「飛燕」分解展示を見てきました(その2)

 前回に引き続き、かかみがはら航空宇宙博物館収蔵庫で開催されている飛燕の分解展示の模様をお伝えします。

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プロペラはスピンナーを外し、可変ピッチ機構が見える状態で展示されています。
この時代の飛行機の、まして日本機のスピンナーの中を見る機会って滅多に無いですよね。

 

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取り外したスピンナーは塗装(ラッピング?)を剥がした「素」の状態でプロペラの前に展示されていました。

 

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主翼は胴体から取り外して、写真のように斜めに立てかけて展示していますので、普通では見難い翼の裏面が良く見えます。
ラジコン機でも一般的な左右一体の構造です。

立てかけて展示してあるおかげで、このように主脚の収納部もしっかり見ることが出来ます。
スケールマニアは翼の裏側や脚の収納部の詳細が判りにくくて再現に頭を悩ます事が多いのですが、今度は細部があまりに良く見えすぎて手を抜けなくなるという悩みを抱えることになりそうですね。

 

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凝り性のスケールマニアに悩んでいただくネタはここにもあります。
脚カバーの裏面もこの通り、補強のためにプレス加工された裏面パネルの様子や脚取付金具、それを止めるリベットの位置などもよくわかりますよ。

 

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勿論、メインギア本体も取り外してちゃんと展示されています。

このほか、今回のレポートではお伝え出来ていない、分解展示状態でなければ見えない点がたくさんあります。
飛燕に興味のあるマニアだけでなく、70年以上前の日本の航空技術を間近に見ることが出来る貴重な機会だと思います。

 

Paper
会場には飛燕だけではなく、このチラシにあるように航空宇宙関係の展示やシミュレーターなどもあります。
ぜひ一度足を運ばれてはいかがでしょうか。

ところで、ここで皆さんにお知らせです。
本日12月10日より12月24日まで、トップモデルジャパン恒例のクリスマスセール開催致します。

今回の企画は、お買い得商品の品揃えは勿論のこと、税込み8,640円以上のお買い上げで送料無料のキャンペーンです。
お正月休みに機体製作などを考えておられる皆さん、大型商品の送料の心配がないこの機会をぜひご活用ください。

セール会場へはこちらからご訪問いただけます
スタッフ一同、心よりお待ちしております。


「飛燕」分解展示を見てきました(その1)

10月27日の当店ブログでご紹介しました第二次世界大戦中の戦闘機「飛燕」ですが、その後この機体はホームベースといえる岐阜県各務原市の「かかみがはら航空宇宙科学博物館」に帰り、分解展示されています。
なんで分解展示?って事になりますが、本来この機体が展示される博物館の本館が改修工事中のため、期間限定で収蔵庫で分解展示をしているんだそうです。

本館がリニューアルオープンすればこの飛燕は組み立てた姿で公開されるとの事ですので、滅多に目にすることのできない細部を見ることが出来るこの機会を逃してはいけないと、早速岐阜に行ってきました。

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という事でいざ、かかみがはら航空宇宙科学博物館(の収蔵庫)へ。

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で、お目当ての飛燕はどうなっているかというと・・・・・

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ご覧のように主翼と胴体などが分解、展示されていました。
主翼は立てかけて展示されていますのでオモテ、ウラの細部が良く見えます。
また、神戸で見た時の日の丸などのラッピングは取り去られ、すべて地のままです!

神戸の時より一層近くで見ることが出来るので、これはGOODですよ。
(写真は11月27日現在のもので、今後展示内容やレイアウトが変わるかもしれませんが、その点はご了承ください)

 

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当時の日本機には珍しい液冷エンジンは台車に乗せて展示されています。

 

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これは過給機、今でいうスーパーチャージャーですね。気圧の低い高空を飛ぶ航空機エンジンには当時から不可欠のものだったんですね。

 

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神戸の時も外して展示されていた冷却器(ラジエーター)本体。思い切り近くで見ることが出来ました。

70年も時を経たとは思えない、当時の技術の粋を集めたパーツを見ることが出来ましたが、次回はプロペラハブや取り外した脚カバーなどをご紹介させて頂きます。

 


PILOTジュラメインギア0930-73 新発売

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PILOTジュラメインギア0930-73が新発売になりました。

0930-73と言われてもピンときませんが、写真の通りPILOTブランドのメインギアはこの数字が各部の寸法を表しています。
最初の二桁09は取り付け面からの高さ、次の二桁30がタイヤ取り付け部の幅(どちらも単位はcm)、ハイフンを挟んで最後の二桁73が胴体取付部の横幅(こちらの単位はmm)になります。

