シリコンコード/AWG?SQ?

電動模型の製作でお世話になっているシリコンコードですが、当ショップでのサイズ表記がかわったのにお気づきですか。
12Gとか20Gという表示はこれまで通りですが、これに加えてカッコの中にsqという表示がつきました。
これは「スクウェア/square」の略号で、電線(コード)の芯線の太さ(断面積)を表し、電気関係者の間では「スケア」あるいは短縮して「スケ」とも呼ぶのが一般的です。
単位はスケア・ミリメートル、sq.mmで、8スケ=8平方mmということです。
参考までに、計算では芯線部分の直径は約3.3mmという事になります。

一方、模型関係でおなじみの16G(ゲージ)とか12Gと呼ぶのはAWG、すなわちアメリカンワイヤゲージAmerican Wire Gaugeの略号で、こちらもコードの太さを表しています。
写真のようにAWG16とかAWG12とコードに印字されていることが多く、よく目にすることがありますね。
上写真の矢印の先に「8AWG」と書かれているのがこのシリコンコードの規格で、このコードの規格は「8アメリカンゲージ」であるという事を表しています。


こちらはコードの切り口、断面です。このAWGのサイズ表示、ややこしいですが、数字が大きくなるほどコードは細くなるという関係になっていて、写真のように16ゲージより8ゲージのコードのほうが太くなります。
もちろんスケアの方は単純に面積ですから、数値の大きいほうが太いです。

こちらは当店で取り扱っているシリコンコードのAWG対スケア表示の比較表です。何かの参考になさってください。

ブログ 引っ越しました

 

いつも当店ブログをご覧いただき有難うございます。

ご覧のページはリニューアルしましたトップモデルJAPAN公式ブログです。
スマホでもタブレット端末でも見やすくなっています。
もちろんPCでもこれまで通りご覧いただけます。

また、併せてサーバーの引っ越しをさせていただきました。
引っ越し先はhttps://topmodel.co.jp/blog/です。
お気に入りやブックマークに登録しておられるかたは変更をお願い致します。

さて、今回の引っ越しに合わせて感謝セール開催中です。
3月14日午前10時までの開催期間中、税込8,640円以上のお買い上げで送料無料となります。
同時にこちらのセール会場では特価品、お値打ち品、ノベルティー付き商品などお買い得な品々を多数取り揃えてお待ちしております。

フライトシーズンも間近に迫り、機体の製作や整備に余念のない方も多いと思います。ぜひこの機会にトップモデルJAPAN セール会場にご来場くださいますようお願い致します。

TOPMODEL スピンナーナット真鍮

スケール機などでスピンナーが付いていない(つけられない)機体のエンジン始動はどうされていますか?

特にコルセア、ヘルキャットなどの第二次大戦アメリカ軍機で空冷エンジンを装備した機体のほとんどがスピンナーを装備していないので、そんな機体ではスケール感を保つためにスピンナーは付けたくないのがマニアの心情ですよね。

その結果、エンジン始動時にスターターの使用で苦労している方が多いようですが、スケール感を損なわずにそんな苦労を解決するのが今回ご紹介する、TOPMODELオリジナル商品のスピンナーナット真鍮です。

01-800
これを使えばエンジン始動にスターターが使えるのは当然ですが、このほかにもスピンナーナット真鍮を使うと、アルミなどに比べて重い真鍮製ならではのメリットがあるんです。

 

2-800
その一つがバラスト(おもり)効果です。
写真のようにスピンナーナット真鍮の重さは約73gもあります。

 

1-800

一方、こちらはSAITO FA56のプロペラナットとロックナットですが、重量は合わせてわずか6.9gしかありません。
その差、何と65g、機首の先端どころかプロペラの前に約65gの重りを付けたのと同じになる訳ですから、重心位置がうしろになり過ぎてお困りの場合、絶大なバラスト効果を得ることが出来ます。

 

00-800
用途はスケール機ばかりとは限りません。
このスタンダードなスポーツ機PILOTコマンダー148は後部胴体にギミックを搭載したため重心が後になってしまったので、重量23gのABスピンナー57mmを取り外し、重量73gのスピンナーナット真鍮に取り替えて重心位置を調節したものなんです。
73-23=50gのバラスト効果ですね!

もう一つのメリットは、重さによるフライホイール効果で、スローの安定性が増すという効能があります。
スケール機に限らず、スポーツ機でも重心位置が合わなくてお悩みのかたは是非一度お試しください。

なお、スピンナーナット真鍮を使うとエンジン付属のロックナットなどの「ゆるみ止め」が使えませんので、当店で販売していますPILOTグリップワッシャーをプロペラハブの前面と後面に使われることとをお勧めいたします。

アイランドブリーズ スプラッシュ用陸上コンバージョンキット

IBS-800
アイランドブリーズ スプラッシュ
は、当店で数少ないフロート付きの水上機です。

 

1
これを普通の?陸上機にしたいという方のためにOK模型から「アイランドブリーズスプラッシュ陸上コンバージョンキット」(長いので以下ではIBSコンバージョンキットと呼ばせていただきます)なるものが販売されているのをご存知でしょうか。

