レインジャー137 箱開け(1)

大きなタイヤと強力な高揚力装置を装備し、未開地や荒れ地での短距離離着陸を得意とする「ブッシュプレーン」。
その飛びとスタイルを再現したいとの思いで模型化された機体が「PILOT レインジャー137」です。
今回から2回に分けて、これまでの機体とはちょっと色合いの違ったレインジャー137のキットを覗いてみる事にします。

まず、キットの内容はこのようになっています。

OK模型製ARF完成機の標準ともいえる構成で、フィルム貼り完成胴体、主翼、尾翼のメインパーツに、プラスチックカウル、ジュラルミン製メインギア、軽量スポンジタイヤ、エンジンマウント、グロー用燃料タンク、スピンナー、リンケージパーツ、透明ウインドウ、ステッカー、そして日本語組立説明書が入っています。

ちなみにこの製品はOK模型の国内工場で作られたものだそうです。

(お断り)上の写真はこのブログへの掲載用に主要パーツを並べたもので、リンケージパーツをはじめとする小物パーツやステッカー、組立説明書などは写っていません。

さて、第一回目は胴体周りのご紹介です。
ご覧の様に、フィルム貼完成胴体のほか、カウリング、スピンナー、透明プラスチックのサイドウインドウで構成されています。

胴体の一番前にセットするカウリングはプラスチック製で、実物のブッシュプレーンに多い水平対向エンジンを搭載した機体をイメージした、横に扁平なデザインです。
仮に組み合わせて見るとこんな感じで、何となくスケール機っぽい雰囲気があふれいています。

胴体キャビンのウィンドウは前面、側面共にスケール感の漂うクリアパーツです。
フロントウィンドウは胴体ハッチと一体構造で、写真のように取り外すことが出来ます。電動にした場合のバッテリーの搭載、取り出しはここから行います。
セットにはここまで出来上がった形で入っています。
なお、キャビンのサイドウィンドウは成型されたクリアパーツを切り取って胴体の内側から窓の部分にはめ込んで接着します。

胴体の中を見てみましょう。
サーボや電動にした場合のリポバッテリーなどを積み込むメカルームは広々と余裕があります。

こちらはブッシュプレーンのスタイルを特徴づけている、機体の大きさからするとアンバランスともいえる大きなタイヤです。
キットに入っているのは、前回のブログでご紹介させて頂きました「PILOT軽量タイヤ89mm」です。
主脚は丈夫なジュラルミン製が採用されています

次回は、ARF完成機には珍しい、主翼前縁スラット付の主翼を中心にご覧いただきます。

 


ラジコン飛行機を飛ばしたい!

今回はいつもとはちょっとかわった趣向でお届けします。

実はグライダーをはじめとする数多くのOK模型の機体を設計されている高松利充さんがご自身のブログでラジコン飛行機の入門者向けの記事を掲載されているのを知ったんです。

拝見しますと、長年にわたり多くの機体を設計、製作、テスト、そして競技会やご自身の趣味としてのフライトも楽しんでおられる氏が、機体の組立からプロポのセッティング、飛行のアドバイスに至るまで、入門者のかたに判りやすく解説されているものでした。

「ラジコン飛行機を飛ばしたい」というタイトルですから、入門者向けのように思っていたのですが、実際に読み進めて行きますと記事の中にはベテランでもあっと思うような、プロならではの技やノウハウ、ネタがあちこちにばらまかれているほか、氏が手掛けておられるキットの説明書などの限られたスペースでは書ききれない多くの情報なども盛り込まれているなど、入門者の方はもちろんの事、それ以外の多くの方にも読んで頂きたい記事になっていました。

なかなか読み応えのある内容です
ぜひ一度目を通していただきたいと思い、ご紹介させていただきます。

その前にちょっと!
今回ご紹介するブログの題材として取り上げられているのが「PILOT シークアーサー(ARF完成モーターグライダー)」です。
ただ今当店ではこの「PILOTシークアーサー黄」のブログ掲載特別キャンペーンを実施しています。
この記事をご覧になって興味が沸いたかたは、ぜひこの機会に手に入れられては如何でしょうか。

それでは高松さんのブログです。
記事は全部で11回構成の力作ですから、索引代わりに各回の概要をご紹介するとともに高松さんのブログに直接リンクさせて頂いています。

・ラジコン飛行機を飛ばしたい。
入門者はどんな機体を選べばよいのか、なぜPILOTシークアーサーを教材にしたのか、その理由がわかりやすく具体的に説明されています。

