エクストラクトの箱を、開けてみた。その2

スポーツ機、V-pro エクストラクト20ccのご紹介、2回目になります。
今回は主翼やその他のパーツをご紹介します。

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全幅1610mmの主翼は、フィルム貼り仕上げ済みです。エルロンは未接着で、シートヒンジで取り付ける仕様です。
この主翼は接着式ですので、完成後は分割できません。

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主翼の翼型はこんな感じになっています。

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翼端は、よく見るとフィルムの向こうに翼端板取付用の穴があいています。
爪つきナットが仕込まれていて、ビスで翼端板の脱着ができる仕様です。

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こちらがその翼端板です。

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カンザシは、ベニヤ製です。

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主翼の接合は、それぞれのカンザシをエポキシ接着剤でしっかり固め、
付属のグラステープで中央部分を補強して行います。
手前のカンザシは、主翼を胴体に取り付ける為に必要になります。

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前回ご紹介した胴体のメカ室。ウイングマウントに、接合した主翼を固定します。
見た目、これでは剛性が心配されるかもしれませんが、

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主翼の前側は、ノックピンではなく、ビスで胴体にカチッと固定する仕様になっているんです。

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こうして、前後計4本のビスで主翼を固定することで、全体の剛性を確保しているというわけですね。

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小物パーツは、組立に必要なビス等が対応パーツごとに袋に入れられています。
組み立て工程ごとに取り出せばいいので、紛失防止にいいのではないでしょうか。

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特徴的な機体名ロゴやなどが入ったデカールも入っています。

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以上が、キットの内容全てになります。

長年にわたって培った模型飛行機のノウハウが豊富なOK模型。
その細部にまでこだわったチューンナップにより、飛ばしていて気持ちのいいスポーツ機に仕上がっています。
是非、飛ばしてみて頂きたい一機です。

ところで、このエクストラクトには特別仕様の「DLE20ガソリンエンジン付き」のものがあります。
エクストラクトにDLE20と、20cc用のピッツマフラーが同梱されている商品なんですが、ただ単に同梱しただけでは、ありません。

次回は、「DLE20ガソリンエンジン付き」が通常仕様とどのように違っているのかをご紹介しようと思います。

 

 

 


エクストラクトの箱を、開けてみた。その1

先日OK模型から新発売になったV-pro エクストラクト20cc
早速、開けてみました^^

エクストラクトは、完全なスケール機ではなく実機エクストラ260をイメージしたセミスケールスポーツ機として設計されているそうです。機体名のエクストラクト(EXTRACT)は「抽出」という意味がありますので、エクストラから良いところを抽出して、模型用に設計し、チューンナップした機体というわけですね。

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キットの箱を開けてみたところです。右側に雑誌を置いてみました。大きさが大体お分かりいただけるのではないかと思います。

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キットの内容は、このようになっています。今回と次回の2回に分けて、少し詳しくご紹介していきますね。

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まずは今回その1として、胴体周りや尾翼からいきましょう。
胴体はフィルム貼り仕上げがしてあります。

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大きなキャノピーを外すと、広々としたメカ室が現れます。メンテナンス性がよさそうです。
が、これで胴体の剛性はOKなのかな?と思う程、広いですね。
その不安は、主翼の取付方法でちゃーんと解消されているんです。その方法はまた次回、ご紹介します。

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キャノピーラッチがあらかじめ取り付けられています。ちょっとしたことですが、うれしいですね。

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カウリングです。グラス製で、綺麗に塗装仕上げがしてあります。

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内側も綺麗に仕上がっています。

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エンジンマウントは、2分割式のラジアルマウントが入っています。胴体にはこのマウントが取り付けられる穴が開いており、爪つきナットが装着されています。
また、この機体はDLE-20 ガソリンエンジンを推奨されていて、エンジンの取り付け手順も説明書で詳しく書かれていました。こちらも詳しくはまた次の機会にご紹介します。

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キットには、アルミ製のバックプレートが採用されていて、定評のあるABスピンナーの75mmのものが標準装備されています。(スピンナーの色はロットにより変更になる場合もあるそうです)

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フィルム貼り仕上げの水平尾翼とエレベーターです。右上の方に見える支柱で胴体にしっかり固定して、フラッターを防止する仕様になっています。

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垂直尾翼とラダーも、綺麗にフィルム貼り仕上げされています。

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ラダー、エレベーターともに、胴体後部にサーボを積んでリンケージする仕様になっています。赤丸部分のフィルムの向こうに、取付用の穴があらかじめ空けられています。

