kickit 電動燃料ポンプ(2)

引き続きkickit電動燃料ポンプ2種類のうちの充電式電動燃料ポンプを見てゆきます。

これまであまり例のないUSB電源アダプタを使った充電式ということで、前回は充電器の説明や充電時の接続方法について説明させていただきました。

 

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そこで、今回は充電をする場合にどれくらいの電流が流れるのか、その電流は使用するアダプタによって変化するのか、だったらどんな規格のアダプタを用意すればよいのか興味のあるところでしたので、調査してみました。

 

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まず、こんなモノを用意しました。
USB電源アダプタからUSB機器にどれぐらいの電流が流れているのか、電圧と併せて表示できるメーターです。
この装置(と言うほど大げさなものではありませんが!(^^)!)をUSB電源アダプタと充電式電動燃料ポンプの充電ポートの間に接続して充電時の電流と電圧を見ようという事です。

 

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まず定格1AのUSB電源アダプタを使用してみました。
このように接続すると、ポンプの青色のLEDが点灯し、アダプタからちゃんと電気が来ていることがわかります。
この時、上の写真のメーターの表示は青字の電流が1.26A、赤字の電圧が4.80Vという表示になっています。ちょっと見にくいですが画像を拡大してご覧ください。
この時の表示ですが、USB電源アダプタの定格1Aより電流は多く、電圧は5Vより低くなっています。一般的な話としてこのような状態は、電源アダプタにとって少し荷が重い状態と考えることが出来ます。また、充電電流は電池の残容量(電池の電圧)によって変化し、今回の実験ではカラに近いほど充電電流は多く流れ、満充電に近づくほど電流は少なくなっていくようでした。
なお、このポンプは過充電防止回路を持っていますので、満充電になればちゃんと充電はストップします。写真はありませんが、充電完了時には青字の電流値は0A、赤字の電圧は5V+αになります。

 

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次に、定格2Aのアダプタを使用して充電してみました。1Aアダプタで電圧を測った後、すぐに充電器を取り換えて充電していますので電池の残量は変わっていないと考えてください。
ここで、メーターの表示は1.89A、5.00Vという表示になっています。USB電源アダプタの定格2Aより電流は少なく、電圧は5Vのままです。上の1Aアダプタと比較して、出力電圧が5Vで電圧降下がほとんどないこの状態は、電源アダプタにとって楽な状態と考えることが出来ます。
この時の充電時間は単純に計算すれば1時間あまりになりますから充分に急速充電と言い切れるでしょう。
なお、今回充電したポンプはメーカー出荷時のままである程度充電されたバッテリーに追い充電をしたものですから、完全に使い切った場合は充電初期にもっと電流が流れる可能性はあります。

以上の事から、、新たにUSB電源アダプタを購入される場合はUSB電源アダプタにかかる負荷や充電時間などを考え、余裕をもって電流容量2A以上のものをお薦めするということになります。

次回は、同時発売された、電源外付け式の「電動燃料ポンプ」を見てみる事にします。

 

さて、例年のごとく「全日本模型ホビーショー」の開催時期になってきました。一般公開日は9月26日と27日になっています。

トップモデルジャパンでは一般公開日にOK模型ブースでオフラインショップを開店、展示即売会を行います。トップモデルジャパン オリジナル商品をはじめお買い得な商品をたくさんご用意してお待ちしております。ご来場の折は是非お立ち寄りください。

 

 


kickit 電動燃料ポンプ(1)

OK模型のkickitブランドから電動燃料ポンプが2種類発売になりました。
通常の電源バッテリーを別に用意する「電動燃料ポンプ(品番47849)」とリチウムイオンバッテリーを内蔵した「充電式電動燃料ポンプ(品番47848)」です。

