ミッション・60 箱開け(2)

ミッション・60の箱開け、2回目となる今日は主翼を見てゆきます。

こちらが主翼パネルです。
複葉機ですから左右、上下、合わせて4枚の主翼パネルがあります。
箱を開けると、中には主翼パネルが2枚づつセットになって二つのビニール袋に入っています。
主翼パネルはご覧のようにどれも同じように見えますので、メーカーに確認したところ、パネルは袋ごとに左右セットになっており、それぞれ左右の重量を合わせてあるので、決して別の袋のものと入れ替えないようにしてください、との事でした。

また、どちらの袋(セット)が上翼用ですか?と聞きましたところ、こちらは上翼用、下翼用との区別は無く、組み立て説明書に沿って(フィルムに)上翼用の穴をあけたほうが上翼になり、残ったほうが下翼になる、そういう事だそうです。
組立説明書を見たところ、サーボ取付穴は下翼だけに開けないといけないようですし、エルロンコントロールホーンの取付面も違っていたりしますので、組み立て中にこんがらがって間違った位置(面)に穴を開けないようにする必要があります。

日頃、複葉機をあまり作ったことが無い店主は、ここのところが一番判りにくかった、と言うか、理解するのに時間がかかったところでした。

翼の断面を見たところです。
ご覧のように完全対称翼型になっています。翼厚は9.5%とかなり薄翼の部類に入りますね。

ところで、この写真を見て、主翼内側の端のフィルムを折り返した部分がきちんとアイロンがけされていないじゃないの?と思われる方もあるかと思います。
でもご安心ください。これは左右の主翼を接合する時、合わせ面の余分なフィルムを切り取る作業をしやすくするために、敢えて密着させていないという事だそうです。

全部で4枚の主翼パネルにはそれぞれエルロンが付いています。ヒンジは4か所、仮止めされています。

ちなみにエルロンサーボは下翼に取り付け、上下のエルロンはカーボンのロッドでつないで連動させるようになっています。

次回は最終回、尾翼や主だった小物パーツをご紹介します。


ミッション・60 箱開け(1)

久々の箱開けシリーズ、OK模型から新発売のミッション・60を3回にわたって取り上げます。

このミッション・60ARFフィルム貼完成機の40クラス(4Cでは60クラス)複葉スポーツ機です。複葉機は主翼が2枚(左右で4パネル)もあるので作るのが面倒、だけど一度は雰囲気の違う複葉機を飛ばしてみたいという方にはぴったりの機体ではないでしょうか。
機体サイズは全幅1260mm、全長1290mmで、同クラスの機体より(主翼が2枚ですから)当然のこととして翼幅が短く、実際上から見るとコンパクトに見えます。また、複葉機は主翼の枚数が多いほか支柱などもあるので飛行場での組み立てや運搬が鬱陶しいと言われる方もありますが、実際、この程度の大きさなら工夫をすれば組み立てたままで入ってしまう車も多いのではないでしょうか。

セットの中身については当社のミッション・60カタログページをご覧いただくとして、まず第一回目は胴体周りの注目点を見てゆくことにします。

まず、胴体で特徴的なのはキャノピーのまえにどんと突き立った支柱ですね。複葉機のカナメ、上翼を支える支柱はカーボン製で、胴体から2本、下翼から左右それぞれ1本ずつ、合計4本のすっきりした構成です。このうち、胴体の支柱2本はきちんと工場で取付済ですから、正確さを要求される上翼の取付角が狂ってしまう恐れが無いのは有難いですね。

カーボン支柱の端はアルミパイプで外側を補強、中には翼の取付ビスを受けるナットが仕込まれています。

胴体の前上面は取り外しのできるハッチになっていて、燃料タンクまたは電動の動力用バッテリーを簡単に搭載、取り外しできるようになっていますので、エンジン、電動、どちらの動力でも選ぶことが出来ます。
ところで、写真に写っているハッチの内側の白い部分は発泡スチロールなんです。このハッチも含めてミッション・60の胴体上部の局面部分は、発泡スチロールコアに1.5mmバルサをプランクして、強度ときれいな曲面を保つ構造になっています。

セットに付属しているエンジンマウントを第一胴枠に仮に取り付けてみました。
写真の左側が胴体下面ですから、エンジンは左斜め下向きに倒立で搭載する事になります。こうすることでシリンダーやマフラーが上や横に出っ張ることが少なくなり、スッキリした機首になりますね。

次回は主翼のご紹介をさせていただきます。

 

 

 


バルサ材 取扱い開始しました(2)

