ポケットブースターの話題 あれこれ(1)

偶然かどうかわかりませんが、今月に入ってポケットブースター(以下ポケブーと省略させて頂きます)についてのお問い合わせが急に増えました。

その内容は、メーターの針が充電中に振れないとか、針の振れの大小の意味を教えて欲しいとか、充電方法が判らないとか、内蔵されているバッテリーの種類や容量についてです。
ポケブーは発売から何十年もたつ定番商品ですから、上のような話題は随分前に言い尽くされたものと思っていましたが、最近になって電動モデルで入門した方がエンジン模型に新たに取り組まれるパターンが増えてきたのかな、とも思っています。
そこで、今週から数回に分けてこのポケブーについてのあれこれを、あらためて解説してゆくことにします。

まず最初は、当店で取り扱っているPILOTポケットブースターについているメーターの針の示す意味からです。
箱から出してメーターを見ますと、左の赤い部分に針が来ているはずです。
ここで、針が赤い部分来てるからと言ってバッテリーの容量が空っぽという訳ではありません
たまたまバッテリーが完全放電している場合もあるかもしれませんが、とりあえずポケブーの先にプラグを繋いで見てください。

写真のようにプラグが赤くなればOKです。プラグの種類によって明るく輝くものもあれば、うっすらと赤くなるものもあります。
ここで、注意です。プラグは非常に熱くなり直接手で触るとヤケドの恐れがあります。テスト中は勿論、テスト後もすぐに直接手で触らないようにしてくださいね。

で、その時のメーターはというと、写真のように針が緑の部分まで振れています。
これはプラグが正常(切れていない)でポケブーのバッテリーも空っぽではないという事を示しています。
実際にプラグをエンジンに付けている場合、プラグがちゃんと赤くなっているかどうかを直接見ることは出来ませんので、ポケブーの針の振れ具合で確認すると言う訳になります。
これがメーター付きポケブーのメーターの役割で、最大のウリになります。

もしここで針が振れない(赤い部分から全く動かない)場合は、プラグが切れているかポケブーの内蔵バッテリーがカラになっているかです、という事になります。

これをイラストにして見ました。
1は何もしていない時の状態です。針が赤いゾーンの左端にありますね。バッテリーを満充電にしたからと言って針が緑のゾーンに行くわけではありません。
それより問題なのは、ポケブーをプラグに繋いでいるのにメーターが1の状態で全く動かない時です。
このような状態になるのは、プラグが断線しているか、内臓バッテリーがカラになっているかです。
また、つないだ瞬間に針が僅かに動く場合は、プラグは切れていないけれどバッテリーがほぼカラになっている可能性が大ですからバッテリーを充電して見て下さい。

次に2と3はポケブーをプラグにつないだ時で、針がグリーンの中にあればOKです。
針の振れ具合はプラグの種類や内蔵バッテリーの残容量によっても差がありますので、バッテリーが満充電の時、自分の使用するプラグが正常であればどこまで針が振れるのかを覚えておけば、針の振れがいつもと違う場合は異常を早めに見つける手助けとなると思います。
それと、オーバーチョーク状態になったときは針が多めに(右寄りに)振れますので、こちらにも注意して下さい。

来週は、これもよく質問を受ける「充電方法」についてお話しさせて頂きます。

 

メイス2にバラストを積む

当店でも好評の2.6mクラスPILOTメイス2ですが、強風時にフライトさせる時やスロープソアリングで機速を上げて気持ち良く飛ばしたい時など、バラストを積んでみたいと思われた時がありませんか?

ところが、ご承知のようにバラストは出来るだけ重心位置の近くに積んで、搭載による重心の変動を防がなければなりません。
でもメイス2の重心位置付近は、キャノピー部のように大きな開口部がありませんのでバラストルームを後から作るのも、またバラストを飛行のたびに積んだり(固定したり)外したりするのもなかなか困難です。

で、そんな時に役立つのが下のパーツです。

これは当ショップオリジナルの「TOPMODEL スチールロッド φ10x356」です。
その名の通り、鋼鉄製の直径10mm、長さ356mmのスチール製の丸棒で、重量は210gです。


そしてこの棒のサイズですが、メイス2のカンザシとしてそのまま使う事が出来る太さ、長さになっているんですよ。

一方、キットには左の直径10mmのカーボンロッドのカンザシが入っています。
その重量は41gです。

飛行条件によってバラストが必要になった時には、カーボンカンザシを重量201gの「TOPMODEL スチールロッド φ10x356」に交換するだけで、何と約170gのバラストを積んだことになる訳ですね。

本当に簡単にバラスト効果を得られるこの方法、一度試されては如何でしょうか。

ところで、前回アナウンスしました税込6,480円以上お買い上げで500円値引クーポン配布」キャンペーンは引き続き実施中です。ご注文時、クーポンID欄に 2018top03 と忘れずに入力してください。その場で自動的に500円値引きされます。
3月15日までの期間中、お一人様1回までとなっておりますので、ぜひご利用ください。

iSDT Q6 Plus DC Charger GDT100

このたび、株式会社ジーフォースによる正規輸入品、iSDT社製Q6 Plus DC Charger GDT100 の取り扱いを開始致しました。
Charger(充電器)電器という名前ですが、充電、放電、リチウム系バッテリーの保管(ストレージ)の3つのモードを持っている多機能充放電器です。
大きな特徴は、8cm四方のコンパクトボディーです。
そのほか、日本語表示のカラー液晶パネル、そしてリポを始めリフェ、ニッケル水素、ニッカド、鉛電池などモデラーが通常使う充電池をほぼカバーしています。

