はAG24とのことですが写真撮影で手抜きをしてしまい、フラップが少し垂れ下がってしまいました。実際は後縁がもう少し上がります。
ご覧になってお判りになる通り、前、後縁近くのアラインメント(位置決め)ピンは取付済み、カーボンカンザシ用のパイプももちろん装着済みです。写真で白い糸が見えますが、この糸には中に入っているエルロンサーボの延長コードがくくり付けられています。
フラップ部分を拡大してみました。写真でお判りになる通り、動作角を大きくとる為に下面ヒンジになっています。(通常の上げ位置では写真のように大きなギャップはありません)
という事で、主翼の残った工作工程は、エルロンとフラップのサーボの取り付け、それに関連するコントロールホーンとハッチの取り付け、そしてリンケージという事になります。
こちらは水平尾翼ですね。尾翼全体が動くフライングテールで、低速時もエレベーターがしっかりと効きます。
写真左がオモテ面、右がウラ面になります。
水平安定板とエレベーターが分かれていないので、当たり前ですがエレベーターのヒンジ付けは無く、これで完成ですから水平尾翼に関しては追加の工作は不要です。
水平尾翼の付け根部分です。
フライングテール方式ですから、胴体に組み込み済みのL字型ベルクランクに2本のピアノ線で取り付けるようになっています。そのピアノ線用の真鍮パイプはもちろん埋め込み済みです。
続いて動力関係のパーツに移ります。
OK模型の完成機には動力用パーツが同梱されたデラックス(DX)タイプというのがあり、今回取り上げたのはメイス2 DXで、モーター、折ペラが同梱されています。
まずモーターですが、タマゾー製のカバード・ローター式ブラシレスモーターCR352010dというかわったタイプのモーターが入っています。
何がカバーされているのかは写真をご覧ください。通常のアウターローター式モーターは、この写真で白いTahmazoの文字が刻まれている外側の黒い部分が回転するのですが、このモーターは黒い外側のケースは単なるカバーであって回転しません。
シャフトと一緒に回転するのは矢印の先に見える銀色のパーツです。写真で見えているのは内部を冷却するファン部分で、ファンと一体のローターの大部分は後の黒いケースの中にあり、外からは見えません。また、コイルを巻いてあるステーターは、銀色のローターのさらに内側にあります。
こうすることで、アウターローターでありながら、外にはシャフト以外動くものが無く、細いグライダーの中に搭載する時に気になったコードや他の部品との接触を気にせずに済むモーターが出来上がったという事です。
文字でいうとなかなか説明しづらいのですが、アウターローターモーターの取り回しの悪さを解決する面白い方法だと感じました。
このモーターと組み合わせる折ペラブレードは、高価なカーボン製RL製12×8が入っています。
写真は撮影用に透明のケースから取り出した状態です。
このブレードと、Tahmazo CR352010dとの組み合わせでのパワーは、リポ3セルで駆動して推力2100g(回転数9600rpm、電流44A)というデータが参考値として公表されています。メイス2の全備重量は1600g前後ですから充分と言えるでしょう。
パワーユニットとしては、このほかアルミターボスピンナー付ハブセット AT41/8C5.0ZMが付属しています。
今回は箱開けの趣向を少し変えて、店主が特に気になったパーツにスポットを当ててレビューしてみましたが如何だったでしょうか。
お客様の中には先代メイスのファンもたくさんおられると思いますが、翼型や上反角、パワーユニットなどに一層のチューニングをほどこし、大きさはかわりないように見えても性能的には大きな飛躍を遂げたメイス2もぜひお楽しみいただけたらと思います。
さて、先週もお知らせさせていただきましたが、当店は明日8月13日(木)から8月17日(月)までの期間、お休みをいただきます。
もちろんショップでのお買い物は平常通り受け付けておりますし、ご注文後の自動返信メールは通常通りお送り致しますが、ご注文確定メールは8月17日(月)以降となります。
なお、この間のご注文商品は8月18日(火)より順次発送の予定でございます。
誠に勝手を申しますが、どうかよろしくお願いいたします。