Tahmazo Pro.C Aシリーズ(2)

では、今回はESCをモーターやバッテリー、受信機に接続して、

モーターを回転させるまでという基本的な使用方法の説明をさせていただきます。

これから模型飛行機を始める、また、初めてTahmazoのESCをお買い上げになる方向けになるかと思います。

 

Esc-001リポバッテリー、Pro.C A40、ブラシレスモーターです。

Esc-002ゴールドコネクターをこのようにハンダ付けし、マイナス(黒)どうし、プラス(赤)どうしを接続します。

Esc-003非接続時のショートを防止するため、使用しないときはこのようにカバーを嵌めておきます。機体に積んである場合も、このカバーは必須です。

Esc-004ESCのモーター側コード(3本)を、ブラシレスモーターのコードに接続します。ESC側は、対応するゴールドコネクターをハンダ付けして下さい。

Esc-005何度かブログ内でご紹介していますし、また動画でも説明があると思いますが、モーターの回転方向を逆転させたい場合は、3本のうちの2本(どの2本でも結構です)を繋ぎ換えてください。(この正回転/逆回転は、プログラムカードでも変更が可能です。詳細はまた、動画でご説明できると思います)

Esc-006ここで重要なポイントを。ESCについているこのセーフティースイッチは、「電力供給のON/OFFの為のスイッチではない」というのが第一なんですが、もうひとつ、ちょっとややこしいのが、スイッチに「ON」という刻印があること。

「セーフティースイッチ」という名前ですので、モーターの誤作動(暴走)を防ぐ装置なのですが

モーターを回転させたいときは、この「ON」の刻印の反対側にスイッチをスライドさせなくてはいけません。(セーフティ解除。銃器に置き換えて考えて頂くと分かりやすいかもしれませんが。)

しかし、このスイッチが機体に取り付けてある状態を想像していただくと分かりやすいと思いますが、

「飛ばすぞ!」という時にこのスイッチを刻印の「ON」の方に入れても、モーターが回らないのはもちろんのこと。

飛行が終わり、(TahmazoのESCを知らない方が)機体を回収し、このスイッチを刻印の「ON」の反対側に入れたままにしておく、つまり、モーターランして帰ってきた機体のスイッチが「ON」の反対側に入っているのを見て「あれ?飛んでるうちにOFFになったのかな。ま、スイッチが切れてるならそのままにしておこう」という状態にもなりかねません。

こういう危険な誤解を防ぐために、説明書には「刻印を無視するように」とあるのです。

刻印されてある「ON」は、「セーフティースイッチがロックされている」という意味の「ON」。

モーターを回すための「ON」ではないことをよく理解された上で、機体にスイッチを取り付ける際は、キット付属の「ON」のシールを、モーター「ON」の側に貼っておきましょう。

動画での説明の際も、今後も、「セーフティースイッチをON側(またはOFF側)にスライドさせる」という言葉は、説明書にのっとって、モーターランさせる側を「ON側」、させない側を「OFF側」と表現します。

以上が接続方法や、TahmazoのESCの基本的な説明です。

では、その使用方法についての動画をご覧ください。

AシリーズESCの基本的な使用法(動画 ファイルサイズ10.2MB mp4形式)

次回は、「送信機を使用したモーターのブレーキON/OFFの切り替え」の説明の予定です。

動画内の解説や、この記事について、解り難いところやご質問がある方は、弊ショップの公式ツイッターの方にてメッセージをいただければ、回答させて頂こうかと思っております。お気軽にどうぞ。


Tahmazo Pro.C Aシリーズ(1)

5月のホビーショーにて発表されていた、TahmazoのPro.C AシリーズESC。

この待望のESCと専用プログラムカードを、先日よりショップにて販売開始致しました。Catalog-ATahmazo Pro.C A15

Tahmazo Pro.C A30

Tahmazo Pro.C A40

Tahmazo Pro.C A50

Tahmazo Pro.C A60

Tahmazo Pro.C Aシリーズ専用プログラムカード

これらのAシリーズはTahmazoのPro.C Sシリーズの後継とのことですので、「AシリーズとSシリーズの比較」を、そして折角ですからこの機会に「ESCの様々な機能や基本的な使用方法」など、初心にかえりながら、数回に分けてご紹介させていただこうと思っております。

AシリーズのESCを使いこなすうえで重要な部分もあろうかと思います。

ぜひぜひ、最後までお付き合い下さい。

 

まず今回は、「AシリーズとSシリーズの比較」です。

Aシリーズは、Sシリーズと比べて何が新しくなったのでしょうか。

 

まず、Aシリーズは、「Pro.C Sシリーズの後継」商品ですので

・リポ2セルから4セルまでの間で使用

・サーボ、受信機用電源を安定して大容量供給出来るスイッチングBECを採用

・ブレーキのOn/Offは送信機を使っても切り替え可能

・カットオフ電圧はバッテリー接続時の電圧からESCが自動的に設定してくれる

・バッテリー接続時にモーターが不意に回り出すのを防ぐ「セーフティー(安全)スイッチ」を装備している

などの仕様は、Sシリーズからそのまま継承されています。

プログラムカード無しでの簡単設定がウリだったSシリーズから、基本的な機能を受け継いだのがAシリーズですので、プログラムカードが無くてもSシリーズと全く同じ感覚で使うことが出来ます。これはSシリーズや、カード無しのESCを使い慣れたユーザーには嬉しいことですね。 

