プロペラドリル治具の使い方

今回は、RL木製プロペラに、DLEエンジンに取り付けるための穴を、Kickit プロペラドリル治具を利用してあける方法をご紹介します。

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RL木製プロペラKickit プロペラドリル治具と、kickit ドリルビットセット(4・5・10)です。

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今回使用するKickit プロペラドリル治具の、簡単な寸法図です。
この治具は、4.1φの穴を26mm間隔、5.1φは30mm間隔であけることができます。
この寸法は、DLEエンジンはもちろん、他社のエンジンでも使えるエンジンが多くありますので、お手持ちのエンジンで使えれば、穴あけ治具は是非こちらを使っていただきたいと思います。

kickit ドリルビットセット(4・5・10)は、プロペラドリル治具で穴あけ加工するのに必要な3本のドリルビット(4.1mm、5.1mm、10.1mm)がセットになっているものです。

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ではまず、プロペラドリル治具の中央部分を、プロペラのシャフト穴に差し込みます。入らない場合は、10mmのドリルビットで穴を広げます。

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さて、穴あけです。その際にあると便利なのが、これ。C型クランプと、ベニヤ板の切れっ端です。

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このようにして、ボール盤に固定しておくとズレにくいですし、ベニヤ板をプロペラと台の間に挟むことで穴加工が綺麗に仕上がりますよ。
慎重に穴位置を決めたら、4.1mmまたは5.1mmのドリルビットで、慌てずに少しずつ穴をあけます。下のベニヤまで刃が到達すればOK。

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穴が一つあいたら、他の3つをあける前に、あいた1つの穴にビス(4.1mm穴の場合は4mm、5.1mm穴の場合は5mm)を入れて、ズレを防止します。
このビスを入れていないと、穴位置がずれて、プロペラが使い物にならなくなってしまう恐れがあります。
私の場合、ビスにマスキングテープを1周だけ巻いて、治具の微妙なガタつきを防止します。

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そうして、先ほどと同じように、きっちり固定して残りの3つをあけていきます。

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はい、というわけで、綺麗にガソリンエンジン用の穴あけ加工が完了しました。

今回はボール盤での穴あけ加工をしました。しかし、ボール盤をお持ちでない方でもいらっしゃると思います。そんな方でも、このプロペラドリル治具を使用すれば、電動のハンドドリルでも穴あけ加工できるかと思います。
というのも、この治具は、鉄製ではなく、しっかり焼きが入った鋼(はがね)製なんです。
ここが、このドリル治具の最大の特長で、おススメしたい理由なんです。
そのため、安物のドリルビットでは、穴はなかなか広がりません。斜めにドリルが入って行きにくいですし、入ったとしても、ドリルの方が折れてしまいます(経験談)。
つまり、ハンドドリルでも穴が比較的まっすぐにあけやすく、治具も傷みにくい、というわけなんです。

ただ、ハンドドリルで加工する場合、加工中に手が持っていかれたり、手をひねったりする危険性があります。ケガをしないように、少しずつ、慎重に作業を進めるようにしてくださいね。

 

ここで、お知らせです。
本日より、9/12までの期間限定で、
「RL木製プロペラお試しキャンペーン」を開催いたします。

この期間中、RL木製プロペラをお買い上げいただいたお客様には、
初回に限り、RL木製プロペラを8%引き価格にてご提供致します!(他商品は通常価格です)
何本でも、何種類でも、初回に限り8%引き価格となります。

この機会に、高品質、高性能なRL木製プロペラを是非、お試しください!

 次回は、サリバン製スターターについて、ちょっとした事をお話ししようかと思います。 

 

 

 


高性能RLプロペラ、揃ってます。

 先日から取り扱いを始めております、RL木製プロペラ。

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最近あまり見かけない、真っ黒なプロペラ。かっこいいですよ。
RLプロペラ日本総代理店のOK模型によると、コンピューターでデザインされ、1本ずつ大型CNC加工機で精密に製作されているとこのと。その結果、断面、ピッチなど、設計通りの高性能なプロペラに仕上がっているんですね。また、
「DLE35RAにつけて回してみると
JFX18x10では地上で7100~7200RPMなんですが
RL18x10だと、7400~7500RPMも回ります。
たった300回転のように思いますが、飛行した感覚では
1割以上のパワーアップを感じます。」とのことです。

また、従来はピッチが8、10と2インチ刻みのラインナップが一般的でしたが、RLプロペラでは、よく使われる18、19インチサイズで、9インチピッチが登場しています。

エンジンや機体、フライトスタイルに合わせて、細かいチューニングが可能になりますね。

そんな高性能、高品質なアイテムながら、非常にお求めやすくなっているのはうれしいですよね。
今までの木製プロペラとの違いを、色々と試してみて体感してください。

今回発売されているのは、20cc~60ccのガソリンエンジン向けのもの。
各サイズと対応DLEガソリンエンジンの一覧を作りました。もちろん、他社エンジンにも使用できますので、一覧を参考に選んでいただければと思います。

