アイランドブリーズ オレンジ 箱開け(2)

アイランドブリーズ オレンジの箱開け、今回は主翼、尾翼のご紹介を中心にお話をさせていただきます。

すらりと伸びた楕円翼が癒しのフライトのイメージとぴったりということで人気のアイランドブリーズシリーズアイランドブリーズ ターコイズアイランドブリーズ スプラッシュが販売中)、この新製品であるアイランドブリーズ オレンジも主翼の平面型はかわっていませんが、オレンジ色が入ったことにより視認性は随分良くなっています。

主翼の裏と表を比べて見ました。
左が裏面、右が上面(表面)になります。
特に裏面はほぼ全面がオレンジになりましたので、ロール系の演技をした時などは良く映えるはずです。

ちょっと変わったアングルで、翼端側から見てみました。
前縁、後縁が滑らかに弧を描く独特の形が良くわかると思います。

反対に主翼中央から見たところです。
翼型はスポーツ機には定番の半対称翼型で、シリーズ共通です。

主翼後縁には、エルロンとフラップが装備されています。
どちらも下ヒンジになっています。

水平尾翼と垂直尾翼をご覧いただきます。
カラーリングはシンプルに、白ベースでラダーのみ白黒のチェッカー模様になっています。

キットの内容はOK模型のARF機標準と言えるもので、スピンナー、メインギア、テールギア、タイヤ、そしてリンケージパーツなど一式が入っています。

ただ、右に見える燃料タンクですが、シリーズ共通で容量180CCのガソリン用が入っています。
前回の胴体の解説でも触れましたが、オレンジから第一胴枠が変更されてSAITO FG11ガソリンエンジン付属の専用マウント以外のマウントの取付がしやすくなっています。
ということはグローエンジンの搭載もしやすくなったと言う事なんですが、その際には別途エンジンマウントとグロー用の燃料タンク(燃費から320cc程度が必要)が必要になります。

パーツ袋の中からメインギアのパーツを取り出してみました。
カーボン製の脚支柱とタイヤ、ホイルパンツ(スパッツ)で構成されています。
テールギアも含めてアイランドブリーズ ターコイズと共通です。

このほかにはアイランドブリーズのロゴが入ったステッカーや日本語の組立説明書が入っています。

どうですか、寒さが一段と厳しくなる季節、来シーズンの癒しのフライトに向けてアイランドブリーズ オレンジを準備されては如何でしょうか。


アイランドブリーズ オレンジ 箱開け(1)

OK模型から新製品、アイランドブリーズ オレンジがリリースされました。
既に発売中のアイランドブリーズ(ターコイズ)の別カラーバージョンで、名前通りオレンジがメインのカラーリングになっています。

これでアイランドブリーズは、しっくりと落ち着いた色合いのターコイズと上空で目立つオレンジ色の2色のカラーバージョンと水上機のアイランドブリーズ スプラッシュの3種類になりました。

新発売のオレンジバージョンですが、ちょっと見たところ胴体や主翼の構造、付属パーツなど、キットの中身は変わっていないようですが、メーカーによりますと第一胴枠のエンジン取付部がマイナーチェンジされているそうです。
それについては後ほど説明させて頂きます。

いつもどおり、胴体から見てゆきます。
まず、箱から出して胴体にカウルを仮にかぶせて見ました。

エンジンはサイドマウントに搭載しますので、カウルの片側だけに冷却口が開けられています。

カウルを取って第一胴枠を見たところです。
これまでのアイランドブリーズ ターコイズではSAITO FG11ガソリンエンジンに合わせて胴枠にエンジン取付ビスの穴があけられ、裏にはツメ付きナットが埋め込まれていたのですが、ご覧の様に穴あけ用のマーキングだけに替わっています。

これは、SAITO FG11ガソリンエンジン(専用エンジンマウント付属)以外のエンジンを取り付けようとした場合、これまでは他のエンジン用のマウント(別売)の取付ネジ穴が、前もって空いているFG11用の穴やツメ付きナットと干渉して簡単に取り付けることが出来なかった点を改善したものだそうです。


キャノピーから前の胴体上部は取り外し式になっていますので電動化した場合にもバッテリーを簡単に交換する事が出来ます。

キャノピー兼ハッチは、キャノピーラッチで固定するようになっています。

次回は主尾翼関係のパーツを解説させて頂きます。

なお、色違いの兄弟機アイランドブリーズ ターコイズ(当時はアイランドブリーズ)の紹介を当ブログ行っていますので、こちらもご覧ください。
アイランドブリーズ 箱開け(1)
アイランドブリーズ 箱開け(2)
アイランドブリーズ 箱開け(3)
アイランドブリーズ 箱開け 番外編


ジャスミン箱開け 2(胴体編)

秋空を舞うPILOTジャスミン、赤、オレンジ、黄色の主翼が映えます!

