ターメリック3を組み立てる(4)

では、いよいよ機体製作の仕上げ、メカ積みをしていきましょう。(説P13,14)

今回は、はんだ付けのコツも少々ご紹介します。

Turmeric3-51ブラシレスモーターと折りペラセット(キットに付属しています)とスピードコントローラーです。スピードコントローラーは要はんだ付け。メカ積みのレイアウトにあわせて、バッテリー側、モーター側それぞれのシリコンコードの長さを決め、はんだ付けして、シュリンクチューブを被せておきます。

Turmeric3-52バッテリーも同様に、メカ積みレイアウトにあわせてコードの長さを決め、ショート防止のためにまず片方をカット→はんだ付け→絶縁してからもう片方を同様にします。バッテリー、スピードコントローラーの同じ極に同じ側のゴールドコネクター(オス同士、メス同士)をはんだ付けしないように、確認してくださいね。

 

では、はんだ付けの様子を順を追ってご紹介します。

例として、スピードコントローラーのモーター側3本のコードにメス側のゴールドコネクターをはんだ付けします。

Handa01予備はんだ作業。ポッテリ染み込ませておきます。右がはんだ付け前のコードです。
Handa02続いてゴールドコネクターへの予備はんだを。はんだの池を作ります。

固定するジグはやっぱり熱が逃げない木製が一番やりやすいですね。書いてある数字はジグに開けてある穴の直径。ギュッとゴールドコネクターを固定させて、はんだ付けが終わった後にコードを引っ張ってコネクターごと抜けば、はんだ付けが適切か確認することが出来、一石二鳥です。
Handa03双方に予備はんだができたら、半田ごてを当てながらはんだをしっかり馴染ませてドッキング。
Handa04溢れたはんだは、ニッパーで切り飛ばしたり、ヤスリで削っておきます。

これが電動機製作時の必須作業といってもいいでしょう。初心者の方は、とにかく数をこなして身につけていきましょう。はんだ不良は事故の元ですよ!

Turmeric3-53というわけで、はんだ付けが終わったメカを積んでいきます。今回のレイアウトはこんな感じです。

Turmeric3-54モーターの回転方向をチェックして、逆回転であれば、写真のようにスピードコントローラーとモーターを繋ぐコード3本のうちいずれか2本を挿し替えればOKです。
Turmeric3-55デカールを貼って、機体の組み立ては終了です!テスト飛行が楽しみです。


ターメリック3を組み立てる(3)

ではでは、尾翼の取り付けをしていきますす。(説P9,10)

シナモン3の時と同様に、飛行機において尾翼のアラインメントの正確さは重要ですので、キッチリと取り付けしていきましょう。

Turmeric3-36尾翼を取り付けた時、テールパイプに空けられているプッシュロッドの出口が真上に来るように尾翼取り付け位置を決めて、軽くサンディングして荒らしておきます。

Turmeric3-37テールパイプの端から尾翼の翼端の距離が左右で同じになるように、測りながら瞬間接着剤で接着します。テールスキッドも瞬間で接着します。

Turmeric3-38胴体ポッドへの接着の準備として、接着面を軽くサンディングして荒らします。

Turmeric3-39主翼を胴体に留めた状態で、正確なアラインメントをとって尾翼を取り付けますので、主翼をビス留めできる状態にします。はんだごてで穴をあけてTurmeric3-40ワッシャーを接着します。

Turmeric3-41
主翼を胴体に固定して、こちらもしっかり測って、尾翼の角度が説明書通りになるようにエポキシで接着します。

Turmeric3-42尾翼が無事に固定できたら、リンケージ作業をします。(説P11,12)サーボをサーボマウントにとりつけ、説明書通りの位置に接着していきます。

Turmeric3-43尾翼に、コントロールホーンを接着します。位置を決めて穴をあけて・・・Turmeric3-44フィルムを切り取り、Z曲げをしたプッシュロッドを通したコントロールホーンを接着します。先に2本共通してしまうと、サーボ側でごちゃごちゃしますので、1本ずつ作業しましょう。Turmeric3-45尾翼の舵とサーボをそれぞれニュートラル出しをして、サーボのホーンの穴位置をマーキングしてTurmeric3-46(サーボホーンの厚み+クイックキーパーの厚み)にちょっと余裕をもった長さ(6mm位かな?)でカットします。Turmeric3-47クイックキーパーを通してからL曲げしてサーボホーンに通せば、リンケージ作業は終了です。もう片方も同様に。Turmeric3-49
尾翼側です。リンケージができたら

Turmeric3-48エポキシで、リードパイプを固定しておきます。Turmeric3-50尾翼側も、ガイドパイプの出口と、尾翼にそれぞれエポキシを盛って、舵を切った時にパイプがたわまない様にしておきます。


ターメリック3を組み立てる(2)

それでは、エルロンリンケージが終わった主翼を組み立てていきましょう。(説P6,7)

Turmeric3-20300mの延長コードのメス側のハウジングが邪魔になりますので、ピンを傷つけないように取り外しておきます。左がBefore、右がAfter。Turmeric3-21コネクタを正しくつないで

Turmeric3-23シュリンクチューブをヒートガンで縮め、コネクタが外れるのを防止します。Turmeric3-22熱いうちに、キュッとつまんでおくのがコツです。Turmeric3-24中央翼の端に貼りつけられている糸をTurmeric3-25延長コードのオスコネクタにくくりつけてからテープ等でとめておきます。糸が簡単に抜けるようだと、中央翼の中で糸の端っこが遭難してしまいます。