・PILOTシークアーサーを組み立てる
全9回にわたる組立て解説の第一回は主翼組み立ての準備編。
必要な道具やフィルムの扱い方をわかりやすく解説。

・PILOTシークアーサーを組み立てる 2
外翼と翼端パネルの接合から胴体にカーボンパイプを取り付けるまで。

・PILOTシークアーサーを組み立てる 3
胴体へモーターマウントを取り付け、水平尾翼と垂直尾翼を接着、そして中央翼の仮取付まで。
入門者でなくとも役立つネタがいろいろと出てきます。

・PILOTシークアーサーを組み立てる 4
尾翼とサーボトレーの取り付け。
特に尾翼は正確に接着しないといけません。大体の見当をつけて一発でいい加減に接着してしまうと取り返しのつかない事になるかもしれませんので、そうならないように作業を進める方法が書かれています。
また、エポキシでの接着個所をきれいに仕上げる技も出てきます。

・PILOTシークアーサーを組み立てる 5
リンケージの方法です。サーボを推奨のTS-1036にするという前提で、先にプッシュロッドを完成させる方法をとっています。
キットの説明書は色々なサーボを使う場合を考えた手順が書かれていますが、ここは敢えて説明書とは違った、いわば高松さんのいつもの方法を書かれているのが興味深いです。
また、プッシュロッドに使うピアノ線の先端のZ曲げの方法も面白いですね。
最後には今回の例題にプロポのFUTABA T6Kを選択された理由も説明されています。

・PILOTシークアーサーを組み立てる 6
プロポを使ってリンケージを完成させる手順です。
送信機のスイッチを入れるところからコントロールホーンの接着、サーボトレーの接着まで細かく説明されています。

・PILOTシークアーサーを組み立てる 7
今の回は内容が多彩です。中央翼と外翼の接着にはじまり、キャノピーの仕上げ、ESC(スピードコントローラー)へのコネクタハンダ付け方法、そして受信機、リポバッテリーを胴体の中に積み込むまで、細かく解説されています。

ここまでで機体の製作は完了、残るはプロポの設定、そして飛行です。

・PILOTシークアーサーを組み立てる 8
リポバッテリーの充電とプロポの設定の説明です。
使用するプロポはFUTABA T6K、このプロポの液晶画面の写真を使って飛行に必要な項目の具体的な設定方法をステップバイステップで細かく解説されていますので、コンピュータープロポは苦手だとか、初めてプロポを設定する、という方には大変貴重な解説になります。

・PILOTシークアーサーを組み立てる 9
前回に続きプロポの設定です。安全飛行に欠かせない「フェイルセーフ」の設定方法やテレメトリーを表示させる方法など、いろいろ役立つネタが入っています。
そしてESCのブレーキ設定方法の説明で飛行準備完了となります。

・PILOTシークアーサーを飛ばそう
いよいよ初飛行ですが、ラジコングライダーを飛ばすための場所の選定、安全対策や航空法などの最低限必要な知識から、どうすれば早く飛行が上達するのかを説明。そして基本的な操縦のポイントまで解説されています。

以上、高松さんのブログをご紹介させて頂きましたが如何でしたか。

当店ブログをきっかけに高松さんのブログをご覧いただき、一人でも多くの方がラジコン飛行機の楽しみを手に入れられる事を願っています。
(記事中の写真は(株)OK模型の許可を得て使用しています)


キャンディ レッド 箱開け

伸びやかな主翼で、見た目もフライトもゆったりとリラックスして楽しめると好評の45~60クラスのスポーツ機、PILOTキャンディに赤バージョンの「キャンディ レッド」(以下レッドと言います)が登場しました。
そしてレッドが登場したことにより従来の黄色い機体は「キャンディ イエロー」(以下イエロー)という名前に変わっています。

上が新発売のレッド、下がイエローです。
色だけでなく、カラーリングデザインもイエローの曲線系からレッドは直線主体へとガラリとかわっていますね。

こちらがレッドの箱の中身です。
レッドはカラーリングが変わっただけで、中のパーツ類はイエローとまったく同じですから、セットの中身の詳細はこちらの当店ブログをご覧ください。
キャンディ 箱開け(1)
キャンディ 箱開け(2)
という事で、今回はカラーリングを中心にご覧いただく事にしましょう。

