アイロンソックス、使っていますか?

過去の記事で、

Type-F、登場。
VIPアイロンと、E-アイロン。
なぜ、温度調節機能が必要なのか。

と、詳しくフィルム張り用のアイロンについてご紹介してきました。
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今回は、アイロンソックスについて少しお話ししようと思います。
商品は、2個セットで発売中です。
ちなみにOK模型から発売されている模型用アイロンには、必ずアイロンソックスが一つ、同梱されています。

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V.I.P.アイロン Type Fに装着するとこんな感じになります。

アイロンソックスを使うことが普通になっている方にとっては当たり前でも、模型用のアイロンを使ったことが無い方、また家庭用のアイロンや手芸用のミニアイロンを使用していた方にとっては、アイロンソックスが大袈裟なものに見えるかもしれません。

そもそも、手芸用アイロンは「しっかりシワを伸ばす、またはクセをつける」のが目的です。
一方模型用は「フィルムや生地に、キズやヘコミを作らずに、フィルムを熱収縮させ、のりを効かせる」ためにあります。
ィルムは、種類によって表面の硬さが異なり、柔らかく、すりキズが付きやすいものもあります。
つまり、模型用は、アイロンシュー表面の硬さや微妙な凹凸をできるだけカバーする必要があるんですね。
またアイロンソックスという布を間に挟むことで、急激に熱が伝わって収縮するのを防ぐ効果もあります。

「それだったら、要らなくなったTシャツなんかをを切って巻きつければいいでしょ?」
という声が聞こえてきそうです。
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では、なぜ、アイロンソックスがいいのか。その理由は、PILOT アイロン用ソックスの生地にあります。
OK模型さんに話を聞いてみますと、実は、このアイロンソックスの為だけに特別に織った生地が使われているんだそうです。
綿に麻が何割か(企業秘密とのことでした)混紡されていて、熱に強く、穴が空きにくい生地になっているんだとか。
このアイテムの為だけの特注品とは、こだわって作られています。
まさに、模型用アイロン専用のソックスというわけです。

私が実際にアイロンを使うときは、必ずアイロンソックスをつけています。
国内工場で完成機を多数生産してきているOK模型でも、生産時にアイロンを使用する際は必ずアイロンソックスを装着し、また定期的にソックスの交換をしているそうです。

アイロンソックスはもちろん、V.I.P.アイロン Type FV.I.P.アイロン Type Re-アイロン全てに使えます。
消耗品につき、在庫があるうちに、買い溜めしておいてくださいね^^

 

 

 


ステッカー用ラミネートフィルム取り扱い開始!

オリジナルのステッカーを作りたかった方に朗報です。

この度、ラミネートフィルムの取り扱いを開始しました!

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TOPMODEL ラミネートフィルム 5枚入り」です。
大きさは、A4サイズの印刷物に対応しています。5枚セットになっています。
これでラミネートすることで、印刷面がはがれたり侵されたりすることを防止できます。
また、耐油性もありますので、エンジン機にも使えますよ。

 

 

でも、使い方があまりピンとこない方もいらっしゃるかと思います。
ということで今回は、使用方法もご紹介します。

今回は、バルサキット「PILOT ピメンタ 2m」用のステッカーを作ってみましょう。

まず、OK模型のHPにて、「サポート」→「ダウンロード」と進んみ、少し下にスクロールすると

HowtoDL
ピメンタ2m用というところがあります。(赤丸で囲んだ部分)
イラストレーターなどのドローイングソフトをお持ちの方は、「イラストレータCS2」から、それ以外の方は「PDFファイル」からダウンロードしてください。イラストレーター用のデータですと、色や大きさの変更ができますね。

今回はPDFファイルのデータを選択。
ピメンタ2m用ということで、透明タイプのフリーカットのフィルムラベルにプリントアウトしました。

Set
他にも、下敷き、スキージーが必要です。
特に下敷きは、発砲率の低い硬めのスチロール板がお勧めです。
適度な弾力性が非常に重要なんです。DIYショップなどで購入されてもいいですが、

