エクストラ1204 箱開け (1)

OK模型から久しぶりのスケール機 エクストラ1204 が発売されました。

元になった実機エクストラは世界でも良く知られたアクロバット(曲技)機です。

今回ご紹介するモデルの機体サイズは全幅1610mm、全長1550mm、全備重量は3500~3800gで、エンジンはグロー4サイクル120クラスとなっています。
もちろん電動化も可能ですし、燃料タンクをガソリンエンジン用に交換すれば20ccクラスのガソリン機として楽しむ事も可能です。

セットの内容はご覧の様にOK模型製ARF機の標準的な内容で、フィルム貼完成主尾翼と胴体、FRP製塗装済カウリングとホイルスパッツ、そしてアルミバックプレートのABスピンナーとジュラメインギアなどの主要パーツに、リンケージパーツなどの小物一式と日本語の組立説明書が入っています。

燃料タンクは120クラスのグローエンジン用500ccが入っていますが、ガソリンエンジンを搭載する場合はエンジンの燃料消費量に合わせて220~260ccのガソリン用燃料タンクを別途用意していただく必要があります。

また、エンジンマウントは樹脂製で、当店取扱いのPILOTエンジンマウント48-127GN同等品が入っています。このエンジンマウントの特長は、エンジンを載せるビームの左右間隔が可変式になっており、使用するエンジンのクランクケースの幅にぴったりと合わせる事が出来る事です。ちなみにビーム間隔の可変範囲は46mmから60mmになっています。

ところで、このセットにはOK模型製機体にお決まりのステッカーが入っていません。それは星などの比較的大きなアクセントから燃料タンクやスモークオイルタンクのキャップなどの小さなステッカーまですべて貼り付け済になっているからなんです。

それでは例によって胴体から細部を見てゆくことにしましょう。

胴体は、カウリング、キャノピー、胴体本体に分かれています。

カウリングは軽量で丈夫なFRP製で、塗装とステッカーによるマーキング済です。

エンジンはこの中に倒立で搭載します。

透明スモークブラウンのキャノピーはカウリング後部の胴体上面ハッチと一体になっています。写真で、ハッチの一番前端に見える丸いマークはスモークオイルタンクキャップのマークです。
このハッチの胴体への取付は前部をピンで、後部をキャノピーラッチで固定する方法になっていますので、ワンタッチで簡単に脱着できます。そのため、電動モデルとした場合のバッテリーの交換も容易に行えます。

さて、次回は胴体の構造を見た後、主翼、尾翼を見てゆくことにします。

 


垂直尾翼を”垂直に”たてる方法

写真の機体は電動グライダーの入門機として、飛ばし易さと入門機のレベルを超えた高性能で当店でも人気上昇中のPILOTシークアーサー 黄です。
何故か尾翼のアップ写真ですが、今回のお題はこの水平尾翼の上に立つ垂直尾翼を、簡単にしかも正確に垂直に立てる、ちょっとしたアイデアをご紹介します。

垂直と言えば直角、だったらまず三角定規が思い浮かびますよね。

ということで、この三角定規を使って垂直尾翼の角度決めをしようとするのですが、何分定規は薄い板ですから手で持っていないとそのまま垂直に立ったままでいてくれません。また、尾翼を垂直に立てるには左右から定規で挟まないと正しい角度が出ませんから、両手がふさがってしまいます。
その状態で「垂直尾翼を正確に垂直に立てたら、角度が変わらないように保持しながら瞬間接着剤で仮止めを・・・」などという言われますと、手が足らない!!という事になってしまいますよね。

これを解消するには、誰か人の手を借りるか、さもなくば次に説明するアイテムを用意してみてください。

そのアイテムとは・・・

四角いプラスチック製の箱ですね。
写真の箱はサーボが入っていたケースです。
これを利用する訳です。
別にサーボの空き箱で無くても似たような箱があれば何でも結構ですよ。
とりあえず2個、用意してください。

