次に、電池の「放電能力」についてです。
これは、基本的に「C」で表されます。
「C」とは電池容量に対する比率を表す単位。
「キャパシティ capacity」の頭文字です。
電荷「クーロン coulomb」のCとは、同じCでも意味が違います。
「capacity」が「容量」と訳されるので、電池容量のmAhと混同されがちですが、
「(実的な)能力」という訳し方もされるという点で区別していただけるかと思います。
「C」は電池容量mAhに対する比率ですから、1Cが常に同じ数値だとは限りません。
例えば電池容量1700mAhのバッテリーの1Cは、1700mA(1.7A)です。
よく耳にする「1C充電」とは、「1C分の電流で充電すること」。
つまり、理論上、空のバッテリーを1時間で満充電する充電方法のことです。
理論上、というのは、CC-CV方式での充電では、通常、1C充電では1時間で終了しないものだからです。
これは、また後日触れることにしますね。
電池の放電能力、定格値やバースト値にもCが用いられています。
「定格値」はバッテリーにダメージを与えてしまう放電電流のボーダーラインです。
「バースト値」は一瞬でも超えると、電池が使用不能になってしまう電流値のことです。
定格20Cや定格40Cなど、いろいろな能力のバッテリーがあります。
放電能力が上がると高価になる場合がほとんどです。
使いたいメカやお財布と相談して、無理のないバッテリーを購入されると良いでしょう。
基本的な説明は以上です。わかりにくい点がありましたら、お気軽にコメント下さいね。