当店ではARFキットのほか、ジャスミンDXメカ搭載済み完全完成機もご好評をいただいており、スタッフもうれしい悲鳴を上げております。

さて、ジャスミンの箱開け、先週の主翼編に続き、今週は胴体をメインにご覧いただきましょう。

ご覧の様に、白いグラスファイバー製の胴体ポッドにテーパーカーボンパイプの後部胴体という構成です。
このカーボンパイプは工場で接着済みですから取り付け角度もきちんと出ていますので、安心です。
ブルーのキャノピーはプラスチック製です。
リンケージはピアノ線とプラスチックパイプで行います。

胴体ポッドのアップです。
先端の直径は38mmと大きめになっています。
お陰で胴体内スペースには余裕が出来、メカの搭載等も楽になっています。
黒く見える部分はカーボンの補強です。これによってモーターから主翼取付部にかけての胴体剛性がぐんと上がっているのを感じます。

胴体ポッドを後方から見たところです。

黄色矢印の先は、フラッププッシュロッドの出口穴で、穴あけ済みになっています。
ジャスミンのフラップは前回ご説明しました通り、左右一体のワンピース型で、胴体内に搭載した一個のサーボで動かします。
そのサーボからのプッシュロッドがここから外に出る訳です。
ところが、この部分、お客様に開けて頂くようになってるいものが多く、この位置決めが結構難しかったのですが、工場で前もって開けてあることでフラップのリンケージが随分楽になると思います。

ポッドの先端に見える茶色い部分はモーターマウントで、もちろん取り付け済みです。

このように、後部胴体ポッドやモーターマウントなど取付角度が狂うと性能に悪影響がでる部分をきちんと工場で組んであるという事がARF機では大切な事なんですよ。

水平尾翼と垂直尾翼です。
他に比較するものが無いので大きさが判りにくいのですが、ジャスミンの尾翼はかなり小さいです。
その理由を設計した方に聞きましたところ、大きな尾翼は抵抗が大きく滑空性能に大きなマイナスとなります。反面、小さすぎると安定性、操縦性が悪くなります。安定性を求めて安易に尾翼を大きくするのではなく、飛行性能と安定性のバランスを考えながら面積を最小限に突き詰めたデザインの現れという事だそうです。

主尾翼、胴体以外のパーツ類です。
OK模型標準の、組立説明書、コントロールホーンカバー、リンケージ用小物、ステッカーなどが入っています。

以上で、OK模型の最新作、ジャスミンのご紹介を終りますが、ここで皆さんにお得なお知らせです。

ただ今当店では11月27日まで感謝祭開催中です。
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ジャスミン箱開け 1(主翼編)

当店前の歩道の木々の葉がきれいに色づくとともに、爽やかな日々が続くようになって来ました。

こんな時こそ、澄み切った青空にグライダー!という事で、本日から2回にわたってOK模型の新製品「ジャスミン」を、ご紹介させて頂きます。

「ジャスミン」は翼幅1910mmのモーターグライダーです。

この翼幅2m前後のグライダーは性能も良く、そのうえ持ち運びにも便利で手軽、という事で人気が高く、多くの機種がひしめく激戦区?なんです。

そんな中で、「ジャスミン」のウリは、メーカーの宣伝文句にもありますが、「ハイアスペクトで前縁に直線部分が全く無い完全な楕円翼」だと言う事です。

楕円翼は空力的に優れていることはよく知られていますが製作が難しく、特に量産するARF機では手間がかかって大変なので、あまり見かけないのだと思います。

そこで、今回はまずその主翼を見てゆくことにします。

まず、これが主翼を構成するパネルです。
ご覧の様に中央翼、左右の外翼、左右の翼端と、全部で5枚のパネルに分かれています。
白い中央翼にはフラップが、オレンジと黄色の外翼パネルには白いエルロンがついています。
また、赤い翼端パネルにも白い部分がありますが、これは単なる色分けだけで動翼ではありません。

中央翼、外翼、翼端を並べてみました。
こうして見ると、この主翼の最大の特徴である、ハイアスペクトで前縁に直線部分が全く無い、完全な楕円翼というのが良くお判りになるでしょう。
この翼は、組立て時に外翼と翼端は接着してしまうのですが、白い中央翼と外翼は接着せず取り外し式になっていますので、完成後の主翼は3つに分割する事が出来ます

