PILOTジュラメインギア0930-73 新発売

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PILOTジュラメインギア0930-73が新発売になりました。

0930-73と言われてもピンときませんが、写真の通りPILOTブランドのメインギアはこの数字が各部の寸法を表しています。
最初の二桁09は取り付け面からの高さ、次の二桁30がタイヤ取り付け部の幅(どちらも単位はcm)、ハイフンを挟んで最後の二桁73が胴体取付部の横幅(こちらの単位はmm)になります。

ちょうどセダクション123など2C 25クラス用のスポーツ機などに幅広く使えるサイズで、自作派や修理のためのパーツとして有難いものですよね。

なお、このサイズは生産終了となった同ブランドの0830-70とほぼ同じですから、後継・代替という事になるんですが、気がついた違いが2か所あります。

 

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まず一番大きな違いはジュラ板の厚みですね。
0830-70では板厚2mmだったものがご覧の通り約2.5mmになっています。
当然、曲げ強さにも強くなり、手で力を加えてみてもしっかりした手ごたえが感じられます。

 

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もう一つの違いが、取付ネジの穴の数です。
このクラスの大きさのジュラメインギアの取付穴の数ですが、従来品では2か所から3か所だったんですが、このモデルでは4か所に増えています。
こうする事でしっかりと胴体に取り付けることが出来ますし、取付ビスにかかる荷重も4か所に分散されますので機体への負担も軽減されるはずです。

PILOTジュラメインギア0930-73、修理はもちろんのこと、メインギアの強度不足でお悩みの方も、取り付け部の工作(穴あけ)は必要ですが、交換を考えられたら如何でしょうか。

 


ハイパワーリダクションスターターのベルト交換

前回のブログでハイパワーリダクションスターターに使われているベルトは消耗品ですと申し上げましたが、そんなにすぐに摩耗するものでもありませんし、ましてや切れてしまうという事も滅多に無いでしょう。

でも、大きな力がかかったりしてベルトのヤマが飛んでしまった時に、 ハイパワーリダクションスターター用交換ベルト(長いので以下「交換ベルト」と言います)の出番になる訳です。

それでは実際に交換をやってみましょう。
といっても、大層に身構えるほどのものではありませんからご安心ください。

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今回、さわるのはフロントハウジング部分です。
ビス5本を外してベルトを入れ替えるだけ、と以外に簡単なんです。
電池収納部はもちろん、スターターコーンも取り外す必要はありません。

 

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フロントハウジングの前面(フロントパネル)を正面から見たところです。
ここに見える5本のタッピングビスを外してフロントパネルを取り外します。
と言っても、ビス以外にややこしい仕組みはありませんので、大した抵抗もなくスターターコーンごと取り外せます。

 

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取り外したフロントパネルです。
メインプーリーとスターターコーンも一緒に外れます。
写真ではメインプーリーにベルトが付いていますが、場合によっては、下写真のように本体側にベルトが付いてくる時もあります。
で、とりあえず古いベルトを取り去ります。

 

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本体側は、このようにベルトがアイドラプーリーの内側を経由しています。

再組み立ては、先に新しい交換ベルトをフロントカバーについている大きなプーリーにかけておいてから、カバーを閉めながらベルトをモーターの歯車、アイドラプーリーに通してゆくほうが作業がしやすいようです。

カバーを元の位置に合わせ、手で押させておきながらスターターコーンを手で回してみます。
コーンがスムースに回れば、ベルトがうまく元の位置に収まっている証拠ですので、5本のタッピングビスを元通りに締めれば完成です。

この交換ベルトさえ持っていれば、飛行場で万一ベルトに不具合が起こってもドライバー1本で簡単に交換できますので、ハイパワーリダクションスターターをご愛用のかたは、万一に備えて工具箱に一本備えておかれてはいかがでしょうか。


ハイパワーリダクションスターター用交換ベルト

今回はトップモデルオリジナル「ハイパワーリダクションスターター」のための交換用ベルトのご紹介です。
このスターターはベルトによる減速機構を採用しており、音が静かな事や構造が簡単という特徴があります。

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でもベルトの主な材質はゴム製ですから、長期間使用すると摩耗したりヤマが欠けたりすることがあります。
ベルトがスリップするようになればベルトの交換という事になるのですが、ベルトは似たような大きさ、形であれば適当なもので良いのかというとそうではありません。

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ちゃんとなおすにはベルトのサイズ(円周)はもちろんのこと、幅がスターターの中のプーリー(歯車)に合わないといけません。
ちなみに、このスターターに使われているベルトは幅7mmですが、スリップを防ぐため裏にリブのあるタイプですから、リブ(山)の間隔や高さもプーリー(歯車)に合わせないといけません。
で、ヤマの数はというと・・・・申し訳ありませんが数えていません"(-""-)"

何はともあれ、この交換ベルトはトップモデルのハイパワーリダクションスターターには間違いなく合いますので、上のようなご心配は無用です。

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ですから、トップモデル ハイパワーリダクションスターターのベルト交換にはぜひこのハイパワーリダクションスターター用交換ベルトをお使いください。
なお、実際にベルトを交換する方法は次回ご紹介させていただきます。

ここでお知らせです。

当店ではただ今、感謝祭を開催中です。
今回登場しましたトップモデルオリジナル「ハイパワーリダクションスターター」をはじめとして、お買い得商品を多数揃えさせていただいています。
また、セール会場の商品は常に入れ替えをしておりますので、ぜひ感謝祭会場のチェックをよろしくお願いします。


ty1 DXパワーパネル 使い方 (3) ポンプ電源編

ty1 デラックス パワーパネルの使い方、3回目は電動燃料ポンプ用の電源回路についてです。

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今回使用する部分は、上写真の①~③になります。ご覧のように①6V用電動ポンプをつなぐ端子と②12V用電動ポンプをつなぐ端子(マイナスは共通です)と③ポンプ出入切替スイッチがあります。
このスイッチは通常は中立で電源OFFですが、倒す方向によってポンプのモーターの回転方向が反対になる逆転スイッチです。