さて、その箱を垂直尾翼の左右両側にぴったりと当てがってやれば簡単に垂直が出ます。

垂直尾翼のスワリが悪く、手を離すと箱がズレてしまうような場合は箱の中に重りとなるものを入れてやれば、箱が動くのを防ぐことが出来ますよ。

こんな感じですね。
このように左右からぴったりと支える事で、手を放しても垂直尾翼は動きませんので、じっくりと位置を確認することが出来ます。

こうして位置関係が納得できたところで、垂直尾翼の付け根の数カ所に、もちろん箱が無いところですが、瞬間接着剤をチョン付けして仮止めしてやればOK、あとはそっと箱を取り外して付け根全体に瞬間接着剤を流し、最後にコーナーにエポキシ接着剤を少し盛るなどして仕上げれば良いと思います。

どうですか、身近なところにある何でもないアイテムが便利なツールに変身、というご紹介でした。
ぜひ一度お試し下さい。


超簡単!ピアノ線のZ曲げ

本日のお題はピアノ線の先端をクランク状に曲げる、いわゆるZ曲げの方法です。
ピアノ線を使ったリンケージは、当店でもおなじみのOK模型製グライダーにもよく使われていますのでご存知の方も多いのではないでしょうか。

写真はTahmazo製の小型サーボTS-1014とホーンに取り付けたZ曲げを施したピアノ線です。

ピアノ線をホーンから取り外し、この後の説明のためにピアノ線の先端をA,最初の曲り部分をB、次の曲り部分をCと名付けておきます。

ここで先程のTS-1014サーボのホーン部分を真横からクローズアップして見ました。
計測したところ、このサーボのホーンは厚みが1.8mmですからB点とC点の距離は2mm程度に仕上げなければなりません。B点とC点の距離が空きすぎるとリンケージのアソビが多くなって小さな舵が効きにくくなり、思うようにコントロールが出来ないという事にもなります。

ところで、Z曲げといえば専用の工具もあるのですが、今回はそのような工具を使わず、ペンチだけでB-C間の距離が短いZ曲げが簡単、正確に出来る方法を説明します。

まずピアノ線の先端を直角に曲げます。A-B間の距離は3-4mmくらい(適当に)で良いでしょう。
ここまでは普通です。

さて、これからが今日のメインとなるところです。
普通なら次はC点でピアノ線をエイッとA点と逆の方向に曲げるのですが、B-C間の距離が僅か2㎜しかありませんから、この寸法では先細のラジオペンチを使ってもなかなかうまく直角に曲げることは困難です。

そこでアイデアです。
まずペンチの先でA、B、C点を挟みます。
特にB点からC点の距離は、サーボホーンの厚みに極力近づけてください。この位置(B-C間の距離)次第でホーンのアソビ、言い換えるとガタの大小が決まってしまいます。

ペンチでA、B、C点をしっかり挟んだならピアノ線の長い方を、C点を中心に青矢印の方向に(写真では手前に)90度曲げます。

ここがポイントです。
C点でピアノ線を横向きに90度曲げるのです!

そうすると、こんな形になります。
このままではちょっとZ曲げには見えないですが・・・・・

A-B部分をペンチで挟んで(必要に応じてもう一つのペンチでC点と手前のピアノ線を挟んで)A-B部分を青矢印の方向に倒せば(曲げれば)・・・・・

ご覧の通りZ曲げが完成です。

一連の作業をまとめて見ました。

写真を使った説明では今一つ判りにくいかもしれませんが、半端に残った細めのピアノ線か針金で練習してみてください。
要領が呑み込めれば案外簡単ですよ。

この方法を使えば、サーボホーンの厚みにぴったりと合ったZ曲げが出来ますので、ぜひマスターしておいてください。


あけましておめでとうございます

 

旧年中はトップモデルジャパンをご愛顧いただき大変有難うございました。
どうか本年もかわらずお引き立て下さいます様、よろしくお願い申し上げます。

当店は1月4日(金)まで休業、1月5日(土)臨時営業、1月7日(月)より通常営業させていただきます。

なお、休業期間中もご注文はお受けしておりますが、期間中に承りましたご注文は1月5日より順次発送予定でございます。
ご迷惑をお掛け致しますがどうかよろしくお願い致します。

また、ただいま開催中の「選べるお年玉プレゼント」と「10,800円以上お買い上げで送料無料」の両キャンペーンは1月10日(木)午前10時までとなっております。お買い忘れの商品などがございましたらぜひこのキャンペーン期間中にお求めください。

それでは今年もモデラーの皆様にとって良いお年でありますよう!