最近の大型アクロバティック機が採用しているこのスタイルは、メカ室からリンケージする場合と違って、短いロッドでよりダイレクトに大きな舵を効かせることができます。

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燃料タンクのセットはガソリン用のものが入っています。グローエンジンで飛ばす場合は、シリコンチューブなど、グロー用のパーツを別途用意する必要があります。

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金属製のメインギヤとスパッツです。

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メインギヤは、胴体下側に取り付けます。内側には爪つきのナットが仕込まれていますし、メインギヤにも取付用の穴があけられています。面倒な加工は必要ありません。

胴体周りのパーツは以上です。
次回は主翼と、その他のパーツをご紹介します。

 

 

 


ピラタスB4-2mの箱を開けてみた。その2

V-pro ピラタスB4-2m DXのご紹介、その2になります。今回は、主翼や小物パーツを順に見ていきます。

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スチロールコア、バルサプランクの主翼は左右ともフィルム貼り仕上げ。
エルロンはフィルムヒンジになっています。
赤い翼端版、エルロンサーボ取り付け用シュリンクチューブ、成形品(エルロンサーボカバー)、カンザシです。
主翼は左右取り外しが可能ですので、運搬、保管には便利ですね。

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主翼の翼型です。アンダーカンバーのついた翼型です。
メーカーのOK模型に話を聞いてみますと、V-pro H101 SALTO-2.2mの翼型と、構造を継承しているとのこと。スケール機というと、翼型まで実機通りにするモデラーさんもおられますが、実機の翼型を模型にそのままスケールダウンしたからといって実機通りの飛行性能が出るわけではありません。
その点OK模型では、スケールグライダーはスケール機らしくモディファイし、かつ模型飛行機に適した翼型を採用することで、飛行性能も損なわないように設計しています。
そういったノウハウによって、「『飛ぶ』スケール機」を実現しているんですね。

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カンザシは8mmφのカーボンロッドです。

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リンケージ用ピアノ線、ガイドパイプ、コントロールホーンなど。
爪つきナットは、モーターの取り付けビス用にモーターマウントに組み付けるものです。

 

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尾翼や胴体、主翼、計器盤のデカールがついています。
他にも好きなデカールを作る時は、TOPMODELオリジナルのラミネートフィルムを使ってみて下さい^^

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以上2回にわたってご紹介しました、ピラタスB4-2m DX。秋空に、こんなスケール機を走らせたら、気持ちいいでしょうね^^
グライダーの秋です、是非、チェックしてください。

 

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ピラタスB4-2mの箱を開けてみた。その1

OK模型から新発売のV-pro ピラタスB4-2m DXのご紹介です^^

ピラタスB4といえば、ご存知の方も多いかと思いますが、日本飛行機(NIPPI)がスイスのピラタス・エアクラフト社よりライセンスを受けて1980年から製造販売を開始した全金属製の高性能グライダーです。

このV-pro ピラタスB4-2m DXは、OK模型のノウハウを盛り込んだ設計で、実機同様に様々な曲技飛行を行うことができるモーターグライダーになっているようです。

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では、キットの中身を見ていくことにしましょう。

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セット内容はこのようになっています。今回と次回の2回に分けて、各パーツをご紹介していきます。

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DX仕様に標準装備されているのは、この機体に最適な
バックマウントタイプのブラシレスモーターTahmazo ER221311dBMと、
PH20/8S4.0TM 折ペラ用ハブ折ペラ用 10×6ブレードです。

Basic仕様にはこれらが付属していませんので、別途パワーユニットを準備する必要があります。

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では今回は、胴体周りのパーツを見ていきます。
FRP(グラス)製の胴体と、コックピットなどの成形品、尾翼です。

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水平尾翼はフィルム貼り仕上げ、ヒンジはフィルムヒンジになっています。

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胴体側にも、尾翼にも、取り付けに必要な穴は予め空けられています。
取り外し式にできますので、完成後の運搬時には便利ですね。

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エレベーターリンケージは、サーボにシュリンクチューブを被せて、垂直尾翼の根元あたり(赤丸のところです)に、接着する仕様です。

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その後に、垂直尾翼後方をバルサのパーツで埋めて、ラダーを取り付けます。

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ラダーリンケージは、赤丸箇所にピアノ線の通る穴を空けて行います。
こういうくぼみが無いと、ピアノ線を通す時に穴を細長く空ける必要があり、胴体の強度が落ちて破損しやすくなります。ちょっとしたことですが、リンケージのしやすさや、それに伴った飛行性能も、これが有ると無いとでは大違いというわけです。

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モーターは、同梱のベニヤパーツを貼り合せたモーターマウントに取り付けて、搭載します。

