花みどりフェア 共催ラジコンフライトショー

ここのところお堅い内容が続きましたので、今回は目先を変えた話題にしてみよう、
という事で行ってきました、淡路島!

3月27日金曜日、関西ではリゾートのイメージが定着している淡路島で開催中の淡路花博2015 花みどりフェア。その会場でラジコンフライトショーがあるというので行楽がてらのぞきに行ってきました。

雲一つなく晴れあがった青空のもと、早咲きの桜が咲き誇る園内を歩いて会場に向かいます。

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エリア内のウェスティンホテルがすぐ近くに見えるロケーションです。

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会場は野外劇場とそれにつながる、野球場を縦に2つ並べた感じの芝生広場です。
手前から緩い傾斜の登り坂で、一番奥が野外劇場になっています。

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ラジコン仲間のスタッフに聞いたところ、主催者の要望でこのステージで飛ばしてくれ、という事らしいです。
ステージと観客席、こんな感じです!

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フライトショーは安全面とショー的要素を両立させるということで苦心し、フルサイズ電動ヘリの「おとなしい」飛行、電動室内機のアクロ、FPV(ドローン)のフライト、超小型ヘリのフライトを計画したそうです。幸いほとんど風もない好条件とベテランフライヤーの皆さんの腕で、素晴らしい飛行を見せることが出来、観客席から拍手や歓声が沸く場面もありました。

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会場内には精密なスケール機の展示もされていました。

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フライトショーのあとは場所を芝生広場に替えて、お子さんメインの模型飛行機教室です。KMA,関西模型クラブ連合会のボランティアの皆さんが手取り足取りでコーチをし、お父さんお母さんがたも交えてあちこちで歓声が上がっていました。

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男の子、女の子の区別なく小さいお子さんが目を輝かせて飛行機を追う光景を見ていると、自分の小さかった頃の素朴な感動がよみがえると共に、このような活動をもっと日常的に行って子供たちの夢を大きく育てることの大切さを改めて感じた一日でした。

なお、このラジコンフライトショーは3月27日、1日限りの開催ということでした。

 

 


トップモデルオリジナル ニッカド電池 4.8V 500mAH

皆さんご承知のように、プロポの受信機用電池といえば最近はリフェやリポの2セル直結、すなわち電圧6.6Vから8.4Vで使用するいわゆるハイボルテージの時代になっています。

ここで困るのが従来のニッカド仕様のサーボや受信機をそのままハイボルテージのバッテリーで使用すると壊れてしまうものがあるという事です。以前は「受信機用充電池」とお店で注文すれば黙っていても電圧4.8Vのニッカド4セルパックが手に入ったので何の問題もなかったのですが、ニッカドはプロポメーカーのカタログからも消えてしまっていますし、ニッカド電池に代わるニッケル水素電池も自己放電が多いものが多いという事でお困りの方もたくさんおられると思われます。

今回ご紹介する商品は日本ではほとんど見る事の出来なくなったニッカド電池、それもMADE in JAPANのSANYO製セルを使って(C国ではない)海外のメーカーがパッキングしたトップモデルオリジナル4.8V 500mAHの受信機用電池です。

パッケージのオモテ面?です。今は懐かしいSANYO CADNICAと記載されています。セル全体は透明のシュリンクチューブで覆われており、前後はプラスチック成型のキャップできちんとカバーされています。受信機に接続するコネクタはJRタイプです。もちろんFUTABA製品にも使用できますが、接続の際には極性に注意する必要があります。
N500-800
ご承知の通り、日本国内でSANYO製のニッカドセルはとっくに生産中止になっています。ですから今後同じものが現れる事はまずないと思いますので、大変貴重なものです。
とは言っても使う側になってみれば、かなり前に生産中止となったセルを使ったこの電池パック(もちろん未使用品です)は本当に性能を発揮できるか気になるところですよね。
そこで、当社では輸入前にサンプルを取り寄せて充放電特性をチェック、既定通りの性能を発揮できていることを確認して取扱いを決定したのですが、今回このブログを書くにあたって、再度実際の輸入品の中からサンプルを抜き出して充放電能力のチェックを行いました。