ちょうどセダクション123など2C 25クラス用のスポーツ機などに幅広く使えるサイズで、自作派や修理のためのパーツとして有難いものですよね。

なお、このサイズは生産終了となった同ブランドの0830-70とほぼ同じですから、後継・代替という事になるんですが、気がついた違いが2か所あります。

 

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まず一番大きな違いはジュラ板の厚みですね。
0830-70では板厚2mmだったものがご覧の通り約2.5mmになっています。
当然、曲げ強さにも強くなり、手で力を加えてみてもしっかりした手ごたえが感じられます。

 

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もう一つの違いが、取付ネジの穴の数です。
このクラスの大きさのジュラメインギアの取付穴の数ですが、従来品では2か所から3か所だったんですが、このモデルでは4か所に増えています。
こうする事でしっかりと胴体に取り付けることが出来ますし、取付ビスにかかる荷重も4か所に分散されますので機体への負担も軽減されるはずです。

PILOTジュラメインギア0930-73、修理はもちろんのこと、メインギアの強度不足でお悩みの方も、取り付け部の工作(穴あけ)は必要ですが、交換を考えられたら如何でしょうか。

 


アンジェリカ 販売開始

Angelica800

OK模型から3mクラスのARF大型モーターグライダー「アンジェリカ」が新発売され、当店にも少数ですが入荷しました。

フィルム貼済完成のARFということで、気になる機体の素材ですが、胴体はグラスファイバー製ポッドにカーボンテーパーパイプ、フラップ付きの主翼はバルサリブ組フルプランクで、もちろんフィルム貼り仕上げになっています。

なお、完成後の主翼は中央翼と左右の外翼に3分割できますので、大型グライダーで問題になる収納や運搬時の悩みから解放されますね。

外観はすでに発売中のパプリカ3を大きくした感じですが、2mクラスのグライダーとはあきらかに違う、大型機ならではの浮遊感、走り、操舵感覚が楽しめることと思います。

CR352010d-800
また、推奨されているCR-352010dモーターはブラシレス・アウターローターモーターでありながら、回転する部分が一切露出していない変わった?モーターで、モーターのローターがリード線や胴体の内壁と擦れる事に気を遣うことから解放されます。
 
キットはこのCRモーターと、高価なカーボン折ペラ、アルミスピンナーの3点を同梱したデラックス(DX)と、機体のみのベーシックの2種類があります。
この両者にはメーカー希望小売価格で1万7千円の差がありますが、DXの価格はベーシックを買ってからモーター、折ペラ、アルミスピンナーを別々に買い足すよりかなりお安く設定されていますので、お得感のあるDXがおすすめですね。

 


ハイパワーリダクションスターターのベルト交換

前回のブログでハイパワーリダクションスターターに使われているベルトは消耗品ですと申し上げましたが、そんなにすぐに摩耗するものでもありませんし、ましてや切れてしまうという事も滅多に無いでしょう。

でも、大きな力がかかったりしてベルトのヤマが飛んでしまった時に、 ハイパワーリダクションスターター用交換ベルト(長いので以下「交換ベルト」と言います)の出番になる訳です。

それでは実際に交換をやってみましょう。
といっても、大層に身構えるほどのものではありませんからご安心ください。

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今回、さわるのはフロントハウジング部分です。
ビス5本を外してベルトを入れ替えるだけ、と以外に簡単なんです。
電池収納部はもちろん、スターターコーンも取り外す必要はありません。

 

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フロントハウジングの前面(フロントパネル)を正面から見たところです。
ここに見える5本のタッピングビスを外してフロントパネルを取り外します。
と言っても、ビス以外にややこしい仕組みはありませんので、大した抵抗もなくスターターコーンごと取り外せます。

 

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取り外したフロントパネルです。
メインプーリーとスターターコーンも一緒に外れます。
写真ではメインプーリーにベルトが付いていますが、場合によっては、下写真のように本体側にベルトが付いてくる時もあります。
で、とりあえず古いベルトを取り去ります。

 

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本体側は、このようにベルトがアイドラプーリーの内側を経由しています。

再組み立ては、先に新しい交換ベルトをフロントカバーについている大きなプーリーにかけておいてから、カバーを閉めながらベルトをモーターの歯車、アイドラプーリーに通してゆくほうが作業がしやすいようです。

カバーを元の位置に合わせ、手で押させておきながらスターターコーンを手で回してみます。
コーンがスムースに回れば、ベルトがうまく元の位置に収まっている証拠ですので、5本のタッピングビスを元通りに締めれば完成です。

この交換ベルトさえ持っていれば、飛行場で万一ベルトに不具合が起こってもドライバー1本で簡単に交換できますので、ハイパワーリダクションスターターをご愛用のかたは、万一に備えて工具箱に一本備えておかれてはいかがでしょうか。