PILOT キャンディ 箱開け(1)

写真はOK模型から新発売となったキャンディです。

ご覧の様にすらりと伸びたロングスパンの主翼が特徴で、ゆったり、のんびりとリラックスしてフライトを楽しめる雰囲気を持っていますね。
(フライト写真はメーカーよりお借りしました)

キットの内容はいつものOK製ARF機の標準パターンです。

機体のほか、ABスピンナー、メインギア、タイヤ、ホイルパンツ、燃料タンク、エンジンマウント、それにリンケージパーツなどが入っています。
このほか、日本語組立説明書や「Candy」のロゴ、楕円形のかわいいアクセントなどが入ったカラーステッカーが付属しています。

それでは、いつものようにまずは主翼から見てゆきましょう。

構造はバルサ骨組みにフィルム貼りで前後縁と翼端、翼中央部、エルロンサーボ取付部にバルサプランクがされています。
エルロンは少し細長い感じの翼端エルロンで、左右別々のサーボで動かす方式です。

表面はフィルム貼り仕上げで、写真の下に並んでいる上面は黄色、ピンク、白のカラーリングです。ここに付属のロゴステッカーやキャンディをイメージした楕円のステッカーをアクセントとして貼るわけです。
写真では上に並んでいる裏面はシンプルに黄色一色です。

付け根はこんな感じで、翼型はNACA2414、翼厚14%の半対称ということです。

翼端は斜めに切り落としたスタイルになっています。

垂直安定板とラダーはバルサ骨組みにフォルム貼り仕上げの、一般的な軽量構造です。
ラダーの下には尾輪が付きます。

水平安定板はバルサ骨組みにフィルム貼り仕上げ、エレベーターは無垢のバルサ製です。

次回は胴体をメインに、脚関係や付属品を見てゆくことにします。


ニューARFフロート

梅雨入りと言いながら、関西ではこのところ結構涼しい日が続いています。
でも間違いなく暑い夏はすぐそこまで来ています。
そんな夏の風物詩と言えば、涼しげな水しぶきを上げて離水、きれいな航跡を残してタッチアンドゴーを繰り返す水上機!ですよね。


そのようなタイミングを見計らってかどうか判りませんが(もちろんそうだとは思いますが(笑)、OK模型よりニューARFフロートが新発売されました。

名前の通り、ARF、すなわち本体は完成で、手持ちの(もちろん新作もOKですが)陸上機にフロート支柱取付台を取り付けるという僅かな工作で、簡単に陸上機を水上機にコンバートできるというものです。
適合する機体サイズですが、メーカー発表では2C 40~50、4C 50~70クラス、但し機体重量2800gが優先します、という事です。フロートは容積が重要ですから、機体サイズよりも重量がフロートに釣り合っていることが優先という訳だそうです。

出来上がりは上写真のように双フロート形式で、アイランドブリーズスプラッシュに使用されているものと基本スペックは同じという事ですから、離着水性能などは実証済ですね。

それでは季節ものという事で、入荷ほやほやのものを早速ご紹介させて頂きます。

メーカーから頂いたキット内容写真です。
フロート本体は完成済みですが、いろんな機体に合わせることが出来るよう(取付角度などを調整できるよう)、取付ベースのベニヤ板2セットが別部品となっています。
黄色く見える部分は支柱取付部のカバーを仮止めしているテープです。

フロートを手にしたとき、想像に反してあまりに軽く感じたので重量を計ってみました。
一本141gです!
4本のジュラ支柱も入れて全備重量560gというメーカー発表データにも納得しました。

支柱取付部に仮につけられているカバーをめくると、中の構造が見えます。
前端から後端まで通っているベニヤ板のキールを挟んで両側に発泡スチロールが詰まっています。ですから、仮にフロートが損傷したとしても内部に水が入って沈する、という心配がありません
この凹みに支柱取付ベニヤを接着することになります。

フロート本体を前から見たところです。
上面は比較的単純なカーブをしていますが、底面、特に前端からステップまでは複雑な曲面をしています
また、十分な強度が必要となる部分でもありますので、整形と補強を兼ねたABSプラスチックの成形品でしっかりとカバーされています。

