タイプR?

ロングセラーのABスピンナーには、57mmサイズにのみ、
「タイプR」という商品が存在します。

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こちらがその、PILOT ABスピンナー タイプR 57mm 白

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同じサイズのABスピンナーPILOT ABスピンナー 57mm 白と比べても、
外観だけではバックプレートの色の違いでしか見分けがつきません。

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そのバックプレートが、色以外にどう違うのか、見てみることにします。

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まず、ノーマルタイプ。

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そして、タイプR。肉抜き部分が斜めに削られているのがお分かり頂けますか?

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もちろん、裏面も削られています。
このバックプレートがスピンナーと一緒に回転し、ファンのような働きをして
エンジンやモーターに風を強制的に送り込むによって、
冷却効果が上がるというわけですね。

ただ、中央部分の滑り止め加工がタイプRにはありませんので、
滑り止めにPILOT グリップワッシャー Sなどを使用する必要があります。

では次回は、ABスピンナーそのものの特長をご紹介しようと思います。

 

 

 


ネジロック、使い所とコツ。

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ショップで販売中の3M Scotch-Weld TL43J ネジロック(写真右、液は青色)と
3M Scotch-Weld TL72J 高耐熱ネジロック(写真左、液は赤色)。
「ネジのゆるみ止め」であることはなんとなく分かるものの、
使ったことがない方が実際に使うとなると、いろんな疑問が浮かぶのではないでしょうか。

まず、この接着剤は金属イオンに反応し(空気を遮断することで)固まる特殊な接着剤です。
つまり金属と金属の組み合わせにしか使えないんです。
ベニヤやプラスチックにタッピングビスなどをねじ込む時に使用しても、効果はありません。
また溢れ出たネジロックは、空気に触れていますので、固まりません。
金属同士が触れるところできっちり空気を遮断してやる、というのがネジロックの基本的な使い方です。

次に、どこに使うべきなのか。
中強度タイプのTL43は、
ラジコン飛行機で言うなら、カウリングやエンジンを止めるネジ、ホイルロックやスパッツ、引込脚のタイヤ止めのネジなど。
高耐熱タイプは、マフラー固定用のネジ。
というように、場所によって使い分けるのが賢い使い方といえるでしょう。

また、よく聞く失敗談として
「接着力が強すぎて、外そうとしても外れない。ネジが折れてしまった。」というのがあります。
この失敗の原因は、使用したネジロックのタイプ、またネジの太さと、量の3つが挙げられます。

まず、高耐熱タイプは高強度とも書かれていますので、細いネジに使うのは要注意です。
もし、外す必要が生じた場合は、ライターや半田ゴテで高温になるまで熱してやらないと、難しいでしょう。

さらに、高耐熱でないタイプでも、M2やM3といった細いネジに使用してしまうと、
外す際の力でネジに負担がかかり、折れてしまうケースが多々あります。
そんな時も、同じように高温になるまで熱して、ネジロックを柔らかくして外すようにして下さい。

最後に、使用する量は、ごく少量で構わないという点です。

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ねじの軸の先方にちょんちょんとつけるだけで、充分効果が出ます。
ネジ軸の全体にべっとり付ける必要は、全くありません。

 

ところで、実は、ネジロック以外にも、ゆるみ止めに使えるものは結構あるんです。
また、次の機会にそれをご紹介するとしましょう。

 

 

 


Tahmazo レーザータイプ・デジタル タコメーター2

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今回は、Tahmazo レーザータイプ・デジタル タコメーター2のご紹介です。

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その名の通り、レーザー光反射方式による、非接触式のタコメーターです。
(※絶対にレーザー光を直視しないでください!)

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付属の専用反射テープを小さく切って、


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プロペラに貼り付けて回転させ、そこにレーザー光を当てて計測します。

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モーターにこのように貼り付ければ、こんな計測方法もとれますね。

 


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レーザータイプではないタコメーターが確かあったはずだと、
倉庫を探してこんなものをを引っ張り出してきました。

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このタコメーターは、明暗の変化による点滅を拾うタイプのタコメーターなので、
蛍光灯の点滅を拾ってしまい、回転数の表示がおかしくなってしまうんですよね。
その点、レーザータコメーターは、蛍光灯の光を拾いませんので、正確に計測が可能。
また、先程のように反射テープを貼ることで、モーターや回転軸、回転盤など、幅広いものをチェックすることができます。

マニア必携のタコメーター、まだお持ちでない方は、是非どうぞ。

 

 

 


燃料フィルターで、エンジンを守る。

当店で取り扱っているDLEエンジンは、ガソリンエンジンですので、当然、燃料はガソリンしか使えません。
ガソリンには、ガソリン専用の燃料フィルターを使用する必要があります。

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左がPILOT フィルター付おもり、右がPILOT 燃料フィルター(ホルダー付)です。

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パッケージ袋にも、「ガソリン、石油系燃料専用」と明記されています。

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PILOT 燃料フィルター(ホルダー付)は、ホルダーとタッピングビスが同梱。
ホルダーを機体に取り付けて、このようにフィルターを取り付けます。

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フィルターのメンテナンス方法は、片方のキャップをこの様に取り外して

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大きなゴミは綿棒などでそっと取り除き、内側からパーツクリーナーなどを吹いて細かいゴミを落とします。
交換するときは、PILOT フィルターエレメントと交換するだけ。
中央部の矢印を目印に、取付方向を間違えないようにしてくださいね。

当店で取り扱っているもので、使用できる燃料チューブは、Kickit ガソリン用カールチューブKickit ガソリン用燃料チューブφ2.5/4.5mm 2MKickit ガソリン用燃料チューブφ3/5mm 2Mの3種類。
シリコンチューブは使えませんので注意して下さい。

また、燃料も、2サイクル用の混合ガソリンを使用して下さい。
DLEエンジンの日本正規代理店であるOK模型のHPには、

使用燃料:2サイクル用混合ガソリン
オイル混合率:25:1~30:1(体積比) または使用するオイルの指定どおり

と明記されています。
適正な混合比のわからないオイルを使ったり、指定の混合率とは違う比率で混合した燃料を使用したり、2種類以上のオイルを混ぜたり、違う種類のオイルが入った燃料を混ぜたりしないでください。エンジンの不具合を招いたり、事故の元になります。

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このような、刈払い機に使うガソリンで、全く問題なく回ります。

正しい燃料と、燃料フィルターを使用して、エンジンを長持ちさせてあげてくださいね。

 

 

 


今さら聞けない?Z曲げの方法 その3

それでは、PILOT スーパーベンダーZ2の使い方を見ていきましょう。

Sbz-18パッケージの裏に、説明書が印刷されています。

Sbz-04ピンをサーボホーンの穴にさして、軽く握って位置決めします。

このとき、ピンが垂直であることを確認しておかないと、うまくいきません。注意してくださいね。

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Sbz-05グッとプレスして、余分なピアノ線をベンダー側面の穴を使って切り落とします。

ペンチで切るよりもかなり楽に切れて、切り口もなかなか綺麗。端材がパチンと飛んでしまうこともありません。


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また、3の「ベンダーを前に倒すように」というのは、↑こういうことです。前とは、機首側という意味ですね。

これだけです。非常に簡単に、位置決めとZ曲げが同時に終わってしまいます。

細いピアノ線はペンチで、太いピアノ線はPILOT スーパーベンダーZ2で。

ぜひ、工具箱の仲間に入れてあげてくださいね。