中央翼を見てください。
前縁部分が端から端まで全体にカーブしているのがお判りでしょうか。
これは決してカメラのレンズの歪みではありません!(^^)!
このカーブが外翼、翼端へと滑らかに続いて完全な楕円翼になるという、なかなか手間のかかる凝った造りになっています。

フラップはOK模型のグライダーに多く採用されているワンピースタイプです。
こうする事でフラップサーボが一個で済む=6チャンネルプロポが使えるというのと、面倒で難しい左右フラップのミキシングが不要なのでフラップ付きグライダーの入門に最適、と言う事になる訳ですね。

最後に主翼の断面、翼型を見たところです。メーカーの言葉を借りますと、これまで世に出した多くのOK模型製グライダーから得たノウハウの詰まったこの薄い翼型こそが浮きと進入性のカギという事だそうです。もちろん、国産ならではの、ピンと薄く仕上がった後縁も健在です。

次回はジャスミンの胴体を見て頂きますが、ここでお知らせです。

当ショップでは現在ジャスミンDX、ベーシック共に品切れが続いています。
皆様には大変ご迷惑をお掛けしていますが、来週末には追加入荷の見込みです。
お待ちのお客様は今しばらくご辛抱いただきますよう、お願い致します。

もう一つのお知らせは、受注生産品のジャスミン メカ搭載済完全完成機を新しくラインアップに加え、本日よりお申し込み受付を開始したことです。受注生産品かつ、品薄商品ですのでお早めにご予約いただければと思います。


レインジャー137 箱開け(3)

当初2回で完結する予定のPILOT レインジャー137の箱開け、予定を変更して今回は延長戦?の3回目となります。

今回メインでご紹介させていただきますのは、レインジャー137のウリの一つ、というか特徴の一つである「翼端スラット」です。
スラットの効用などは前回説明させて頂いていますので、今回はスラットの構造を中心に少し詳しく説明させて頂きます。

まずおさらいですが、黄色の矢印で示した赤いパーツがスラットです。
大きさは、主翼のスパン1370mm、片翼685mmに対して325mmと約半分の長さがあります。
前にも述べましたが、スラットはあらかじめ工場で取り付けされています。
その理由ですが、取付位置と取付角度が結構シビアで、それらが狂うと本来の性能を発揮できないばかりか大きなクセが出る原因にもなるので、工場で治具を使って正確に取り付けておく事にしたそうです。

翼端側から見たところです。
スラットの前縁は主翼下面には回り込まず、上面は前縁に約30mmかぶさっています。

真横から見たところです。
取り付け部材があるので主翼表面との隙間が判りにくいですが、黄色の線が空気の流れになります(手書きの見苦しいラインですみません(-_-;)実際の空気はもっとスムースに流れるはずです)
主翼の迎え角が増した時、主翼前縁から主翼の上面に流れる空気の一部をスラット内部を通して後部から出すことで主翼上面から空気が剥がれるのを軽減し、失速に入るのを遅らせるという仕組みなんです。

スラットの前縁部を下から見たところです。
ここのスラットと主翼とのすき間が空気の入り口となります。

後ろから見るとこんな感じです。
前縁から入った空気がここから出るのですが、スラットと主翼上面の間を通り抜ける時、空気は高速で流れるため内部が負圧となり、プラスチック製のスラットが主翼に張り付いてしまって機能を果たせなくなる場合があるそうです。
これを防ぐために、写真で黒く見えているカーボン材を貼ってスラットの剛性を増していると言う事です。
いろいろと苦労があるものですね。

これでレインジャー137の注目アイテム、スラットの解説は以上です。

引きつづき、まだご紹介していない尾翼を見ていただきましょう。

まず、垂直尾翼と尾輪パーツです。
ラダーは3本のピンヒンジで取り付けられています。
尾輪はラダーに連動して左右に動きます。

水平安定板とエレベーターです。
エレベーターはコの字のピアノ線で連結する形式です。
レインジャー137のエレベーターはフラッペロンの動きとミキシングして、フラップ下げ時の頭上げを防ぐ必要がありますが、そのあたりのミキシング量などは抜かりなく説明書に書かれていますので安心して下さい。

レインジャー137の大きなロゴが入ったステッカーシートも付属しています。下の黒い四角いステッカーは主翼中央、キャビン部分の天窓です。

 

ここでお知らせです。
これまで、3回にわたって解説してきましたレインジャー137、当店では長らく品切れ状態となっていましたが、本日少数入荷しました。

お待ちのお客様はこちらからご注文下さい。(申し訳ありませんが、今回も在庫限り、先着順となっております)