クレス3m 箱開け(2)

ゴールデンウイークも間近に迫り、皆さんも連休中のフライトプランをあれこれと考え中ではないでしょうか。
また、それに備えて新しい機体の製作や飛ばし慣れた愛機の整備を考えておられるかたも多いと思います。

そのような皆さんに少しでもお役に立てるよう、トップモデルジャパンでは本日4月28日より5月12日まで、毎年恒例の「静岡モデルショー協賛セール」を実施します。

この機会ならではのお買い得商品を多数取り揃えさせて頂くと同時に、期間中は随時商品の追加をさせて頂きます。

また、セール期間中は税込10,800円以上お買い上げで送料無料とさせていただきます。

皆さんもこの機会をお見逃し無く、日頃気になっているあの商品がセール会場に出ていないか、ぜひ会場をご訪問下さい。

前振りが長くなりましたが、ここから本来のブログに戻らせて頂きます。

さて、クレスの箱開け2回目、といってもバルサキットですので、バルサやヒノキ、ベニヤ板をレーザーカットしたパーツ以外には、胴体を構成するFRP(グラスファイバー)胴体ポッドとテーパーカーボンパイプ製のテールブームくらいしか目立つものがありませんので、今回は胴体パーツをメインに見てゆきます。

上の写真には胴体パーツが2組並んでいますが、手前がクレス3mのもので、後方はピメンタ2mキャラウェイ2mのものです。
ピメンタ2m/キャラウェイ2mは組み立てられた方も多いはずですので、比較のために並べて見たわけです。
ここで気がつくのは、クレス3mの胴体ポッドが2mクラスのピメンタ/キャラウェイと比べるとずいぶん大きいという事ですね。

ところが、前から見るとこんな感じで、なぜか左のピメンタ/キャラウェイの胴体より右のクレス3mの胴体のほうが先端の直径が小さいんですね。
ピメンタ/キャラウェイのスピンナーの直径は38mmでしたが、それより大柄なクレス3mのスピンナーはそれより小さい直径34mmになっているんです。
その分、空力的には有利になるのですが、クレス3mはピメンタ/キャラウェイよりパワーが必要ですから、この細い胴体先端部にどのようにして直径の大きなモーターを搭載するのか気になるところですよね。

この細い胴体にパワーの大きな=直径の大きなモーターをどうして搭載するかという問題を解決するのが、このTahmazo CR352010dモーターなんです。
このモーター、トルクのあるブラシレスアウターローター形式のモーターですが、一番外のケースは回らないんです。
良く見ると中に銀色のパーツが見えますが、これが通常形式のモーターのアウターローターに相当する部分で、プロペラシャフトと繋がって回る部分になります。
要するに、アウターローターの外側にケースをつけたモーターというわけで、これをTahmazoでは「カバード ローター」=「CR」モーターと言っているんですね。

CRモーターを前から見るとこんな感じです。取り付ける方法は普通のモーターとかわらず、前からねじ止めします。
でも通常のアウターローターモーターに見られるコードがケースから横に出ていませんね。その張り出しが無い分、機首を絞れるという事はわかります。
でも細い胴体ギリギリにモーターを搭載した時に一番気になる点、冷却の問題ですが、その点は心配ご無用、冷却空気が外側の黒いカバーと中の銀色のローターとの間を通って後ろに流れますので、黒いカバーと胴体がくっつくように搭載しても問題無いとの事です。

後方からみるとこんな感じです。
アウターローター形式なのにモーターの外側ケースからコードがハミ出しておらず、本当にスッキリしているのがお判りになるかと思います。

その結果がこれです。
クレス3mの細い機首は、このCRモーターをギリギリに入れることで実現できたことがよくわかります。

この胴体以外にもいろいろと工夫が凝らされたクレス3m、F5J競技にも十分戦えるポテンシャルを持っているとの事ですので、バルサキットの特質を生かして皆さんの工夫とアイデアを更に盛り込んで、じっくりとこの連休を利用して製作されてはいかがでしょうか。

 


クレス3m 箱開け(1)

トップモデルジャパンの位置する関西地方では桜の季節があっという間に過ぎ去り、春本番、新緑の季節に移ろうとしています。

こんな時こそ、お気に入りのグライダーをフィールドに持ち出し、気持ちよくサーマルハンティングを楽しみたいと思っておられるマニアも多いのではないでしょうか。

そのような季節にタイミングを合わせて、かどうかはわかりませんが、先日発売されたOK模型の新製品「クレス3m」は大型グライダーならではのどっしり落ち着いたフライトを堪能できるという意味で、これからの季節にうってつけではないでしょうか。
とはいうものの、メーカーではこのグライダーをF5J競技でも十分戦える性能を持つ機体と位置付けていますので高性能も期待していいと思います。

それではさっそく箱開けです。
機体はバルサキットですので、3mクラスの大型機とはいうものの、箱はARF完成機と比べると拍子抜けするくらいのコンパクトさで、深さ9cm、前後幅20cm、長さ93cmの大きさです。

