スイッチの付いたスピードコントローラー(以下ESC)を使っている方が、ある日飛行を終わってうっかりバッテリーを抜き忘れていて、数日して気がついてバッテリーをはずしたらバッテリーが完全放電していまっていてスイッチが入ってなかったのにと不思議がっていました。
スイッチの付いていないESCは、飛行が終わるとバッテリーのコネクターをはずすので問題ないんですけど、スイッチの付いているESCは、飛行が終わってスイッチを切ってフライト仲間と話こんだりするとうっかりバッテリーのコネクターをはずし忘れることがありますよね。
ここでESCについているスイッチが曲者です。
ベテランのかたなら、わかっておられるかもしれませんが、意外とあのスイッチはメインの電源スイッチと思われている方が多いのですが、実はBEC信号のスイッチになっているのです。
ですから、スイッチをOFFにしてもアンプには微弱電流が常に流れていいます。
というか実は、スイッチを良く見ていただくとわかるのですがスイッチが接続されている状態でESC機能がOFFになるようになっています。
この写真は、スイッチの付いていないESCにスイッチをつけたときの物ですが、このESCの上級機種にはスイッチが付いていて、基盤が同じものが使用されているので、その上級機種でスイッチのコードが配線されている基盤の部分にスイッチを後付してシュリンクしなおしたところです。
このときにこの端子の半田を失敗して短絡させてしまうとESCは、機能しなくなってしまいます。
これは、電流をとめるのではなく、ESCのスピードコントロールをする信号を最スローの状態でホールドするように信号をとめているのです。
それは、ブレーキ機能をONにしたESCの場合スイッチを切った状態で手でプロペラを回してみるとブレーキがかかっているために回転が重くなり、バッテリーを完全にはずした状態で手でプロペラを回してみると軽くまわります。
このように、ESCのスイッチはメイン電源をカットするのではないので常に電流が流れていることを覚えておいて、飛行が終わったら必ずバッテリーを機体からはずすようにしてください。
これは、バッテリーを痛めないようにするだけではなく、そのままで忘れていると何らかの拍子で火災に原因になりかねないからです。
最近は、電動関係のユニットがハイパワーになってきたのと価格も安価になってきて手軽さも手伝って電動模型を楽しまれる方が増えてきていますが、このような基本的なことをわからずに楽しまれているかたも多いとおもいますので基本的なことをしっかり覚えて安全に楽しんでください。