リンク先は当店の商品ページです。

RL木製プロペラサイズ 対応するDLEエンジン
RL 17x 8  DLE-20 DLE-20RA 
RL 17×10 DLE-30
RL 18x 8 DLE-30
RL 18x 9 DLE-30
RL 18×10 DLE-30 DLE-35RA
RL 19x 8 DLE-30 DLE-35RA DLE-40BT
RL 19x 9 DLE-30 DLE-35RA DLE-40BT
RL 19x10 DLE-30 DLE-35RA DLE-40BT
RL 20x 8 DLE-30 DLE-35RA DLE-40BT
RL 20x10 DLE-35RA DLE-40BT
RL 21x 8 DLE-40BT
RL 21x10 DLE-55
RL 22x 8 DLE-55 DLE-55RA
RL 22x10 DLE-55 DLE-55RA DLE-60BT DLE-61
RL 23x 8 DLE-55 DLE-55RA DLE-60BT DLE-61
RL 23x 9 DLE-55 DLE-55RA DLE-60BT DLE-61
RL 23x10 DLE-55 DLE-55RA DLE-60BT DLE-61
RL 24x 8 DLE-60BT DLE-61
RL 24x10 DLE-60BT DLE-61

 

RLプロペラは、取付穴がセンターの10mmφ穴のみあけられていますので、エンジンによっては、ビスを通す穴を空ける必要があります。DLEエンジンの場合は、Kickit プロペラドリル治具kickit ドリルビットセット(4・5・10)で、意外と簡単に加工が可能です。

というわけで、次回、実際にどのようにして穴あけ加工するのかをご紹介しようと思います。

お楽しみに。

 

 

 


コネクターホルダーの使い方

今回は、PILOT コネクターホルダーをご紹介します。

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このアイテムを初めて見る方には、「これ、何に使うの?」と思われるかもしれませんね。
ところがこれ、なかなかニクいんです。

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使い方は、至って簡単。
延長コードのメス側コネクターをハウジングごとこのように差し込んで、固定するだけです。
戻り防止の爪がついていますので、しっかり固定されます。

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4本差し込むと、このようになります。
ちなみに写真の商品は、PILOT 延長コードホルダーセットです。
予めコネクターホルダー1個とHDタイプのカラー延長コード(100mmタイプ)4本がセットになっている商品です。
コネクターホルダー本体の重量は3gと軽量です。

さて、これをどのように使うのかというと。
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延長コードを差し込んだコネクターホルダーを、胴体内のサーボマウントの空きスペースなどに固定(ビスも付属しています)しておき、オスコネクタを受信機に繋いでおきます。

実装例はこちら↓です。低翼スポーツ機に使用しています。
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左右エルロンと、引込脚サーボ1つで使用しています。
あとは飛行場での組立時に、主翼を片手で持ちながら、エルロンと引込脚サーボのコードを差し込めます。
いいでしょ?

胴体の中で延長コードが遊ばないのと、組立がスムースになるのはいいですよね。
メカ室が見た目にもすっきりしますし、色を決めておき、位置もわかりやすくセットしておけるので、接続間違いが激減することでしょう。

現場でのコード接続が煩わしいとお思いのあなた!
ぜひ一度、お試しください。

 

 

 


アイロンソックス、使っていますか?

過去の記事で、

Type-F、登場。
VIPアイロンと、E-アイロン。
なぜ、温度調節機能が必要なのか。

と、詳しくフィルム張り用のアイロンについてご紹介してきました。
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今回は、アイロンソックスについて少しお話ししようと思います。
商品は、2個セットで発売中です。
ちなみにOK模型から発売されている模型用アイロンには、必ずアイロンソックスが一つ、同梱されています。

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V.I.P.アイロン Type Fに装着するとこんな感じになります。

アイロンソックスを使うことが普通になっている方にとっては当たり前でも、模型用のアイロンを使ったことが無い方、また家庭用のアイロンや手芸用のミニアイロンを使用していた方にとっては、アイロンソックスが大袈裟なものに見えるかもしれません。

そもそも、手芸用アイロンは「しっかりシワを伸ばす、またはクセをつける」のが目的です。
一方模型用は「フィルムや生地に、キズやヘコミを作らずに、フィルムを熱収縮させ、のりを効かせる」ためにあります。
ィルムは、種類によって表面の硬さが異なり、柔らかく、すりキズが付きやすいものもあります。
つまり、模型用は、アイロンシュー表面の硬さや微妙な凹凸をできるだけカバーする必要があるんですね。
またアイロンソックスという布を間に挟むことで、急激に熱が伝わって収縮するのを防ぐ効果もあります。