この角度から見ると底面の微妙なカーブ両サイドの波抑えなどが良くわかると思います。

セットには日本語説明書が入っており、水上機の肝であるフロートの取付位置や取付角度についてもきっちりと説明されています。

ちなみに、こちらは同スペックのフロートを装備しているアイランドブリーズスプラッシュの水上滑走から離水に移るシーンです。
水上機の醍醐味が一番感じられる一瞬ですよね。

この夏水上機をと考えておられる皆さん、ぜひこのニューARFフロートを愛機に取り付け、爽快な離着水をご堪能ください。


クレス3m 箱開け(2)

ゴールデンウイークも間近に迫り、皆さんも連休中のフライトプランをあれこれと考え中ではないでしょうか。
また、それに備えて新しい機体の製作や飛ばし慣れた愛機の整備を考えておられるかたも多いと思います。

そのような皆さんに少しでもお役に立てるよう、トップモデルジャパンでは本日4月28日より5月12日まで、毎年恒例の「静岡モデルショー協賛セール」を実施します。

この機会ならではのお買い得商品を多数取り揃えさせて頂くと同時に、期間中は随時商品の追加をさせて頂きます。

また、セール期間中は税込10,800円以上お買い上げで送料無料とさせていただきます。

皆さんもこの機会をお見逃し無く、日頃気になっているあの商品がセール会場に出ていないか、ぜひ会場をご訪問下さい。

前振りが長くなりましたが、ここから本来のブログに戻らせて頂きます。

さて、クレスの箱開け2回目、といってもバルサキットですので、バルサやヒノキ、ベニヤ板をレーザーカットしたパーツ以外には、胴体を構成するFRP(グラスファイバー)胴体ポッドとテーパーカーボンパイプ製のテールブームくらいしか目立つものがありませんので、今回は胴体パーツをメインに見てゆきます。

上の写真には胴体パーツが2組並んでいますが、手前がクレス3mのもので、後方はピメンタ2mキャラウェイ2mのものです。
ピメンタ2m/キャラウェイ2mは組み立てられた方も多いはずですので、比較のために並べて見たわけです。
ここで気がつくのは、クレス3mの胴体ポッドが2mクラスのピメンタ/キャラウェイと比べるとずいぶん大きいという事ですね。

ところが、前から見るとこんな感じで、なぜか左のピメンタ/キャラウェイの胴体より右のクレス3mの胴体のほうが先端の直径が小さいんですね。
ピメンタ/キャラウェイのスピンナーの直径は38mmでしたが、それより大柄なクレス3mのスピンナーはそれより小さい直径34mmになっているんです。
その分、空力的には有利になるのですが、クレス3mはピメンタ/キャラウェイよりパワーが必要ですから、この細い胴体先端部にどのようにして直径の大きなモーターを搭載するのか気になるところですよね。

この細い胴体にパワーの大きな=直径の大きなモーターをどうして搭載するかという問題を解決するのが、このTahmazo CR352010dモーターなんです。
このモーター、トルクのあるブラシレスアウターローター形式のモーターですが、一番外のケースは回らないんです。
良く見ると中に銀色のパーツが見えますが、これが通常形式のモーターのアウターローターに相当する部分で、プロペラシャフトと繋がって回る部分になります。
要するに、アウターローターの外側にケースをつけたモーターというわけで、これをTahmazoでは「カバード ローター」=「CR」モーターと言っているんですね。

CRモーターを前から見るとこんな感じです。取り付ける方法は普通のモーターとかわらず、前からねじ止めします。
でも通常のアウターローターモーターに見られるコードがケースから横に出ていませんね。その張り出しが無い分、機首を絞れるという事はわかります。
でも細い胴体ギリギリにモーターを搭載した時に一番気になる点、冷却の問題ですが、その点は心配ご無用、冷却空気が外側の黒いカバーと中の銀色のローターとの間を通って後ろに流れますので、黒いカバーと胴体がくっつくように搭載しても問題無いとの事です。