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モーターマウントにモーターを取り付けて、シャフトが胴体の前の穴から出るように胴体内部に接着すれば、ダウンスラスト、サイドスラスト共にぴったり合うように設計されているとのことです。

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スケール機の要、コックピットは3つの成形品から作ります。計器盤のデカールも入っていますので、いろいろと資料を見ながら凝ったコックピットにされてみてはいかがでしょうか。

こういう人形の組み立てとか塗装が苦手・・・
という方は、過去の記事
パイロット人形の塗装(1)
パイロット人形の塗装(2)
なんかを参考にして頂ければいいと思います。

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コックピットの取り付けは、同梱の磁石(結構強力です)とベニヤパーツで行います。

胴体周りのパーツは、こんなところでしょうか。
では次回は、主翼、その他の小物パーツをご紹介します。

 

 

 


コンボ25Lを作ろう! その9

 TOPMODEL コンボ 25L バルサキットの製作、その9、最終回です。
胴体のフィルム貼りと仕上げをして、完成させていきます。

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フィルムを貼る前に、胴枠周りをマイクロバルーンを混ぜたエポキシ接着剤で補強します。
耐燃料対策として、ウレタン塗料のクリアーをマウントや胴枠に塗るのですが、
塗料を塗る前に、胴枠とエンジンマウントの隙間を同じくエポキシ接着剤で埋めておきます。

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また、水平尾翼が入る胴体後部にブロックを挟んでおきます。
これを挟んでおかないと、フィルムを貼った時にフィルムが縮んで胴体が変形してしまいます。

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胴体は、今回は3ピースで貼ります。下面の前と後、それから側面上面は1枚で貼ることにしました。
経験者の方の中には「え、そんな無茶して大丈夫か」とおっしゃる方もおられるかもしれません。
今回はちゃんとその3ピースで綺麗に仕上げることができましたよ^^方法は後ほど。

フィルム貼りが苦手な方や初心者の方は、下面2枚、側面2枚、上面1枚の合計5ピースで貼ってもいいと思います。

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下面の前と後を貼り、側面に少しだけオーバーラップさせてカットします。

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残りの1枚の貼り方ですが、まずは側面の赤線部分を、しっかりフィルムを引っ張りながら、アイロンでしっかりと押さえて固定しておきます。
ここからはアイロンでは厳しいので、ヒートガンを使用します。
ヒートガンは見た目はヘアドライヤーのようですが、ヘアドライヤーよりもかなり強力です。熱風を当てるときは、離れたところから少しずつ当てていかないと、あっという間にフィルムに穴があいてしまう程です。
特に使用しているAフィルムは比較的縮みやすいフィルムですので、ヒートガンを使って作業する場合は少しずつじっくり全体のシワを取っていくようにした方がいいでしょう。

しっかり縮んで、シワを取ったら、今度はアイロンで生地に密着させていきます。

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前側、エンジンマウント周辺に、はみ出させてしっかり貼っておきます。

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メカ室周りの仕上げ状況です。

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胴体後部は、この後ラダーヒンジが入るようミゾを切っておきます。

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胴体ができましたので、主翼を取りつけるためのベースを接着します。
まずはベニヤのベースを

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このように削って整形し、抵抗を減らすようにしておきます。右側が前側です。

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ベースにフィルムをはり、半田ごてでビス穴を空けます。
主翼にはベースが来る部分をけがいておき、その少し内側のフィルムを切り取っておき、接着します。

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あとは、ノーズギアのベースを取り付けておこうと図面をチェックしたところ・・・

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あれ、これはどう取り付けるんだ!?
これは、胴枠を組み付ける前に、ノーズギアベースを取り付けておかなければならなかったのかもしれません。
タッピングビスでは、着地の衝撃でベースが外れてしまう危険性があります。
そこで、内側に手持ちの爪つきナットを埋め込むことにしました。

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苦労しましたが、なんとか図面通りの位置にベースを取り付けることができました。

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紆余曲折ありましたが、これでようやく完成しました。
キャノピーは接着していません。フィルムの上からステッカーなどで仕上げられたり、キャノピーの内側に何か加工される場合を考慮してのことです。

水平尾翼はエレベーター接着済み、垂直尾翼はラダー側にヒンジを接着してあります。

全9回に渡って、ダイカットバルサキットを1から組み立てて参りました。
いかがだったでしょうか。これからバルサキットを組み立ててみようと思われている方の一助になればと思います。
最近、密かにバルサキットブームかも?という兆しが見られます。
初心者の方も、バルサキットに挑戦して、作る面白味にハマってもらえたら良いなと思います。