「MINUS Acro」の製作 1

マイクロサイズのグライダーキット「MINUS Acro」を製作してみました。
Dsc07601 このキットは、レーザーカットされたバルサキットになっています。

Dsc07609_2 先ず、胴体から製作していきます。
使用するパーツをバルサシートから取り外すときは、レーザカットされていない部分が少し多いので、カッターを使って丁寧に切り離すほうが良いでしょう。

Dsc07610 バルサシートの各パーツに組立説明書に合わせてパーツ番号を記入しておくと良いでしょう。

Dsc07613 これは、胴体側面の主翼が付く部分の補強用のベニアパーツです。
このパーツも先ほどと同じようにかったーを使ってパーツを外しサンドペーパーで少し修正しておきます。

Dsc07614 側板ベニア製補強パーツを瞬間で接着します。
パーツの位置をキッチリと決めてから、瞬間を隙間に浸透さすと良いでしょう。

Dsc07615 左右の側板に補強パーツを接着します。
この時に、同じ方向で作ってしまわないように注意します。
初心者や、バルサキットをあまり背作したことの無い方は、よくやる失敗です。
胴体は、魚の開きのように左右に気をつけて製作しましょう。


受信機とクリスタル

最近、購入した受信機を使おうとしたら全然動かないとの問合せがありました。
当初は、初期不良かとも思いましたが、入荷時の作動テストでは動いていたので現物を見せてもらうことにしました。

すると、その受信機ついていたクリスタルがデュアルコンバージョン用がついていました。
その受信機は、シングルコンバージョンなので作動しなかったのです。
また、ある日問合せで「シングルコンバージョン用クリスタルってどんなのですか?」というメールがとどきました。

今更ながら、意外とクリスタルや受信機の種類などを知らない方がおられるのだと思いました。
ここで、少し受信機とクリスタルについてのことをご案内しておきます。

受信機には、シングルコンバージョンとデュアルコンバージョンと言う種類があります。
これは、受信機の高周波回路の違いによるもので、周波数変換を1回だけ行うものを「シングルコンバージョンといい、周波数変換を2回行うものを「デュアルコンバージョン」といいます。
特徴としては、デュアルコンバージョンは、シングルコンバージョンに比べて、よりノイズに強く受信感度を上げられますので、近接周波数に影響されにくい為に、各プロポメーカーは、F3AやF3Cなどの競技会を意識した高級機種に使用されてることが多いようです。

ユーザーのなかには、デュアルとシングルが有るのは、知っておられるのですが、送信機もデュアル用とシングル用が有ると思われている方があるようですが、送信機はデュアルもシングルも関係なく使用できます。
ですから、シングルコンバージョンの受信機を使用されていて、近接周波数の同時飛行などをした時に混信で困るようであれば受信機をデュアルコンバージョンに変えると混信することがなくなります。

それから、墜落や受信機に強い衝撃を与えたときに受信機に不具合が有る場合は、先ずクリスタルを疑っていただくと良いでしょう。
クリスタルの中身を見た方は、意外と少ないとおもいますが、クリスタルのあの金属ケースの中には、本当に極薄の水晶片が入っており、それに細い電極がついているだけなので、非常に衝撃に弱くなっています。
クリスタルの外見上に何にも異常が無くても意外とクリスタルの中で破損していることがあります。
特にマイクロタイプのクリスタルを使用している受信機などは、クリスタルが破損しての受信機不良が多いようですので、当社はあえて標準サイズのクリスタルを使用する受信機にしていますが、どんな受信機を機体等に搭載するときには、防振対策に気をつけてください。

また、当社で販売している受信機は、FMタイプの受信機になっていますので、PCM方式の送信機で使用される場合は、送信機の説明書にしたがってモデュレーションを「FM」又は、「PPM」に切替えて使用してください。
PCM方式のままでは、使用できませんので注意してください。

当社で扱っている受信機でシングルコンバージョン用次の機種になっています。

Fm7Tr07sRx3_2 

「Topmodel FM7」「Tahmazo TR-07S」「RC-mart FM RECIVER」

Tr06d

デュアルコンバージョン用機種は、「Tahmazo TR-06D」になっています。

いずれの受信機も使用されるときは、取扱説明書を良く読んで使い方を間違えないようにしましよう。
特にこのような小型タイプの受信機でコネクターピンが露出しているタイプは、コネクターの極性を間違わないように十分注意をしてコネクターを接続しないと、バッテリーをプラス・マイナスを逆接してしまうと受信機の回路が壊れて使用できなくなります。
受信機のトラブルは、墜落などで機体を壊すだけでなく最悪の場合は、人身事故などにもつながりかねませんので、十分に気をつけてラジコンを楽しんでください。


OK模型「ミグ15」テスト飛行

ダクテッドファン機「ミラージュ2000-10」が4月に発売され、その高性能の飛を早くも体験された方も、おられると思いますが、OK模型からダクテッドファン機第2弾として発売が予定されている「ミグ15」のテスト飛行を覗いてきました。
Dsc07476s この機体は、RCAW誌の8月号ダクテッドファン特集28頁に少し紹介されています。
このDF特集は、各社のDFをベンチテストしてその性能を紹介していますので、これからDFを始めて見たいユーザーが自分好みのDFや機体を選ぶのに参考になるでしょう。
既発売の「ミラージュ」が55mm径のファンを搭載していたのに対して、69mm径の高性能DFを搭載して、機体サイズも2回り以上大きくなっています。
Dsc073371 発進の準備をするOK模型の高松社長と伊藤さんです。
発進は、ミラージュと同じようにショックコードを使用します。

