Type-F、登場。

先日から当店で取り扱いを開始しましたPILOT VIPアイロン 電子制御式 Type F


TypeF

従来のPILOT VIPアイロン 電子制御式 Type Rと、一体何が違うのでしょうか。比較してみましょう。


IMG_0029-1

左がType-F、右がType-Rです。

並べてみて、見た目ですぐわかるのが、「匠」なるシール?が貼ってあること、もち手の部分は同じであること、Type-Fのほうが少し短いことと、木製のパーツが付いていること、ですね。

シューの形状は、どんな違いがあるのでしょうか。

まず、Type-R。

R-1
R-2

次に、Type-F。

F-1
F-2

Type-Rは、アールの付いている部分が多く、Type-Fは、平らな部分が多いですね。

多分、Type-FのFは「Flat」の頭文字なんでしょう。

私はこのフラットタイプが好きで、個人的にフラットな部分が多いシューは、フィルム貼りの際、角の部分をシャープに仕上げるのがより楽だと思っています。

これが大きな違いの一つですね。

もう一つの大きな違いが、「作業性」とのこと。重心位置が違っているので作業がしやすくなっているそうです。

では試しに、重心をチェックしてみます。


R-3

Rのほうは、この辺り。


F-3

Fは、この辺りです。

持ち手部分からの距離は、ほぼ同じ位置ですので、同じ重心位置のように見えるかもしれません。

しかし、


R-n-f-1

これだけ長さが違う上に、実際に作業することを考えると


R-4

Rはここから先は大変熱くなって持てないのに対し


F-4

Fは、シューにかなり近い位置で持てるように、木製パーツで保護されています。

RとFは、製品自体の重量はほぼ同じなのですが、実際に作業してみると、Fの方が重心に近い位置を持って作業できるため、かなり軽く感じるんですね。

Type-Rの独特のシュー形状がお好きな方は、どうにか工夫して、もっと先の方を持てるようにしてみてもいいでしょう。

VIPアイロンの特長である、

R-n-f-2

約100度~200度までの正確な温度調整機能。これはどちらにも搭載されています。

このVIPアイロンで、どんなフィルムも、どんな生地完も、ドンと来い!です。

 

Type-Rと、Type-F。お好みに合わせて、選んでくださいね。

 

関連する次の記事へ
→VIPアイロンと、E-アイロン。

 

サマーセールも残り3日とちょっとです。

特価商品のラインナップ、実は少しずつ増えていました。お気づきでしたか?

まだチェックされていない方、お急ぎ下さい^^


スーパー?ウルトラ?その2

では、「スーパーマイクロバルーン」と「ウルトラマイクロバルーン」の特性を、もう少し詳しく見てみましょう。

使用用途の一つに、エポキシ系接着剤に添加して、軽量化を図るというものがありますよね。

その際、「スーパー」と「ウルトラ」どちらを選ぶかで、接着剤が硬化した後の特性が変わるんです。

実際に検証してみましたので、動画をご覧ください。

 

いかがでしたか?

改めて、検証の内容を書いてみます。

使用接着剤は、コニシボンド クイックメンダー30(2液式のエポキシ系接着剤)です。

採用した理由は、手短にあるエポキシ系接着剤の中で一番硬くなり、検証結果が最もわかり易かったため。

接着剤のみ、「スーパー」入り、「ウルトラ」入りの3種類を、それぞれプラスチック板に載せて硬化させます。

完全硬化後、プラスチック板を曲げて、それぞれの場合の弾性を見ます。

はじめに、主剤0.5g、硬化剤0.5gの1:1のみを硬化させた場合。

手短なもののうち、最も硬くなるとはいえ、ある程度の弾性があります。

次に、主剤0.5g、硬化剤0.5gに、スーパーマイクロバルーン約1ccを添加した場合。

最後に、主剤0.5g、硬化剤0.5gに、ウルトラマイクロバルーン約1ccを添加した場合。

「スーパー」は、割れてしまいましたが、「ウルトラ」は、割れませんでした。

 

これは、割れなかった「ウルトラ」が単に優れているというわけではなく、

「スーパー」は硬さを出したい場合に、「ウルトラ」は弾性を保ちつつ(感覚的には向上しているようにも感じます)、軽量化を図りたい場合に使うことで、

それぞれの特性をより発揮させることができるんですね。

例えば、グラス胴のモーターグライダーのモーターマウントなら「スーパー」、サーボマウントなら「ウルトラ」といった使い分けがお勧めです。

 