どちらもケースからギアまですべて金属製で、グロー燃料、ガソリン燃料の両方に使えます。特にグロー燃料ではハイニトロ燃料にも対応となっているのが特色です。
また電源スイッチは中央に立った位置がOFFで両側に倒れるタイプです。もちろん倒す方向でポンプの回転方向が変わり燃料の出し入れが出来るのですが、一方だけ指を離せばOFFに戻るリターンスプリング式になっています。もう一方はパチンと倒せばそのままONのままになります。微妙な量を調節する必要がある場合などはリターンスプリングの側を使うなど使い勝手を考えて機体側、燃料缶側のパイプを取り付けてください、ということでしょう。

 

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さて、今回はそのうちの「充電式電動燃料ポンプ(品番47848)」を取り上げてみます。
このポンプのパッケージの中には写真のように本体の他にUSBケーブルが付属しています。
ということは、充電にはスマホやタブレット端末、デジカメなどの充電でおなじみのUSB電源を使用するという事になりますよね。
このUSB電源ですが+5Vを出力するのが規格となっていて、それを利用する機器がたくさん世の中に出回っています。このポンプもそのUSB電源を充電のために利用しているわけで、なかなかグッドアイデアだと思います。

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ここで気をつけてほしいのですが、このポンプにUSB充電ケーブルはついていますが、USB電源アダプタはついていない、要するにお客様でご用意ください、という事なんです。
このUSB電源アダプタなんですが、いろいろな機器に使われているだけあって、スマホやデジカメに付属しているものをお持ちの方も多いでしょうし、お持ちでなくてもパソコン専門店や電気店にさまざまな形のものが出回っていますので比較的簡単に手に入ると思います。上写真は家庭用100Vで使用するUSB電源アダプタのほんの一例です。

 

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これがUSB端子(電源アダプタ側)です。ポンプ側はUSBマイクロB規格の比較的小さなコネクタがついています。

充電には、このほかパソコンのUSB端子も利用できますし、車のシガーソケットを利用するUSB電源アダプタも利用できます。
なお、アダプタの電流規格(ワット数)については2回目で説明致します。

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で、早速充電してみました。
中央の白い四角いものがスマホに付属していたUSB電源アダプタで、家庭用100Vコンセントに挿して使うタイプのものです。これに付属のUSBケーブルを挿して、その先をポンプのUSB充電ポートに差し込みます。そうすると黄色のマルの中に見える小さなLEDランプが青く点灯します。このランプは電源アダプタから+5V電源がポンプまで正しく供給されているのを表示しているもので、「充電中」を表示するランプではありません。従って充電が終ってもランプは消えません。但し、満充電になればポンプに内蔵のオートカット機能で充電は停止しますのでご安心ください。
 
 
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ポンプの取扱説明書にはポンプ本体各部の名称が書かれていますが、念のため充電機器も含めて各部の名称を書かせてもらいました。

本体の充電池格納部(黒いケース部分)に入っているバッテリーは1セルのリチウムイオン充電池で、容量は2000mAhとのことですが、このバッテリーでどれくらい燃料を出し入れすることが出来るのか気になるところですよね。
実験できればよかったのですが時間の都合でメーカーに消費電流を尋ねて試算してみました。
それによると、運転時の電流は2Aから2.5Aとの事でしたので、最大の2.5Aで運転すると仮定して、2000mAのバッテリーでは運転時間は0.8時間、すなわち48分になります。これは計算上の値ですから余裕を見て運転可能時間を40分と仮定、ここにポンプの吐出量950cc/分をかけると38リットルの燃料を出し入れすることが出来る事になります。まあ、一日の模型使用には十分だと思います!(^^)!。
万が一、充電不足などでフィールドで電池を使い切ってしまった場合でも、車用のUSB電源アダプタがあれば緊急充電することも可能ですしね。

 
なお、メーカーではUSB電源アダプタに関連するトラブルや適合性については一切関知しないとのことですので、充電中は充電器やポンプ本体の温度などに十分注意し、発熱や異常がある場合はすぐに充電を中止してください、との事でした。
 
次回は、この「充電式電動燃料ポンプ」が充電中にどれぐらいの電流が流れるか実験した結果をお見せします。
さらに3回目は外部電源式の「電動燃料ポンプ」のレポートを予定しています。

 


コネクターキット「Bセット」って?