箱の中身を出して見ました。
ぎっしりとパーツが詰まっています。
3mクラスのグライダーだけあって、大きな主翼を組むための写真手前のレーザーカット済バルサシートの枚数はナカナカのもので、束ねられた厚みにちょっと圧倒されますね。
当然、それに伴ってベニヤパーツの量も多くなっていますが、基本的なパーツ構成は先発のピメンタ2mキャラウェイ2mとほとんど変わりません。
また、大型グライダーに必須の大きなフラップやエルロンは無垢のバルサ材で、すでに精密にクサビ形断面に工場加工が終わっていますので工作は楽ですね。

次に、上写真の一番奥は、最近のOK模型製グライダーに共通のFRP(グラスファイバー)胴体です。でもさすがに3mクラスだけあって、なかなかのボリュームです。
その手前、リンケージ用のピアノ線を挟んで黒いテーパーカーボンパイプのテールブームがあります。
これもOK製グライダーの定番スタイルですね。

この胴体周りについては次回、少し詳しく解説することにしますが、一枚だけ写真を先出ししておきますね。
先出し、と言っても深い意味はありませんので、あまり考えずにお待ちください。


ミッション・60 箱開け(3) 

ミッション・60の箱開け、3回目はカウル、尾翼、メインギア回りを見てゆきます。

カウルは樹脂製で塗装済みです。
耐グロー燃料塗料という事ですので、エンジン機仕様にした場合もそのままで使えます。その右はスピンナーで、精度の高いPILOT製ABスピンナーの57mm赤が入っていました。


こちらは尾翼です。
水平、垂直尾翼共にバルサ骨組みの軽量構造で、動翼はイージーヒンジで取り付けます。
箱の中には動翼が付いた状態で入っていますが、ヒンジは接着されていませんので瞬間接着剤で止める必要があります。

こちらは脚回りのパーツです。

ジュラルミン製のメインギアにスポンジタイヤ、そして複葉機のイメージ造りに欠かせないホイルスパッツ(ホイルパンツ)も入っています。
右上の小袋は尾輪関係のパーツで、尾輪のステアリング機構はラダーに直結のシンプルなものです。

このほかにはグロー用の燃料タンクやエンジンマウント、リンケージパーツなどが入っていますが、細かい部品の詳細は当店のミッション・60の紹介ページをご覧ください。

とうことでミッション・60のご紹介はこれで終わりますが、ここでニュースです。
当店の入荷情報でもご案内していますが、昨日4月14日にOK模型から3mクラスの電動グライダーバルサキットクレス3mが新発売になりました。

お馴染みのピメンタ2mキャラウェイ2mの流れを汲むバルサキットですが、このクレス3mは一回り大型で、F5J競技のオープンクラスをターゲットにした競技機になります。
次回はこのクレス3mをご紹介させていただく予定ですので、ぜひご覧ください。


ミッション・60 箱開け(2)

ミッション・60の箱開け、2回目となる今日は主翼を見てゆきます。

こちらが主翼パネルです。
複葉機ですから左右、上下、合わせて4枚の主翼パネルがあります。
箱を開けると、中には主翼パネルが2枚づつセットになって二つのビニール袋に入っています。
主翼パネルはご覧のようにどれも同じように見えますので、メーカーに確認したところ、パネルは袋ごとに左右セットになっており、それぞれ左右の重量を合わせてあるので、決して別の袋のものと入れ替えないようにしてください、との事でした。

また、どちらの袋(セット)が上翼用ですか?と聞きましたところ、こちらは上翼用、下翼用との区別は無く、組み立て説明書に沿って(フィルムに)上翼用の穴をあけたほうが上翼になり、残ったほうが下翼になる、そういう事だそうです。
組立説明書を見たところ、サーボ取付穴は下翼だけに開けないといけないようですし、エルロンコントロールホーンの取付面も違っていたりしますので、組み立て中にこんがらがって間違った位置(面)に穴を開けないようにする必要があります。

日頃、複葉機をあまり作ったことが無い店主は、ここのところが一番判りにくかった、と言うか、理解するのに時間がかかったところでした。

翼の断面を見たところです。
ご覧のように完全対称翼型になっています。翼厚は9.5%とかなり薄翼の部類に入りますね。

ところで、この写真を見て、主翼内側の端のフィルムを折り返した部分がきちんとアイロンがけされていないじゃないの?と思われる方もあるかと思います。
でもご安心ください。これは左右の主翼を接合する時、合わせ面の余分なフィルムを切り取る作業をしやすくするために、敢えて密着させていないという事だそうです。

全部で4枚の主翼パネルにはそれぞれエルロンが付いています。ヒンジは4か所、仮止めされています。

ちなみにエルロンサーボは下翼に取り付け、上下のエルロンはカーボンのロッドでつないで連動させるようになっています。

次回は最終回、尾翼や主だった小物パーツをご紹介します。