ちょっとパッケージの裏面を見てみますと、品名や規格などが記載されています。
N500-back-800
規格の部分をアップにして見ました。
電圧1.2V、容量500mAh、急速充電は0.75Aで1時間から1.5時間となっていますね。
大きさや重さなどの諸元は商品頁をご覧ください。
Single-800
まず充電テストの結果です。充電器はニッカド全盛期の名器、コンピューター制御のDEL PASO-3000です。リチウムイオン全盛の昨今、久しぶりの出番です。

一旦完全放電したものを0.8Aで急速充電した結果です。

Del-Paso3-800

文字が小さくて判りにくいので拡大してご覧ください。
画像処理で付け加えた黄色の線の部分、出力容量(電池から見れば入力容量)が545mAhとあり、500mAh以上充電出来ていることが判ります。

次はこの電池の放電テストをした画面です。
機材はこちらもコンピューター制御のOPTIM ENGINEERING CBA3というバッテリーアナライザー(解析器)で、こちらはリポバッテリーの容量や放電能力のチェックなどに活躍している信頼性のあるものです。
1C放電という事で放電電流は0.5Aに設定しました。

SANYO-N-500AR-4.8V@0.5A

その結果はご覧の通りです。こちらも文字が小さいので拡大してご覧ください。黄色でアンダーラインを引いたところが出力容量で488mAhとなりました。
容量は500mAhでは?との声が出そうですが、回路の抵抗や発熱などもありますので、2%あまりのマイナスはほぼ公称容量どおりという事になるかと思います。

ハイボルテージも良いけれど今までの機器を一斉に入れ替えるのはどうも・・・という方や、レギュレーターのお世話にならずに4.8V機器を使い続けたいという皆さん、ぜひ一度お試しください。1個での販売と併せ、お得な4個入りのセットも販売しています。

 

 


バニラの箱開けレビュー(2)

前回の主尾翼に続いて、今回は胴体周りを中心に見てゆくことにしましょう。

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ご覧のように最近のOK模型製グライダーの標準的な構造、グラスファイバー(FRP)のポッドにカーボンパイプを組み合わせたもので、軽さと、操縦性にも大きく影響する機体剛性を両立させるのに最良の組み合わせです。

ゆっくりと飛ぶイメージのグライダーにはスティックの動きにリニアに反応する操縦性は不要と思われがちですが決してそうではありません。僅かな上昇風の兆しを察知し、素早く捉えて高度を稼ぐ醍醐味を味わうには滑空性能と共に機体を素早くイメージ通りに操れる操縦性も大きな要素になるのです。

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リンケージ用のサーボベッド、サーボカバー、コントロールホーンなどももちろん同梱されています。

 

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バニラのDX(デラックス)タイプにはER-221210dブラシレスモーターとアルミ削り出しターボスピンナーのついた10x6折ペラセットが付属しています。

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このほか、大きなロゴのカラーステッカーも入っていますので、パッケージやカタログに載っているとおりの機体に仕上げることが出来ます。

春の気配も日々強く感じられるようになり、飛行シーズンの到来を告げています。
皆さんもぜひこのバニラを持ってフィールドやスロープに出かけ、静かで気持ちの良いフライトを堪能してください。
Vanilla-Slope

さて、来週は受信機用バッテリーに最適なニッカドバッテリーを取り上げる予定です。


バニラの箱開けレビュー(1)

バニラ と言えば私はソフトクリームが頭に浮かんでくるんですが、そんな甘く柔らかい雰囲気を感じるARFモーターグライダー「バニラ」をご紹介します。
ご覧のように楕円を基調にしたデザインの外観、グライダーとしてはやや小ぶりでかわいい1580mmの翼が、バニラのイメージを演出するんでしょうかね。

Vanilla-flight

 

箱の中身を一堂に集めた写真などはバニラの商品ページをご覧いただくとして、ここでは違った視点で箱の中身をのぞいてゆくことにしましょう。

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まずは箱を開けて一番最初に目に飛び込んでくる特徴的な主翼と尾翼を拝見といきましょう。
シンプルな一段上反角ですらりと伸びた主翼、柔らかく丸みを帯びた平面型に好感が持てます。

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主翼と尾翼を並べてみました。
楕円基調のデザインで優しい雰囲気が出ていますね。
写真の一番上が主翼上面、中段が下面(裏面)になります。