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クローズアップしたところです。

ポンプのリード線に一回目で説明した2mmピンジャックをハンダ付けし、写真の位置に差し込みます(6V仕様ポンプの場合)。
この状態でピンク矢印の③スイッチをどちらかに倒すとポンプが動きます。

この時③スイッチをIN側に倒すかOUT側に倒すか、それは皆さんのお好みという事ですね。
そんな無責任な!とおっしゃる方もおられるでしょうが、ポンプをメインに見れば出ていくほう(OUT)が給油時、INが燃料を抜くときになりますが、燃料タンクから見れば給油時は燃料が入ってくるのでIN、抜くときはOUTになりますよね。
ちなみに私はポンプから見てOUTが給油、INがタンクから燃料を抜く方向にしています。

スイッチを入れて燃料缶から機体の燃料タンクに燃料が入ればOKですが、燃料の出入りする向きが皆さんの思いの反対の場合はプラスとマイナスを入れ替える、すなわち写真の赤いピンジャックと黒いピンジャックを入れ替えればよいだけの話ですが、あとあとのことを考えるとピンジャックの色を入れ替えてパネル側の端子と色を合わせておくほうが良いと思いますね。

飛行を終わってタンクから燃料を抜くときは反対側にスイッチを倒せばOKです。

なお、このポンプ端子の電圧をテスターで測ったところ、①6V用端子②12V用端子のどちらもメーターは12V(親バッテリーの電圧)を示しました。製造元に確認したところ、これは故障ではなく①6V用ポンプ端子抵抗で電流制限をすることで6V用ポンプに対応しているとの事でした。

②12V用ポンプ端子には抵抗がついていませんので、電源となる親バッテリーの電圧がそのままかかる事になります。

以上でty1 デラックスパワーパネルのご紹介を終わります。

最後に、これと同じ機能を持っていたOK模型VIPパワーパネルが生産終了となってかなり経ちます。大事に使っていても故障してしまって代替製品を探しておられる方も少なくないと思います。
そんなかたはぜひこのty1 デラックスパワーパネルをご検討ください。

 

 


ty1 DXパワーパネル 使い方 (2) プラグヒート、ポケットブースター充電編

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ty1 デラックス パワーパネル
の使い方、2回目はメインの機能、プラグヒートについてです。

本機は内蔵の電子回路で12Vの電源から1.5V用プラグのプラグヒート電源を作り出します。
このパワーパネルの優れている点は、プラグの種類によってプラグヒートに最適な電流を自動で調節して流すことです。詳しくは後で説明します。

また、このプラグヒート回路を使用してニッカド充電池を使用したポケットブースターを充電することもできます。

ここで使用するうえで大事なポイントをふたつ
まずは、上で説明しました通りプラグヒートとポケットブースター充電回路は共通の電子回路を使っています。ですから二つの機能を同時に使用すると電子回路の能力の上限を超えるため、故障してしまいます
プラグヒート中は充電しない、充電中はプラグヒートしないということを必ず守ってくださいね。
次に、もう一つの大事なポイント
それは、このパネルの裏のアルミ板と、そこについている一本のネジです。これはこのパワーパネルの要ともいえるパワーFETという電子部品の冷却のために絶対必要なんです。このネジを緩めたりアルミ板を取り外してしまうとFETが過熱、焼損してしまい、プラグヒート機能が失われてしまいますくれぐれもご注意ください。

前置きが長くなりましたが、使い方に移ります。

まず、上写真のプラグヒートスイッチをON(上)側に倒します。
スイッチの上の赤いLEDが点灯します。この時、①メーターの針は振れません。

次に、③ブースターコード接続端子にブースターコードを差し込みます。
当店で販売していますTQブースターコードを使われる場合は先端のミノムシクリップを本機付属の2mmピンジャック(前回参照)に付け替えてください。
ブースターコードをプラグに接続してプラグヒートをすると①メーターの針が振れます。
電圧チェックでは下段のメモリを使いましたが、今回は上段のメモリを使います。

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よく使われるメディアム系のOS#8やENYA#3の場合は写真のように大体「2」付近になります。
これがコールド系のENYA#6などになると「4」から「5」と大きく右に振れます。それだけたくさん電流が流れるという事ですね。

①メーター振れ具合でほかに判ることがあります。
一つは、いつも使うプラグの針の振れる位置を覚えおいておいて、いつもより針が右に振れるとオーバーチョークであることがわかります。
二つ目、プラグにつないだ時に針が全く振れない、こんな時はプラグの断線ブースターコードの不良、または接触不良などですね。
三つ目、針が右端まで振り切ってしまう場合は大変です。そのままでは故障してしまいます。すぐにブースターコードを外してからプラグまでの間でショートしていないかなど、原因を探して直す必要があります。

最後にポケットブースター充電機能ですね。
プラグヒートスイッチをON(上)側に倒します。
スイッチの上のLEDが点灯します。この時、①メータの針は振れません。
次にポケットブースターを、プラグの形をした④ポケットブースター充電端子に接続します。
メーターの針が振れれば充電中ということです。飛行場でポケットブースターの充電池がアガッテしまった時に重宝する機能ですよね。

今回はここまで。
来週は最終回、ポンプの使い方を解説します。
もう少しお付き合いください。