リモートアクセサリスイッチとリモートキルスイッチ、どう違う?

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当店にリモートキルスイッチ(上)リモートアクセサリスイッチ(下)はよく似た名前で形も似ていますが、何がどう違うんですか?というお問い合わせが時々寄せられます。
とにかく名前がよく似ていますし、外観、大きさもそんなにかわらないのでごもっともなことだと思います。
更に、商品説明を見ますと、どちらもプロポ信号で(プロポの操作で)電気を使った装置の電源をON、OFFするもの、ということですね。ますます判らなくなってきます。
そこで今回はこの両者の違いをご説明させていただくことにしました。

まず、当店の商品カテゴリではリモートキルスイッチが「ガソリンエンジンアクセサリ」に分類、ガソリンエンジンのイグニッション点火装置の制御用に、とあります。
すなわちガソリンエンジンの点火装置の電源をプロポで入れたり切ったりするための装置なんですね。
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 そして、下のモートアクセサリスイッチは「受信機アクセサリ」に分類されており、プロポ信号で各種電装アクセサリのスイッチを操作するのに使います。
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このカテゴリの違いが両者の違いを説明する大きなポイントになります。

そこで、比較のためにふたつを並べてみました。(受信機側、装置側を合わせるためにリモートキルスイッチは上下逆になっています)
どちらも、右側のオスコネクタをにプロポ受信機に接続します。左側はプロポの信号で点けたり消したりするアクセサリ装置とその電源バッテリーを接続することになります。
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外観では写真の左半分、装置側に出ているコネクタの数が違いますね。でも、最大の違いは中の電子回路にあるんです。

 実際に使用する際には、写真の右側にプロポ受信機を、そして左側にイグニッション装置あるい電装アクセサリを接続します。
すると、この装置には右側の受信機の電源バッテリーと左側の装置(またはイグニッション)の電源バッテリーと、二つの電源をとりつける事になります。

一般的に電子基板(電子回路)は電源のマイナス側はすべて共通になっていますので、普通なら左の装置と右側のプロポはマイナス線でつながってしまうんです。
そこで考えないといけない問題がでてきます。

それはノイズ(雑音)です。左側の装置が豆電球やLEDなどでは雑音は発生しませんが、ガソリンエンジンのイグニッション装置ではスパークノイズがマイナス線を伝わって受信機にワルサをする恐れがあります。

これを防ぐためにリモートキルスイッチでは、簡単に言うと左側の回路と右側の回路の信号を中継する部分に、コストはかさみますが光素子を使用することで右と左を電気的に完全に分離しているんです。

一方のリモートアクセサリスイッチにはそのような対策はとられていません。そのかわり価格もお安くなっていますし、出力が2系統あり、スイッチの設定で2カ所とも同時に点灯させるか、交互に点灯させるかなどの芸当を選べる仕組みも組み込まれています。

結果的にはどちらも同じ電装器具の電源をON/OFFするものですが、ノイズに強い、そうでない、という根本的な違いがありますので使いかたには注意が必要です。

少しややこしい話になりましたが、とりあえずガソリンエンジン機のイグニッション装置の電源ON/OFFには、「リモートアクセサリースイッチ」ではなく、ノイズに強い「リモートキルスイッチ」を使うようにしてください、ということです。