手に入りにくい方は、新聞1部を利用して下敷きにしてみてもいいかもしれません。

※参考として)カッターマット程度の硬さでは、ちょっと硬過ぎて失敗しやすいです。

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もう一つ重要なのが、このスキージーです。これは、フィルムに当たる面がきっちり直線になっている事が絶対条件になります。
ちなみに私が使っているスキージーは、3mm厚のベニヤ板を適当な大きさに切り、フィルムに当たる側の角を落として細かいサンディングペーパーで仕上げてあります。
こうすることで、フィルムを傷つけたりせずに済みます。

では、肝心の加工方法です。動画を作ってみましたので、ご覧ください。

 
いかがでしょうか。
手順3の説明文が分かりにくいかもしれません・・・。
手順2で裏紙を切り落とした部分を、ステッカーと下敷きにそれぞれ半分ずつ割り振って貼り付けるようなイメージです。

最初は練習が必要かもしれません。
特に動画内の「手順4」は、スキージーを寝かし過ぎず、立て過ぎず、が肝心です。
丁度良い角度で、しっかり力を入れて滑らせなければ、空気が入ったり、シワになったりしてしまいます。

でも、綺麗にできたときはうれしいですよ^^
ぜひ、チャレンジしてみて下さい。

 

さらに今回、OK模型さんにファイルの使用許可を頂いて、
ピメンタ 2mのステッカーの受注生産も始めさせていただきました。
今後随時取り扱い範囲を広げていきますのでお楽しみにお待ちください。
(ただし完全受注生産になりますので、納期は通常より2~3日余分にみて頂きますようお願いします)
よろしければ、ご利用ください。

ショップページはこちらからどうぞ。

 

 


ネジ周りに使える接着剤。

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前回
は、ネジロックについてご紹介をしました。
今回は、ネジロックを使いにくい細いネジや、タッピングビスに使える接着剤や
ちょっとしたテクニックをご紹介しちゃいます。

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まず、細いネジのゆるみ止めの方法です。これには、ネジロックの代わりに、
バスコークなどのシリコン系充てん剤や木工用ボンドなどが使えます。
木工用ボンドは水を含んでいるので、錆びて外せなくなる鉄ネジには使わないほうがいいでしょうね。

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次に、タッピングビスとベニヤやプラスチックの組み合わせに使えるのは、OKボンドです。

例えば、サーボをベニヤ製のサーボベッドに取り付ける際に、穴が崩れてネジが効かなくなったりした場合は、
そのネジ穴にOKボンドを少量流せばネジが効くようになります。

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また、例えば主翼を胴体にタッピングで止める際、完璧だったはずが、
よく見ると主翼がすこ~し斜めに付いている時など
「1ミリでいいから穴をずらしたい!」なんていう時(経験談)。

そういう時は、写真のように、「穴をずらしたい方向の逆側」に
OKボンドHWを少し流し、OKボンドターボで固まらせて壁を作ります。
OKボンドが硬化すると、プラスチックのような、アクリルのような結構硬い物質に変わるので、
それからタッピングビスをねじ込むと、少しだけネジ穴をずらすことができるんです。
こういうテクニックって、知らない人からしてみたら
「なるほど。確かに使える」と感心してしまいますよね。
機会があれば是非、初心者の方に教えてあげて下さい。

 

 

 


ネジロック、使い所とコツ。

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ショップで販売中の3M Scotch-Weld TL43J ネジロック(写真右、液は青色)と
3M Scotch-Weld TL72J 高耐熱ネジロック(写真左、液は赤色)。
「ネジのゆるみ止め」であることはなんとなく分かるものの、
使ったことがない方が実際に使うとなると、いろんな疑問が浮かぶのではないでしょうか。