まず、胴体にカウルを仮付けしてみました。
イエローと違ってキャノピーの前の機首上面が黒い反射防止色になっていますので、その続きとなるカウルの上部は黒いフィルムシートを貼って仕上げていただく必要があります。

次に、主翼のカラーリングをご覧ください。
左が裏面で右が表面になります。
イエローとは表面のカラーリングデザインが変わっているだけでなく、裏面も赤一色ではなく(イエローは黄色一色)白と赤で色分けされています。
何故かと言いますと、イエローの裏面は黄色一色ですが比較的明るい色合いですから上空での視認性は問題ありません。でも赤色は下から見上げると陰になる裏面は暗くて見難くなりがちですから、コントラストをつけて視認性を良くするために白い模様を入れているんですよ、とメーカーさんは言っていました。
カラーリングを変えるにもこうした細かい事にいろいろと気を遣うんですね。

水平尾翼は表、裏、ともに赤一色です。

こちらは垂直安定板とラダーです。イエローのラダーはキャンディーをイメージした丸っこい模様が入っていましたが、こちらのレッドは白と黒のチェッカー模様になっています。

どうですか、イエローとレッド。
カラーリングを見ての店主の独断による感想ですが、ポップでかわいいイメージのキャンディ イエローと直線メインでシャープなカラーリングのキャンディ レッド
あなたならどちらをお選びになりますか?


シラントロ2m フューズレスキット 箱開け

梅雨入りのニュースがあちこちで聞かれる時期になってきましたね。
これから当分の間はフライトに出かけるのもままならない日が増える事と思います。でも、こんな時こそじっくりとキット製作に取り組めるというものではないでしょうか。

さて、本日ご紹介させて頂きますのは「PILOTシラントロ2mフューズレスキット」です。
上写真の「PILOTシラントロ2m」はF5J 2000のレギュレーションに沿った高性能グライダーのキットですが、このキットから胴体関係のパーツを除いた、主翼、水平尾翼、垂直尾翼のパーツだけのキットが「PILOTシラントロ2mフューズレスキット」という訳です。

こちらがフューズレスキットの中身です。
ご覧の様にレーザーカットのバルサ、ベニヤパーツのほか、カーボン製の主翼カンザシやカーボン製スパー、そして図面と組み立て説明書も入っています。

参考までにシラントロ2mのフルキットのバラ写真はこちらです。
黄色いFRP製の胴体ポッドとその上の黒いテーパーカーボンパイプが目立ちますが、これらがフューズレスキットには入っていないわけです。
ところで、このフルキットの写真には図面が見当たりませんが、ちゃんと入っていますのでご安心を。

「PILOTシラントロ2m」は競技志向のグライダーキットという事もあってか、オリジナルの主翼には飽き足らず自分なりのアイデアを盛り込んだ改造をして性能アップにチャレンジしたいとおっしゃるマニアがたくさん居られるようで、そのような方のご要望に応えてこのフューズレスキットが発売されているようです。

そのようなコリ性のかたはもちろん、一機目は自分では納得のいかない仕上がりだったのでもう一度納得のゆくように主翼を作ってみたい、などという方にこの「PILOTシラントロ2mフューズレスキット」はうってつけだと思います。

シラントロ2mをお持ちの皆さん、どうですか、主翼をもう一枚作ってみては。


ファイター25 今日は陸上? それとも水上?

そろそろ梅雨入りのニュースが流れはじめるこの季節、皆さんいかがお過ごしですか。
本格的な梅雨に入り雨が続く時期こそ、梅雨明けに待っている水上機シーズンに向かって準備をする絶好の機会ではないでしょうか。

そこで、店主が考え付いたのがPILOT ファイター25(陸上型)にファイター25用フロートキットを取り付けて水上機にする事です。
フロートキットの内容や製作のポイントは以前、当店ブログで紹介済みですから、今回は実際にフィールド(水辺)で通常の車輪付きファイター25をどのようにして水上機に変えるのか、というテーマで解説してみます。

