ムスタング30FCの箱を開けてみた。その2

前回に引き続き、PILOT ムスタング30FCのご紹介その2です。

Mus30fc-15
今回は、主翼周りのパーツや、その他のパーツです。

Mus30fc-18
特徴的な平面形の主翼は、タイヤを格納するために、このように中央前縁側が前に出ているんです。こうでなければムスタングじゃないですよね。手間をかけて再現されています。
エルロンのヒンジは未接着です。
引込脚は別売のPILOT スープラリトラクト2 30およびPILOT ELF引込脚メインがぴったり収まるようになっていますよ。
おススメのエルロンサーボは、Tahmazo TS-1034です。

Mus30fc-19
翼型はこんな感じになっています。
PILOT スープラリトラクト2 30使用の場合に引込脚サーボを積むために、切欠きのガイドがありますね。

Mus30fc-22
ベニヤ2枚貼り合わせのカンザシと、アライメントピンで繋いで、エポキシ接着材でしっかり固定します。

Mus30fc-20
グラス製のエアインテークです。

Mus30fc-21
これにもこだわりが隠されています。インテークと主翼の隙間も、ちゃんと再現されているんですよ。

Mus30fc-23
機銃の形を再現した成形パーツもついています。カットして前縁に貼り付けて楽しんでください。

Mus30fc-17
引込脚は付属していませんが、φ55mmのスポンジタイヤと、脚カバー、取り付けパーツなどが付属しています。
よりスケール感にこだわるのならば、タイヤはテトラさんのφ56mm バルーンタイヤなどを取り付けてもいいでしょうね。
脚カバーは、主翼下面に合わせて白黒のストライプを塗装して仕上げるなど、さらなるスケール感アップもできますよ。

Mus30fc-16
リンケージパーツは、プッシュロッドやシュリンクチューブ、コントロールホーンなどが付属しています。右に見える銀色のシートは、エルロンサーボカバーです。

Mus30fc-24
デカールです。

このPILOT ムスタング30FCは、アメリカ陸軍航空軍 第361戦闘航空群 第374戦闘飛行隊の、「獰猛フランキー(Ferocious Frankie)」がモデルになっています。
特徴的なレタリングや、スコアマークや「no step」など、細かいデカールもちゃんと含まれています。

Mus30fc-4
別売のPILOT 75mmムスタング用アルミスダミーケールスピンナー( 4枚ブレード付)なんてのもありますので

Mustang-dis
塗装して取り付ければ、まるで実機のようなたたずまいになります。ただし、このプロペラでは飛行はできません。飛行場から帰ってきた機体をディスプレイするのに、ディスプレイ用のスピンナーとして装着して楽しんでください。

飛行性能の方も、戦闘機らしいスピーディーさを持っています。
組み立てにも飛行にも、一定以上の経験と技術が必要になりますが、ムスタング好きのモデラーさんには、是非ともチャレンジしていただきたい一機です!

このFerocious Frankie、検索してみたら、なんとfacebookページまでありましたよ。
ファンの多い機体なんですね。

 

 

 

 


ムスタング30FCの箱を開けてみた。その1

今回は、PILOT ムスタング30FCの箱を開けてみようと思います。
アメリカ空軍を代表すると言ってもいい位有名な戦闘機ムスタングは、プラモデルでもラジコンでも非常に多くのモデルがあります。
その中でも、OK模型が「これがスケール機だ」と言わんばかりに、こだわりにこだわって世に送り出したのが、PILOT ムスタング30FCです。

Mus30fc-1
こちらがキットの中身全てです。今回と次回の2回に分けて、詳しくご紹介していきます。

Mus30fc-2
今回はその1、胴体まわりと尾翼です。

Mus30fc-3
まず、スピンナーです。このスピンナーは、ムスタング30FCのために開発されたアルミ製削り出しのスケールスピンナー。実機資料を元に、忠実にスピンナー形状が再現されているそうです。ありものを流用することなどしていません。これ一つをとっても、本気でこだわっているのが分かります。

Mus30fc-5
そして、スケール機と言えば、コックピットです。コックピットのスケール感を上げるために、13ものパーツが入っています。他にも組み立て式のリアルな排気管や、アンテナマスト(フィルム付き!)も付属。

Mus30fc-6
プラモ用の塗料で塗装して組み立てれば、こんなコックピットに仕上がります。(操縦桿はついていません)その他にも、スロットルレバーや他の計器、バックミラーなど、時間をかけて色々と工作していく楽しみもあります。

Mus30fc-7
キャノピーを前から見たところです。視認性確保のために側面が丸くなっている、バブル型キャノピーが再現されています。

Mus30fc-8
その他にも、FRP製ならではの、細部までこだわった胴体。胴体側面の形状やパネルライン、キャノピーに向けてのライン、主翼に向かうライン(フィレット)など、非常に凝った作りです。