それが今回、別売プログラムカードも対応可能という仕様になったのは、メーカーへの「もう少しつっこんだ使い方をしたい」というマニアの声があってのこととか。

 

専用プログラムカードで設定できる内容は、Newcard-200

1:ブレーキのOn/Off

2:回転方向の正転/逆転

3:進角(3段階)

4:カットオフ電圧の3段階設定

5:モータースタートのハード/ソフト

6:周波数

という以上6項目。

つまりこのカードがあることで、ブレーキやソフトスタートが必要なモーターグライダー、高回転でモーターを回すレーサーやEDF機など、多種多様なモデルに最適な設定が簡単な操作で出来てしまうというわけです。

 

「でも、お高いんでしょう?」

そう、マニアならずとも、一番気になるのはお値段の話ですよね。

例えば、

Aシリーズの「Tahmazo Pro.C A15(最大電流15A)」はSシリーズの「Tahmazo Pro.C S13(最大電流13A)」と同じ通常販売価格3360円でお買い求めいただけます・・・!

同じようにA30はS25と同じ価格、A40はS35、A50はS45とそれぞれ同様の価格設定!

とってもお買い得なんです。

(A60だけは今回新しくラインアップされたため比較はできませんが・・・)

とにかく、対価格で比較すればスペックアップ、対性能と見方を変えれば(例えば30A流したい場合、SシリーズだとS35が必要だったのがAシリーズだとA30でOKですので)大幅なプライスダウンです。

いかがでしたか?Aシリーズの魅力が、これでお分かりいただけたのではないでしょうか。

それでは次回は「ESCとモーター、バッテリーなどの接続方法などの基本的な使用方法」をOK模型さんのご協力のもと、動画を交えて解説させていただきます。


ePack(イーパック)を適切に使用するために

ご好評いただいておりますePackシリーズ。エンジン機の電動化をスムースに行いたい方にはもってこいです。

しかし、ただ単にエンジン、タンクを取っ払って、モーター、ESC、バッテリーを積み込む、というだけではうまくいかないケースがあります。

特に重要なポイントが、冷却機構と、重心位置。

エンジンむき出しのトレーナー機や、カウリングに通風口が空けられている機体なら、モーターの冷却は心配いりませんが、バッテリーを冷やすことを考えてあげないと、本来の能力を発揮できないばかりか、バッテリーが使えなくなったり、墜落などの大事故につながる場合もあります。

OK模型のキットのうち数種類に含まれている

1こんなパーツ。エアーアウトレットです。使い方は2こんな風に通風口を開けて3例えばメカ室の後ろ側にこんな穴を空けてあげて4接着。これでかなり冷却効率が違います。

ただ胴体に穴をあけるだけだと、冷却風は抜けにくく、効果はあまり期待できません。

こんなパーツが手元にない方でも、何か身近なプラスチックの容器等で作ってみるのもいいかもしれませんね。

 

そして、重心位置。これが合わないことは飛行機にとっては死活問題です。

エンジンを積んでいた時と、電動に換装した時の重心位置が違っていれば、当然飛び方や舵の効き方が変わります。バッテリーの位置で調整したり、必要であればオモリを搭載してでも重心位置は合わせてあげましょう。


RCFan4月号

RCFan4月号をチェックしてみました。

Rcfan1

ePack25の取り扱いを始めたこともあり、タイムリーだなあと思った記事がありました。

Rcfan2
「電動飛行機製作のコツ」ということで、モーター、ESC、バッテリーなどのチョイスやメカ全般の取り付け、はんだ付けのコツ、豆知識として、接着剤に関しての解説が書かれていました。

写真がモノクロなので、ちょっと見づらい部分もありましたが、初心者の方がとっかかりとして読むのにはいいかもしれませんね。

 

オフィシャルブログもあります。興味のある方はどうぞ。http://plaza.rakuten.co.jp/rcfan/


寒いとパフォーマンスが落ちるのは・・・

めっきり寒くなってまいりました。

個人的には寒い季節の方が空気が澄んでいるので好きなのですが、

寒いとやはり心身両面のパフォーマンスが低下します。

というのは人間だけの話ではなく、皆さんがお使いのリポバッテリーも同じことが言えます。

一概には言えないのですが、リポの温度が10度を下回ると、モーターが思い通りに回らなくなったり、いろいろなトラブルの可能性が高くなります。

零下になるとリポが使用不能になったり、膨らんできたりするケースもあり、非常に危険な状態になってしまいます。

リポも、取扱いを誤るとそっぽを向いてしまう、ということです・・・。

 

大体30℃くらいの状態がパフォーマンスが良好になるので、寒い時期は何らかの方法で温めてやる必要があるんですね。

この時期はどうぞ、ご注意を。