曲刃ハサミを使ってみる

今日はトップモデルオリジナルの新商品「曲刃はさみ(プラスチック用)」をご紹介致します。

その名の通り、ハサミの刃の部分がカーブしています

大きさは全長170mm、刃の部分は25㎜です。

ハサミを閉じたままにしておく黒いバンドを外すとスプリングの力でこのように開きます。細かい作業をする時など、ハサミを開くために力を入れる必要が無いのでハサミがブレずに正確な作業が出来ます。

それでは実際に使ってみましょう。
商品名に(プラスチック用)と書かれていますので、写真の様なABSプラスチックの成型品をマーキングの線に沿って切ってゆくことにします。

ところで、作業例が直線ですから普通の(刃がまっすぐな)ハサミで十分なはずですよね。
では何で曲線ではなくわざわざ直線を切る事を例にしたのかは、この後をご覧になってください。

それでは作業開始です。
とりあえず端からハサミの刃の長さだけ切り進みます。
ここまでは普通のハサミでも問題ありません。

ところがです。
普通のハサミで切り進んでゆくと、写真のように青いX印の部分が本体がプラスチックに当たり、刃先が黄色い線の方向に向いてしまいますので、マーキングの線に沿ってまっすぐに切り進む事が出来なくなってしまうんです。
これが薄い紙などの素材ですと、素材が上下に離れて刃をラインに沿ってまっすぐに進める事が出来るのですが、今回の様な成型品ですと曲げることが出来ないですよね。

ここで選手交代、曲刃はさみの登場です。
念のため申し添えますが、今回は説明の為に曲刃はさみは途中からの登場ですが、最初から使っていただいてももちろんOKです。
ご覧の様に曲刃はさみは刃先が湾曲していますので、写真のように刃がマーキングの線に向いても本体はプラスチックパーツをうまくカワセています

そのままどんどん切り進めてゆきます。
刃先が黄色い線の方向を向いていながら、本体はパーツと干渉していませんので、マーキングに合わせて端まで材料をまっすぐに切ることが出来ていますね

このようにトップモデルオリジナル曲刃はさみ(プラスチック用)は切る対象の形によっては普通のハサミよりもうまく直線部分を切ることが出来るんですよ。
もちろん曲線部分を切るのはお手の物ですよ。

今回、「曲刃はさみ」という商品名からイメージする曲線切りではなく、なぜ直線切りを例に選んだのか、これでお判りいただけたかと思います。

ご紹介しましたトップモデルオリジナル曲刃はさみ(プラスチック用)、カウルやキャノピー、そして車のポリカボディーなどのプラスチック成型パーツの曲線部分、直線部分、どちらもうまく切ることが出来る優れものなのです。
ぜひ、工具箱に入れておいていただきたい商品だと思います。

さて、ここでお知らせです。
当店ではただいま「対象商品購入で送料無料キャンペーン」を行っています。
本日ご紹介しましたトップモデルオリジナル曲刃はさみも入っているキャンペーン対象商品と一緒にお買い上げいた商品も送料が無料となります。
是非、この機会にお得にお買い物をお楽しみください。

エクストラ1204 箱開け (2)

OK模型のスケール機PILOT エクストラ1204のご紹介、2回目は胴体の詳細と主翼、尾翼です。

胴体には取り外し式のカウリングとコックピットがつくことは前回ご紹介済みですので、今回はそれらを取り外した状態で内部構造などを見て頂く事にしましょう。

エンジンマウントはボックス構造になっています。
ここにキット付属のエンジンマウントを取り付けます。

ハッチと一体になったコックピットと主翼を取り外すと中央胴体の上面が大きく開口します。一番手前のスペース、第一胴枠の後は燃料タンクの搭載スペースですが、電動化する場合はここにバッテリーを積むことになります。
この部分は主翼を胴体に取り付けたままでもコックピットハッチを外すだけでアクセスできますので、タンクの点検や電動用バッテリーの着脱が簡単に行えます。

主翼取付部分の胴体内部の様子です。受信機やサーボはこのスペースに搭載する事になりますが、この大きさの機体ですからスペース的には何の問題もありませんね。

主翼の平面です。
写真の左側が下面(裏)、右側が上面です。
上下、色使いがガラッと異なりますので、上空でロール系演技をした場合などの視認性は良いはずです。

主翼の断面です。翼型は比較的厚翼の完全対称です。
エクストラ1204の主翼は左右のパネルを中央で接着、一枚モノにする方式です。
持ち運びなどには不便を感じるでしょうが、2分割にするよりもずっと強度がありますので、過激なアクロも不安なく行えるという事です。