まず、この接着剤は金属イオンに反応し(空気を遮断することで)固まる特殊な接着剤です。
つまり金属と金属の組み合わせにしか使えないんです。
ベニヤやプラスチックにタッピングビスなどをねじ込む時に使用しても、効果はありません。
また溢れ出たネジロックは、空気に触れていますので、固まりません。
金属同士が触れるところできっちり空気を遮断してやる、というのがネジロックの基本的な使い方です。

次に、どこに使うべきなのか。
中強度タイプのTL43は、
ラジコン飛行機で言うなら、カウリングやエンジンを止めるネジ、ホイルロックやスパッツ、引込脚のタイヤ止めのネジなど。
高耐熱タイプは、マフラー固定用のネジ。
というように、場所によって使い分けるのが賢い使い方といえるでしょう。

また、よく聞く失敗談として
「接着力が強すぎて、外そうとしても外れない。ネジが折れてしまった。」というのがあります。
この失敗の原因は、使用したネジロックのタイプ、またネジの太さと、量の3つが挙げられます。

まず、高耐熱タイプは高強度とも書かれていますので、細いネジに使うのは要注意です。
もし、外す必要が生じた場合は、ライターや半田ゴテで高温になるまで熱してやらないと、難しいでしょう。

さらに、高耐熱でないタイプでも、M2やM3といった細いネジに使用してしまうと、
外す際の力でネジに負担がかかり、折れてしまうケースが多々あります。
そんな時も、同じように高温になるまで熱して、ネジロックを柔らかくして外すようにして下さい。

最後に、使用する量は、ごく少量で構わないという点です。

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ねじの軸の先方にちょんちょんとつけるだけで、充分効果が出ます。
ネジ軸の全体にべっとり付ける必要は、全くありません。

 

ところで、実は、ネジロック以外にも、ゆるみ止めに使えるものは結構あるんです。
また、次の機会にそれをご紹介するとしましょう。

 

 

 


混合燃料を作ってみた。

ガソリンと、エアロシェル プラス2 (1qt.入り)で、DLEエンジン用の混合燃料を作ってみました。

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オイルって、こんなもんなの?というような、サラっとしたオイルです。
推奨混合比の30:1になるように、Kickit メスシリンダー 100mlできっちり計ります。
今回はガソリン2リットル分を混合燃料にしますので、
オイルは67cc(厳密に言えば66.66ccなので、67ccよりちょっと少なく)用意しました。

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ガソリンは、ガソリンスタンドにこのような携行缶を持参して、買ってきます。
灯油とは違い、ポリタンクを持って行っても、入れてくれませんので注意して下さい。
また、セルフスタンドで自分で入れようとしても、断られます。
必ず、スタンドのスタッフに入れてもらって下さい。


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目盛り付きのポリ容器にガソリンを入れます。
金属の容器では容量が確認できませんし、
不純物が混ざっている場合もありますので、一旦中身が見えるポリ容器に移します。
こういうポリ容器には、長時間ガソリンを入れてはおけません。
今回はガソリンの量や不純物を確認するためだけに使いました。
絶対にこういった容器でガソリンや混合燃料を保管するのはやめて下さいね。


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計ったオイルを混ぜます。


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そして、金属製の缶にすぐに移して保管します。

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移し終わったら、必ずこの様に「混合済(ガソリン)」と日付を書いたラベルを貼っておきます。
日付の記入が必要なのは、1ヶ月以上経って酸化が進んだ燃料を使うことを防止するためです。
酸化が進んでしまうと、オイルがゲル化して、エンジンの不調の原因になります。
自作の混合燃料は、できるだけ早く使いきってしまうのがエンジンの為です。
また、作った燃料は、必ずペットやお子さんの手の届かない場所に保管してくださいね。

自分で混合燃料を作れば、市販のものを使うよりも、経済的です。
今回はガソリン2リットル分の混合燃料を作りましたが、
実際には、できる限りその日に飛ばす分を飛行場で作ることをおすすめします。
また、機体に給油する際、燃料フィルター(ホルダー付)フィルター付おもりを使用することをお忘れなく。

※混合、また保管する場合、燃料の管理は自己責任のもと、厳重に行って下さい。