エクストラ1204 箱開け (2)

OK模型のスケール機PILOT エクストラ1204のご紹介、2回目は胴体の詳細と主翼、尾翼です。

胴体には取り外し式のカウリングとコックピットがつくことは前回ご紹介済みですので、今回はそれらを取り外した状態で内部構造などを見て頂く事にしましょう。

エンジンマウントはボックス構造になっています。
ここにキット付属のエンジンマウントを取り付けます。

ハッチと一体になったコックピットと主翼を取り外すと中央胴体の上面が大きく開口します。一番手前のスペース、第一胴枠の後は燃料タンクの搭載スペースですが、電動化する場合はここにバッテリーを積むことになります。
この部分は主翼を胴体に取り付けたままでもコックピットハッチを外すだけでアクセスできますので、タンクの点検や電動用バッテリーの着脱が簡単に行えます。

主翼取付部分の胴体内部の様子です。受信機やサーボはこのスペースに搭載する事になりますが、この大きさの機体ですからスペース的には何の問題もありませんね。

主翼の平面です。
写真の左側が下面(裏)、右側が上面です。
上下、色使いがガラッと異なりますので、上空でロール系演技をした場合などの視認性は良いはずです。

主翼の断面です。翼型は比較的厚翼の完全対称です。
エクストラ1204の主翼は左右のパネルを中央で接着、一枚モノにする方式です。
持ち運びなどには不便を感じるでしょうが、2分割にするよりもずっと強度がありますので、過激なアクロも不安なく行えるという事です。

最後は尾翼です。
水平、垂直、どちらもバルサ材のフレームにフィルム貼り仕上げで、軽量ながら充分な捻じれ剛性を持った構造になっています。
更に水平安定板は胴体からアルミパイプの支柱で支えますので、飛行中のフラッターなどの心配は無いでしょう。

2回にわたってご紹介させて頂きましたグロー4サイクル120クラスのエクストラ1204、如何だったでしょうか。

寒さが一番厳しいと言われるこの時期を乗り越えれば待望のフライトシーズンの到来です。
その時こそ、このエクストラ1204でアクロバティックフライトに挑戦されては如何でしょうか。


テトラ 舵角ゲージ…便利さのヒミツ

当店でコンスタントに売れ続けている定番商品テトラ 舵角ゲージ。

完成機、キットを問わず飛行機のモデルには「重心位置」と「舵角」の指定がしてあるはずです。

これを指定通りにしないと飛ばしにくいばかりか、せっかく作った愛機が初飛行で墜落、なんていう悲しいことになりかねません。

その大切な「舵角」ですが、角度ではなく動作巾をmm単位で指定してあるものが殆どです。

図はOK模型のオリンピアの例です。

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そこで、定規を片手で持ち、舵をニュートラルにして舵の中心線とメモリを合わせ、息をこらして定規が動かないように保持、もう片方の手で、これも定規が動かないように体をこわばらせながら送信機のスティックを動かし、細かいメモリを横から覗き込んで読み取る、考えてもストレスたまる作業をしないといけません。

そんな苦労を解決するのが、このテトラ 舵角ゲージ、というか舵のストローク確認ツールなんです。

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構造と形はシンプル、左上の黒い部分がクリップ、右側の扇型の部分に目盛が記入されています。

それだけのもの?でもこれが舵角設定のお助けマンとなるんですよ。

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扇型の両端にはクリップを押さえつけるバネがついています。

また、ご覧のように目盛はミリ単位で精密にプリントされています。

使い方ですが、まずクリップ部分を翼の固定部分に挟みます。今回の使用例はOK模型のオリンピアの垂直尾翼の例です。

このクリップ部分は大きく開くことが出来ますので、オリンピアのような板状の安定板はもちろん、もっと大きな曲技機の主翼のように断面が分厚く、カーブを描いている翼も挟み込むことが出来ます。

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前からみるとこんな感じです。

挟み込んだあと、メモリのついている扇型の内辺を動翼(例ではラダー)に出来るだけ近づく様にクリップの前後位置を調節し、舵をニュートラルにした状態でメモリのゼロと舵の中心線を合わせます。

これは扇型の部分を左右に動かして合わせるわけですが、このあたりも実にスムースに調整することが出来、設計したかたの苦労が垣間見えます。

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この状態で両手を離してもOK、送信機を両手にもってプロポを操作すれば、

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 舵角、というか舵のストロークをしっかりとチェック。約14mmですから指定の16mmに2mm足りませんね。

という具合に確実に舵角の確認が出来ます。

もちろん最終的な舵角は実際に飛行させて、自分の感覚で最終的に決定することはいうまでもありませんよね。

何事もきっちりやらないと気が済まない方、舵角調整のストレスから解放されたいあなた、一つお手元におかれては如何でしょうか。

 


キット紹介 V-pro H101 SALTO-2.2m その2

OK模型の新しいスケールグライダーV-pro H101 SALTO-2.2mの中身のご紹介です。

続いて、尾翼周りを紹介していきます。(画像はクリックで拡大します)

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尾翼は、付属のミニコントロールホーンが正しい角度で取り付けられるように、予め舵に穴が開けられています。

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成型品にも、予め、ガイドパイプが通る穴の目安となる凹み加工がされています。

尾翼の取り付け方法ですが、

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胴体の後ろ側はこんな感じになっていて、何もない状態でV尾翼を正確に取り付けるのには苦労します。

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そこで、ベニヤのパーツを組み立てて作る治具で、正確に角度を出して

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その後に、位置決めをして接着するという方法がとられているようです。

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組むと、このようになります。

この例では、ピアノ線はZ曲げしていますが、クイックキーパーを使った簡単な方法もあります。

 

次回は主翼周りのご紹介です。

 

 

その3へ


カタログ、あります!

第52回静岡ホビーショーも無事に終了いたしました。

来場者数は例年通りの多さでしたね。盛況でした。

即売会場にも多数お越しいただき、誠にありがとうございました。

また来年も、お楽しみに。

 

春のホビーショーでは、各メーカーが新しいカタログを出しています。

当店でも、OK模型とテトラの2013年度版カタログの取り扱いを致しております。

Catalog2013好きなジャンルのメーカーのカタログって、パラパラめくるだけでも、楽しいですよね。

それに、カタログが手元にあると、商品の品番を簡単に調べられ、検索の際に品番を入力して検索できるため、お買い物が非常にスムースになります。お勧めです。