突然ですが、エンジンにはグローエンジンとガソリンエンジンがある事、そしてそれぞれのエンジンにはグロー燃料、ガソリン燃料を使い分けないとダメ、という事は皆さん先刻ご承知ですよね。
これと同じことが燃料フィルターにも言え、フィルターにもガソリン用とグロー用が販売されています。
そこで、もし燃料との組み合わせを間違って使ったら?
ダメなことは承知で実験してみることにしました。
プラスチックの透明部分が曇るぐらいかもしれないし・・・・・
ということでガソリン用のPILOT 燃料フィルターをグロー燃料に一晩浸けてみました。
結果は・・・・
ご覧のとおり透明のプラスチック部分が柔らくグニャグニャになり、指で軽く押すと割れてしまいました。
表面はクリアな透明ではなくスリガラスのようになっています。
透明部分が少し曇るぐらいかな?と思っていた私には結構衝撃的でした。わずか一晩で・・・・・
このことをメーカーに確認したところ、グロー用とガソリン用では透明プラスチック部分の材質が異なるという事です。また、中に入っているO(オー)リングも材質が異なるという事で互換性は無いとのことです。
買ったまま、商品名のとおりにグロー用はグロー燃料に、ガソリン用はガソリン燃料に使えば何の問題もないのですが、フィルターが汚れて交換する時などに両者をごちゃまぜにすると後でとんでもないことになります。見かけではどちらも透明で全く区別がつきませんから。
もちろん手持ちがないからと言ってグロー用をガソリンに使ったり、その逆もご法度です。
メーカーでは区別がつきやすい様にガソリン用は金属部分に濃いブルーの処理をし、
(左:燃料フィルター・ガソリン用、右:フィルター付きおもり・ガソリン用)
グロー用は金属部分が少し緑がかったシルバーになっています。
(左:燃料フィルター・グロー用、右:フィルター付きおもり・グロー用)
なお、中に入っている赤いフィルターエレメントは共用でどちらにも使えます。
折角エンジンを調子よく使うために取り付けたフィルター、種類を間違えるとプラスチックが割れて燃料が漏れたりする危険性もあります。たかがフィルターと言わず、十分気をつけてくださいね。