Mus30fc-9
そしてまたマニアックなのが、このカウリングです。上面が平らになっているのが分かりますか?
実機は、V型12気筒エンジンを正立で積んでおり、機首の上面(シリンダーヘッド付近)が平らになっているんです。これが本当のムスタングなんですよ。
実機を知っているメーカーが作ると、こういうところもこだわってしまうんですね。
マニアの方にとっては、ニヤニヤしてしまうポイントではないでしょうか。

Mus30fc-10
ノーズ部分は、カウリングを外すと大きく開口する、メンテナンス性のいい作りになっています。
カウリングの脱着は、ダウエルとラッチ(ともにパーツは付属)で行います。
エンジン仕様にする場合は、付属のエンジンマウントでエンジンの取り付けができます。
耐燃料塗装をして、倒立でエンジンを設置してください。

Mus30fc-11
電動仕様の場合は、別売のアルミEマウント4097ER-282211dを組み合わせて取り付けます。

Mus30fc-12
裏返してみると、サーボや受信機を取り付けられるサーボマウントが接着されています。

Mus30fc-13
エンジン仕様の実装例です。
電動仕様だと、エンコンサーボが要りませんので、そこを改造して前回ご紹介したコネクターホルダーを取り付けてもいいですね。

Mus30fc-14
最後に、尾翼です。水平尾翼、垂直尾翼ともにヒンジは未接着です。
エレベーターリンケージは、胴体内にコントロールホーンを仕込んで、余計なピアノ線が外に出るのを防いでいます。エレベーターやラダーの形状も、バランスタブがついているなど、実機らしくこだわって作られています。

ムスタング30FCのご紹介、その1は以上です。胴体周りだけでも、かなり「こだわりポイント」がありましたね。
次回は主翼周りや、その他の付属品についてご紹介します。ぜひぜひ、チェックしてくださいね!

 

 

 

 


4XP Fennelをチェック!

OK模型の「PILOT 4XP」シリーズ。

このシリーズのキットには、組立説明書はおろか、ビス類、リンケージ用のピアノ線などは一切含まれていません。
つまりこのキットに入っているものだけでは、完成させることはできません。
お客様が各自の経験と技術で、お好きなようにパーツを選別いただいて、完成させるキットなのです。
また、組立方法など、電話による技術的な質問は受け付けていません。

「PILOT 4XP」は、「エキスパートモデラー専用」という意味なんですね。

そんな玄人向けの「PILOT 4XP」のフルシャーレグライダー、現在当店では、
FENNEL(フェンネル)カーボンDボックス仕様 オレンジ
SALSA(サルサ)
HARISSA(アリッサ)赤/白.黒
という3機種を取り扱っています。

今回は、FENNEL(フェンネル)カーボンDボックス仕様 オレンジの中身をご紹介していきます。

4xp-1
FENNELは、全長1442mm、全幅3180mmのフルシャーレグライダー。
セット内容はこのようになっています。

4xp-2
主翼の翼型はこのようになっています。カンザシと、前後のピンで胴体に接続、テープ止めで固定する仕様です。

4xp-3
エルロン、フラップのサーボカバーの成形品はグラス製です。

4xp-4
主翼のカンザシ、尾翼リンケージ用のカーボンパイプ、カンザシ、コントロールホーンなどです。

4xp-5
カーボン、グラス製のしっかりした主翼用カンザシです。

4xp-6
尾翼は翼型になっています。2本のカンザシで胴体に接続。固定は主翼と同じくテープ止めです。

4xp-8
胴体ノーズはカットされていません。
付属のモーターマウントを使用する場合は、ケガキ線を目安にカットすればOK。
もちろんこのままでピュアグライダーとして楽しむのもいいでしょう。
(ノーズのカットの有無はロットによって違うようです。)

4xp-9
こちらがベニヤ製のサーボマウントと、モーターマウントです。
モーターマウントは貼り合わせて使います。

キットの内容は、以上です。
前述の通り、組立説明書や細かなリンケージパーツやビス等は入っていません。

ただ、作例とセッティングの例は、メーカーHPで紹介されています。
こちらを参考に、お好みに仕上げてください。

「PILOT 4XP」は、初心者中級者の方お断りのキットです。
また、当店でも、こちらのシリーズに関する技術的なお問い合わせにはお答えできません。

腕と経験に自信のある方でしたら、ぜひチャレンジしてみてください。

 

 

 


PILOT パプリカ2 の箱を、開けてみた。その2

PILOT パプリカ2のご紹介、その2です。
今回は、主翼とその他のパーツをご紹介します。

Papu2-9
主翼やカンザシ、収縮チューブベニヤのサーボマウント、サーボカバー、リンケージ用のガイドパイプやピアノ線など。

Papu2-10
主翼は左右の内翼と外翼という4枚で構成されています。
ヒンジは尾翼と同様、フィルムヒンジになっています。
フラップ、エルロンサーボはTahmazo TS-1014が推奨サーボになっています。
それぞれのサーボ搭載位置にはあらかじめ穴が空いていて、フィルムを切り取るだけになっています。
また、フラップリンケージ用のピアノ線が通る穴も、主翼上面を貫通するようにあけられていますので、リンケージ作業が楽チンになっています^^