新色の赤、緑、スモーク、クリアが発売されたPILOTカラーコネクタキット、当店にも入荷しましたがその中に「Bセット」の表示の口紙がついているものがありました。
BセットがあればAセットもあるはずですが、これまでコネクタキットに「Aセット」なる商品があったとの記憶がありません。
何でもない事のようですがチョット気になりましたので調べさせていただきました。

(お断り)このブログのアップ時点では該当するコネクタキットの商品名にはAセット、Bセットの記載をしています)

 

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例えばこのコネクターキットFメス「Bセット」では口紙には「Bセット」「RGSC」と記載されています。
中身のコネクタの色からして「RGSC」はRed、Green、Smoke、Clearのようです。

 

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中身を拡大してみました。
レッド(赤)がオレンジのように写っていますが、写真の撮り方が悪いためです"(-""-)"

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一方、当店の在庫で、従来色のコネクターキットFメスのパッケージをチェックしてみますと、こんな感じで○○セットの表示がありませんでした。
何で?ということで発売元のOK模型に問い合わせをしてみました。

  その答えですが、
「これまでは4色(ブルー、ピンク、オレンジ、イエロー)しかなかったので、色の組み合わせ品は単に4色とか各色で済んだのですが、新色が出た時点で区別をつけにくくなったので、従来の4色セット(ブルー、ピンク、オレンジ、イエロー)をAセット、今回発売された新色のセット(レッド、グリーン、スモーク、クリア)をBセットにした」
ということだそうです。

また、上写真の商品(従来色の詰め合わせ)にはAセットの表示がなく「各色」と書かれていますが、
「このような表示の口紙は順次「Aセット」と色を表すB(ブルー)、P(ピンク)、O(オレンジ)、Y(オレンジ)を記載したものに変更して出荷してゆきます。ただ、ここしばらくは店頭ではAセットの表示があるものと上写真のように各色と表示したものが混在するかもしれませんが、中身については全く変わりありません」
とのことでした。

ちなみに色の組み合わせは今のところ従来色のAセット、新色のBセットの2種類のみで、新旧色を混ぜたものはないとのことです。
もちろん単色での販売はありますよ!

 全8色になって何かと便利になったコネクタキット、AタイプとBタイプを使い分けてマルチコプターや多サーボ機、そしてロボットなどにもぜひご活用下さい。


マルチプレックス スケールパーツ(その2)

ドイツ マルチプレックス社のレアなスケールグライダーパーツ第二弾(と言っても続編はありません)は、計器盤以外のディテールアップパーツです。

 

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まずは、グライダーのキャノピーのサイドについているスライドウインドウ、小窓ですね。
実機には欠かすことが出来ないものですが、スケール化はなかなか難しいものです。まして前後にスライドさせるとなるとなおさらです。
このスライドウインドウセット、1/3スケール用1/4スケール用があり、スライドレールも付属していますので実機のように開閉できるスグレモノです。
写真でお分かりのように、キャノピーの曲面に合うように僅かにウインドウが湾曲しているのに注目してください。
スライドレールを固定する小ネジも付属しています。
比較的「見せ場」の少ないスケールグラーダーではコックピット内部と並んで非常に気になる部分ですよね。
このパーツを使って、あるいは参考にしてディテールアップにチャレンジしてください。

 

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次は、計器盤とともにディテールアップの定番ともいうべきシートベルトのパーツです。
上写真は1/3サイズのシートベルトキットです。
たとえ1/3スケールの大型モデルと言っても、バックルなどは相当小さいサイズになるので、ピシッと形を決めて、しかも同じものを複数個作るのはなかなか至難の技になります。
それが、ご覧のように細かく再現されています。また、ベルトは12mm巾の布テープが入っています。