IB-800
で、こちらが陸上型のアイランドブリーズです。
最初の写真の水上機型のフロートを取り外してカーボン製のメインギアに替えるわけですね。

 

3
さて、キットの中身をもう少し詳しく見てゆきましょう。
これがIBSコンバージョンキットの片足分のパーツになります。

2
OK模型から提供してもらった組み立て説明書に写真と同じアルファベット記号をつけてみました。
僅かなパーツ数ですからベテランモデラーの方には簡単なものですけれど、店主が気になった点というか、ちょっとした取り付けの知恵を2つほどご紹介させて頂きますね。

4
まずはタイヤを取り付けるホイルアクセルの4mmキャップスクリューに取り付ける、タイヤ取付用の4mmナイロンナット(上図のパーツC)の向きです。
このナットは黄色の矢印の先の、丸くなったほうがタイヤに向くようにキャップスクリューにねじ込むのですが、ここにはゆるみ止めのナイロンが顔を出しているので簡単ににねじ込むことが出来ません。
ではどうするのかと言いますと、一旦ナイロンナットを矢印と反対の側からキャップスクリューにねじ込み、そうすることでナイロンにネジヤマを立て、その後ナットを一旦取り外し、ナットの向きをかえてから写真の方向に入れなおす、という手順を踏めばOKという訳です。

なお、最後に締め付ける4mmナット(パーツH)にはネジロックを使用して、ネジの緩みを防いでおくと安心ですね。

 

5
次に、ホイルパンツの中にタイヤと4mmビスのセットを入れなければならないのですが、長いビスやタイヤが邪魔をして、どう転んでもそのままでは入らない様に見えます。でもご安心を!このキットに入っているホイルパンツは柔軟性のあるプラスチック製ですから、写真のように(デモですのでタイヤを止めるナイロンナットは取り付けていません)エイッと拡げて中に入れてしまってください。グッと拡げてもグラス製ホイルパンツのように割れる心配もありませんし、しばらくたつと元の形に戻ります。
知ってしまえば何という事も無いのですが、拡げずに入れようとパズルのように悩んでおられる方、ぜひお試しください。

今回は水上機のアイランドブリーズスプラッシュが陸上機としても使えるようになるIBSコンバージョンキット、ちょっと趣の違った商品ですのでご紹介させて頂きました。

 

TS-D1022MG ウイングサーボ

今日ご紹介するのは、Tahmazo 薄型ウイングサーボ TS-D1022MGです。

ウイングサーボと言えば、まず最初に中、大型グライダーのエルロンやフラップへの使用が思い浮かびますよね。
でも、このウイングサーボ、リンケージをスマートに出来るという理由などで、最近はスポーツ機のエルロンやフラップにも採用されるケースが増えています。
また、トルクもTS-D1022MGは4.7kg/7.4Vと、60クラスエンジン機にも十分使える力があります。

1-800
アイデア次第でいろいろな機体に使えるウイングサーボ、外観は薄型というとおり厚さ10mmであることのほか、取り付けタブの形や位置はご覧のように横積みを前提にした形になっています。

 

2-800
TS-D1022MGの付属品です。ネジを使わずにマウントに張り付ける両面テープ、サーボマウントへの取付ネジ、プラスチック製と金属製の2種類のコントロールホーンがついています。

 

3-800
内部はどうなっているのか、参考までに上蓋を取ってみました。(分解すると保証対象外になることもありますのでご注意くださいね)
オール金属製と銘打っているギア部分が出てきます。ファイナルギア・出力軸のみアルミ合金製で、他はすべて真鍮製です。また、ファイナルギアにはベアリングが入っています。右下に少し見える銀色部分はコアレスモーターです。

余談ですが、このTS-D1022MG出力軸の直径、セレーションがFUTABA製サーボと同じなんですよ。ですから、FUTABAのコントロールホーンがそのまま使える訳で、付属の2種類のホーンが使用する場所の都合などでうまく合わない、というような場合、FUTABAのサーボホーンを持っていれば選択肢が増えますので、何かと便利ですよね。

 

4-1016-800
ところで、こちらは同じTahmazoブランドのTS-D1016MGなんですが、上で解説したTS-D1022MGとどこが違うのでしょうか。
一見、外観、サイズともにほとんど同じでトルクが少し違うだけかな(価格も違いますが)、と思いがちですが大きな違いがあります
それは使用できる電源の電圧の違いです。TS-D1022MGがハイボルテージ(7.4~8.4V)対応と謳っているのに対してTS-D1016MGはニッカド(ニッケル水素)バッテリー4本(4.8V)または5本(6.0V)の電源しか使えない(使ってはいけない)という事になっています。
TS-D1016MGをハイボルテージで動作させると、一瞬で故障することもあり得ますから十分に気を付ける必要があります。
それともう一つの違いがあります。それはTS-D1016MGのサーボ出力軸のセレーションはFUTABA製サーボと同じではありませんので、注意が必要です

同じような形をしているものの、ハイボルテージ仕様TS-D1022MGと、そうではないTS-D1016MG、その仕様の違いをよく理解して上手に使い分けてくださいね。