また、小さなボディに似合わず最大300W/14A充電という大きな能力も持っています。
放電も最大3A、8Wの能力を持っていますのでリポの保管放電(ストレージ)も比較的短時間で行うことが出来ます。

放電の際は、電圧にもよりますが結構な熱が出ますので、その際の冷却用ファンもしっかり装備されています。

使用する際は、まず向かって左側に親バッテリーあるいは直流安定化電源を接続します。親バッテリーの電圧は7Vから32Vまで幅広く対応しています。
一方、右側には充電池を接続します。リチウム系バッテリーの場合はバランスコネクタも接続します。
なお、バランスコネクタ端子の規格は当店で取り扱っているTahmazoリポに使用しているJST-XHタイプになっています。

で、こちらは3セルのリポを充電中の画面になります。
オレンジ色のバックが鮮やかですね。

この充電画面、充電中はずっとオレンジのままかというとそうではなく、充電完了になれば青に変わることで細かく充電状況を知らせてくれます。
写真は容量71%で通常充電中ですのでオレンジになっています。
リチウム系バッテリーの場合はバランス充電中の各セルの電圧も下に表示されます。

放電モードの場合、画面はピンクになります。
判りやすいですよね。
画面の中段には「LiPo-3S放電中」と表示されています。
数値は「放電」ですからマイナス表示になります。

こちらの紫の画面は、リポバッテリーの保管に欠かせない「ストレージ放電」の画面です。
もちろん保管時の電圧も自由に設定できます。

付属品は入力、出力ポートに使用するコネクタが2セット入っています。
このほか、日本語の取扱説明書も入っています。

いかがですか。コンパクトながら多機能のiSDT Q6 Plus DC Charger GDT100 を、ぜひツールボックスに加えていただきたいと思います。

バルブノズル付ボトル 2種

今日ご紹介しますのはOK模型からPILOTブランドで新発売された「バルブノズル付ボトル」です。
平たく言えばチョークポンプ、あるいは燃料ボトルなんですが、写真を見てもお判りになるとおり給油チュープ(パイプ)の先に金属製のノズルがついています。
このノズルが開閉できるバルブ構造になっているので、こんなちょっと言いにくい、長い名前になっているんですね。(ついつい”バ・ブ・ル付”と言ってしまいそうです)

サイズは2種類あって、上写真の左が容量500cc、右の小さいほうが容量250ccとなっています。


ここで注意点です。
写真を見てもお分かりのように500ccと250ccは先端ノズルの形と大きさが違っています。
左の500ccはRCエンジンカーの給油等に使用する先端内径5mmの金属ノズルで、右の250ccは最大外径4mmで、内径2.2mmの一般的な燃料系統用シリコンパイプに適合します。

ところで、このボトルは今のところ写真の2種類しか販売されていません。そしてノズルとボトルの組み合わせはこれしかありませんので、どうしても写真と違うノズルとボトルの組み合わせにして使いたいという人はどうすれば良いのか、OK模型に問い合わせました。答えは、残念ながら今のところ組み合わせを変えたタイプの販売予定はないので、両方を買ってキャップ部分を付け替えていただくしか手が無いとの事でした。

こちらは500ccタイプについている内径5mmの真鍮製ノズルです。
写真では先端を右に回して(前から見て)キャップを閉めた状態です。

この状態で、試しに中にアルコールを入れてボトルを逆さにして見ました。
当たり前ですが、中身は全くモレません。
ですから使用しない時や輸送中に誤ってボトルが倒れても内容物が出てくる心配はありませんし、逆にゴミなどが中に入ってしまう事もありませんね。
ちなみにボトルには普通に置いた時の内容量のメモリと、写真のように逆さにした時の容量のメモリの2種類が刻印されています。

最後の写真は先端キャップを緩めてノズルを開けたところです。
ちょうどネジヤマが見えている部分だけキャップが緩んでいることになります。
(キャップは抜け止め加工がされていますので、一杯に緩めても抜け落ちて行方不明になったりする心配はありません!)

このボトル、本体はポリエチレン、透明なチューブはビニール系となっています。
ラジコンを始めUコンなどのエンジン模型に使うほか、、いろいろな用途が考えられる便利なアイテムだと思いました。

 

 

新素材 シリカ フィラー

今回は、久しぶりにトップモデルオリジナル商品をご紹介します。

その前に大切なお知らせがあります。
当ブログでもお知らせをしていましたOK模型主催のTahmazoフェスティバルin京都ですが、開催予定日10月29日(日)の天候不順が予想されるため中止と決定したとの事です。
デモフライトの見学等を予定しておられた皆様方には大変申し訳ございませんが、どうか宜しく、と主催者OK模型から通知がございました。
詳細については、こちらをご覧ください

さて、本日のお題はトップモデルオリジナル シリカ・フィラーです。
シリカ=珪酸で自然界に普通に存在するものだそうで、ネットで調べると水晶も仲間だそうです。
この天然素材シリカを細かい微粒子にしたものが、今回ご紹介する「シリカフィラー」です。直訳すればシリカを使った充填剤というところですね。

現物はと言いますと、マイクロバルーンのように白くて非常に細かい粉末で、ボトルを傾けるとノズルからサラサラと流れ出てきます。
使い方はマイクロバルーン同様、エポキシ樹脂に混ぜて使用したり、コーナーに盛っておいて瞬間接着剤を流して補強するなどですね。

ラベルには特徴などが色々と書かれています。
特にこのシリカを使うと接着部分の強度が増すと書かれていますね。

マイクロバルーンとはまた違った特徴のある天然素材由来のトップモデルオリジナル シリカ・フィラー、30g入りで税込540円です。
新しい使い方、使い道が見つかるかもしれない面白い素材です。接着剤のおともにひとつ如何でしょうか。