パプリカ3 箱開け(1)

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桜の開花宣言もちらほらと聞かれるようになり、春本番、まさにフライトシーズンに突入というこの頃です。
こちらの桜は当店の近く(大阪府東大阪市)の桜並木で今日2輪だけ咲いていた貴重な?桜です。

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さて、こんな時期こそ暖かい風に乗って大空を静かに滑空するグライダーを楽しんでみたいと思うのは私だけではないと思います。
そこで、今回はOK模型から最近発売されたパプリカ3の箱を開けてキットの中身をご紹介させていただきます。

機体の概略ですが、2mクラスグライダーの定番ともいうべきパプリカシリーズ3代目「パプリカ3」ですが、今回の「3」の最大の特徴は軽量化だそうです。
前モデルのパプリカ2と翼幅、主翼面積はそのままで、全備重量が1150gから880gと300g近く軽量化が図られています。
これは機体の軽量化→モーターの小型化、省電力→リポの小型化→全体の更なる軽量化、という良い循環のなせる業で、車でいえば今ハヤリのダウンサイジングという事になりますね。
もちろん主翼翼型や平面型の見直しで空力面の向上も見逃せ無いポイントです。
そのあたりを順を追って見てゆきましょう。

 

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全体は、いつものOK模型標準とでもいうべきもので、フィルム貼り完成済みの主尾翼、グラスファイバーのポッドとカーボンテーパーパイプを組み合わせた胴体、それにリンケージパーツ一式と日本語組立説明書、カラーステッカーと、シンプルな構成です。

上の写真はパワーユニットが同梱されていない「パプリカ3 ベーシック」ですが、これに推奨モーターと折ペラのセットが付属した「パプリカ3 DX」も発売中です。

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胴体はこのようになっています。
グラスファイバー製の胴体ポッドにカーボンテールパイプの組み合わせはOK模型の最近のグライダーの標準パターンですが、先代パプリカ2と大きく異なるのは、テールパイプがポッドに工場で接着済みという事です。
空力が命のグライダーにとって、主尾翼の取付角度を設計通りにする事が高性能を発揮するポイントであるのは皆さんご承知のとおりです。
ところが、パプリカのように胴体が前後2つに分かれている形式ではパイプの取付(接着)角度が狂っていると尾翼の取付角がかわってしまうので、性能が充分に発揮できないという事になります。

もちろん、ポッドとパイプが別パーツになっていた先代パプリカ2には組立治具が入っていましたので正確に工作が出来たのですが、「3」ではその部分の工作がまったく不要になったのが、大変嬉しいところです。

 

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キャノピーを取り外すと、メカ室が大きく口を開けます。後方の主翼下のスペースと併せると結構広いので、重心位置さえ合えばかなりメカの搭載の自由度は巾広いようです。

 

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こちらはカーボン製テールパイプの後端付近です。
Vテールのリンケージパイプ用の穴がきれいに開けられています。
ここも、ドリルやヤスリで開けるとなると、割れやすく気を遣うところですので、ここまで仕上げてあると大いに助かりますよね。

 

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こちらは推奨パワーユニットで、パプリカ3 DXに同梱されているものです。
モーターは新しいTahmazo ER-221912dで直径38mmのアルミターボスピンナー10×6折ペラの組み合わせです。
この組み合わせ、メーカーさんのデータではリポ3セルで 1,350g の静止推力を発揮するそうですから、880gのこの機体には十分すぎるパワーがあるという事ですね。

次回はグライダーの命ともいうべき主尾翼を中心に見てゆくことにします。

最後にお知らせです。
今回ご紹介しています「パプリカ3 DX」のメカ搭載済み完全完成機をトップモデルオリジナルとして発売中です。パプリカ3を飛ばして見たいが、組み立てる時間が無くて・・・・とおっしゃるかたは是非一度ご検討下さい。