最後は尾翼です。
水平、垂直、どちらもバルサ材のフレームにフィルム貼り仕上げで、軽量ながら充分な捻じれ剛性を持った構造になっています。
更に水平安定板は胴体からアルミパイプの支柱で支えますので、飛行中のフラッターなどの心配は無いでしょう。

2回にわたってご紹介させて頂きましたグロー4サイクル120クラスのエクストラ1204、如何だったでしょうか。

寒さが一番厳しいと言われるこの時期を乗り越えれば待望のフライトシーズンの到来です。
その時こそ、このエクストラ1204でアクロバティックフライトに挑戦されては如何でしょうか。

エクストラ1204 箱開け (1)

OK模型から久しぶりのスケール機 エクストラ1204 が発売されました。

元になった実機エクストラは世界でも良く知られたアクロバット(曲技)機です。

今回ご紹介するモデルの機体サイズは全幅1610mm、全長1550mm、全備重量は3500~3800gで、エンジンはグロー4サイクル120クラスとなっています。
もちろん電動化も可能ですし、燃料タンクをガソリンエンジン用に交換すれば20ccクラスのガソリン機として楽しむ事も可能です。

セットの内容はご覧の様にOK模型製ARF機の標準的な内容で、フィルム貼完成主尾翼と胴体、FRP製塗装済カウリングとホイルスパッツ、そしてアルミバックプレートのABスピンナーとジュラメインギアなどの主要パーツに、リンケージパーツなどの小物一式と日本語の組立説明書が入っています。

燃料タンクは120クラスのグローエンジン用500ccが入っていますが、ガソリンエンジンを搭載する場合はエンジンの燃料消費量に合わせて220~260ccのガソリン用燃料タンクを別途用意していただく必要があります。

また、エンジンマウントは樹脂製で、当店取扱いのPILOTエンジンマウント48-127GN同等品が入っています。このエンジンマウントの特長は、エンジンを載せるビームの左右間隔が可変式になっており、使用するエンジンのクランクケースの幅にぴったりと合わせる事が出来る事です。ちなみにビーム間隔の可変範囲は46mmから60mmになっています。

ところで、このセットにはOK模型製機体にお決まりのステッカーが入っていません。それは星などの比較的大きなアクセントから燃料タンクやスモークオイルタンクのキャップなどの小さなステッカーまですべて貼り付け済になっているからなんです。

それでは例によって胴体から細部を見てゆくことにしましょう。

胴体は、カウリング、キャノピー、胴体本体に分かれています。

カウリングは軽量で丈夫なFRP製で、塗装とステッカーによるマーキング済です。

エンジンはこの中に倒立で搭載します。

透明スモークブラウンのキャノピーはカウリング後部の胴体上面ハッチと一体になっています。写真で、ハッチの一番前端に見える丸いマークはスモークオイルタンクキャップのマークです。
このハッチの胴体への取付は前部をピンで、後部をキャノピーラッチで固定する方法になっていますので、ワンタッチで簡単に脱着できます。そのため、電動モデルとした場合のバッテリーの交換も容易に行えます。

さて、次回は胴体の構造を見た後、主翼、尾翼を見てゆくことにします。

 

垂直尾翼を”垂直に”たてる方法

写真の機体は電動グライダーの入門機として、飛ばし易さと入門機のレベルを超えた高性能で当店でも人気上昇中のPILOTシークアーサー 黄です。
何故か尾翼のアップ写真ですが、今回のお題はこの水平尾翼の上に立つ垂直尾翼を、簡単にしかも正確に垂直に立てる、ちょっとしたアイデアをご紹介します。

垂直と言えば直角、だったらまず三角定規が思い浮かびますよね。

ということで、この三角定規を使って垂直尾翼の角度決めをしようとするのですが、何分定規は薄い板ですから手で持っていないとそのまま垂直に立ったままでいてくれません。また、尾翼を垂直に立てるには左右から定規で挟まないと正しい角度が出ませんから、両手がふさがってしまいます。
その状態で「垂直尾翼を正確に垂直に立てたら、角度が変わらないように保持しながら瞬間接着剤で仮止めを・・・」などという言われますと、手が足らない!!という事になってしまいますよね。

