Tahmazo Pro.C Aシリーズ(1)

5月のホビーショーにて発表されていた、TahmazoのPro.C AシリーズESC。

この待望のESCと専用プログラムカードを、先日よりショップにて販売開始致しました。Catalog-ATahmazo Pro.C A15

Tahmazo Pro.C A30

Tahmazo Pro.C A40

Tahmazo Pro.C A50

Tahmazo Pro.C A60

Tahmazo Pro.C Aシリーズ専用プログラムカード

これらのAシリーズはTahmazoのPro.C Sシリーズの後継とのことですので、「AシリーズとSシリーズの比較」を、そして折角ですからこの機会に「ESCの様々な機能や基本的な使用方法」など、初心にかえりながら、数回に分けてご紹介させていただこうと思っております。

AシリーズのESCを使いこなすうえで重要な部分もあろうかと思います。

ぜひぜひ、最後までお付き合い下さい。

 

まず今回は、「AシリーズとSシリーズの比較」です。

Aシリーズは、Sシリーズと比べて何が新しくなったのでしょうか。

 

まず、Aシリーズは、「Pro.C Sシリーズの後継」商品ですので

・リポ2セルから4セルまでの間で使用

・サーボ、受信機用電源を安定して大容量供給出来るスイッチングBECを採用

・ブレーキのOn/Offは送信機を使っても切り替え可能

・カットオフ電圧はバッテリー接続時の電圧からESCが自動的に設定してくれる

・バッテリー接続時にモーターが不意に回り出すのを防ぐ「セーフティー(安全)スイッチ」を装備している

などの仕様は、Sシリーズからそのまま継承されています。

プログラムカード無しでの簡単設定がウリだったSシリーズから、基本的な機能を受け継いだのがAシリーズですので、プログラムカードが無くてもSシリーズと全く同じ感覚で使うことが出来ます。これはSシリーズや、カード無しのESCを使い慣れたユーザーには嬉しいことですね。 

それが今回、別売プログラムカードも対応可能という仕様になったのは、メーカーへの「もう少しつっこんだ使い方をしたい」というマニアの声があってのこととか。

 

専用プログラムカードで設定できる内容は、Newcard-200

1:ブレーキのOn/Off

2:回転方向の正転/逆転

3:進角(3段階)

4:カットオフ電圧の3段階設定

5:モータースタートのハード/ソフト

6:周波数

という以上6項目。

つまりこのカードがあることで、ブレーキやソフトスタートが必要なモーターグライダー、高回転でモーターを回すレーサーやEDF機など、多種多様なモデルに最適な設定が簡単な操作で出来てしまうというわけです。

 

「でも、お高いんでしょう?」

そう、マニアならずとも、一番気になるのはお値段の話ですよね。

例えば、

Aシリーズの「Tahmazo Pro.C A15(最大電流15A)」はSシリーズの「Tahmazo Pro.C S13(最大電流13A)」と同じ通常販売価格3360円でお買い求めいただけます・・・!

同じようにA30はS25と同じ価格、A40はS35、A50はS45とそれぞれ同様の価格設定!

とってもお買い得なんです。

(A60だけは今回新しくラインアップされたため比較はできませんが・・・)

とにかく、対価格で比較すればスペックアップ、対性能と見方を変えれば(例えば30A流したい場合、SシリーズだとS35が必要だったのがAシリーズだとA30でOKですので)大幅なプライスダウンです。

いかがでしたか?Aシリーズの魅力が、これでお分かりいただけたのではないでしょうか。

それでは次回は「ESCとモーター、バッテリーなどの接続方法などの基本的な使用方法」をOK模型さんのご協力のもと、動画を交えて解説させていただきます。


サクサク削れる!(2)

Bond-test-after硬化しました。一応一晩置きましたが、若干SSBの方が硬化が早いように感じました。

硬化した木工用ボンドとSSBをつついてみると、ともに弾力はあるのですが、SSBの方が若干硬め。

当初#120→#360の順にサンディングするつもりでしたが、#120だと時間がかかりましたので途中から#80に変更。

感触は、

木工用:やはり結構粘る。

瞬間:堅い。

SSB:木工用ほど粘りはしない。

という感じです。

サクサクッというような、ポリパテを削るような感じではありませんが、木工用よりは削りやすいです。

また、接着強度も木工用よりあります。硬化が早いこともふまえると、バルサキットの主翼や胴体のプランク貼りに使いやすいんじゃないかなと思います。接着剤がはみ出ても通常のボンドより削りやすいですから、プランク材を接着して継ぐような時など、トータルで考えると、作り易くなると思います。

 

フィルムを貼った状態です。

W-bond木工用。粘りがあるのでサンディングすると被膜が破けるような症状が出た跡が見えます。
SsbondresultSSB。被膜が破けるようなこともなく、思っていた(硬化後につついた時の予想)以上の仕上がり。
Shun-kan瞬間。写真ではツルツルのように見えますが、若干スジが残っていました。堅いです。プランク材を継ぐと、この堅さがあだになってフィルムを貼った時にスジが残るんですよね。

今回の実験結果は、こんな感じです。バルサ片を貼る時に、木目に沿った貼り方をしていなかったのが心残りです(接着強度の確認にはなりましたが、サンディング跡の違いが判りにくかったのです)。また機会を作ります。

今まで木工用ボンドを多用されていた方がスーパーサンダブルボンドに換えると、その違いははっきり分かるのではないかと思います。


サクサク削れる!

Ssbond飛鳥 スーパーサンダブルボンド。この接着剤のキャッチコピーが、「サクサク削れる」です。

瞬間接着剤や、普通の木工用ボンドと、どのくらい違うのでしょうか。

Bond-test実験してみました。

バルサ片どうしを木工用ボンド、瞬間接着剤(OKボンドHWを使用)、そしてスーパーサンダブルボンド(以後SSB)で、わざと多めにはみ出させて接着。そしてバルサの上に直接先ほどの3種類の接着剤をのせて、硬化させます。

硬化後に、#120→#360の順番にサンドペーパーでサンディング。その感触の比較と、サンディング跡の残り方をフィルムを貼って検証してみます。

結果をお楽しみに。