パルサーの修理 2

Ps10 あまり暖めすぎると、溶けてしまうのである程度までのところでとめました。
もう少し真っ直ぐしたい場合は、フィルム用のアイロンを低温で当てても良いでしょう。
その場合は、いらない材料などがあればそれで、70度ぐらいから徐々に温度をあげて、溶けずに真っ直ぐに伸びる温度を試して調整してください。
Ps11  折れた部分やシワになった部分を直したら、外れたところを接着してゆきます。
瞬間とターボを使っても良いのですが、実はこの機体は、何度か修理をしているので、接着面が荒れてしまってるので、少し重くなってしまうのですが、今回はシリコン系の接着剤を使用することにしました。

Ps13 接着に少し時間がかかるので、硬化するまでテープで止めておきます。
このとき出来るだけ塗装部分にテープが付かないようにしてください。
テープを剥がすときに塗装が剥がれることがあります。

Ps15 機首部分が修理できたらモーターマウントを接着します。
このときにモーターとプロペラをつけたままで、接着面に接着剤をつけて接着します。

Ps16 マウントを接着するときに、モーターのサイドスラストや、ダウンすらストを調整しておきます。
モーターとペラをつけておくと角度がわかりやすいのとおもいます。
角度が決まれば接着剤が硬化するまで角度が変わらないように固定しておきます。

Ps20 マウントが接着できたら、折れたり、しわが入って強度が弱くなってるところがあればグラステープで補強しておきます。
若干の重量増加は、ありますが練習飛行には、問題ないと思います。

Ps22 多少のシワ等は、残りますがまた、飛ばせるようには、復活してくれました。
この機体は、私がフランスに行ったときに持って帰ってきた機体なので、もう一年近くもたち、パイロットがヘタクソなので何度か墜落しているのですが、ゾンビのごとくよみがえっています。
デプロン機は、EPP機に比べて確かに潰れやすいのですが、機体が本当に軽量で、機速がユックリなので、よほど無理な飛ばし方で、全速で墜落しない限り、一回で全損になることもなく、意外と簡単に復活してくれます。
塗装の剥がれも5m以上離れれば気にならないし、もう少し練習用に頑張ってもらおうと思っています。
もし、塗装が気になるようなら、水性のプラカラーやポスターカラーで補修してもらえれば良いでしよう。


パルサーの修理 1

やっちゃいました・・・(T_T)
インドア飛行会のときに、パルサーを飛ばしていて調子に乗っていたら、舵を打ち間違えて背面アップで、地面と仲良くなってしまったのです。

Ps1  高度3mから真っ逆さまに頭から突っ込んでしまいました。
お陰で機首は写真のようにペッシャンコです。
ただ、機体重量が軽いのと飛行速度が遅いので機首の部分が潰れることで、他の部分には被害がありません。
デプロンの機体は、飛行性能はいいんだけど壊れるから・・・って敬遠される方もおられるし、これだけ潰れると直らないと思われがちなのですが、ケチの私は、治してみることにしました。

Ps3 裏側も側面も折れ曲がっているのですが、欠けていないのです。
デプロン材は、スチレンペーパーに比べて少し粘りがあるようです。
もし、かけてしまった場合は、破片も拾い集めておきます。

Ps4 先ずモーターの付いているマウント材を引きちぎらないように取り外します。
今回は、機首の裏側のパーツも痛みが激しいのと作業をやりやすくする為にとりはずしました。
上面板も結構傷んでします。

Ps7 スチロールに使える瞬間接着材を使う前に、OKボンドのF-PRIMERで前処理をしておくと瞬間をつけたときにデプロン材が溶けてしまうことを予防します。
ただ、あまり多くの量の瞬間をつけると溶かしてしまうことがありますので接着剤の量に気をつけます。

Ps6 下処理をした後で折れてしまったところに接着剤を薄く着けて元にもどしてOKボンドターボで接着剤を硬化させてます。
こうすると部材が接着で溶かすことなく接着することができます。
この要領で折れてしまった部分を元に戻していきます。

Ps9  シワになったところは、ヒートガンで熱を加えてのばしてやりますが、デプロン材より10cm以上はなして、一度に熱を欠けずにすこしずつ暖めてシワを伸ばします。
このときに、十分に熱のかけすぎに注意をしないと簡単に解けて縮んでしまいます。
かえって、ヒートガンより、弱い目のドライヤーの方が良いかもしれません。
側面や上面も同じようにしてシワを伸ばすことができますが、完全にシワを伸ばすのではなく、ある程度気にならないぐらいでとめておくほうが良いでしょう。

くれぐれも完全に元通りにするというより飛ばせるようにすると考えてください。


ステルス 飛ばしてきました。

この週末に、いつものインドアドームを借りて有志の飛行会があったので、例のステルスを飛ばしてきました。

St23 一度屋外でテストをしたのですが、風が強すぎて飛んでも前に進まず後ろに下がってしまってテストにならなかったのですが、手投げで簡単に浮いてくれたのですが、風の無いインドアでモーターが元気良くまわっているので、大丈夫だと思い簡単に投げると失速して上手く飛んでくれません。

St24 バッテリーの搭載位置が少しずれていて、重心が下がっていたので、調整し投げてもらうことにしました。

St25 助走をつけて投げてもらうと、上手く飛んでくれました。
小さくて軽い機体なのですが、モーターやプロペラも小さいので、意外と初速が出にくいようです。
少し助走をつけて水平または、やや下向けに押し出してもらうと上手くいくようです。

