キットレビュー「PULSAR」

今回は、RCAW誌に紹介された「パルサー」を紹介します。

P1 このキットは、箱ではなく、台紙の入ったビニール袋入りになっています。
昔の竹ヒゴ飛行機みたいです。

P2 RCAW誌では、半完成機として紹介されていますが、人によっては、組み立てキットと思われる方もあるかもしれません。
素材は、デプロンとカーボンロッド、ベニアになっています。

P3 これは胴体のパーツです。
左右の側面板は、写真のように上面でくっついていてそこにグラステープで補強が最初からされています。
各パーツの接着には、スチロール用ボンドか、スチロールに使用できる瞬間接着剤とOKボンドターボの硬化促進剤をしようすると良いでしょう。

P4 主翼は、複葉機なので上下2枚で形はまったく同じになっています。
機体名のロゴが印刷されているほうが上の翼になています。
写真では見えにくいですが中央の支柱を取り付ける位置も印刷されています。
エルロンは、下翼用のほうの胴体中央よりのところにコントロールホーンを取り付ける位置が印刷されいますので上下と間違えないようにします。

P5 垂直・水平尾翼は、ほとんどがエレベーター・ラダーの動翼がしめています。
このあたりが、3Dアクロ的なところです。
主翼も尾翼もともに単板になっていますが、EPPのようにカーボンなどで補強材を使わなくても硬性があります。

P6 左の2枚は、主翼の上下の支柱です。
中央の2枚は、上の主翼を取り付けるときに胴体に仮止めして使う治具です。
これのおかげで正確に上の翼を取り付けることができます。
右は、主脚カバーとダミーの車輪でこの裏にベニアの車輪を接着して脚のカーボンロッドに接着してしまいます。
パルサーやクエーサー・スホーイとも基本的に車輪はダミーになっています。
機体が非常に軽量に出来ているのと、体育館のように床面の状態が良い室内で超低速飛行をすることを前提に設計されているためのようです。
私の機体は、0.8mmぐらいのピアノ線を使って車輪が回るように加工しています。

P7 これは、カーボンロッドやベニアパーツです。
右側にキャノピーが置いてあるのですが、非常に透明度の高い素材で薄く軽量にできているので、写真で撮るとほとんど写りませんでした。

P8 組み立て説明書は、チェコ語で書いてあるのですが、写真で手順が詳しく載っているので、写真を見ているだけで十分組み立てることが出来ます。
この機体の組み立てで一番難しいのが上下の主翼の間に張る張り線です。
この線は、ケブラーであまりピンと張ろうとしないのがコツのようです。
キッチリ張ろうとして引っ張り過ぎるとかえって翼がひずんでしまうので、引っ張り過ぎない方が良いようです。
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バッテリー込みの全備重量180g以下で仕上がった本機の飛びは、飛んでいると言うより浮かんでいるという感覚がするほどユックリだけどシッカリとした飛びをしてくれます。
インドア機を楽しんでいるユーザーさんに是非一度飛ばしていただきたい機体です。

キットレビュー「ELIXIR」その2

El5 3分割されている主翼の翼端部分です。
エルロンは、加工されていますが、ヒンジ部分は、接続されていないので、ヒンジテープ等で取り付けるようになっています。
主翼もスチロールコアにバルサプランクされていて、翼端はカールアップ加工されています。

El10 中央翼との接合部分は、カンザシが入る部分とエルロンサーボのコネクターを取り付ける部分が加工されているます。
MPXコネクターならそのまま取り付けられそうです。
カバーリングは、オラカバで丁寧にカバーされています。

El6 中央翼部分はフラップも加工さていて、こちらもヒンジの加工をするだけでフラップを取り付けることが出来ます。
3分割翼のため主翼中央部分が分割されていないので主翼の硬性が非常に強くなっています。
バルサプランクの主翼は、シャーレ翼と比較して、破損したときの修理がしやすいので、シャーレ翼の機体をはじめる前の入門機しても良いでしょう。

El8 ABS製のサーボカバーとプラスティック製のサーボベットも付属しています。

El7 付属品は、真鍮製のコントロールホーンやスチール製のロッドエンド、ベニア製のサーボベット、ラダーリンゲージ用のピアノ線までの細かな部品まで入っているので、後から買い足す部品がほとんど入らないようです。

El11 取説は、チェコ語になっているのですが、丁寧なイラストや、写真が多く載っているのでフラップつきのグライダーを組み立てた経験のあるかたなら、十分組み立てることが可能です。