 

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こちらは1/5サイズのシートベルトです。さすがに1/3スケールのものほど細かいパーツは再現されていませんが、
おまけ?に操縦桿や計器パネルがついていますのでお買得かもしれませんね。

 

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最後は1/3.5~1/4スケールサイズの操縦桿セットです。操縦桿にはブレーキレバーもちゃんとついています。
実機グライダーを良くご存じのマニアには堪えられない逸品だと思います。

 

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番外編としてスケールパーツではありませんが、同じマルチプレックス社製商品という事で今回入荷したコネクタのご紹介をさせていただきます。
こちらは本家MPXコネクタです。MPXとはもちろんマルチプレックスの略称ですね。
互換商品があちこちから出ていますが、こちらは間違いなく純正品です。
6ピンコネクタですから、配線のやりかたによってサーボ2個から4個までの配線を延長したりすることが出来ます。
本物の信頼性、クォリティにこだわるマニアにお薦めの品です。

ということでマルチプレックス商品を2回にわたってご紹介させていただきました。
少数入荷のものもありますので。気になる方はお早目にご購入ください。

 

 


マルチプレックス スケールパーツ(その1)計器盤

昔懐かしい(?)マルチプレックス社製のスケールパーツが少量ですが入荷しました。

本家ドイツのマルチプレックス社のHPを探しても見当たりませんので絶版品と思われます。
現物はかなりの間休眠していたもののようでビニール袋や口紙には時代感がただよっています。

そんな細かいことは気にしない、とにかくこれを探してたんや!とおっしゃる方、ぜひご一読ください。

まず今回ご紹介させていただくのは計器盤シリーズです。
サイズは1/3スケールのグライダー用1/4スケールのグライダー用、そして1/5のグライダー・軽飛行機用の3種類です。

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すべてこのようなビニール製の袋に入っています。
写真は一番大きな1/3スケールのグライダー用計器盤セットです。
1/4スケールのものも大きさが異なるだけでほぼ同様の内容です。

中身はと言いますと、今日ご紹介する3種類はすべて同じスタイルで、プラスチック成型のベースとステッカータイプの計器盤が入っています。この計器盤は打ち抜き加工がしてあるので、丸くハサミで切り取る必要はなく、きれいに丸い形に取り外すことが出来ます。

 

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1/3サイズグライダー用計器盤のアップです。
クリックして拡大画像を見ていただくとお判りのように、細部までくっきりと再現されています。
サイズは1/3サイズの場合、大きい方が直径24mm、小さい方が直径16mmです。

1/4サイズはこれより少し小さく(当たり前ですが)、大きい方が直径18mm、小さい方が直径12mmです。

 

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このメーターパネルを貼り付けるプラパーツのアップです。
メーターを取り付けるダミーのビスも再現されていますね。
中央に見えるのはボリュームつまみやレバー類のパーツですね。

 

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一方、こちらは1/5サイズのものです。
1/3、1/4サイズがグライダー用と銘打っているのに対し、こちらはスケール機用となっています。
大きい方が直径約14mm、小さい方が直径約10mmです。

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これは上の黒いステッカーの裏面(裏紙)です。
各メーターの説明というか、名前が書かれています。この中にはタコメーターとか油圧計なども含まれていますので、グライダー以外に1/5クラスの軽飛行機などのスケール機に使う事が出来るということですね。

 

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こちらは1/5サイズのプラスチックパーツです。このサイズのみ、プラスチックパーツが2セット入っていますのでお買い得?とも言えます。

 

ご紹介したマルチプレックス製スケールパーツ、まだご紹介していないものが残っています。
キャノピーに取り付けるスライディングウインドウやハーネスキットなど、少量ですがこまごまとしたものがあります。
次回をご期待ください。

売り切れごめん、早い者勝ちですよ。

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