内翼と外翼はエルロンサーボのコードを通した後に接着します。
よって完成後の主翼は2分割となります。

Papu2-4
主翼はカーボンロッドのカンザシで接続して、前回の記事でご紹介した胴体ポッドにビス4本で固定する仕様です。

Papu2-11
主翼の翼型です。メーカーHPによると、
「前縁半径が小さく後縁部は直線に近いオリジナル翼型、翼厚は8%。抵抗が少なく風にも強い。飛行条件を選ばず、何時でも高性能を発揮します。」とのことです。
中央に見えている糸は、エルロンサーボの延長コードを引っ張るための糸です。

Papu2-13
バッテリー固定用の面ファスナー(ベルクロ、マジックテープ)、各サーボマウントなどがレーザーカットされたベニヤ、カンザシ、リンケージ用パーツが入っています。

Papu2-12
主翼のカンザシはφ8mmのカーボンロッドです。

Papu2-14
サーボカバーには切り取り線が入っていませんので、ほぼ原寸大の型紙が入っていますので、それに合わせてカットする必要があります。
このブログでは過去にこんな記事も書いていますので、参考になさって下さい。

以上がPILOT パプリカ2 DXの中身になります。

他に推奨パーツとしては、

ESCがTahmazo Pro.C A40
バッテリーは当店オリジナルのTLB 11.1V1700mAhもしくはTahmazo LP3S1P1700SE
サーボはエルロン、フラップ用にTahmazo TS-1014x4個と
ラダベーター用にTahmazo TS-1036x2個をおススメしています。

人気のため、品薄気味の機体です。
ぜひチェックして、気になる方はお早めにゲットなさって下さいね^^

 

 

 


PILOT パプリカ2 の箱を、開けてみた。その1

今回は、 PILOT パプリカ2 DXの中身をご紹介しようと思います^^
OK模型のパプリカといえば、その走りが多くのお客様に大好評だった機体です。その後継機であるこのパプリカ2は、軽量化とハイパワー化で、定評のあったあの「走り」がさらに向上しています。

まずは胴体や尾翼周りから。
Papu2-1
グラス製のポッド+カーボンテールブームの胴体、DX仕様に標準装備のパワーユニット、尾翼と、治具がレーザーカットされたベニヤのシートです。
初代のパプリカは胴体がすべてグラス製でしたが、リニューアルして後ろ半分がカーボン製に変わり、大幅な軽量化が実現しています。

Papu2-2
DXタイプに標準されているパワーユニットは、Tahmazo ER281411dTahmazo 11×9折ペラセット AT38/8C4.0SMです。なんでもこの2つはPILOT パプリカ2に合わせて開発されたものらしく、メーカーHPによると

「DXタイプには省エネタイプER-281411dブラシレスモーターと38mmアルミターボスピンナー付11×9折ペラが付属、このパワーユニットによりダイナミックな上昇力を発揮します。」

「外径35mm、本体長さ36mm、KV値1100の新型モーターをパプリカ2用に開発。従来のパプリカ用モーターより太く短くなったショートタイプ、効率の良い新世代モーターです。」

ということでした。

11×9折ペラと組み合わせてリポ3セルで地上で計測したデータでは、  
38.0A 9000rpm 推力1600gが出ていたようです。
パプリカ2の全備重量が1050~1150gということですから、ガッツリ引っ張ってくれそうですね。

DX仕様はこのパワーユニットが標準装備されていて、お得になっています。おススメですよ。

 

Papu2-3
胴体のポッドを調べてみると、キャノピーにはピアノ線のダウエルとマグネットがはじめから接着されていました。

Papu2-4
また、ポッドには主翼固定用の穴が4か所空いていて、内側には爪つきナットがしっかり固定されていました。

Papu2-5
V尾翼は、バルサの三角材で角度を決めて組み立てて、カーボンのテールブームに接着します。

Papu2-6
尾翼のヒンジはフィルムヒンジになっています。

Papu2-7
治具がカットされたベニヤのシートは、実は2枚入っています。
冊子の説明書とは別に入っていた紙には、赤丸で囲んだ方のベニヤシートを使うように指示があります。

何が違うのか、よく見てみると、グラスのポッドとカーボンテールブームの接着の際に使うパーツが入っているようです。

Papu2-8
定盤の上で画像のように工作するように指示がありますが、その理由が書いてありません。
理由をOK模型さんに聞いてみますと、工作時に主翼と尾翼の角度を正しく出すための配慮ということでした。

そういえば、確かに、以前シナモン3を作った時に、主翼に対する尾翼の角度が0.6度も違ったことがありました。
(お恥ずかしいですが、その時のシナモン3の製作記はこちらからご覧ください。)

お客様に設計通りの機体に仕上げてもらい、よりフライトを楽しんでもらおうという、こういう配慮は、うれしいですね。

胴体周りは、これまで。
次回は、主翼やその他のパーツをご紹介します。