「それだったら、要らなくなったTシャツなんかをを切って巻きつければいいでしょ?」
という声が聞こえてきそうです。
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では、なぜ、アイロンソックスがいいのか。その理由は、PILOT アイロン用ソックスの生地にあります。
OK模型さんに話を聞いてみますと、実は、このアイロンソックスの為だけに特別に織った生地が使われているんだそうです。
綿に麻が何割か(企業秘密とのことでした)混紡されていて、熱に強く、穴が空きにくい生地になっているんだとか。
このアイテムの為だけの特注品とは、こだわって作られています。
まさに、模型用アイロン専用のソックスというわけです。

私が実際にアイロンを使うときは、必ずアイロンソックスをつけています。
国内工場で完成機を多数生産してきているOK模型でも、生産時にアイロンを使用する際は必ずアイロンソックスを装着し、また定期的にソックスの交換をしているそうです。

アイロンソックスはもちろん、V.I.P.アイロン Type FV.I.P.アイロン Type Re-アイロン全てに使えます。
消耗品につき、在庫があるうちに、買い溜めしておいてくださいね^^

 

 

 


サーチ娘、どう積む?

2週間ほど前の記事で、PILOT サーチ娘(さーちこ)の使用方法についてご紹介しました。

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つい最近、ご購入を検討されているお客様から、実際にはどの位の音量で鳴るのか教えてほしいというご要望がありましたので、今回、(安物ですが)サウンドレベルメーターを使って色々な状況下で音量を測ってみることにしました。

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受信機にPILOT サーチ娘(さーちこ)と、Tahmazo SVR3-6V 6Vスイッチング電圧レギュレーターを介して、当店オリジナルバッテリーのTLB 7.4V360mAhを繋いでいます。
PILOT サーチ娘(さーちこ)はメーカー指定の動作電圧が4.8~6.0Vのため、レギュレーターで降圧しています。

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床の反響音を和らげるために、スポンジの上において鳴らしてみました。
30cmくらい離れたところで計測してみると、最大82.3デシベルと出ました。
一般的に70デシベル以上は「うるさい」、80以上は「非常にうるさい」と言われているようですので、結構な音量だということですね。確かに、うるさいです。

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次に、φ3mmのドリルで穴を開けたプラスチックのケースの蓋に、貼り付けてみました。
ブチルゴムの両面テープで、ケースの穴も、サーチ娘の穴も塞がないように貼り付けています。

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同じようにスポンジの上で鳴らしてみました。30cm位離れたところで、最大約79デシベル。3デシベルほど落ちていますが、まだ、しっかりうるさいです。
ただし、両面テープがサーチ娘の穴を塞いでしまうと、60デシベルも出ません。機体に貼り付ける際は、くれぐれも穴を塞がないように気を付ける必要があります。

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今度はサーチ娘を蓋から外して、ケースの中に閉じ込め、蓋の穴をテープで塞いだ状態で測ってみました。
やっぱり少し音がこもったようになりました。でも、約76デシベル出ています。

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では、実際に機体に仕込んでみるとどうでしょうか。
ためしにシナモン3のキャノピーの中に、無造作に放り込んでみます。穴は空けていません。

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30cmちょっと離れたところで、76.5デシベルと出ました。
グライダーは機体の前後に隙間(モーターマウントやテールの後側など)がありますから、キャノピーの中で反響したものが漏れて、結構大きい音が聞こえているんですね。
穴を空けずに積む場合は、やはりどのように反響させるかがミソになるようですね。

一方飛行機だと、グライダーのような隙間がないことが殆どですし、機体も木製であることが多く、木材に音が吸収されてしまいますので、穴を空けていないとだいぶ音は小さくなりそうです。胴体の側板に穴を空けて、サーチ娘をマウントする場所を用意した方が音量を確保できるでしょう。

ちなみに、今回せっかく騒音計を用意しましたので、比較のために外の騒音レベルも測ってみました。
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日中、セミの鳴く中、車の通りが多い道路で、目の前を軽トラックが通り過ぎたところです。約72デシベルと出ています。
この日の外は大体、60デシベルから72~3デシベルが出ていました。

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その近くの、セミが鳴く木に向かって騒音計をかざしてみると、74.5デシベル。
多少距離があるからでしょう、室内で測ったサーチ娘の音量よりは、小さいですね。
近くで測れば、サーチ娘とセミはいい勝負するんじゃないでしょうか。

実際に捜索される場合は、藪の茂り具合や風の音など色々な条件によって状況は一概には言えませんが、やはりサーチ娘が捜索の一助になるだろうと考えられます。

特に今は、熱中症への注意が促される季節です。
藪の中を捜索中に熱中症で倒れられて、重大な事態に陥った例も耳にします。
ですので、安全のためにも、機体にはサーチ娘を備えておいていただきたいですね。
また、サーチ娘があっても、捜索の際は、飲み物や、携帯電話などの通信手段を持って、単独行動はせず、くれぐれも安全第一で行ってくださいね。