 

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主翼を手にとって見て驚くのが、軽さもさることながらその薄さです。
最大厚みは14.7mmmm、この部分の翼弦は180mmですから、計算すると翼厚は8%になります。
比較に置いた一円玉と比べて見てください。
翼の薄さはもちろん、鋭く尖った後縁にも注目です。ここはグライダーの敵、空気抵抗にかかわる肝心なところで、出来るだけ薄く仕上げないといけないところです。高価なシャーレ翼ならともかく、フィルム貼り仕上げで後縁の厚さをここまで薄くするこだわりに拍手です。

 

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主翼の平面形は空力的に有利な楕円が基調で、外翼の前縁から翼端にかけては直線部分がありません。
尾翼はもっと徹底していて外周すべてがカーブしています。
この薄くてカーブの多い主翼の骨組みを正確に作ってプランク、そしてフィルムを貼って・・・・・・と考えると私にはとても出来そうもありません"(-""-)"
これだけでもARFのバニラを買う価値があるのではないかと考えずにはいられませんでした。

さて、次回は胴体を中心としたパーツをご紹介する予定です。

 


TOPMODELマルチコプター レビュー その(4)

トップモデルマルチコプターレビューシリーズ、始める前はサラッとキットのご紹介で終わるつもりでしたが、セットの内容をご紹介がてら組立を始めたところあまりに簡単に組み上がってしまったので、とうとうフライトまでご紹介することになってしまいました。

前回は狭い場所で軽くホバリングをして消費電流やフライトコントローラーの動作確認などを行いましたので、いつも飛行機を飛ばしているフィールドに出かけてフライトさせることにしました。
基本的なセッティングは出来ていますので特に問題なくフライト出来ました・・・・・・

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と、言いたいところですが、そうはいきませんでした。
当日は背景の竹のなびき具合でお判りになるようにかなりの風が吹く、初飛行にはツライ天候になってしまいました。

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同時に飛行させたGPSと高度センサーのついた機体は自分で位置を修正してくれるので比較的落ち着いて飛んでいましたがこちらはそうはいきません。風に流されない様に風上方向に傾けてないと定位置に静止しません。それでも比較的落ち着いた舵の効き具合でしたので何とか姿勢をコントロールし、ラダー、エルロン、エレベーター、それにスロットルの感覚を確認し、短時間ですが無事初飛行は終了しました。

  

 

その後数フライトをこなし、最後にヘリは飛ばした経験があるがマルチコプターは初めて、という方に飛ばしていただきました。最初はスロットルの扱いに少し戸惑われていたようですがすぐに慣れて、強風の中、飛行というかマルチコプター独特の感覚を楽しんでいただきました。

この機体は、何度も繰り返すようですが、手軽にマルチコプターにチャレンジしていただくことを第一にしていますので、複雑なシステムやセンサーは付いていません。ですから機体の製作やセッティングは超簡単ですが、そのかわりパイロットにある程度の飛行技術が要求されます。ですから不慣れな方の初飛行は出来るだけ無風の日を選ぶとか、先輩に助手をしていただく必要があるかと思います。

順序が逆さまになりましたが最後に、飛行前に行うキャリブレーション(誤差の補正)の方法とモーターの運転、停止の様子をご紹介しておきます。

まず、キャリブレーションには2つあります。1つは使用するプロポのニュートラル位置(スロットルは最スロー)を正確に認識させるための「送信機のキャリブレーション」で、その様子を動画でご紹介します。

 

 

もう一つは機体に正しい水平位置を認識させる「センサーキャリブレーション」です。

 

 

次は、飛行させるためにモーターの運転を開始する「アンロック」操作の方法です。

  

 

以上、トップモデルのクワッドコプターF450のご紹介をしてきました。
当社では補修パーツも充分取り揃えてマルチコプター入門者の皆様のお手伝いをさせていただいています。
また、F450はベーシックな「素材」という一面をもっていますので、今後改造をしたりグレードアップを図ったりする様子を後日ご紹介させていただく予定ですので、ご期待ください。

長らくお付き合いいただいたマルチコプターシリーズは一旦おしまいにし、次回はモーターグライダー「バニラ」のキット紹介をさせていただきます。