エポキシ接着剤、使い方のツボ。

このブログの製作系記事の時によくお世話になっている、エポキシ接着剤。

Epoxy-3
こういった「5分硬化タイプ」と「30分硬化タイプ」が一般的かと思います。

Epoxy-4
蓋の裏には、温度による時間の目安が書かれています。こちらは5分タイプです。

Epoxy-5
これは30分タイプ。

エポキシ接着剤の使い方にも、いくつかツボがあります。
まず、エポキシ接着剤は化学反応型の接着剤ですので、
使用する環境の気温の違いが作業効率に直に関係してきます。
上の画像でも書かれてあるように、5℃以下のような極端に寒い環境では、
しっかり接着するまでに、20℃の場合の何倍もの時間がかかってしまいます。
ですので、なるべく暖かい環境で作業するのが効率よく作業するためのポイントです。

もう一点が、5分や30分という表記時間は、20℃下で「硬化が始まる」時間だということ。しかしこれは、ただ単に5分以内に接着物を貼り合わせればいいというわけではないのです。
特に木材の場合、しっかりとした接着には、「浸透」という要素が欠かせません。
硬化が始まる直前に貼り合わせるだけでは、浸透するまでに硬化してしまい、
思うような接着効果が得られないことがあるのです。

硬化が始まる時間より余裕を持って、素早く樹脂と硬化剤を混合し、
貼りあわせて、しっかりと固着させておくのが必須です。
そして硬化が始まるまでに、ドライヤーなどで加熱してやり、
浸透と化学反応の両方を促してあげるのが、実は隠れた大事なポイントなんです。
これをやるのとやらないのとでは、接着力も効率も全然違います。
低い気温下では特に、接着剤自体が硬くなりやすいです。
それを解すためにも、ドライヤーで熱するのは効果的です。
(ただしヒートガンで長時間熱しすぎると、急激に反応が進んでしまうので注意が必要です)

是非、参考になさって下さい。