Dsc073431 初飛行と言うことでまずは、伊藤さんが機体を持っての発進です。
ショックコードのテンションは、ミラージュと同じコードを使用しているので、機体が大きくなった分ミラージュより少し強い目にかけます。
それでも、コードを伸ばした状態から10歩ほど下がるだけのテンションのかけかたです。

Dsc073451 後は、DFをフルパワーにして、手を離すだけで、簡単に発進してくれます。

Dsc073481 DFの出力が高いので、すぐに機速がついてスムーズに高度をとっていきます。

Dsc073811 雨上がりの湿度の高い重い空気ながらとても、パワフルに飛んでいます。
エルロン・エレベーターのトリムをとって様子をみます。
メカは、ラダー固定なのでエルロン・エレベーター・スピードコントロールの3chになっています。
実際には、エルロンが左右別サーボになるので、4ch3サーボ・1ESCです。

Dsc073841 一通り様子を見て一旦着陸をします。

Dsc074141 バッテリーを交換後今度は、高松さんが一人で発進します。
テンションをかけて機体を水平に保持します。

Dsc074171 フルパワーで手を離すと、トリムがとれているので、素直に発進してゆきます。

  Dsc073491

今回搭載されている69mmのDFは、「ミラージュ」に搭載されているDF-55より音が静かでその吸気音がよりジェット音に近くなったようです。

Dsc074311 上昇力は、目を見張るものがあり、DFの静止推力がほぼ機体重量ほどあるのか、ほとんど垂直上昇してゆきます。
連続ループも簡単にこなし、スピードもミラージュより格段に速くなっています。
フルスピードで飛んでいると写真に収めるのが大変です。

Dsc074461 機体の構造は、ミラージュと同じFRP製の胴体に主翼がバルサリブ組みバルサフルプランクフィルム仕上げです。
飛行テストは、今回が本当に初回と言うことですが、非常にパワフルに飛んでいるのですが、高松さんいわく、発売までにまだまだ煮詰めないとだめなところがあるとのことなので、実際に発売されるころには、もっと性能がUPしているようで楽しみです。
また、この機体の詳しいレポートは、8月4日発売のRCAW9月号にも掲載されるようですので興味のある方は、是非購読してみてください。


CADET 飛ばしてきました。

ブラシレスに換装したCADETのテスト飛行をしてきました。
早朝のホームの飛行場所へ寝坊をして行くとメンバーが先に来てもう飛ばしています。

Dsc07241 最近は、近くのキャンプ場が始まっているので、電動機がメインになっています。
この日もメンバーがモーターグライダーを持ってきています。

Dsc07263 この機体は、K&Sの機体でホットライナーのようにスピードに乗った飛行ができます。

Dsc07262 こちらは、サーマル工房のピラタスでスケール機ながら、なかなか気持ち良く上昇して良く飛んでいました。

Dsc07268 さて、CADETのほうは、いきなりフルパワーにせず様子をみなながら、トリムの調整をします。

Dsc07264 いよいよフルパワーで上昇をしてみます。
さすがに1.3mの小型の機体に10×6のペラにOK模型のターメリックに使用するパワーユニットで超オバーパワーです。

Dsc07266_2 モーターマウントをそのまま使用しているので、サイドスラスト、ダウンスラストともに足りません。
エレベーター・ラダーで当て舵を打ちながら機体姿勢を保つと気持ち良いスピードで垂直上昇していきます。

Dsc07275 ものの10秒もモーターランをすると翼長1.3mの機体は、点になってしまいます。
しかし、当て舵を上手くあててやらないと機体が真っ直ぐ上がってくれません。
でも、上昇力はなかなかのものです。
機体重量は、増加するのを心配していたのですが、2セルリポでバッテリーが軽く、元々のCADETの設計重量(NiMH仕様)以内の600gに収まっているので、滞空性能にはさほど影響ないようで、小さなサーマルも上手く捕まえて高度を維持してくれています。
さて、これで今年のEZカップでの上位が狙えるかな・・・・(^_^;)


「ELECTRIC CADET 1.31mARF」にブラシレスを積む 3

Dsc07218s モーターを積むときにコードを逃がすために開けた穴ですけど、このままではかっこ悪いのでこれにカバーをつけることにします。
せっかく開けた穴なので、そのままカバーしてしまうのでなく、エアーインテーク代わりにします。

Dsc07226s キットには、本来それようのパーツが入っているのですが、以前に取材用に作ったときにそのパーツを使わなかったのでどこへいったかわからなくたったので、代替品を作ります。
材料は「セダクション100」のホイルスパッツが使わずにあったのでそれを流用して、写真のような形に切り白色に塗装しました。

Dsc07227s_2 それを機体に合わせて成型して瞬間接着剤で接着しました。
これで、エアーインテーク風になり、コードが出ているのも隠せました。

Dsc07225s バッテリーは、「Hot-Lips 2S1P1700」を使用しました。
胴体が細いので、立て向きに積込みますがそのままでは、バッテリーの方が細すぎて安定しないので、スポンジゴムを貼って、バッテリーがピッタリ入るようにしました。
スポンジゴムなので、そのままでもバッテリーがすべりにくいのですが念のためにマジックテープでも固定するようにして、バッテリーが不用意に移動して重心が変わらないようにしておきます。
Dsc07231s これで、「CADET EZ-CUP仕様」の完成です。
さて、機体に対してオーバーパワーのユニットを積んだ機体の上昇力と滞空性能はどんな感じになるのか、テスト飛行が楽しみです。