後方からみるとこんな感じです。
アウターローター形式なのにモーターの外側ケースからコードがハミ出しておらず、本当にスッキリしているのがお判りになるかと思います。

その結果がこれです。
クレス3mの細い機首は、このCRモーターをギリギリに入れることで実現できたことがよくわかります。

この胴体以外にもいろいろと工夫が凝らされたクレス3m、F5J競技にも十分戦えるポテンシャルを持っているとの事ですので、バルサキットの特質を生かして皆さんの工夫とアイデアを更に盛り込んで、じっくりとこの連休を利用して製作されてはいかがでしょうか。

 


クレス3m 箱開け(1)

トップモデルジャパンの位置する関西地方では桜の季節があっという間に過ぎ去り、春本番、新緑の季節に移ろうとしています。

こんな時こそ、お気に入りのグライダーをフィールドに持ち出し、気持ちよくサーマルハンティングを楽しみたいと思っておられるマニアも多いのではないでしょうか。

そのような季節にタイミングを合わせて、かどうかはわかりませんが、先日発売されたOK模型の新製品「クレス3m」は大型グライダーならではのどっしり落ち着いたフライトを堪能できるという意味で、これからの季節にうってつけではないでしょうか。
とはいうものの、メーカーではこのグライダーをF5J競技でも十分戦える性能を持つ機体と位置付けていますので高性能も期待していいと思います。

それではさっそく箱開けです。
機体はバルサキットですので、3mクラスの大型機とはいうものの、箱はARF完成機と比べると拍子抜けするくらいのコンパクトさで、深さ9cm、前後幅20cm、長さ93cmの大きさです。

箱の中身を出して見ました。
ぎっしりとパーツが詰まっています。
3mクラスのグライダーだけあって、大きな主翼を組むための写真手前のレーザーカット済バルサシートの枚数はナカナカのもので、束ねられた厚みにちょっと圧倒されますね。
当然、それに伴ってベニヤパーツの量も多くなっていますが、基本的なパーツ構成は先発のピメンタ2mキャラウェイ2mとほとんど変わりません。
また、大型グライダーに必須の大きなフラップやエルロンは無垢のバルサ材で、すでに精密にクサビ形断面に工場加工が終わっていますので工作は楽ですね。

次に、上写真の一番奥は、最近のOK模型製グライダーに共通のFRP(グラスファイバー)胴体です。でもさすがに3mクラスだけあって、なかなかのボリュームです。
その手前、リンケージ用のピアノ線を挟んで黒いテーパーカーボンパイプのテールブームがあります。
これもOK製グライダーの定番スタイルですね。

この胴体周りについては次回、少し詳しく解説することにしますが、一枚だけ写真を先出ししておきますね。
先出し、と言っても深い意味はありませんので、あまり考えずにお待ちください。


ミッション・60 箱開け(3) 

ミッション・60の箱開け、3回目はカウル、尾翼、メインギア回りを見てゆきます。

カウルは樹脂製で塗装済みです。
耐グロー燃料塗料という事ですので、エンジン機仕様にした場合もそのままで使えます。その右はスピンナーで、精度の高いPILOT製ABスピンナーの57mm赤が入っていました。


こちらは尾翼です。
水平、垂直尾翼共にバルサ骨組みの軽量構造で、動翼はイージーヒンジで取り付けます。
箱の中には動翼が付いた状態で入っていますが、ヒンジは接着されていませんので瞬間接着剤で止める必要があります。

こちらは脚回りのパーツです。

ジュラルミン製のメインギアにスポンジタイヤ、そして複葉機のイメージ造りに欠かせないホイルスパッツ(ホイルパンツ)も入っています。
右上の小袋は尾輪関係のパーツで、尾輪のステアリング機構はラダーに直結のシンプルなものです。

このほかにはグロー用の燃料タンクやエンジンマウント、リンケージパーツなどが入っていますが、細かい部品の詳細は当店のミッション・60の紹介ページをご覧ください。

とうことでミッション・60のご紹介はこれで終わりますが、ここでニュースです。
当店の入荷情報でもご案内していますが、昨日4月14日にOK模型から3mクラスの電動グライダーバルサキットクレス3mが新発売になりました。

お馴染みのピメンタ2mキャラウェイ2mの流れを汲むバルサキットですが、このクレス3mは一回り大型で、F5J競技のオープンクラスをターゲットにした競技機になります。
次回はこのクレス3mをご紹介させていただく予定ですので、ぜひご覧ください。