当店で模型用バルサ材の販売を始めさせていただいたことは先週お知らせいたしました。
さっそくご注文を頂きました皆さんにお礼を申し上げますとともに、一点説明を加えさせていただくことがあります。

それは、商品ページの最後に「※この商品は別途箱代として200円頂戴します。ご注文時のカートには加算されていませんので、箱代を含めた実際の送料は、後ほど弊社よりお送りする『ご注文確認メール』にてご確認ください」と記載させて頂いている点です。

今回発売させて頂きましたバルサ板は幅80mm、長さ900mmになっています。柔らかく傷つきやすいバルサ板ですから、1枚づつビニール袋で個包装したうえで、更に輸送中の損傷を防ぐために写真のような断面が約12cm角の長い段ボール箱に入れてお送りしています。

たとえバルサ板1枚のみ、バルサ三角材1本のみのご注文でもこの箱に入れてお送りします。

商品代金が少額であっても箱代のご負担をいただくのは大変心苦しいのですが、一方で同時に何枚買われても箱代は200円以上頂きませんので、まとめ買いはもちろん、バルサ板バルサ棒ヒノキ棒長尺のピアノ線などを組み合わせてご購入いただければと思います。ぜひご利用ください。

2回にわたってバルサ材を中心に素材コーナーのご紹介をしてまいりましたが最後にもうひとつお伝えさせていただきます。
それは、まとめ買いなどで、カートに入れることが出来る在庫数以上に商品を必要とされる場合です。
そのような場合にはご注文ページ最後の「通信欄」に商品名、希望数量を書いてご連絡ください。後ほど当社より対応可能かどうかなどをご連絡させて頂きます。

自作、改造マニア待望の素材カテゴリー、今後も充実してゆきますのでどうかご期待ください。


バルサ材 取扱い開始しました(1)

このたび、当店では模型製作に不可欠な各種素材の品揃えを充実し、わかりやすくするために、新たに「素材コーナー」を設けました。
これまで販売していた木材、カーボン・グラス素材、金属素材をこのコーナーにまとめたほか、これまで当店で取り扱いの無かったバルサ材の取り扱いを開始しました

まず、こちらはバルサの三角材です。
胴枠と側板の角などの補強に無くてはならないものですが、自分で角材から切り出すのは至難の業ですよね。この三角材は10mm8mmの2種類をご用意しました。長さはどちらも900mmです。

次はバルサ板です。
厚さ1.5mm2mm3mm4mm5mmと、比較的よく使われるサイズ5種類を取り揃えました。どのサイズも幅80mm、長さ900mmで、一枚単位で販売いたします。

ここでバルサ板にちなんだ豆知識をひとつ。
バルサシートからリブキャップ材のような細幅材を作るには、当店オリジナルの「棒カッター君」をお勧めします。これひとつあれば、5mm幅、3mm幅の板材を上手に作ることが出来ます。お持ちでない方はぜひ一度「棒カッター君」の商品ページをご覧になってください。

トップモデルジャパンでは、今後も皆様のご要望に応え品ぞろえを充実させて行きますので、当店の「素材コーナー」、ぜひご利用くださいます様お願い致します。


シリコンコード/AWG?SQ?

電動模型の製作でお世話になっているシリコンコードですが、当ショップでのサイズ表記がかわったのにお気づきですか。
12Gとか20Gという表示はこれまで通りですが、これに加えてカッコの中にsqという表示がつきました。
これは「スクウェア/square」の略号で、電線(コード)の芯線の太さ(断面積)を表し、電気関係者の間では「スケア」あるいは短縮して「スケ」とも呼ぶのが一般的です。
単位はスケア・ミリメートル、sq.mmで、8スケ=8平方mmということです。
参考までに、計算では芯線部分の直径は約3.3mmという事になります。

一方、模型関係でおなじみの16G(ゲージ)とか12Gと呼ぶのはAWG、すなわちアメリカンワイヤゲージAmerican Wire Gaugeの略号で、こちらもコードの太さを表しています。
写真のようにAWG16とかAWG12とコードに印字されていることが多く、よく目にすることがありますね。
上写真の矢印の先に「8AWG」と書かれているのがこのシリコンコードの規格で、このコードの規格は「8アメリカンゲージ」であるという事を表しています。


こちらはコードの切り口、断面です。このAWGのサイズ表示、ややこしいですが、数字が大きくなるほどコードは細くなるという関係になっていて、写真のように16ゲージより8ゲージのコードのほうが太くなります。
もちろんスケアの方は単純に面積ですから、数値の大きいほうが太いです。

こちらは当店で取り扱っているシリコンコードのAWG対スケア表示の比較表です。何かの参考になさってください。