サーチ娘、どう積む?

2週間ほど前の記事で、PILOT サーチ娘(さーちこ)の使用方法についてご紹介しました。

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つい最近、ご購入を検討されているお客様から、実際にはどの位の音量で鳴るのか教えてほしいというご要望がありましたので、今回、(安物ですが)サウンドレベルメーターを使って色々な状況下で音量を測ってみることにしました。

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受信機にPILOT サーチ娘(さーちこ)と、Tahmazo SVR3-6V 6Vスイッチング電圧レギュレーターを介して、当店オリジナルバッテリーのTLB 7.4V360mAhを繋いでいます。
PILOT サーチ娘(さーちこ)はメーカー指定の動作電圧が4.8~6.0Vのため、レギュレーターで降圧しています。

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床の反響音を和らげるために、スポンジの上において鳴らしてみました。
30cmくらい離れたところで計測してみると、最大82.3デシベルと出ました。
一般的に70デシベル以上は「うるさい」、80以上は「非常にうるさい」と言われているようですので、結構な音量だということですね。確かに、うるさいです。

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次に、φ3mmのドリルで穴を開けたプラスチックのケースの蓋に、貼り付けてみました。
ブチルゴムの両面テープで、ケースの穴も、サーチ娘の穴も塞がないように貼り付けています。

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同じようにスポンジの上で鳴らしてみました。30cm位離れたところで、最大約79デシベル。3デシベルほど落ちていますが、まだ、しっかりうるさいです。
ただし、両面テープがサーチ娘の穴を塞いでしまうと、60デシベルも出ません。機体に貼り付ける際は、くれぐれも穴を塞がないように気を付ける必要があります。

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今度はサーチ娘を蓋から外して、ケースの中に閉じ込め、蓋の穴をテープで塞いだ状態で測ってみました。
やっぱり少し音がこもったようになりました。でも、約76デシベル出ています。

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では、実際に機体に仕込んでみるとどうでしょうか。
ためしにシナモン3のキャノピーの中に、無造作に放り込んでみます。穴は空けていません。

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30cmちょっと離れたところで、76.5デシベルと出ました。
グライダーは機体の前後に隙間(モーターマウントやテールの後側など)がありますから、キャノピーの中で反響したものが漏れて、結構大きい音が聞こえているんですね。
穴を空けずに積む場合は、やはりどのように反響させるかがミソになるようですね。

一方飛行機だと、グライダーのような隙間がないことが殆どですし、機体も木製であることが多く、木材に音が吸収されてしまいますので、穴を空けていないとだいぶ音は小さくなりそうです。胴体の側板に穴を空けて、サーチ娘をマウントする場所を用意した方が音量を確保できるでしょう。

ちなみに、今回せっかく騒音計を用意しましたので、比較のために外の騒音レベルも測ってみました。
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日中、セミの鳴く中、車の通りが多い道路で、目の前を軽トラックが通り過ぎたところです。約72デシベルと出ています。
この日の外は大体、60デシベルから72~3デシベルが出ていました。

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その近くの、セミが鳴く木に向かって騒音計をかざしてみると、74.5デシベル。
多少距離があるからでしょう、室内で測ったサーチ娘の音量よりは、小さいですね。
近くで測れば、サーチ娘とセミはいい勝負するんじゃないでしょうか。

実際に捜索される場合は、藪の茂り具合や風の音など色々な条件によって状況は一概には言えませんが、やはりサーチ娘が捜索の一助になるだろうと考えられます。

特に今は、熱中症への注意が促される季節です。
藪の中を捜索中に熱中症で倒れられて、重大な事態に陥った例も耳にします。
ですので、安全のためにも、機体にはサーチ娘を備えておいていただきたいですね。
また、サーチ娘があっても、捜索の際は、飲み物や、携帯電話などの通信手段を持って、単独行動はせず、くれぐれも安全第一で行ってくださいね。