Turmeric3-26中央翼下面の穴(ハンダゴテで開けておきます)に糸が繋がっていますので、中でリブが折れないように丁寧に引っぱり出します。反対側も同様にします。

Turmeric3-27中央翼と外翼をエポキシで接着していくわけですが、今回は接合部分を強化してみます。何箇所か、適度にドリルで穴をあけ、エポキシが入り込んで補強の役割をしてくれるわけです。(ただし、空け過ぎには注意して下さい。あくまでも、自己責任でお願いしますm(_ _)m)

Turmeric3-28エポキシをべったりつけてTurmeric3-29テープで固定、アルコールではみ出たエポキシを拭き取る、と手早く。

サーボカバーが机に当たるので、雑誌で嵩上げ、雑誌で重し、雑誌で翼端の高さ出しをします。

Turmeric3-30某誌は毎号微妙に厚みが違う(!?)ので、ちょうどいい厚み(高さ)になるように調節してくださいね。Turmeric3-31エポキシが固まるまでの時間で、尾翼を組み立てていきます。(説P8,9)Turmeric3-33ベニヤの冶具を組み立て、尾翼と三角材をおき、マーキングして、その内側を数ミリ開けて(P8の写真のように)フィルムを切り取ります。

フィルムが切り取れたら、マーキングした線が接着時に滲まないようにアルコールで拭いておきます。Turmeric3-35もう一度冶具を利用して、角度がきっちり出るように瞬間接着剤で固定して、完成です。


ターメリック3を組み立てる(1)

それでは、ターメリック3の組み立てに入りましょう。

まずはエルロンのリンケージからです。(説明書p3~5)

Turmeric3-03外翼と、サーボカバーです。サーボカバーのカットの方法はこちらをご参考になさってください。Turmeric3-08丁寧にサーボ搭載箇所のフィルムを切り取ります。
Turmeric3-05サーボマウントは、左右がありますので、同じ方向のものを二つ作ってしまわないようにご注意ください。Turmeric3-09そのままでサーボマウントが入らない場合は、スチロールを少しずつ掘って、サーボマウントが入るようにしておきます。
Turmeric3-12サーボテスターを利用してニュートラルを出し、サーボマウント、サーボを仮に置き、エルロンの後縁とピアノ線が直角になる場所をマーキングします。
Turmeric3-13説明書p4の(4)の通りにコントロールホーンの位置をマーキング、穴をあけ、フィルムを切り取ります。こちらを参考になさってくださいTurmeric3-15プッシュロッドのZ曲げを少し狭めておくと、Turmeric3-14サーボホーンに通した時、ガタつきがなくなります。Turmeric3-16プッシュロッドにクイックキーパーを通してからコントロールホーンに通すのですが、クイックキーパーの穴がせまい場合がありますので、ピンバイス等で穴を広げておきます。無理に力を加えてしまうと、割れて使えなくなるので慎重に。Turmeric3-24
サーボマウントは、【サーボのニュートラル=エルロンのニュートラル】が成り立つ位置に、最後に接着します。Turmeric3-17また、サーボホーンが主翼に当たらないように、フィルムとスチロールを削っておきます。Turmeric3-18サーボをマウントにビス止めし、サーボカバーを貼り付けて、完成です。Turmeric3-19

次回は主翼と尾翼の組み立てです。


HD、ST、LT。

OK模型のサーボコードの延長コードは、3種類用意されています。

All左から、延長コードHD 400mm延長コードST 400mm延長コードLT 400mm

つまり「HD」「ST」「LT」の3種類。

アルファベットはそれぞれ「ヘビーデューティー」「スタンダード」「ライト」の略とのことですが、どのような違いがあるのか、見ていきましょう。

Close同じく左から、HD、ST、LTです。

芯線が真ん中のSTと比べると、HDが少し太く、LTの方は明らかに細くなっていますね。

HDは50芯コード、STは30芯コード、LTは30芯コードのライトタイプが芯線に使用されています。

Shinsen
被膜を剝いた状態の写真(同じく左からHD、ST、LT)です。これだと違いがよくわかりますね。

ちなみに詳細なデータ(メーカーHPに記載)は

延長コードHD(ヘビーデューティー・50芯)
芯線 0.06mmφ銅線x50本、ビニール線外径(一本につき)1.6mm、重量8.25g/50cm

延長コードST(スタンダード・標準タイプ、30芯)
芯線 0.06mmφ銅線x30本、ビニール線外径(一本につき)1.3mm、重量5.05g/50cm

延長コードLT(ライト・30芯軽量タイプ)
銅線はスタンダードSTと同じですがビニール線を細くして軽量化したものです
芯線 0.06mmφ銅線x30本、ビニール線外径(一本につき)1.0mm、重量3.65g/50cm

とのこと。では実際に、重量をみていきます。

HD延長コードHD 400mm

ST延長コードST 400mm

LT延長コードLT 400mm

400mmでこの違いですので、室内機などの軽さを追求したい機体にはLTタイプを、大きな電流を流したり、長距離の延長の場合はHDタイプを、その他は基本的にSTタイプで充分だといえるでしょう。