あと、カッティングシートから切り出されたデカールも付属しているので翼端部分の十字模様も簡単に仕上げることが出来ます。

3mクラスのピュアグライダーが欲しいけど、シャーレ機は10万円以上してちょっとと考えておられるユーザー、この「ELIXIR 3.2m ARF」はいかがでしょうか?
機体のパッケージが丁寧に梱包してあるので、各パーツを取り出して写真を取れなかったのですが参考になればと思います。

キットレビュー「Elixir」

昨年末に、新しく入荷した3mクラスのピュアグライダー「Elixir」を紹介します。

El1

シンプルな長い箱の端に小さめのパッケージシールが意外とおしゃれに見えます。

El2

パッケージを開けると、1550mmのFRP製コンポジット胴体・3分割の主翼などがキッチリと入っています。

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機首の部分は、FRP製のキャノピーを外すとメカと搭載するスペースが結構広く取られていて、ラダーのコントロールロッド用のガイドパイプが固定済みになっていて主翼の取り付けて部分などの力がかかるところはカーボンで補強されています。

El4

垂直尾翼は、シャーレ機と同じように一体で成形されています。
水平尾翼の取り付け部分もフィレット風に綺麗に成形されています。
El9_2 

水平尾翼は、スチロールコアにアベチプランクでオラカバ仕上げで一見するとグラス翼かと見えるほど綺麗にしあげてありエレベーターもヒンジテープで取り付け済みになっています。
硬性も非常にシッカリしたものになっています。

次回は主翼等を紹介していきます。

su-29の組み立て9

Su42 EPP機の場合、樹脂だけのタイヤを軽量化のためにつけることが多いのですけど、やはりホイールとタイヤが付いていると大分雰囲気が違います。

 

Su43 受信機には、RC-mart社製のサブマイクロ受信機を使用しました。
この受信機は、小型軽量で受信距離も500mあります。
クリスタルも標準型が使用できるので、クリスタルの強度的なトラブルも無く安心して使用できます。

Su44 両面テープで貼り付けても良いのですが、今回は機体のEPPの厚みが15mmほどあるので受信機の入る穴をあけてはめ込んでみました。
サーボコードの取り回しの加減で上下さかさまについているのは、ご愛嬌ということで・・・

Su45 裏側からコードを接続してテープで固定いて完了です。
この受信機は、フタバ・JR・ハイテック・サンワの送信機を自動で認識します。
クリスタルは、送信機のメーカーに関係なくフタバの純正のクリスタルを使用するのが一番安定するので、推奨しています。
JR製の純正クリスタルもテストでは、問題なく使用できました。
送信機の自動認識は、JR/サンワ系を先に認識してからフタバ/ハイテック系を認識しますので、フタバ・ハイテックの送信機の場合は、少しタイムラグを感じられるかもしれません。

Su46 これで、機体は完成です。
今回は、取材の時の飛行写真が撮れていなかったのですが、RCAW誌の紙面で近いうちに紹介される予定ですので、そちらのほうで見てください。

SU-29の組み立て8

Su36 主翼の裏面に補強用のカーボンロッドを接着します。
胴体と主翼の指定位置にロッドを受けるためのベニア材を接着しそれにロッドを固定します。
固定には、粘度の高い瞬間接着剤をつかいターボで固めて肉盛りするようにしました。
Su37 ランディングギアは、2mmのカーボンロッドを胴体にあけた穴の所でクロスして主翼のところに取り付けたベニア材に接着します。
胴体の穴は、指定の位置を測り半田ごてを使って開けると綺麗に穴をあけることができ、そこにゴム製のリングを入れておきます。
このゴム製リングがダンパーの役をして着陸時の衝撃を吸収するようになっています。
Su38 タイヤは、キットではベニア製のダミーを接着してしまい回転しないようになっているのですが、今回はOK模型製に「Eタイヤ 29mm」を使用してました。
このタイヤは、電動機専用に軽量設計されていて、ナイロン製ホイールに軽量スポンジを使用して、1個当り1.2gになっています。

Su39 そのままでは、タイヤを取り付けることが出来ませんので、1.5mmのピアノ線を曲げて車軸を作ります。

Su40 そのピアノ線をシュリンクチューブと瞬間接着剤を使ってランディングギアのカーボンロッドの先端にとりつけます。
これに先ほどの「Eタイヤ」取り付けます。

Su41 タイヤの抜けど目に細いシュリンクチューブを瞬間で接着しました。
このときにタイヤに接着材が付かないように気をつけます。
ランディングギアのロッドにデプロン製のカバーを取り付けてスケール感を出しています。