スーパー?ウルトラ?その1

OK模型のマイクロバルーンは、エポキシ接着剤の軽量化のために混ぜて使用したり、接合部の補強のために、ふりかけてから瞬間接着剤を流したり、という使い方をします。

現在発売されているのは、「スーパーマイクロバルーン」「ウルトラマイクロバルーン」の2種類です。

Baloon1

今回は、この2つの違いを紹介してみようと思います。 

まずは、質感、流動性を見ていただこうと動画をとってみました。

はじめに、「スーパー」です。

 

特に振ったりしなくても、サラサラと流れています。

続いて「ウルトラ」。

 

詰まってしまうのか、振っても出て来ません。ボトルを押して、やっと「ボフッ」といった感じで出てきます。

空中に舞う様子は見られますので、「スーパー」よりは軽いのでしょうが、これでは「ウルトラ」の方が流動性が良くないように見えます。

 

メーカーに聞いてみたところ、「スーパー」は微粒子のガラスのバルーン、「ウルトラ」は超微粒子のウレタンのバルーンだそうです。

つまり、ウレタン製の「ウルトラ」は、静電気が発生してまとまってしまい、流動性が損なわれているのかもしれませんね。

 

次は、重量を比べてみます。

まずは、「スーパー」

Super-weigh

7.4gです。もちろん、ケースの重量は予め引いてあります。

同じ容器に、「ウルトラ」を入れて量ってみると・・・

Ultra-weigh
なんと、1.5gと出ました。これでは半分どころか、4分の1以下の重量です。

まだ空気を沢山噛んでいるのでしょうか。それにしても軽いですよね。

比べてみた結果、「ウルトラ」の方が一見流動性が良くないように見えるものの、重量はかなり軽いことが確認できました。

かといって、「スーパー」の方が劣っているというわけでもありません。

この2つは、使い分けをすることで、さらにそれぞれの特性を活かすことができるのです。

その使い分けは・・・次回にご紹介しますね。

その2へ


これで解決!パテのあるある その2

では、パテあるあるの私なりの解決方法をご紹介しましょう。

Putty3飛鳥 スーパーモデルパテ 白と、謎の小瓶と、バルサの板です。

Putty2この謎の小瓶、中身は何の変哲もない水道水です。アルコールを使ってもいいですよ。

Putty0-1何もせず、パテをそのまま盛った状態です。撫で付けている最中に、ヘラの方にパテが付いていってめくれたり、いろんなあるあるをはらんでいますね。

Putty4パテの、バルサへの食いつきを良くする方法。パテ盛りしたい部分に、水(もしくはアルコール)を吹き付ける。以上です。

Putty0-2水を吹き付けた場所にパテを撫で付けた状態です。パテが水分を吸って、ペースト状になりバルサに馴染みやすくなっています。

このパテ、実は水溶性なので、水分を含みやすいバルサにこの方法を使うことは非常に効果があるのです。

Putty0-3

さらにこの上から水をかけて、シャバシャバにすると、パテの中の気泡も残りにくくなります。

最初から、パテを少量の水やアルコールで溶いてから使うのも良いかもしれません。

ただし、かけ過ぎると垂れやすくなりますし、広範囲に渡る場合はバルサが変形する場合がありますので気をつけて下さい。

バルサに吹き付けるだけでも十分効果はあります。あとは色々と試してみて下さい。

 

この状態で丸一日程度(アルコールなら一晩で十分です)完全に乾かすと、カチンカチンになる上に、バルサにしっかり食いついて、かなり削りやすくなるんです。#200以上の細かいサンドペーパーでも、サクサク均一に削れてスベスベになります。

 

ただし、乾燥を急いでのドライヤーやヒートガンの使用はお勧めできません。

表面に膜ができて浮き上がったり、均一な乾燥ができず、残念なことになってしまいますよ(経験談)

 

ともあれ、この方法、ぜひ一度、やってみて下さいね。


これで解決!パテのあるある その1

木工作品の修復にとても便利なパテ。

以前、こちらの記事で、飛鳥 スーパーモデルパテの軽さやサンディングのしやすさについては触れていましたが、

その使用方法には触れていませんでした。

Putty1使用方法といっても、ヘラなどで盛ったり撫で付けて、乾かして、サンディングするだけなのですが、よくあるのが、

・ちゃんと撫で付けたつもりだったのに、乾いたらポロッと取れてしまった。

・サンディングしたら、ボロッとめくれてしまった。

・空気が噛んだらしく、サンディングしたら穴が開いてしまっている。

という、「乾いた後にしかわからないミス」。

乾いた後でしかわからないので、それからまたパテ盛りして、乾かして、という二度手間になって時間が無駄になってしまいますよね。

プランク面など、力を入れて撫で付けしたくない部分もあります。

 

こんなあるあるのせいで、苦手意識が生まれたりしていませんか?

こんな場合、みなさんはどのように解決されていますか?

次回、私なりの方法をご紹介しますね。

 

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