こちらが今回用意したPILOT ファイター25Mで、タイヤのついた陸上機仕様です。

水上機として飛行させるためにはタイヤを取り外してこちらのフロートを取り付ける訳ですね。
なお、ファイター25用フロートはARF完成ではなくキットですから、写真のように組み立てた後フィルムを貼って完成させないといけません。(フィルムについてはこの記事の最後に良いニュースがありますのでお楽しみに)
今回はフロートは組立、完成済みで、1度は機体に取り付け、取付角の調整や防水対策が済んだものを使うという前提で、単純に陸上型から水上型に換装する工程をご紹介させて頂きます。

それでは、スタートです。

ご覧の様にファイター25は尾輪式の脚を持っていますので、写真の様にメインギア(手前)とテールギア(水平尾翼の下)がついています。
25用フロートはこれらをうまく使って、簡単に水上機仕様に変える事が出来るようになっています。
さて、どのようにするのか、ご覧ください。

当たり前ですが、まずタイヤを外します。メインギア(ピアノ線)はそのままにしておきます。

胴体のメインギア後方にピアノ線のサポート支柱を取り付けます。この止めネジ、タッピングビスではなく3mmビスと胴体の中の「ゆるみ止めナイロンナット」で固定しますのでちょっとてこずりました。

上のように取り付けた2本のピアノ線脚柱にフロートを取り付けます。
取り付けは簡単で、フロートの溝の中にピアノ線をはめ込み、一か所につき2組のタッピングビスとワッシャで固定します。
片側4本、全部で8本ですから大して時間はかかりません。

左右のメインフロートをピアノ線の脚に取り付けた後、左右のフロートがブレるのを防ぐ張線を取り付けます。

これでメインフロート周りの作業は終りましたから、テールフロートの取り付けに移ります。

ご紹介しているファイター25用フロートの特徴の一つに「テールフロートを尾輪金具に取り付ける」という点があります。

こうする事でテールフロートはラダーの動きと連動し水上で機体の向きを変える事が出来ますので、水上機につきものの「水中舵」が不要となり、結構面倒な水中舵回りのリンケージも不要になるという、グッドアイデアです。

作業に戻って、テールフロートを取り付けるために、尾輪(タイヤとストッパー)を取り外します。

テールフロートもメインフロートと同じように、フロート上部の溝に尾輪金具のピアノ線をはめ込んで、タッピングビスとワッシャを使って固定するだけです。僅かビス3本ですから本当にアッという間に取り付け完了です。
繰り返しになりますが、水中舵関係のリンケージは全く必要ありません
ということで、陸上機を水上機にする作業はこれで終了です。

作業が終わった機体を裏返してみました。
フロートキットに付属しているエルロンサーボのカバーがよくわかりますね。

ところで、世の中、水上機も陸上機も飛ばせるフィールドで、一日のはじめは陸上機で、途中から水上機で飛ばす、という事が出来るかたはそう多くはないと思いますが、そんな贅沢は言わず今日は陸上機、次回は別の場所で水上機という風に使い分けをする場合でも、タイヤからフロートへ、あるいはその逆にフロートからタイヤにと短時間で換装出来ると言う事になりますと、夏のフライトを楽しむスタイルが随分広がるのではないでしょうか。
という事で、今回はファイター25を水上機に換装するのは如何に簡単かをお伝えしました。

さて、ここでお得なニュースです
このブログにちなんで当店ではPILOT ファイター25とファイター25用フロートキットにフィルムをセットした特別お買い得セット商品を数量限定で企画しました
何が特別かといいますと、PILOT ファイター25(各色)とファイター25用フロートキットのセットをお得に、そしてフロートに貼るシルバーのフィルム(約1m)を、実質フィルム代が無償となる特別価格で販売させて頂く、という事なのです。
なお、このフィルムはシワが入っている部分がありますので販売はできないのですが、実際に貼ってアイロンをかけるとシワはわからなくなるほど、通常使用には全く問題がありません。ですから、このセットは実質シルバーのフィルム約1mが無償で付いてくる、という事になります。

商品はこちらにございますので、この夏こそ水上機にチャレンジ!と思っておられるかたはぜひご検討ください。
ファイター25C、25用フロートキット、シルバーフィルムの特別3点セット
ファイター25M、25用フロートキット、シルバーフィルムの特別3点セット
ファイター25S、25用フロートキット、シルバーフィルムの特別3点セット

なお、この特別お買い得セットは当店予定数がなくなり次第、終了とさせていただきますので、予めご了承ください。