St22 機速がついてくると非常に安定して飛んでくれます。
速度もインドアでの飛ばすのにも速過ぎずちょうど良い感じです。
ツインモーターを一個のアンプで回しているのでモーターの回転が綺麗に同調しているのと、小型モーターとプロペラで回転数が高いのでダクテッドファンのような甲高い共鳴音が心地良いサウンドです。

St26 360mAのリポの容量のお陰で、10分ぐらい飛んでくれるので、結構たのしめます。
ロールは、無理でしたが少しダイブして加速してやるとクルッとループしてくれます。
旋回も、普通の飛行機のように胴体を中心に回るのでは、無く、無尾翼機独特の内側の翼端を中心に旋回しているのを見ているとブーメランのような感をうけます。
ただ、推力が小さいのであまり無理をすると、失速してしまうのですがその癖を注意してとばすと、スケール感もあって結構面白飛行機でした。


キットレビュー「PULSAR」

今回は、RCAW誌に紹介された「パルサー」を紹介します。

P1 このキットは、箱ではなく、台紙の入ったビニール袋入りになっています。
昔の竹ヒゴ飛行機みたいです。

P2 RCAW誌では、半完成機として紹介されていますが、人によっては、組み立てキットと思われる方もあるかもしれません。
素材は、デプロンとカーボンロッド、ベニアになっています。

P3 これは胴体のパーツです。
左右の側面板は、写真のように上面でくっついていてそこにグラステープで補強が最初からされています。
各パーツの接着には、スチロール用ボンドか、スチロールに使用できる瞬間接着剤とOKボンドターボの硬化促進剤をしようすると良いでしょう。

P4 主翼は、複葉機なので上下2枚で形はまったく同じになっています。
機体名のロゴが印刷されているほうが上の翼になています。
写真では見えにくいですが中央の支柱を取り付ける位置も印刷されています。
エルロンは、下翼用のほうの胴体中央よりのところにコントロールホーンを取り付ける位置が印刷されいますので上下と間違えないようにします。

P5 垂直・水平尾翼は、ほとんどがエレベーター・ラダーの動翼がしめています。
このあたりが、3Dアクロ的なところです。
主翼も尾翼もともに単板になっていますが、EPPのようにカーボンなどで補強材を使わなくても硬性があります。

P6 左の2枚は、主翼の上下の支柱です。
中央の2枚は、上の主翼を取り付けるときに胴体に仮止めして使う治具です。
これのおかげで正確に上の翼を取り付けることができます。
右は、主脚カバーとダミーの車輪でこの裏にベニアの車輪を接着して脚のカーボンロッドに接着してしまいます。
パルサーやクエーサー・スホーイとも基本的に車輪はダミーになっています。
機体が非常に軽量に出来ているのと、体育館のように床面の状態が良い室内で超低速飛行をすることを前提に設計されているためのようです。
私の機体は、0.8mmぐらいのピアノ線を使って車輪が回るように加工しています。

P7 これは、カーボンロッドやベニアパーツです。
右側にキャノピーが置いてあるのですが、非常に透明度の高い素材で薄く軽量にできているので、写真で撮るとほとんど写りませんでした。

P8 組み立て説明書は、チェコ語で書いてあるのですが、写真で手順が詳しく載っているので、写真を見ているだけで十分組み立てることが出来ます。
この機体の組み立てで一番難しいのが上下の主翼の間に張る張り線です。
この線は、ケブラーであまりピンと張ろうとしないのがコツのようです。
キッチリ張ろうとして引っ張り過ぎるとかえって翼がひずんでしまうので、引っ張り過ぎない方が良いようです。
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バッテリー込みの全備重量180g以下で仕上がった本機の飛びは、飛んでいると言うより浮かんでいるという感覚がするほどユックリだけどシッカリとした飛びをしてくれます。
インドア機を楽しんでいるユーザーさんに是非一度飛ばしていただきたい機体です。


キットレビュー「ELIXIR」その2

El5 3分割されている主翼の翼端部分です。
エルロンは、加工されていますが、ヒンジ部分は、接続されていないので、ヒンジテープ等で取り付けるようになっています。
主翼もスチロールコアにバルサプランクされていて、翼端はカールアップ加工されています。

El10 中央翼との接合部分は、カンザシが入る部分とエルロンサーボのコネクターを取り付ける部分が加工されているます。
MPXコネクターならそのまま取り付けられそうです。
カバーリングは、オラカバで丁寧にカバーされています。

El6 中央翼部分はフラップも加工さていて、こちらもヒンジの加工をするだけでフラップを取り付けることが出来ます。
3分割翼のため主翼中央部分が分割されていないので主翼の硬性が非常に強くなっています。
バルサプランクの主翼は、シャーレ翼と比較して、破損したときの修理がしやすいので、シャーレ翼の機体をはじめる前の入門機しても良いでしょう。

El8 ABS製のサーボカバーとプラスティック製のサーボベットも付属しています。

El7 付属品は、真鍮製のコントロールホーンやスチール製のロッドエンド、ベニア製のサーボベット、ラダーリンゲージ用のピアノ線までの細かな部品まで入っているので、後から買い足す部品がほとんど入らないようです。

El11 取説は、チェコ語になっているのですが、丁寧なイラストや、写真が多く載っているのでフラップつきのグライダーを組み立てた経験のあるかたなら、十分組み立てることが可能です。

あと、カッティングシートから切り出されたデカールも付属しているので翼端部分の十字模様も簡単に仕上げることが出来ます。

3mクラスのピュアグライダーが欲しいけど、シャーレ機は10万円以上してちょっとと考えておられるユーザー、この「ELIXIR 3.2m ARF」はいかがでしょうか?
機体のパッケージが丁寧に梱包してあるので、各パーツを取り出して写真を取れなかったのですが参考になればと思います。