これを解消するには、誰か人の手を借りるか、さもなくば次に説明するアイテムを用意してみてください。

そのアイテムとは・・・

四角いプラスチック製の箱ですね。
写真の箱はサーボが入っていたケースです。
これを利用する訳です。
別にサーボの空き箱で無くても似たような箱があれば何でも結構ですよ。
とりあえず2個、用意してください。

さて、その箱を垂直尾翼の左右両側にぴったりと当てがってやれば簡単に垂直が出ます。

垂直尾翼のスワリが悪く、手を離すと箱がズレてしまうような場合は箱の中に重りとなるものを入れてやれば、箱が動くのを防ぐことが出来ますよ。

こんな感じですね。
このように左右からぴったりと支える事で、手を放しても垂直尾翼は動きませんので、じっくりと位置を確認することが出来ます。

こうして位置関係が納得できたところで、垂直尾翼の付け根の数カ所に、もちろん箱が無いところですが、瞬間接着剤をチョン付けして仮止めしてやればOK、あとはそっと箱を取り外して付け根全体に瞬間接着剤を流し、最後にコーナーにエポキシ接着剤を少し盛るなどして仕上げれば良いと思います。

どうですか、身近なところにある何でもないアイテムが便利なツールに変身、というご紹介でした。
ぜひ一度お試し下さい。

超簡単!ピアノ線のZ曲げ

本日のお題はピアノ線の先端をクランク状に曲げる、いわゆるZ曲げの方法です。
ピアノ線を使ったリンケージは、当店でもおなじみのOK模型製グライダーにもよく使われていますのでご存知の方も多いのではないでしょうか。

写真はTahmazo製の小型サーボTS-1014とホーンに取り付けたZ曲げを施したピアノ線です。

ピアノ線をホーンから取り外し、この後の説明のためにピアノ線の先端をA,最初の曲り部分をB、次の曲り部分をCと名付けておきます。

ここで先程のTS-1014サーボのホーン部分を真横からクローズアップして見ました。
計測したところ、このサーボのホーンは厚みが1.8mmですからB点とC点の距離は2mm程度に仕上げなければなりません。B点とC点の距離が空きすぎるとリンケージのアソビが多くなって小さな舵が効きにくくなり、思うようにコントロールが出来ないという事にもなります。

ところで、Z曲げといえば専用の工具もあるのですが、今回はそのような工具を使わず、ペンチだけでB-C間の距離が短いZ曲げが簡単、正確に出来る方法を説明します。

まずピアノ線の先端を直角に曲げます。A-B間の距離は3-4mmくらい(適当に)で良いでしょう。
ここまでは普通です。

さて、これからが今日のメインとなるところです。
普通なら次はC点でピアノ線をエイッとA点と逆の方向に曲げるのですが、B-C間の距離が僅か2㎜しかありませんから、この寸法では先細のラジオペンチを使ってもなかなかうまく直角に曲げることは困難です。

そこでアイデアです。
まずペンチの先でA、B、C点を挟みます。
特にB点からC点の距離は、サーボホーンの厚みに極力近づけてください。この位置(B-C間の距離)次第でホーンのアソビ、言い換えるとガタの大小が決まってしまいます。

ペンチでA、B、C点をしっかり挟んだならピアノ線の長い方を、C点を中心に青矢印の方向に(写真では手前に)90度曲げます。

ここがポイントです。
C点でピアノ線を横向きに90度曲げるのです!

そうすると、こんな形になります。
このままではちょっとZ曲げには見えないですが・・・・・

A-B部分をペンチで挟んで(必要に応じてもう一つのペンチでC点と手前のピアノ線を挟んで)A-B部分を青矢印の方向に倒せば(曲げれば)・・・・・

ご覧の通りZ曲げが完成です。

一連の作業をまとめて見ました。

写真を使った説明では今一つ判りにくいかもしれませんが、半端に残った細めのピアノ線か針金で練習してみてください。
要領が呑み込めれば案外簡単ですよ。

この方法を使えば、サーボホーンの厚みにぴったりと合ったZ曲げが出来ますので、ぜひマスターしておいてください。